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【山にまつわる怖い話】『荒れていたはずの山』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【32】

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【山にまつわる怖い話】『荒れていたはずの山』など 全5話|【32】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【32】全5話

 

 

荒れていたはずの山

台風による強風が吹き荒れた翌朝のこと。
一人の男が、自身の所有する山林の様子を見るために山の奥へと車を走らせた。
が、目的地まであと少しというところで林道は寸断されていた。
山崩れによる土砂の上に、強風で倒れた木々が幾重にも重なりあっている。
簡単には復旧できそうにない有り様に、男は諦めて引き返そうとした。
ところが、寸断された地点の少し手前に、奥へと向かう見知らぬ山道がある。
人が一人やっと通れるくらいの細い道だったが、どうやら迂回できるようだ。
男は、その道を通ってようやく自分の山へと辿り着くことができた。

山は酷い有り様だった。
倒木が至る所に転がっており、かろうじて立っている木も殆どが途中で曲がっている。
男は、翌週から山を復旧すべく作業を始めた。
倒木は寸断して積み上げ、曲がった木は引っ張って元通りにする。
周囲の山林も似たような状況なのに、誰も復旧作業にあらわれない。
無惨な姿のまま放ったらかしにされている山を見る度に、男は心を傷めた。

そんなある日、台風被害に対する補助金の説明会が催され、多くの森林所有者が集まった。
その席で、男は隣接する森林の所有者を捕まえて問い質した。
「なぜ、倒れた木々を放っておくのか?あのままでは山は荒れ果てる一方だぞ」
「何だと?俺はちゃんとやっているさ。お前の方こそ何時まで放っておくつもりだ?」
誰に聞いてもこんな調子で話が噛み合ない。
それなら一緒に行ってみよう、と何人かで連れ立って山へと向かった。

ところが、いつも通っていたはずの山道が見つからない。
「おかしいな」「ここにあった筈だが…」「痕跡すらないとはどうした事だ」
どうやら、各々があの山道を通って作業に通っていたらしい。
仕方なく、山の中を切り開いて奥へと向かった。
着いてみると、一帯の山林はどこも綺麗に復旧されている。
しかし、彼等は誰一人お互いが作業しているところを見ていなかったし、
昨日までは自分の山以外は荒れ放題だった、と主張して譲らなかった。

 

子供靴

怖いかどうかは微妙ですが。

私は北関東の出身です。子供の頃、小学校の脇に細い坂道があって、そこを上っていくと古いお宮さんがありました。
そのお宮からして周囲に杉の木が密集していて、かなり不気味でしたが、更にその裏山へ入っていくと、雑草の中に犬小屋くらいの大きさのレンガでできた祠らしきものがあり、鉄製の扉が付いていました。
いつもかんぬきが掛かっていて、開けると呪われるとか、祟りがあるという噂があったので、地元の子どもはあまり近寄りませんでした。

ある時、兄と二人で遊んでいた所、兄が急にあの家(と呼んでいた)を開けてみようと言い出しました。
私は嫌だったのですが、好奇心には勝てず、二人でかんぬきを抜いて扉を開けました。
中にはぎっしりと子供用の靴が詰まっていました。
ボロボロになったものから、比較的新しくて、アニメのキャラクターが描いてあるものから、きちんとした革靴まで。
数えてはいませんが、多分50足近くあったのではないでしょうか。
大人用の靴は一足も見当たりませんでした。

誰が何の為に集めたのかは知りませんが、とにかく不気味なものを感じ、すぐ扉を閉めて逃げました。
あれ以来、その山には登っていません。

骨とカモシカ

自分は小さい頃、引越しした友達の家に遊びにいきました。東北の山奥とだけ言っておきます。
近くにきれいな川が沢山あり、カジカを取りに行こうということになりました。
ヤスというでかいフォークみたいな道具でブスっとカジカを刺して取るんだ。
と話してくれました。
自分は小さい頃から自然が大好きだったのでかなり楽しみでした。
準備を整え友達のお父さんの車で友達と三人で川へ向かいました。
カジカ取りのポイントまではけっこうな時間がかかり、人も全然いないような所でした。
こういう雰囲気のある場所は大好きで、テンションが最高潮に達してました。
水中メガネとシュノーケルをつけてヤスを持ちカジカをとりまくりました。
「これはから揚げにするとうまいんだよ」と友達のお父さんが教えてくれ、
ますます楽しくなりました。
そして、滝のあるポイントへ移動しようと言われ、三人で川を上っていきました。
その川は浅く、走って移動できるくらいのところもありました
しかし登っていくにつれ、だんだん水深が増してゆき、
ついに人1人すっぽり入ってしまうくらいに深くなってるところがありました。
といっても流れはかなり緩やかで、シュノーケルのおかげで犬かきで大丈夫でした。
(もはや川ではなく川幅も広く沼のようになっている)
「○○君、そっちは深いからきをつけなよー。」お父さんに注意されました。
ですがハイテンションの私はどんどんいぬかきで進んでいきました。
そのとき、水底になにか白いものが見えました。

