恋愛の泣ける話【2】『生きてみます』など 短編5話 – 実話 体験談まとめ

恋愛の泣ける話【2】『生きてみます』など 短編5話 - 実話 体験談まとめ 恋愛の泣ける話

 

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恋愛の泣ける話【2】 短編5話

 

首長くしてまってろ

昨日、恋人が死んだ。

病気で苦しんだすえ、死んだ。

通夜が終わって病院に置いて来た荷物を改めて取りに行ったら、その荷物の中に俺宛に手紙が入ってた。

よく見たら

「わたしの人生は普通の人よりも短かった、だけど〇〇君と一緒に過ごせたことで普通の人よりもずっと幸せな日々を送れた」

とか書いてあった。

お前、そんなこといまさら言うなよ。

死んだ後だよ、もうお前いねぇんだよ。

最後の方は、ろくに起き上がれもしなかったくせに、弱々しい字で必死で書いて

「よし、〇〇君のことずっと見守ってる」

とか書いてあった。

お前な、俺だってまだ言いたいこと沢山あったんだよ。

だから、生き返ってこいよ。

愛の言葉って、もっと生きてるうちに伝えるべきだろ。

だからもう一度、生きている、その声で話してくれよ。

今になってこんなこと知らされたって、もう泣くしかねえだろ。

やっとその手紙を読み終わったと思ったら、最後に、

「わたしの事は忘れて他の人と幸せになって欲しい」

とか書いてあった。

もうふざけんなよ!

あのなあ、俺はお前がホントに死んだなんて信じらんねーんだよ。

得意げな顔して何が

『見守ってる』だ。

お前は本当にこの世にいないのか?

これは全部タチの悪い夢でホントはどっかで生きてるじゃねえか?

独り残された俺から言わせてもらえば、今お前に対してできる供養は、やっぱりお前の事を忘れないことしかない。

たとえジジイになってボケたとしてもお前の事をずっと想い続ける。

それじゃ恋人が2度と出来ないかもしれないって?

お前以上との恋愛できるわけねえし、そんな必要ねえよ。

まあ、お前みたいな寂しがりやは、俺がいつかそっちに行くまで待ってなさいってね。

それしかいえない。

だから、首長くしてまってろってこと。

お前はそっちで笑って待ってろ。

そこは、苦しまなくていいとこなんだろ?

どうなんだよ、答えてくれよ。

ふざけんなよ。

 

やらないで後悔するより

「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいんじゃない?」

高校時代に付き合って彼女が口癖だった言葉。

別れた後も、何故か手紙のやり取りはしていた。

でも、ある時からぱったりと手紙は届かなくなった。

『忙しいのかなぁ?』

なんて、勝手に思っていた。

しかし、最近高校時代の同級生から聞いてしまった。

元カノは、2年前に白血病で亡くなったと……

享年20歳だったそうです。

どうやら病室で病と戦いながら、手紙を書いてくれたそうだ。

もっと早く知っていれば良かった。

『何で教えてくれなかったのか?』

そう考えると、とても悔しいし悲しい。

でもあいつが生きれなかった分、オレが生きなきゃダメだ。

この先真っ暗だけど、進まなきゃ。

挫折もあるだろうけど、立ち止まったら彼女に言われてしまう。

いつもの言葉。

「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいんじゃない?」って。

彼女からの最後の手紙に、こう書いていた。

たくさんの思い出をありがとう。

高校3年間で見つけた宝物……

それはあなたです。

愛する事が上手な男性になってください。

いつまでもあなたらしく……

笑うことを忘れないでね?

あなたの人生はこれからです!

あなたなら出来るよ。

自分の『生』を精一杯、輝かせてください。

あなたは私の理想のど真ん中だった。

こんな出逢いはもうないでしょう。

あいつからの手紙を、久々に読み返して号泣してしまった

そして決めた。

もう後ろは振り向かない。

オレは自分の信じた道を行く。

オレの背中を押してくれてありがとうな。

おまえの分まで生きて、笑って、幸せになります。

皆さんも立ち止まっちゃダメだよ。

恐れるものはなにもないんだから。

時間と共に前に進めばいい。

きっとこの先には自分の信じた未来が待っているから。

Just be as you are

~あなたらしく生きてください~

 

