恋愛の泣ける話『もし付き合う前から病気のことを話していたら』- 実話 体験談まとめ

恋愛の泣ける話『もし付き合う前から病気のことを話していたら』- 実話 体験談まとめ 恋愛の泣ける話

 

もし付き合う前から病気のことを話していたら

 

私は今20歳だけど、小さい頃に家庭が複雑で、経済的にゴハンもまともに食べられないことがザラにあるくらいでした。
そのせいの摂食障害と精神障害で、小学生の時になかなかの難病を発病。
でも、経済的に苦しくて治療がまともに始められたのは、高校生になった時くらいでした。

それまで放置していたせいで、病状は重くなりつつあり、その頃は入退院を繰り返していました。
好きな人と両想いになれた時でも、病気のことを話すと離れていってしまった人もいました。

私は見た目は健康そのもので、「マジで?病気だと思うはずがないじゃん…」と言われたことがありました。

それまで、自分の病気にそれほど負い目を感じていたことはなかったのですが、その日から病気のことが気になり、周りに隠すようになりました。
元彼にも(遠距離というのも手伝って)半年間、病気のことは隠し続けていました。
でも、入院がきっかけで気付かれてしまい…「俺のこと、だましてたのね」と、別れを切り出され、自分が嘘をついていたことを本当に後悔しました。

「ごめんね…もし私が付き合う前から病気のことを話していたら、それでも好きになってくれてたかなぁ…?」
元彼の返事は「…。」
それから連絡をくれることは無くなりました。

 

退院後、バイトをしながら1人暮らしの私には、いろんなことがツラく思えました。
恋愛はもういいや、趣味やバイトに没頭しよう…と思っていた矢先、今の彼に出会いました。
彼が年上のせいか、とてもかわいがってくれ、気持ちはゆっくり彼に傾いていきました。

彼も同じように想ってくれていましたが、何度も何度も気持ちを拒否してしまいました。
それでも好きな気持ちがおさえられず、一緒にいるようになりました。
もちろん、病気のことは話さずに…。

半年が過ぎた頃…今から3ヵ月くらい前かな…私に子宮の病気が見つかり、赤ちゃんができる可能性がほとんど無い体だということがわかりました。
もういいや…と、彼にすべてのことを話しました。

小さい頃にツラかったこと、それでも家族みんなでいられたのが幸せだったこと、病気のこと、私の方がずっと先に死んでしまうかもしれないこと、今まで好きになった人たちのこと、赤ちゃんができないこと、彼のことが大好きなこと…。
彼は何も言わずに私の体をさすっていました。

「私たち、どうせ結婚なんてしないもんね。もうちょっとだけ一緒にいられないかな…ちょっとだけでいいよ」

卑屈になって話す私に、彼は黙って、ただ私の体をさすっていました。
何時間も何時間も、何も話さないまま時間が過ぎました。
夜が明けた頃、彼が顔をあげ…苦しそうにひと言

「…結婚しよう…」

その後、どれくらいの時間が過ぎたのかはわかりませんが、私の体をさすりながら、苦しそうに私を見つめていました。

 

「もう、何があっても離れたくないよ。お前が離れようとしているのが怖い。俺も死ぬ気で頑張るから…結婚しよう…」

 

いつも…暖かい目で私をみて、暖かい大きな手で私を包み、幸せと安心をくれてありがとう。。

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