恋愛の泣ける話【1】 短編5話
大人になったら私と結婚しよう
俺と嫁の馴れ初めは病院
俺も嫁も同じ小児がんで同い年ということもあり出会ってすぐに意気投合した。
病気は子供ながらに死ぬ可能性があると分かってたが、それでも完治すると
願って頑張っていたら嫁が無事完治し退院する事になった。
その時嫁は俺に「絶対に諦めないで。俺君も絶対に良くなるから。
それで大人になったら私と結婚しよう」と言って退院してった。
それから暫くして俺も退院したが再発し嫁も再発し、何度も駄目だと思ったが
数年前嫁とあの時した約束を叶える事ができ諦めていた子供もでき家族仲良くやってる。
後悔した
ちょっとした話しです。
前付き合ってた人との話し。
ある日、俺は彼女(元カノ)にメールしました。
『そうえばさぁ最近会ってなかったから明日デートしない?』と。
しばらくしてたからいいよって返事がきました。
次の日はデートすることになった。
次の日、俺は待ち合わせの場所に行った。
彼女は居た。
少し不機嫌だった。
キスをして機嫌をなおした。
手を繋ぎ、いろんな所に行った。
「次はデパートに行きたい」と彼女が言ったのでデパートに行きました。
デパートの中をいろいろ見てまわった。
そして、俺は彼女にお揃いのストラップを買った。
その時の彼女の笑顔を見るのが、たまらなく嬉しかった。
しばらくして、俺と彼女はベンチに座って休憩した。
話しをしてる内に、ケンカになった。
彼女は、怒ってどっかに行った。
まぁ、しばらくしたら戻ってくるだろうと思って休んでた。
待っても戻って来ないので、彼女に謝ろうと探しに行った。
デパートの中を探しても居なかったので、外に出た。
外に人だかりがあった。
交通事故があったと聞いたので、見に行った。
彼女が血を流して倒れてた。
俺は急いで彼女に駆け寄った。
いくら名前を呼んでも返事が無かった。
彼女の手にはお揃いのストラップがあった。
顔を見たら、彼女は泣いていた。
俺はその場で泣いた。
何故あの時、追い掛けなかったんだろうと後悔した。
自分を恨んだ。
それから自分も死のうとしたけど、彼女はそんなこと望んでいない。
そんなことしても、彼女は戻って来ない。
死んでも彼女と一緒になれない。
そう思った。
俺が元カノを殺したようなもんだよ。
いまでも鮮明に覚えてます。
あの時の彼女の笑顔と涙を。
たくさん傷ついてきたね
元気ですか。
今どこにいますか。
生きてきますか。
悪い事はもうしていませんか。
貴方と離れてから7年が経ちました。
貴方は私に言いました。
「たくさん傷ついてきたね、もうあとは幸せになるだけだから。」って
貴方と出会った時は、まだ刑務所から出てきて何ヶ月でしたね。
私の姉の結婚相手の家柄がお硬くて、私たちは離れざるをえませんでしたね。
駆け落ちも考えましたね。
でも貴方は私に
「まだ君は若いんだから、みんなに祝福される人と一緒にいた方が幸せになれる」
2人とも泣いていましたね。
貴方の泣くところを初めて見ました。
貴方は私にステキなお家と、ステキな生活をくれました。
貴方は今何を考えてますか?
貴方は今どこにいますか?
