『悪食王』|厳選 怖い話 まとめ

『悪食王』|厳選 怖い話 まとめ 厳選

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悪食王

876 本当にあった怖い名無し sage 2011/08/28(日) 18:10:59.74 ID:skMeS3Tl0

 

先々週の土曜日のことです。にこにこ動画(黄泉)でも紹介されてる「恐怖の心霊写真」を見ていたときのことです。

その時に起こったことを話す前に補足事項として兄貴の心霊関係のプロフィールを紹介しておきます。
・兄の中にはこのスレでも知ってる人が多いと思われる「巣くうもの」のB子さんの中にいるようなモノが居ます。
・「巣くうもの」と違う点は1.巣くうものは受動的だが兄の中に居る奴は能動的。
2.自動吸引&捕食者みたいなものです。自分で悪霊や呪いや魔物や妖怪を呼んで誘って食うというやっかいな悪食王。選り好みはしないのが唯一の救い。
3.時々外に出て兄とバトルしてます。当然外に出てても家族には見えてません。
・B子さん自身と兄が違う点は兄は「見える」人で悪霊とか気合入れて普通に殴れるってか物理的な徐霊をよくやってます(拝み屋とかではなくプライベートで)
・B子さんは巣くうものが出てる間は眠ってるが兄貴は普通に起きてる。
・ときどき兄貴はモノに操られて霊を食ったりしてる(傍から見たら兄貴自身がなんか奇妙な動きしてるように見える)
・モノの見た目は兄貴曰く「説明不可能」とのことです。
・一応筆者も霊感はあるらしく感じることはたまにありますが、守られてるらしく視れたことはほとんどありません。母は時々視ることがあるらしい。
以上です。以降兄と筆者の当時の会話を交えて説明させていただきます。

その動画はどうもやばい本物の心霊写真ばっかりだったらしくいつもよりもモノに兄貴が操られて画面を片手で掴んで食べるという動作をしていました。
いつもならそういう動画は50本くらい見たら2~3個くらいなのですがその動画に限っては大半を食って居ました。
そして動画がだいたい4分15秒くらいきたところでしょうか、問題となる写真が映し出されました。(当時筆者はその動画に何も感じませんでした)
その青い顔の目が見えたらやばいという話らしく兄にはその目が見えてしまったようでした。
その青い顔というのはよくある死人のような青白い顔じゃなくてブルーLEDのような真っ青の顔が映し出されてきた時兄がいつもと違う行動を取りました。
食うという動作はいつもどおりなのですが、その写真が映し出されたとたん急に全身を使って画面前方の空間を掻き集めて、抱くように抱え込んで一心不乱に食ってました。
さすがにその時は筆者も驚いて「(あれ?いつもの違うな・・・そんなに極上のエサだったのかな?)」と疑問に思いつつ動画を見終えました。
いつもならそれで終わりでした。大抵家に悪霊が来ていようとも兄が食うか殴るかであっさり撃退or強制成仏ってか滅殺してるので。
本当に異変が起こったのは翌日でした。

朝ベランダに飼ってる猫にエサをあげようと上がっていくとベランダのある筆者の部屋に入った途端
ドダバタドカドカドカガッシャーン!と猫がものすごい暴れだしました。
いつに無いことに筆者が目を剥きつつエサを上げようと扉を開けてエサ箱にエサを移していると猫達が怯えてるのが見て取れました。
自分が驚かせてしまったのかと心配になりつつ近くに移動してみるとピクリともこちらには反応しません。すべての猫は一点を凝視してました。
なにせ初めてのことで驚きつつもよく観察してみるとその一点には虫等もおらずハエ等に反応してるのでないのは明らかでした。
何よりも猫たちの目が朝日差しを受けて眩しいにもかかわらず瞳孔が開いてまるで薄暗い所にあるものを見ようと目を凝らしているようでした。
さすがにオカルトサイトを見ていても猫たちだけはマイペースで動じることなく、そのままなのである意味安心してたので猫達の反応が不気味でした。

