『友人の修羅場』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『友人の修羅場』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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友人の修羅場

 

俺が巻き込まれた友人の修羅場。

俺→典型的道化キャラ。
友男→良い奴だが人見知りが激しい。おとなしく、無口で暗い。
A子→明るく派手めで可愛い女の子。

登場人物は全員大学生で同じ部活動に所属。
前半は面白くもなんともないので箇条書き。

・部活内で「友男とA子が付き合っている」という噂が流れる。
友男「いや、なんだそれ知らん」

・イジラレキャラのためからかわれる友男。見かねた俺がA子にも否定するように進言。A子「私も困ってるの。なんか、友男が私のこと好きみたいで、それが変な噂になっちゃって」

俺「????」

・友男に真偽を問う。
友男「えー。俺、A子嫌い。俺のこと小馬鹿にしてるから」

たしかに派手グループのA子はおとなしく真面目な友男を見下したような態度をとっていた。

・噂をダシに友男をからかう先輩。
ある日、部活動でペアを組ませるとき、トーナメントに沿って決めるものを勝手に友男とA子で
組ませようとした。

・今まで我慢していたが部活バカの友男、ブッチリと切れた
友男「付き合ってないって何回も否定しましたよね!そういうの迷惑なんですよ!(A子に対して)アンタも否定しろよ!なにニヤニヤしてんだよ!」

もともと長身でガタイがよく、声も低い友男の怒鳴り声。
普段とのギャップもあって怖いなんてもんじゃない→泣き出すA子、うろたえる先輩

・騒ぎを聞いて部長が仲裁に入る

・先輩はガッチリ説教されて退場

ここからが本番。

部長、友男、俺(友男の弁護士役)、A子、B子C子(A子の弁護士役)で話し合い。

友男の言い分は
「変な噂がたってしまったのは仕方ないが、否定しないのはお互いのためにならない噂は否定してほしい」
と至極まとも。

対してA子はすすり泣いてはB子C子に慰められるだけ。
B子C子は友男や俺を睨みつけてきて「えっ!?俺ら悪者なの?」って雰囲気。

B子「噂まいたのはそっちでしょ?」
俺「そんな事実はない」
B子「友男がA子のこと好きで、そうやって言いふらしてたんでしょ!」
俺「知りません」
B子「アンタに聞いてんじゃないわよ!」
友男「あ、俺に聞いてるんですか?そんなことしてません」
B子「証拠が無いじゃない!」
友男「じゃあ、俺が噂を言いふらした証拠はあるの?」
B子「ぐぬぬキエエエェ!」

ファビョるB子。泣くA子。話を聞くだけの部長。埒があかない。

うんざりした俺は、嫌み半分で「噂を流したの、A子だろ」と言った。
その途端、A子は両手で顔を押さえ、嗚咽を漏らしながら俯いた。

俺(え…マジだったの?)

A子「だって…だって…友男のことが好きだったんだもん!」
俺、友男、部長、B子C子、一同ポカーン

A子「こうしたら、友男の気がひけると思ったの…」
部長「なーんだ、友男、良かったな」
部長がそう言って、笑いながら友男の肩を叩いた。
それが

「モテないおまえがこんな可愛い子に好かれてんだから、勿論付き合うよな?この問題は無かったことにしよう」
という態度が見え見えで、俺は他人ごとながら喪男仲間として腹がたった。

簡単に気をひきたかったとは言うが、からかわれ続けた友男がどれだけ不快な思いをしたとおもっているんだ、と。

すると、友男が衝撃発言。

「はあ。俺、彼女いるんで」
これには俺が一番びっくりした。

まがりなりにもそれなりに親しい友人である俺が知らない、だと…!?みたいな。
普通、言わなくてもそれとなく分かるもんじゃね?