私は貴方をたどっています。
地元に帰らず貴方と暮らした街で生きています。
たまに私のことを思い出してください
今でも私は愛しています。
万年筆さん
生まれて初めて、万年筆をくれた人がいました。
私はまだ小4で使い方もしりませんでした。
万年筆をくれたので、その人のことを「万年筆さん」と呼びます。
万年筆さんは、優しくて、強い人でした。
ちょっと情けなかったけど(笑)
迷ってる時、いつもアドバイスをくれるんです。
でも、答えは明かさないので、正解は自分でみつける。
きっと万年筆さんは、私の人生のメンターなんでしょう。
私が小説に興味を持つきっかけを作ったのは、彼です。
私が将来の夢を決めたのも、彼に憧れたから。
優しい人になりたいと思えたのも、彼が居たから。
彼に夢中になってからは、彼のボロいアパートに毎日通いました。
放課後サッカーをするという日課は、彼のせいでめちゃくちゃです。
万年筆さんの買い物に付き合えば、2ケツで坂を物凄いスピードで降りれます。
めっちゃ楽しかったです。(帰りは地獄)
いつの間にか万年筆さんは、私の初恋になっていました。
薄氷がパリッて音を立てて割れるみたいに、万年筆さんは居なくなりました。
私が高校2年の夏でした。
机の上に置手紙がありました。
長いトンネルの向こうに行きます。君は追いかけて来てはいけない。
もし、辛くなった時は、多分僕も同じで辛い。
君が思ってるより僕は君が大好きだから。
君に初めて万年筆をあげた男より
PS・君の初恋は、叶ったよ。
万年筆さんは全部御見通しだったみたいです。
私の恋心も。
スーザン・バーレイの「忘れられないおくりもの」が大好きだったということも。
忘れられないおくりものに登場するアナグマは、亡くなる時、置手紙を残します。
長いトンネルの向こうにいきます。
と。
後で知りましたが、万年筆さんは白血病でした。
万年筆さんへ
亡くなったんだから、貴方がこの手紙を読むことはないんでしょうね。
けど、なんか今私の傍らに気配を感じる(笑)
だから、読んでくれてると思っておくね。
私、小説家になったよ。
貴方に出会わなければ、小説なんて嫌いなままだった。
貴方に出会わなければ、愛を知らない子のままだった。
貴方に出会って、色んなことが分かった。
世界が綺麗だってことも、私は幸せだっていうことも。
私はきっと、お母さんになって、おばさんになって、おばあちゃんになるんでしょう。
天国か地獄選べって言われたら、そりゃあ天国だけど、
貴方が地獄に居るなら、地獄も悪くなさそう。
小説家なんだから、もっとボキャブラリーあるだろとか言われそうだけど、
めんどくさいなぁ(笑)
ありがとう
に全部のせするよ。伝わると思うから。
最期までバカですね
大好きなあなたは、今も笑っているのでしょうか。
小さいころなぜかおじいちゃんに引き取られた私(当時7歳)は、そこで三人の男の子に出会いました。
9歳のすごい元気なLと12歳の大人っぽいけど天然なS、仏頂面なのに本当は優しいAでした。
おじいちゃんがとてもいい人なので三人共親がいなく、おじいちゃんが私同様引き取った子達でした。
それから私たちは本当の兄弟のように、家族のように育ちました。1年が経った頃、大人っぽいお兄ちゃんがいなくなりました。
本当に急で。信じられなかった。あっけなかった。おじいちゃんには死んでしまったと知らされめったに泣かなかったお兄ちゃんもおお泣きしていました。
そしてAが17歳、Lが14歳、私が12歳のときにAと私は家を離れました。Aは学校に行ってはおらず、働いていたので転勤する、とのことでした。
Aは一人じゃまともに家事もできないし私はAが好きだったためLも快く送り出してくれたのでAについて行きました。
二人で暮らし始めてすぐにAも私を愛してくれました。近所にAの同僚等がたくさん住んでいて(会社近くのマンションだったため)とても楽しく過ごしていました。
Aの会社の社長さんもすぐ近くに住んでおり、親のいない私たちを実の子どものように可愛がってくださいました。 とても、とても幸せでした。
すでに私は15歳で、16になったら結婚する約束をしていました。
会社の旅行で山に行くときに、たまたま遊びに来ていたLと私もお誘いを受け、一緒に行かせていただきました。
Lもすぐに会社の人たちと仲良くなり、ずっとこのままでいたいと心から思いました。
なのに。
どうしてあなたと社長さんはいないのですか。
山で土砂崩れに会って、なぜ私をかばったのですか。
社長さんも、なぜ私が落としたネックレスを探しにいったのですか。Aがくれた宝物だとして、私は誰かを失いたくなかったのに。
Aはこんな私だったのに、愚痴の一つも吐かないで、愛してる、ありがとう、しか言わないで。
なんでよりによってLの前で死にますか。
最期までバカですね。
しばらくして見つかった社長さんの手にはちゃんとネックレスが握られていましたね。
一生この身から離しません。
ただ、結婚式で社長さんに父が座る席に座ってほしいと言えてよかった。
最期までAを抱きしめていれてよかった。
おじいちゃんとLに抱きしめられながら泣きました。
理不尽な世界を。無力な私を呪いました。
私は、一度は壊れました。
けれど会社の人やL達に支えられて、最近また笑えるようになりました。
今、私のそばには二人のとてもかわいい女の子と男の子がいます。
あのあと、病院に行ったら、いたんですよ。
あなたと私の子どもです。双子ですよ。
なんでこの子達をあなたは抱きしめてあげないのですか本当バカですね?
私はずっと、あなた達のとこに行くまであなたに悪態をつきまくるでしょう。
毎日、毎日。
悪態をつかれたくなかったらもう一度、夢の中でもいいから愛してるって言ってくださいよこのバカが。
あなたは今も、笑っていますか。
今はただ、悪態をついたら、ついでに笑っていることを祈ってあげる。
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