夜仕事から帰ってきて兄の居るそばで母に朝の猫の様子を話しました。その時の会話です。
筆者=自 兄貴=兄
自「猫達がさ、朝様子がおかしかったんだ。怯えてて側に行っても僕に反応しなくて一点を凝視してたんだ。瞳孔も開いててそこに何も無いはずなのに」
兄「居るぞ?」
自「え?」
兄「てか来てる」
自「来てるって?」
兄「昨日見せてもらった動画だよ。」
自「あの心霊写真動画?」
兄「ああ、あの本体がきた」
自「本体ってどの?」
兄「よくは覚えてないが・・・あの写真の中に青い顔の霊が映ってたろ?」
自「あの目が見えたらやばいってやつね。僕は見えなかったけど」
兄「俺は見えた・・・動画を見た記憶はうろ覚えなくせにあれだけは頭から離れんくらいにはっきりとな・・・真っ赤だった。燃える様な赤の瞳孔の部分は闇そのもの。まさしく奈落だった」
自「その本体が来てるって?」
兄「そうだ。この気配と強さは恐らくな・・・これがもし一部だって言うならそれこそ本体はバケモノだろうよ」
自「でも兄貴言ってただろ?自己責任系の話を聞いたら現れるって話は大抵余波みたいなものだって。近くに居た他の霊が化けてることはあっても本体が来ることは滅多に無いって」
兄「ああ、滅多に無い・・・はずなんだがな」
自「勝てるよね?ってか食えるよね?」
兄「無理だ。あれは食えない。もうすでにこの家全体にあいつの負の結界みたいなものを張られてる。今まで食ってきた奴とは格が違う。どんな魔物も悪霊もそれこそ八尺様クラスだって食ってきたがあれは無理だ」
自「それこそ前みたいな本物の地獄から来た餓鬼みたいな?」
兄「ああ」
自「餓鬼なんて低級もいいところのはずなのにやけに兄貴苦戦してたもんね」
兄「ああ(こいつは人の自尊心をチクトクと(怒))
自「で・・・どうするの?」
兄「しばらく様子をみるしかなさそうだ。こっちから仕掛けるなんて論外だ。」
自「そうか」

そうしてしばらく話などして綿あめ機でわたあめ作ってたりしたら突然兄貴が立ち上がりました。
?トイレでも行くのかな?と顔を見てみると明らかに尋常じゃなく、言うなれば操られてる状態でした。
兄の中に居るモノがこれまでにない極上のエサをお預けさせられそうで無理やり兄貴操って食おうとしてるのかな?っという感じの動きで兄貴が上に上がっていくのを
眺めつつわたあめ食ってると上の階で物音をさせつつ兄貴が降りて来てやっぱり操られてたらしく、曰く「気が付いたらあいつの目の前に立たされてた」そうです。
兄の話では恐らく今来てるモノが兄を呼んだのだろうってことでした。
そして話を聞いて今後どうするか?って話をし始めたくらいにどうやらその顔面ブルー霊が降りてきたらしく、珍しく兄が慌てて
「やべ!部屋に入ってきやがった!!おい!なんか武器になるもん寄越せ!」
と言って来たので毎日日光に当てていた水晶やラピスラズリやアメジストのチップで浄化してた水晶ブレスレット(九子龍の刻印が入っている)を投げて寄越すと
「ッシャァァァアアアアア!っっ!!!」
とどうやら顔面ブルー霊を思いっきり殴ったらしく右腕を抱えてうずくまり震えているのでどうだったか聞くと
「殴ることには成功したし今ので予想外の反撃だったんだろう・・・上に退散したが、やばい持っていかれた」
と言うのでどこやられた?左目と右腕だ。という会話のほぼ直後兄貴の携帯が鳴った。

電話の相手はいつも決まって電話してる兄の友人(寺生まれのTさん霊力も腕力もパナイ人)が電話を掛けてきたようだった。
絶妙のタイミングだったのでひょっとしてこっちの状況を霊視や霊感で察知してきたのかな?と思ったが、兄との会話を聞く限りじゃ異変には気づいていないみたいだ。
兄は当然事情を説明しだして(今いるところは遠く離れてるから当然駆けつけれないことは周知の事実だったので助けは呼ばなかった)僕は猫にエサを上げに行った。
いつもは感じる時は感じていたのですが、なぜかその時は感じすらせず、どこにいるか検討もつかず猫と適当に戯れて(この時は猫は普通でした)下に降りた。
下に降りても兄はまだ会話を続けており、どうやら友人は最近バイクで事故ったらしく電話口からでも気が漏れ出てたらしく、
その気が結界をぶっ壊して顔面ブルー霊が弱ってるとのこと。
これなら大丈夫そうだろうと兄が友人に電話越しにお礼を述べてる間にわたあめ機を直しつつそのまま筆者は寝た。
翌日・・・友人の守護霊であるお天狐様と兄貴の二人がかりでぼこって原型留めない位削ってようやく食ったらしい。だが話はここで終わらなかった。