しかも同じ大学の人だと聞いてさらにびっくりした。ここまで隠しきるのは逆にすごいと思った。

すると、A子発狂。

「アンタみたいな根暗に彼女なんて出来るわけないでしょおぉぉぉぅヴええ!」

すすり泣きながら「友男が好きなの…」と言った可憐なA子はいずこ…
これには取り巻きのB子C子もどん引き。

友男「そんなこと言ったって、いるものはいるよ」
A子「嘘つくな!ならここに連れてこい!」
友男「えー」

友男が電話で彼女に連絡をとり、迎えに行く。
その間、A子は鬼の形相で携帯カチカチしてる(化粧が崩れて怖い)B子C子はだんまり。部長は空気。

これは後で聞いた話だが、気になる相手と「実は付き合ってる」と噂を流して、外堀を埋めるように告白させるのはA子の常套手段だったらしい。

A子は可愛いから噂を流された男はすぐ本気になって、めでたくお付き合いを開始してたから、周囲は気付いてなかった。(女子の間では有名だったらしいが)

今回の誤算は根暗な喪男と見下していた友男が全く引っかからなかったことのようだ。

おとなしい友男の彼女だから、彼女も黒髪清楚な真面目でおとなしい性格で、A子にボコボコにされるかもしれないと心配していた。
が、現れたのは茶髪ショートヘアの女の人だった。

正直、顔はA子の方がずっと可愛いけど、彼女さんはしゅっとして端正な感じ。

申しわけなさそうな友男と対照的に、ハイヒールをカッカッてさせて、物怖じせずに友男の隣に座った。

彼女「あら、可愛い人じゃん。乗り換えちゃえば?」
友男「冗談でもやめろ」

彼女の開口一番のジャブは、A子にはかなり効いたらしい。
俺もポカーンとした。「え?何言ってんのこの人?」と思った。

A子は舐められたと思ってキイィィっと喚く。
それを彼女さんがニヤニヤ聞いてた。

A子が何か言うたび、彼女さんがニヤニヤしながら茶々を入れる。
一番印象に残ってるのは

A子「ブスッ!こんなブスッ!お似合いだよバーカ!シネ!」
彼女「ブスでーす(無表情で小さくダブルピース)」
A子「キイィィぃい!」

こんなやりとりばっかしてた。

あんまり彼女さんの言動が突拍子もないから、酔ってるのか、頭のおかしい人なのかと思った。申し訳ないけど。
A子「シネ!ブス!キモオタもシネ!童貞のくせに!」
彼女「友男さん、童貞なの?なら、私が奪ったのは一体なんだったんだ…」
友男「いいから」
彼女「あなたの心でーす」
友男「いいから」
A子「キエェェ!グェッ!グェ…!」

騒ぎすぎて過呼吸起こしてA子は病院へ。
その流れで話し合いはお開き。

それ以来、A子は部活に来てない。
部長がみんなにお達しを出して、噂は否定された。

男の中には「友男がA子をストーカーしてやめさせた」とか言う奴もいたけど、女子はおおむね「やっぱりね」って感じだった。

取り巻きB子C子もリーダーを失いやめるかもしれないとか。

友男の彼女さんは改めて話してみると、全然変な人じゃなかった。
まあ少し変わってるところもあるけど、話し方も知的な感じでA子とのやりとりみたいに
煽るようなことは一切しない。
友男とは小学校からの幼なじみで、彼女さん曰わく「私が友男さんにベタ惚れ」

正直羨ましいとオモタ…

A子が何を目的としたかはよく分からないんだが、女友達の話や俺の推測をまとめると、
多分、
「根暗喪男な友男はカワユイアタシの魅力でキープ☆イケメンと遊んだって友男がアタシをフるわけないし☆」
ってことだと思う。

友男、医学部で将来有望だし。

A子発狂より、A子過呼吸失神より、彼女さんの傍若無人演技が俺にとっては何より修羅場だったって話

彼女さんとA子のやりとりは、文章にすると面白いかもしれないけど、実際すげー怖かった。

A子の言葉の端々を捉えて、それを何倍にも膨らませてブワァァァっと喋りまくる。

話の繋がり無視の支離滅裂で(ファビョってるA子より支離滅裂だった)、終いには罵詈雑言の追い付かなくなったA子は過呼吸→失神

普段の彼女さんは無口らしいけど。

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