生きてみます

『いっぱいの幸せをありがとう。』

『私は幸せ者だ。』

『だって、最期にあなたの顔を見れたから。』

『これも日頃のなんとやら、なのかな?』

病室のベッドで手を握りながら、彼女は言う。

「最期ってなんだよ。」

「お前は死なない、そうだろ?」

泣きながら返す僕を見て笑いながら

『○○、前言ってたよね?』

『私が先に死んだら、俺も後追うよって。』

震えた声で彼女が言う。

「あぁ、すぐに行くから先行って待っててな!」

俺は本気で返した。

彼女がいない世界なんて、きっと色のない世界と同じだと思うから。

『ありがとう。』

『でも、絶対に来ないで。』

『その言葉が聞けただけで私は満足だよ。』

『あぁ、幸せだなぁ。』

『いい?』

『あなたは絶対に違う人を見つけて幸せになってね?』

『私の事は忘れて下さい。』

『大好きなあなたの足枷にはなりたくないの。』

『絶対に私の後を追わないで!!』

『約束しないと化けて出ちゃうよ?(笑)』

返事が出来なかった。

ここで返事したら、彼女がもうすぐ死ぬ事を認めてしまうようで怖かった。

頭では理解してるつもりだが本当に認めたくなかったのだ。

『ゆーびきーりげーんまんうーそついたら…』

そうかすれた声でいいながら、彼女は天国へ旅立ちました

あれから2年。

好きな人は出来ないや。

だって、お前じゃなきゃ意味ないもん。

お前とじゃなきゃ楽しくないもん。

でもな、後を追おうと思ったけど、約束守って追わなかったよ。

俺まで死んだらお前との思い出が、この世界から消えてしまうから。

辛いよ、毎日本当に辛いよ。

いつかは俺もそちらに行きます。

その時はいっぱいいっぱい話しようね?

いっぱい、いっぱい抱きしめて

いっぱ、いいっぱい頭なでて

いっぱい、いっぱいキスをしよう。

幸せをありがとう。

あと少し頑張って、這いつくばってでも、生きてみます。

 

彼氏からの手紙

ゆいへ

なあ?俺もうダメみてぇだ。

なんでだ?お前に出会うまでは死にたいぐらい毎日が退屈だった。

でも今は俺すげえ生きたい。
なんで病気に勝てねえんだろ?

俺いつからこんな弱なった?

毎日死に近づいてるって感じる。
もっと生きてえよ。

寂しがり屋なお前の事おいて死ねねえしな?
ずっと傍にいてやらねえとお前はだめだろ?

泣き虫なくせに俺が病気で苦しんでるからって俺の前では笑ってたよな?

お前辛かっただろ?

なのに俺はお前に弱いとこばっか見せてたな俺が死んだら誰がお前の涙拭く?

俺な…何度も何度も神様にお願いした。
「もっと生きたい」って…。

でも無理みてえだ。

ごめんな…
約束守れなくて…
結婚しよって言ったのにな

俺はもうすぐいなくなるから結婚できねえ

俺はお前の事幸せにできねえし、この先一緒に居る事もできねえから、お前には世界一幸せになってほしいから…
結婚っていう形でお前の人生縛りたくないお前の事をほんまに大事にしてくれる人と幸せになってほしい。

俺な、20年間生きてきて愛してるって
心からそう思った女を幸せにできないって
マジで辛いし悔しい

だけどお前が幸せになれない事の方が辛いから…
だからお前は前に進むんだぞ?
俺の死をちゃんと受け止めるんだぞ?

ゆいの事マジで大好きだ

最後に一つお願いがある…
心の奥のどっかでいいから…
俺の事覚えといてください。

雅人っていう男の事をどうか覚えててください。

じゃあまたな!
さよならはいわねえから。

彼は私の事を本当に愛してくれました。
私も彼を本当に愛してました今も彼を愛してます

今は会えないけど彼は私の心の中で…
永遠と生きつづけます。

 

私は結婚してるつもりだから

年下の彼氏がいた。

私が30歳で彼が22歳。

大学生だった彼は社会人の私に頭が上がらなかったみたいで、付き合いはじめて3年たってたけど将来の話しなんてひとつもしなかった。

そんな彼も卒業の年を迎え社会人1年生になった。

そしたらいきなり

「結婚してほしい。今すぐじゃなくていい。出世してそこそこの生活が出来るくらい給料がもらえるようになったら。」

と、大真面目な顔で言われた。

「入社したばっかなのに?」

とからかったけど、本当にうれしかった。

8ヶ月後、彼は交通事故で亡くなった。

夜中、県外の取引先から自宅に帰る途中の事故だった。

彼の両親は、かなり遠くに住んでいたので私が代わりに彼の会社に荷物を取りに行った。

とりあえず自分の部屋に運び整理していると、パソコンと膨大な量の書類の中から黒い小さな箱が入っていた。

ダイヤの指輪だった。

はめてみるとぴったり。

『入社したばっかで私のこと養うなんて、まだまだ時間が必要だったくせに気が早いんだよ、ばーか』

と、泣いた。

あれから4年。

私は34歳になり、傷が癒えたと思ってる両親に結婚を勧められている。

でも、絶対しない。

なんでって?

私はアンタと結婚してるつもりだから。

最後に。

ずっと言い忘れてたけど指輪ありがとう。

大切にしてる

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