Peculiar
俺は不思議で仕方なかった。隣の部屋に住んでいる あのブサイクな男に毎回違う綺麗な女がついていることが。
その男は下の中ぐらいの顔しか備えていないくせして毎回“別”の上レべの女がついているのだ。
あいつが金持ちなんて話は1度も聞いたことがなく、見た目も一般人よりちょい老いぼれた感じ、
じゃキャバ系? しかしその女達はいつも心の底からその男を愛していて しかしながら4日間でいつもいなくなる、そして5日目にはまた別の美女をつれていた。
本当に不思議でしょうがなかった。
明らか俺のほうがあいつより遥かになりはいいのに
いやいや80%のこの世界の男は明らかこいつよりいいなりを兼ね備えている、
しかもあいつの性格は暗系 人見知りが激しいらしく
ここに引っ越してきてから最近やっと俺にも挨拶してくれるようになった(まぁ あんま嬉しい事でもないが)。
あいつが美女にもてるというようなことはまずない。
もしそうだったら 俺やこの世界80% もしくはそれ以上の男がもててないとおかしいではないか。
美女レント?、彼女訳?、思いがつくままネットで調べてみたが それらしい広告や会社、WEDを見つけることができなかった。
いや実際結構あったが それの大半が アニメゲーム的なものや 出会い掲サイトで 俺の探しているソレを見つけることはできなかった。
カチャ
ただいま~
あいつの弱りきった低い声 家賃4万円、薄い壁で仕切られたこのマンション隣の声は筒向け状態。
幸い隣のあいつは童貞らしくやってるところは聞いたことがいまだない。いやいやあいつと美女が体を合わすなんて事があってはならない。
なにげに暇人な俺 小さい声で(あくまで小さい声で)
帰ってくんなよ とつぶやいたと同時に
おかえり~ 今日ねビーフシチューにしたのしかもエビフライつきです。
なんてキャピッた声だ、、、
はぁ~又女かよ。 たぶんおれのストレスの60%はこいつのせいだ。
俺にも一様彼女がいるが(めちゃめちゃ可愛くて、やばい性格かいい彼女とは高校で出会って、、、まぁおれの話はどうでもいい)
しかしながらやっぱり気になってしまう隣のあいつ、 この3ヶ月付き合った美女は優位に10以上はこえているだろう。
あ~ん
どういけてる???
聞こえてくる甘い声
それに対して 本当にイケてないぞお前の男。
こういうのが結構長くつづき 気になって気になってしょうがなかった俺は
あいつがいない間(悪いが)あいつの部屋に入ってみた
と
机の上に1冊の本がおいてある。
「美しい彼女の作り方。」
そうとうすごい本だ、あんなブスな男でも本当に美人な彼女を作れている。
さっそく家に持ち帰ろう とそれを手に取ってみると大きさの割には軽く それが本でないことに気がついた
ビデオ・・・?
まぁいいか と家に持って帰た。
ビデオケースにしては少し大き目のその箱
開けてみる
やっぱりそこにはビデオが入っていて、それと一緒になんか白い粉
期待で胸ふくらませながら ビデオデッキにソレを投入!
ザァーと砂嵐
と急に女がでてきた!!!
相当の美人
テンションMAX
なるほどね、今度あいつ こいつと付き合うんだな。と思った瞬間テンションがた落ち
でも女ってすごいよなあんなブサイクと、まぁ4日ぐらいだけだしな。
最近は出会い系とか以外にこんなのも出来てるのかぁーと感心し、
おれ時代に乗り遅れてんなとか、悩んでいた俺ばかみたいだわーなど
思いながらソレをみていると。
その女のプロフィール的なものは終わり
注意事項が流れ始めた。
賞味期限は4日間です。
??ボキャブラリーおかしいだろ。賞味期限って 食べもんじゃないんだから とテンションハイにテレビに突っ込む
彼女は今プロフィールに流れたように あなたの彼女として生まれてきます。
???生まれる?
商品番号と賞味期限は背中に書いてありますがこれは意図的なものです。
?????
おれは時代に乗り遅れすぎてて言葉の意味がわからないのか?
俺はビデオケースに入ってた説明書を手に取り読み始めた。
説明書には
作り方
1) お風呂に人間と同じ体温(about36.5℃)のお湯をその子の体重分だけ入れる *1人1人ちがいますのでプロフィールでご確認ください
2) そのお湯に粉をいれ全体にいきわたるように軽くかき混ぜてください
3) 30分程度でできあがります。
注意事項
このビデオを絶対カノジョに見せないでください。彼女は自分が普通の人であると思い生まれてきますそして、
あなたの彼女として今まで過ごしてきているとインプットしています。
彼女が“何”であるかは絶対に彼女に知らされないようお願いします。
ビデオにあるように今までの記憶はもうインプットされていますので変更はできません。
意味が読みとめれず、、、 もう1度ちゃんとビデオを見る。
名前:青木 朋恵
アオキ トモエ
歳 :20
出身:
性格:
誕生日:
・
・
・
状況:高校で出会い現在同居中3ヶ月目
・・・なに 俺おちょくられてるの?
