『合戦場』霊感主婦シリーズ|洒落怖名作まとめ

『合戦場』霊感主婦シリーズ|洒落怖名作まとめ 短編

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合戦場

 

主婦さんの上のお子さんは今戦国ブームが来ているようで、戦国時代のあれを見たいこれを見たいと
けっこう引き回されているらしい。
で、いろんな史跡を見に行くのだけど(一番最近は掛川城に行ったとか)、時代がたっているせいか
それほど凄いものを見たことは無いという。
「まあ、もしかして私に見えてないだけで見えまくってる人もいるかもしれないけどね」と言っていたが。

基本的に落ち武者などは完全無視するそうだ。
「関わるとろくな事がない」との事。
主婦さん実家は豪農だが、祖先を辿るとある城主に仕えてた事が解っていて、そこが落ちたときに
離散した家臣が集まって作った集落が、主婦さん実家の町の旧家らしい。(ベタな話だが)
だから、どこにどんな因縁があるかわかったもんじゃないと。

「憑いてくることは無い?」と聞くと「相手にしてなくても、たまーに粘着なのがいるけど。ずっと無視してれば
どっか行っちゃうよ。うちには入れないしね。まあ、、せいぜいホテルくらいかなあ?」と。
それだって充分怖いが、「大丈夫なのよねえ、これが。御守り持ち歩いてるからかなあ?」と。

ただ、大学時代、大学から駅までの近道で落ち武者の霊が追いかけてきたことがあるそう。(都内)
その道は色々噂があり、たまに洒落コワなんかにも話題が載っている場所。
一瞬、プレデターに見えたのが一番怖かったそうだ。
「あそこで何があったかわからんけど、でも電車にまでは乗ってこなかった」とか。
「でも満員電車に乗ってる落ち武者の霊とかって、凄い笑えるよね。」
「ほんと、無賃乗車だよね」
と二人で爆笑したことをふと思い出した。
その後は通学途中などで霊を見ることは無かったらしいが、卒業するまでの間にそういう目にあった人の
話は何度か聞いたそうです。卒業以降は二度とそこへ行く機会もないので行ってないそうですが。

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