 

どうやら消化しきれずまだ残っていたようで先週の木曜に腸の辺りを齧られたらしく悶絶していた。奇しくもその日は筆者の誕生日だった、どうでもいいが。
仕事が終わった後食いに出て車で帰る途中で家の手前まで来ていたのですぐに横になって盲腸か?といろいろ探りを入れていたら筆者が思い出し
「この前の霊消化しきれずにイタチの最後っ屁咬まされたんじゃない?」
と言うと「先週の土曜日だぞ?!」と驚いていたが思い当たる節はあったらしくすぐに零体を修復して事なきを得た。
予断だが、霊格もそうだがなにより兄がそいつは他の奴とは違うと思ったのは感情というものが見えなかったそうだ。
大抵魔物だろうが悪霊だろうが自分を認識できる獲物に会うとにやぁっと哂うらしい、それがそれこそ「巣くうもの」みたいに無かったらしい。
なにぶん初めてのことで兄も大分まいってしまって「しばらくオカルトサイトや動画禁止な」とのこと。
そう言いつつ梵天さんの動画を今日も一緒にみてくれておりそんな兄が僕は結構好きだったりする。纏まり無くてすみませんでした、話は以上です。

 

911 本当にあった怖い名無し sage 2011/08/28(日) 21:54:57.18 ID:6EMx3t2R0
>>881
面白かった
他にも、ネタあったら よろしく

ご先祖は、何やっていた?
家系についてもkwsk

942 本当にあった怖い名無し sage 2011/08/29(月) 00:48:02.20 ID:vjnl+6c30
>>911ご先祖がなにやってたかは詳しくは知らないのですが・・・興味深い話はあります。
第一に父は婿養子で父方の苗字を僕らが継いでるわけじゃないことと、
その原因として母方のお婆ちゃんの代で子供が全員死に絶えてしまい捨て子を拾って育てたら無事育った、その子が今のお婆ちゃん。
お婆ちゃんからは2人の娘しか生まれなかった(男が居ない)。
なので僕たちは苗字の名前は継いでるが、血は継いで無いという状態。それでも名前を継ぐというのは霊的になんらかの因果が発生するらしい。
と言うのも母は昔はそれこそ兄ほどじゃないにしても頻繁に不思議な体験をしたらしいです。詳しくは聞いてないのでここじゃ語れませんがww
それでなぜお婆ちゃんの他の子は死に絶えたのか?何かの呪いか?と兄は疑問に思ったらしく、方々手を尽くして調べ上げた結果
どうやら口伝でしか伝わってない伝承が先祖と関係してるらしい(おそらくは先祖そのもの)
その伝承とはこういったものです。

943 本当にあった怖い名無し sage 2011/08/29(月) 00:48:23.59 ID:vjnl+6c30
昔剣の腕のたつ者が居たそうな。この者齢12にして大木を両断するほどの腕を持ち周囲にはそれなりに知られていた。
その者が成長したある日その男の屋敷を黒い影が取り囲むのを周りに住む者たちが見ていたそうだ。
その日は特別いつもより月明かりが妖しい輝きを放っており闇を遠くまで見通せる故に黒い影もはっきりと見えたと言う。
その黒い影と腕のたつ者が争う様が遠くからでも見え、見ていたものは無事を祈り肝を冷やしたという。
しばらくして物音がしなくなり、争う様子が無くなったが雰囲気は以前穏やかとは言いがたく恐ろしくなり見ていた者達は翌日に確認しようと床に就いた。
翌日男は人が変わっていた。だが言葉が通じないと言うこともなく、多少以上に荒っぽくなったが今までの人柄もあり村の住民は気にしないようにした。
その後も揉め事はあったがぎりぎりのところで男は人で居続けたが、ある日愛する人を手に掛けてしまう。
その事件をきっかけに男は鬼と成った。
野太刀を手に馬と鎧と刀を人ごと一刀両断にする怪力と、常人離れした身のこなしで人を虐殺し続けて武士も陰陽師も手に負えず屍の山ができあがったという。
ある日その鬼の前に立ち塞がりし陰陽師の名を「安倍 晴明」と言う。
鬼はその陰陽師に倒された後供養されたという・・・・という話。口伝でしか伝わってないものだからどこまでが真実か眉唾物ですが以上です。

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