ほっこりする話 短編5話【12】
自衛官の父
数年前、息子から学校から帰るなり
「お父さんは人を殺す訓練しよる人なん?」と聞かれた。
どういうことなのか、意味が分からなくて聞いたら学校の先生に○×君(息子)のお父さんは自衛官だから、人を殺したり戦争をする為の仕事をしてる、それは間違ってる、と言うような意味のことを言われたらしい。
俺は何も言わなかった、うまく言えなくて、自分にもガッカリした。
戦争が悪いことなのは分かってる、だけど戦争の準備はする必要があると言えなかった。
けど、どうも嫁が何かを言ったらしい
息子に何を言ったのか知らない。
でも、確実に嫁が何かを息子に言ったのは分る。
次の日、息子が言ってくれた。
「僕も自衛隊に入りたい、お父さんになりたい」って、早口で言って早足で逃げていった。
あいつがどんな将来を選ぼうと構わない。
ただ一瞬でも俺を目指そうとしてくれた、その瞬間があることが幸せだと思った。
Googleストリートビューが救った命
ベラスケスさんがGoogleストリートビューを見ていたときのこと。
ある建物の前に、毛が伸びて明らかに世話をされていない犬がいることに気が付いた。
その後、半年ほど前からこの犬の世話をしていた男性と知り合うことができ、2人で犬の境遇を気に掛けていたところ、動物保護活動をしているヘイガーさんの存在をYouTubeで知り、彼に保護の相談をしようと決断。
“Googleストリートビューに映っている犬”の存在をヘイガーさんに連絡してきたというわけだ。
連絡を受けたヘイガーさんは、気温が38度まで上昇した2012年8月のある日、実際に犬が映っていた場所へと向かった。
すると現地のそば、停車しているキャンピングカーの下に、真夏の太陽を避けるようにじっと座っている“ソーニャ”がいたという。
今回話題となったこの動画は、そのときの一部始終を記録したものだ。
彼がパンやチーズバーガーを与えると、“ソーニャ”は立ち上がって歩き出し駐車場へと移動。
保護しようとする彼と、逃げようとする“ソーニャ”の駆け引きはあったものの、辛抱強くなだめようと近づく彼に徐々に心を許していったようだ。
最後は大人しくリードを付けられて、素直に彼の車へ乗り込んでいる。
ヘイガーさんが聞いた話では、“ソーニャ”は少なくとも10年近くはその場所で生き抜いていたと見られるが、そんな長く続いた厳しい日々も、Googleストリートビューでたまたま存在に気付いた女性からの連絡によって幕を閉じることに。
その後、伸びきった体毛もカットされ、すっきりした見栄えになった“ソーニャ”は、腫瘍や関節炎などをいくつかの病気を患っていることが判明。
きちんと治療を施された上で新たな飼い主に引き取られていったという。
喧嘩ばかりの妹
いつも喧嘩ばかりの私と妹
妹が中学に入学して合唱部に入った
で数日たってから偶然母さんと部活の話をしてるのを盗み聞きした
そしたら妹
「先輩にね!おねーちゃんにそっくりな人がいるんだ。顔とか声とかは全然違うんだけど、なんでかなーうれしいな!」
ってはなしてた(´・ω・`)
自分だったらこんな素直になれない
こんなことイエナイ(´・ω・`)
これからもくだらない喧嘩しちゃうとおもうけど
もっと妹思いやろうと思った瞬間でした
なんか
うまくかけないや
おやすみ
花火の見えるマンション
母は、僕を女手一人で育てた。
僕の幼かったころに、亡くなった父は、マンションの10階を母に残した。
そのマンションからは、夏に花火をみることができる。
父と母が過ごした街の花火。
毎年花火の時には、窓際にテーブルを移動して、母と一緒に父を偲んだ。
花火はいつもきれいで、母はうれしそうだった。
父は、母に素敵なものを残したなっと思った。
でも、それは長くは続かなかった。
僕が高校の時に、うちのマンションの前に、もっと高層マンションが建設されたのだ。
僕は、景観が悪くなるなぁって、思ってた。
その年の花火の日、いつものように、テーブルを移動して準備してた。
花火みれるかな?って、心配だった。
花火みれなかった。見事にマンションで見えなくなってる。
音だけの花火。
あんなに悲しそうな母の横顔を見たことがない。
僕は、母を連れて、川辺に歩いていった。
母と見上げた初めての花火。
父さん、心配するな。これからは僕が母さんを笑顔にする。
母に誕生日メールを送った返信
件名:
ありがとう
本文:
ついに60代になってしまいました。
思い返せば、30代は小さなあなた方を夢中で見つめていました。
40代は、若々しく成長していくあなた方に見とれていました。
50代は頼もしく輝いていくあなた方に目を奪われていました。
あなた方がみんな素敵な伴侶を見つけ、巣立って行ってから迎えた60代は
20代の頃に戻ってもう一度お父さんと見つめ合おうと思います。
うっかり感動してしまった。
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