と思いながら 半信半疑(というか80%好奇心)で作り方どうりに試してみる。
30分、、、ぐらいって あいまいだな・・・
別に本気で信じてるわけじゃなかったが 暇人のおれにとっては結構いい暇つぶしになる。
待っている間―
粉が混ざった白いお湯が30分後にまだあることしか想像できない俺 まぁ 当たり前といったら当たり前、、、
結構いいネタ話といえばそうだ どうダチにこの馬鹿話をするかなど ぼけーっと考えていた。
時
いいよー
ビクッ
今上がったから 次お風呂入れば?
後ろを振り返る。
言葉が出ない・・・
どうしたのそんな変な顔して?
アオキ トモエ・・・?
何フルネームで(笑
・・・
どこから来たの?
どこってお風呂から今上がったところだよ。どうしたの今日なんか変だよ?
おれはゆっくりと立つ
そしてダッシュでふろ場に行き蓋をめくる
ゆげがもわぁ~んと立ちあがった・・・
そこにはなんの濁りもないお湯がある。
?!!
マジかよ
ねぇどうしたの? あっ今日私が一人で先にお風呂入ったから怒ってるんでしょ?笑
明らか普通の人間だ
彼女の腕を軽くつまんでみる
あっやめてよ
と照れ笑い
今からダイエット始めるところなの。
普通だ・・・ 粉がこれに? 現実を受け入れられない自分
しかし現実は目の前に立っている・・・
美人だ、何もかもパーフェクト だけど今はそれどころじゃない。
賞味期限・・・
もし彼女が粉からできたのなら彼女の背中にはついてるはずだ・・・
彼女のシャツを慌ててめくった
彼女の背中には日付そして商品番号が小さくあざのようにあった。
きゅうな行動に彼女は驚きながら
早くお風呂入んな 冷めちゃうじゃん
とおれの手をシャツから外し 不思議そうな顔で俺を見ている
いやいやなんでおまえがそんな顔で俺を見るの 俺だから!不思議なのはと思いながら
あぁ うん・・・。
曖昧な返事をして俺はとにかく落ち着こうと風呂に入った。
実際第三者の目からみればおれは凄く落ち着いてたように見えるが
頭の中は混乱状態走り回って「あーぁーあぁー」って叫んでる感じ。
少し時間がたち(といっても2分程度)俺はタイムスリップして来てしまったのだろうか?
など意味不明な仮説を考え中
と
ビデオを隠し忘れてることに気づき慌てて隣の部屋へ
遅かった・・・
彼女はそのビデオを食い入るように見ていた。
おれの方に振り向き 震えるような声で
これなに・・・
・・・
今だったら「お前を驚かそうと思って作ったんだけどおどろいたぁ~。」
とか適当な嘘がつけたのだろうけど
その時はいろいろなことがありすぎて困難の中の俺は何も言えなくなっていた。
・・・
急にガバッと立ちパジャマのまま走り去る彼女
追いかけようと服を取りに行く俺
とその時玄関になじみの声が
やっほ~
ねぇさっき女の子が泣いて出て行ったけど 又となりのオヤジかなぁ~
なんでこんな時にお前はくるんだよ・・・
タオル一ちょの俺
あっ今日かんべん あたし疲れてるんだ。
・・・・
あぁそう
本当にそんなことはどうでもいい。
今はカノジョを探さなければ・・・
部屋にある箱とビデオを 彼女に気かれないよう隠す。
説明書・・・ 説明書は と
なぜか知らないが 俺より先に説明書を見つけてしまった彼女 俺に分からないようにそっと隠したのを俺は見逃さなかったが
いくらでも誤魔化せる。こんなの真に受けて信じる人間の方が少ないだろう たぶん。
あのさぁ~ 俺今から行くとこかるからさぁ
彼女に悪いが“帰れよ”オーラ
今日だけは一緒にいてよ ねぇ?
今日だけは?
今日はなんかの記念日だったけ?思い出そうにも思い出せない
こういうことを忘れたとなると女はうるさいので 何も言わずに言うことを聞いた方が利口だ。
あぁ分かった でもちょっと行かなきゃ行けない所があるからここで待ってて
服を着ようとクローゼットへ
背中をせにした彼の背には あざのような番号と今日の日付が書いてあった。
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