『壺』|洒落怖名作まとめ【箱シリーズ】

『壺』|洒落怖名作まとめ【箱シリーズ】 箱シリーズ
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125 :本当にあった怖い名無し :2006/09/11(月) 03:27:11 ID:1ax+qrBZO

 

私は以前、関西で建物の解体工事をしておりました。
ある被差別部落と言われている地区の現場で起きた話。
私たちはいつものように家屋を解体しました。
その後、解体したガラを回収していると、居間の床下から壼を発見。

中には金目の物が入っているときもあり、トラブルを避ける為にも土地の所有者に連絡を入れました。

土地の所有者が現場に到着し、壼を見せると
「貧しい家やったし、どうせたいしたモンは入っとらんわ」
と言い無造作に壼の蓋を外しました。
蓋を外し壼を逆さまにすると中から、お札、動物?の骨、お守りに使われているような生地で出来た布の袋が出てきました。
布袋の表面には
「五法」と書かれており、袋の中には人の髪の毛の束とよく分からないひからびた固まり、それと爪がそれぞれ五つずつ入ってた。

それを見た土地の所有者は「気味が悪い!祟られたら大変だからいちおお祓いでもしてもらおう」
と言い近くの神社の住職を呼びました。
私たちも
「すぐに終わるだろう」
ぐらいの気持ちでいたのですが、住職が到着して第一声で
「まだこんな物が残っていたのか!あなたには心当たりがあるでしょう」
と土地の所有者に言いました。
土地の所有者は
「えっ!?全く分かりませんが・・。それに私はこの土地の人間ではないのでこの辺りの文化、習慣は一切分かりません」
と住職に言いました。

すると住職は
「コレはこの地区に伝わる忌々しい物です。私には祓う事は出来ません。コレを祓うことは〇〇神社しか出来ません。私から連絡をしましょう」 と言い、呼んだらすぐに住職が来てくれました

〇〇神社の住職は
「まだ残っていたのか!皆さん、コレの事は見なかった事にしてあげてください。この地区の為にも。もちろん他言もしないで頂けますか。」
と言いお祓いをはじめました。
その後はお祓いも終わり事なきを得ました。

後日談
私は事があってから数か月後にその地区の隣町に住む祖父に会いました。
その際にその事を話すと祖父は
「それはコドリと言う物だ。ワシも詳しくは知らぬが昔飢饉なんかが起きた時に子供を間引いていた。その時に形見として子供の人差し指の先、髪を保管していたんだよ。」
「初めは我が子の物だからと親が保管していたのだが、二人、三人と間引いている内に罪悪感に耐えきれなくなり、その袋を他人の家の目につかない所に隠したりした。そうする事によって子供の恨みの目をヨソに向けたそうだ」
こんな話を聞きました。

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