『破られた封印』|洒落怖名作まとめ【神社・仏閣シリーズ】

『破られた封印』|洒落怖名作まとめ【神社・仏閣シリーズ】 神社・仏閣
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破られた封印

 

ずいぶん前に他スレに書かれていた話があった。
話の趣旨は、「ほこらから出てきた何か気持ち悪いモノに追いかけられた」とかいう話。
近所の私はその書き込みで「ああ、あそこだ」とすぐに解るような書き込みだった。
で、その書き込みがあった翌日、通り道なので見てみた。

その祠。知る限りはいつも鍵がかかっていて、開いてるはずがないもの。
正直、「作り話しちゃってー」と思って行ってみた。
したら、その祠にかかっていた南京錠が壊れて地面に落ちていて、扉が開いていた。
「うわここまで手の込んだこと・・・!」と思って突っ立ってたら、
近所のじいさんが近づいてきて、
「壊したのはあんたか?」と聞く。で、「素手で無理ッスよw」というと、
「だろうなあ・・・まずいなあ・・」と。
「ここ、何なんですか?」と聞いたら、
「昔、物の怪を封じてその後開けたことがない」と、中を見せてくれた。
南京錠がかかった観音開きの中に、もう一つ観音開きの扉があって、そこにはお札が貼られている。
いや、正確には、貼られていた、と書いた方がいいかも。
無惨に破れ、開いていたからだ。
「まったく、悪戯にしても酷いなあ。・・・まあでも、もうここには戻ってこないだろう」と。
「どうしてですか?」と聞くと、さも当然のように、
「封印されていた場所に帰るか?わざわざ。
まあ、開けた ヤツについていったんだろうなあ。・・・もう無意味だな、これ」と。

今でもその祠はあるが、開けっ放し。万一帰ってきたときの為に開けてあるらしい。
その土地の所有者すら今は不明なので、これ以上の詳細は解らずだがなんとも気持ち悪い。

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