『携帯ショップでの修羅場』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『携帯ショップでの修羅場』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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携帯ショップでの修羅場

 

去年の9月頃、携帯の電源が入らなくなってDo○○Moショップに行った。

地方の小さい店で、店員は若い女1人しかいなかった。

ピザで服装が終わってる客が1人いた。

ピッチピチでオレンジのTシャツをパンツインしてて、ジーパンも7分丈?ってくらい長さが足りてなかった。

携帯を買いに来てたみたいで、店員に機種について聞いてた。

ただ、質問が普通じゃない。

ひたすらメールの保存件数について聞いてた。

この機種はメールの保存件数を増やせないんですか?

増やす方法はないですか?携帯の保存容量は増やせないんですか?

改造とかすれば保存件数は増えますか?

そういうのをやってくれる店ってありますか?

店員に聞いても仕方ないようなことを延々聞いてた。

おれは、エキセントリックなやつだな~とか思いながらぼーっと待ってた。

5分くらいして、店員が気を利かせてピザ男(ピザオ)に、

ゆっくりごらんください。また、なにかございましたら声をかけてください。

って言って、笑顔でおれのところにやってきた。

そしたら、ピザ男が真っ赤な顔してプルプル震えながら

わ、私の方が さ、さ、先にいたんだから、わた、私が先の権利があるはずです。

と言って店員と私の間に割り込んできた。

怒りに震えるってこういうことなんだな~、ってか、権利とか言うか?

と思いつつ

ああ、先どうぞ、ゆっくりまってますから~。って言っておいた。

店員は申し訳なさそうにおれに会釈して、また無意味な質問を聞きに戻って行った。

10分くらいして機種が決まったらしくピザ男がカウンターで契約を始めた。

相変わらずピザ男はメールの件数についてこだわっていたけど、とりあえず、契約内容の説明段階に入ったみたいだった。

ああ、もうすぐ終わるな~と思って聞いてたらここからが長かった。

店員が、申し訳ございません、審査が通らず分割のご利用がいただけません。

ご一括であれば・・・とか言って電卓をピザ男に見せた。

そしたら、またピザ男がプルプル震え出して

出せません!だから分割にしたんです。分割にしてください!

とわめきだした。

店員は、審査に通らなかったので分割にはできないことを何度も説明してた。

ピザ男は、

納得できません。審査の基準を教えてください。

じゃないと、解決策がないじゃないですか!分割にできるって書いてあるでしょ!

と延々言ってた。

仕方なく店員がどっかに電話して、ピザ男の主張を電話先に説明してピザ男につないだ。

どうやら審査の基準は客に教えられない内容らしく、ピザ男はそれに納得できないようだった。

審査の基準を教えてください!私には知る権利があると思います!

お客が情報の開示を要求してるんだから、それに答えてください!

そんな説明じゃみんな納得しないと思います!

ピザ男的には正論を言ってるつもりなのかもしれないが、はたから聞いてると自分勝手なガキがわがままを言ってるようにしか聞こえなかった。

店員もかなり困ってて、おろおろしながら同じ説明を繰り返してた。

おれの後に入ってきた客も、あまりに時間がかかるからみんな帰って行った。

おれは携帯が使えないと困るから仕方なく待ってた。
1時間以上同じような問答が続いてていいかげんめんどくさくなったので、意を決して割って入ることにした。これがいけなかった。

とりあえず、問答してる二人のところに言って声をかけてみた。

あの~横からすいません。すぐに終わると思うので、ちょっとだけだめすか?

って言ったら、ピザ男がすごい鼻息で、

私の方が先にいたんだからあwせdrftgyふじこ!と

言ってきた。

何行ってるのか聞き取れなかったけどとりあえず先にはしてもらえないことは理解できた。

仕方ないので、店員に助け船を出すことにした。ピザ男に、

おれが口出しすることじゃないと思うんだけど、お客さん、クレジットカードって使ってる?

使ってたら、それの引き落としができないって連絡が来たこととか、携帯の代金も引き落としができないみたいな連絡って来たことないすか?

って、言ってみた。

ピザ男は、全部払ってきた。みたいなことを俺に言ってきた。

だからおれは、最近たまってたのを払ってきた感じなの?って聞いてみた。

話が通じなくて、似たような問答を何度か繰り返したんだけど、どうやら、引き落としができなかったことが何度もあって、クレジットは使えなくなってる。

ということは聞き出すことができた。

クレジットが止められたってことは、ローン組んだり分割にしたりの審査は通らないよ。

ってことを、ピザ男に教えてあげた。

そしたらピザ男は

その基準はどこが決めてるのか?それはおかしくないか!

全部払ったんだからリセットするのが当たり前じゃないか!

