髪の毛がらみ 二題
霊感主婦の体験。これは一昨年くらいのネズミー近くでの話らしい。
ネズミーの前にある某有名ショッピングセンターで、混んでいるにも関わらずがらがらなトイレがあった。
「ラッキー」と思って入ったら、入った直後になんか嫌な気配。
でもまあ、私は通りすがり、無害マンセーと思い個室に入ると、「ココココココ!」というようなノックの音。
コンコン、入ってますかー?のレベルではなく、せかすような、ココココココ!
うわあすげえやと思いつつ乙姫で音を消し、用を済ませてトイレを出たそう。
その個室が鏡に映って見える位置の水道は嫌だったので、出口に近い水道を使い、出たそうだ。
その水道には長い髪が何本もおちていて、神経質な彼女はティッシュでそれを片付けながら、
彼女の頭の中では髪の長い、青白い顔の女性が鏡に映りそうで怖いなーと思ったら、出る間際、
耳元で声がしたそうだ。
「私はショートだけど?」と。
「怖くは無かったが自己主張の激しいヤツだなあと感心したわ」と。
髪の長い方、デートの最中にトイレで髪の手入れをしたら、頼みます、片付けてください。
彼女はそう言ってました。
□ □ □
髪がらみでもう一つ。
霊感主婦は、真っ黒のストレートロングだった時、夜道で出会った人に「うわあああ!」と逃げられた
事があるので絶対に白いワンピースは着ない上、髪も切り、常に茶色のふわふわウェーブにするようになった。
案の定、彼女の家の近所のバス停では「バスが通らない時間に髪の長い白いワンピースの幽霊がバスを
待っている」という噂が立っているそう。(真夏にコンビニ向かいのバス停のベンチで涼んでいただけらしいが)
「こうやって幽霊談が出来るんだなあ」と感心したらしい。
まあ夜中にそんなところに座ってるのもどうかなと思ったが、夫が帰りに自転車でそこを通るのを
待ちつつコンビニで買い物→まだ来ないからバス停で涼んでよう、の最中に会ったらしい。
ちなみに、逃げた男が近所に住む義弟だという事は未だに黙っていてやってるらしい。
「こんば・・・」「振り返り義弟、「うわああああ!」だったらしいです。
「あの人、気が小さいのよね。義弟っていってももう40歳なんだけど。」
そんな義弟の親戚は売れない役者で某ホラー映画に出たが(ちょい役)、誰も見られなかったという激しい恐がりさん一族です。
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