白い岩なんて珍しいなー
と思い、つま先でちょいちょいと砂をかき分けてみると、白い物体がどんどん出てきます。
ギョッとしました。
それは獣の骨でした。形も動物が寝そべった状態でした。
私は急いでそこを通りすぎようと必死で泳ぎました。すると、砂が舞上がり水底が
どんどん白くなっていきます。全部白骨化した動物でした。
ほとんどがカモシカでした。
良く見るとそこらへん一帯が骨だらけで白っぽく見えました。

「○○ーー!!骨がいっぱいあるぞ!!」とあわてて川から出て叫びました。
しかし、返事が無く周りには誰もいません。川の流れる音しか聞こえません
本気で怖くなり、川岸へ急ぎました。

すると ドン ドン と無気味な音がしました。
骨を見てガクブルだった私はちびりそうになりました。

カモシカの群れが山から降りて水辺へ向かってきます。
なんと向こう岸からも。
あわてて川に飛び込み、できもしないクロールで上流へさかのぼりました。
足元には骨、両脇にはカモシカの群れ、しかも川の中でなかなか進まない。
時々確認すると量が増えてる。もう大群状態に。
しばらくして二人が見えました。(話ではずっと見えるところにいたそうですが・・・
「カモシカがいる!!」と
声を裏返らせて叫びました。二人は爆笑していました。
が、あまりの量に驚き、友達のお父さんが走ってきました。
カモシカ達は茂みに帰っていきました。
その後少しカジカを捕ってから、友達の家に帰りました。

友達のお父さんがおじいさんに骨のことを話してくれましたが、「おおげさだ」と笑っていました
友達のお父さんは、カモシカは毎日のように出るが、
あんなにたくさんいるのは見たことがないと真剣に言っていました。
繁殖期だったのかな?

 

コダマネズミの話

ある猟師たちが山小屋で獲物待ちをしていると
臨月間近の女が助けを求めてきた。
女の上に妊婦など、ケガレの最たるものだが
あまりに苦しそうで哀れな様子に、猟師たちは招きいれ介抱してやった。

翌日、女は12人の赤ん坊を産んだ。
産まれたばかりだというのにもう元気にはいはいをして居る。
女は礼をのべ、山神であることを明かした。
そしてこの小屋に来る前に尋ねたコダマの小屋では
けんもほろろに扱われとても悔しい思いをしたと語った。

後に猟師たちがコダマの小屋へ行ってみると
そこには栗色で背中に3本線が入ったネズミがいた。
コダマの人数と同じ6匹だったという。

 

本当は怖い靴擦れ

これはグロ系もすこし入った話だ
高校一年で山岳部に入り、初めての山行での事。
初日の行程を終わり、テントの中で靴下を脱ぐと足の甲、指とも
なかなか大きな靴擦れができている。これだけで充分過ぎるほど痛い。
そして踵は・・・

くるぶしより低い位置から、くるぶしの上端くらいまでの高さにかけ、
足の後ろ側にあたる部分の肉が露出している。
赤い肉からは出血もせず、透明な体液がじっとり貼り付いていて流れるでも溢れるでもなく、てらてら光っている。
指で触れると塩をすりこまれたような痛み。
指で触れた場所をよく見ると、体液に指紋が残っていた。

消毒だけでもしておこうと傷薬を塗り、そのまま直に靴下を履いた。
傷を靴下にしっかり貼り付けてしまえば、明日歩く時も踵が直に
靴下とすれる事はないし、その方が楽だという顧問の言葉に従った。

翌日も1日中歩き、帰宅後に、顧問の言う通り踵の靴擦れに
しっかり貼りついた靴下を見ながら、この靴下どうやって脱ごうかと泣きたい気持になった。
怖がってゆっくり脱げば、苦痛の時間が長引くだけだ。
踵ギリギリまで下ろした靴下をしっかり掴み、これ以上はないという勢いで一気に靴下を剥ぎ取った。

部の練習で走ったりするため、この靴擦れは4月から、実に夏休み中の8月初旬まで完治せず、多くの靴下の踵に不気味なシミを残した。

今書いていて、踵がズキズキ疼いている事に気付いた。

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