みたいなことをおれに問い詰めてきた。

みさかいのないやつだな~と思いつつ、

そんなことをおれに言っておれが納得したとしても、分割にできないことは変わらないよ。

とりあえず、分割にするのは無理だからあきらめたら。

どうしても分割にしたいなら、一括で払えるお金をどっかで借りて、それを1年かけて返済すれば一緒じゃないの?と伝えてみた。

そしたら、無職だから返済ができなかったら困る。と言いだした。

それじゃぁ分割のお金も払えなくなるじゃん・・・って思いつつ

あきらめるしかないんじゃないの?って言っておいた。

そしたら、聞いてた店員が突然、お客様!って声を上げた。

先ほどの書類に会社員って書いてありますが、違うんですか?だそうだ。

どうやら、契約書に嘘を書いていたらしい。

店員から、今日のところは契約はできないのでお帰り下さい。

と強く言われてピザ男は帰って行った。

ピザ男は、いまどき小学生でもそんなガンつけかたしねーよって感じに目を細めて、眉間にしわを寄せてフーフー鼻息を立てながら俺を見ていた。

とりあえず、無視して店員に携帯の修理をお願いした。

10分くらいで手続きが終わって、代替え機を借りて店を出て愕然とした。

車のフロントに土が盛られていた。

しかも、フロントにこすりつけたらしくかなり傷がついてた。
やられたよ、と思ってぐったりしつつ、さっそく代替え機をつかって近くの警察に電話した。

で、警察に電話で説明をしてたら、道の反対側でこっちを見てるオレンジのTシャツ男が目にとまった。

やつがやったっていう確証はないけど、まぁそうだろうなぁ~と思ったので、とりあえず気づいてないふりをしつつピザ男から見えない位置に一度移動してそこからぐるっと回って、ピザ男の後ろから声をかけた。

すごい勢いでびくっとしたピザ男は、何も言ってないのに超キョドりながら

何の用ですか?忙しいんですけど!とか言ってた。

車がいたずらされて、情報がほしいんだけど、あなたが店出た時怪しい人とか見かけなかった?って聞いてみた。

ピザ男は、自分は関係ない、知らない、訴える、忙しいから帰る。

とか言ってたけど、何とか警察が来るまで話を引き延ばした。

警察には、犯人らしき人が近くにいて、逃亡の恐れがあるって言ってあったから10分もかからずに来てくれた。

警察に車の状態を見せて、悪質ないたずらだから一応連絡した。と伝えた。

そのうえで、携帯のショップでピザ男とモメたことも伝えた。

警察官は、現行犯じゃないならピザ男に任意で話だけ聞いてみるといってくれた。

結局車については被害届を出してくれってことだった。

ピザ男はものすごくキョドってたけど、とりあえず証拠がないし解放されてた。

帰り際、ピザ男がおれの方を見てニヤっと笑ったのが印象的だった。

1ヶ月くらいして突然弁護士から電話がかかってきた。

ピザ男の国選弁護人で、彼が言うには、ピザ男は警察に捕まったらしい。

前科があったため今回は起訴される可能性が高い。

車の修理にかかった金額を弁償させてほしい。とのことだった。

警察、犯人捕まったならおれに連絡するだろ普通。。。

まぁ、警察に文句言ってもなんの得にもならないからやめといたけど。

ピザ男側としては、おれと示談することが重要らしかった。

被害届けは提出済だけど、おれが重い罪を望まないと言うことで、起訴猶予になったり、罪が軽くなったりするらしい。

弁護士は、ピザ男が母子家庭だってこととか話しておれの同情を誘おうとしてたけど、全部聞き流しておいた。

まずは、ピザ男からの謝罪が先でしょ。って伝えた。

数日後、ピザ男の“母親”から手紙が届いた。

しっかりとした謝罪と、車の修理代をお支払いしたいという内容だった。

弁護士から再度電話があって、示談に応じてもらえないかと言われた。

おれは、修理代は払ってもらわないと困る。重い罪を望まない、と言うつもりはないと伝えた。

ついでに、なんでピザ男本人からの謝罪じゃないのか聞いてみた。

彼は今拘留中だからって言われた。手紙は書けるだろ。

最終的に、修理代はきちんと支払われた。母親から。

ピザ男は起訴されて執行猶予になったらしい。

後日、母親がおれのところに謝りに来た。

何で本人が来ないか聞いたんだけど、答えに困った感じで教えてくれなかった。

多分、行きたくないってゴネたんだと思う。

ピザ男の前科は万引きだったそうだ。

母親からその話が出た時に印象的だったのが、

「そのお店には、ピザ男が来たら万引きしないように監視してくださいね。ってお願いしてあるので、もう大丈夫だと思っていました。」

という言葉だった。

価値観の違いなのか、おれにはとても気持ち悪く感じた。

監視どうこうの前に、まずはあんたが万引きしないように指導するのが普通じゃないのか?

おれ的には、この親子はおれが何か言ったところで変化ないだろうし、何よりおれがそんな心配をしてやる義理もない。

ということで、母親にそれ以上突っ込まなかった。

ただ、一応おれにも良心があったようで、ピザ男の国選弁護人に電話で伝えておいた。

ピザ男の母親はしっかりした人だが、話してみるとどうも感覚がずれている。

ピザ男を母親が更正させなくてはならないという意識はあるようには思えなかった。

再犯の可能性が高いですよ。と。

弁護士は、もう裁判終わったから的な反応で対応するか微妙だった。

多分あの母親は、ピザ男が社会に不適合な状態になっている理由について死ぬまで気づかないだろうし、ピザ男もずっとあのままなんだろうな。

おれが関わることは二度とないと思うけど、世の中にはいろんな奴がいるんだな~と思った出来事でした。

以上でございます。

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