【名作 長編】『探検隊ごっこ』|本当にあった怖い話・オカルト・都市伝説

『探検隊ごっこ』|洒落怖名作まとめ【怖い話・都市伝説 - 長編】 厳選

 

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『探検隊ごっこ』|名作 長編 – 本当にあった怖い話

二年前に体験した話、この話の中では俺が直接霊を見たって訳でもないから過度の期待はしないでくれ。
ただ俺にとっては「死ぬ」ほど怖かった体験。

時期は冬、大晦日前辺りに実家に帰省した時のこと、当時大学に入学したばっかの俺は
久々に家に帰るって事だったから気持ちが高ぶってたかな。
んで帰省してのんびりと過ごしてたら中学からの悪友から
「どっか出かけんか?」という内容の電話がきたんだ。

俺も久しぶりに地元の友達に会えるってことで意気揚々と誘いに乗ったんだ。
メンツとしてはA(リーダー格、霊とは全く縁もゆかりもないような能天気)
B(親友、こいつも能天気だが霊感があり様々な経験がある)C(特に普通)俺の4人。

どっか行くといっても相変わらずのド田舎、特に行くところもないから近くの町まで車を一台だして
適当に飯食ったり、AV屋をひやかしたり、しょぼいゲーセンに行ったくらいかな。
んで出す車はAとBしか車を所持してなかったからジャンケンで車を出すのはBに決まったんだ。

んで、当然のごとくやることがすぐになくなる俺たち、
基本みんな無計画ノーフューチャー野郎だから仕方がないと言えば仕方がないw
すると能天気なアホのAがいきなり「あれやろうぜ!」といいだす。
その遊びとは中学時代、周りに山、森、田んぼ位しかなかった俺たちがしていた遊び
「藤岡弘探検隊ごっこ」である。

内容としては何もない地元で木の棒を自分達で倒しその方向に山があろうが、
川があろうが、民家の庭があろうがひたすら突き進むという内容である。
くだらねーーーw

でも懐かしさにテンションがあがった俺はその遊びに賛同するのであった。
でも車での移動だったから少しルールを変えて助手席に座ってる
Aと運転席のBが車を走らせて交差点や、別れ道に差しかかったらジャンケンをし、
Aが勝ったら右折、Bが勝ったら左折、あいこで直進するといった内容に決まった。

 

そしていざスタート、初めは同じ場所をなんども回ったり、
間違って人ん家の駐車場に入ったりなどグダグダな感じだったけどメンバーみんなの士気は高く
AとBは「隊長殿!」、「どうした?!未確認生物でも見つけたのか?!」とか全く下らん会話をしていたかなw

そして1時間くらいこのやりとりをしているうちに俺はだんだんと
周りの風景から民家が無くなっていき、外灯も減っていることに気づきはじめた・・。
それからだんだんと道の数は減りジャンケンをする回数も最終的には一本道となり無くなってしまった。

少しずつ景色が高くなる感じ、どうやら山の中に入っているらしく、道も狭く峠道のようになってきた。
それでも俺たちはこの変化に冒険らしくなってきたとテンションがあがってしまうのであった。
ふと外の様子が気になった俺は窓から顔を出すと微かに聴こえる水の音、吸い込まれるような暗闇、
どうやら湖?またはダム?に沿って車が走っているのだとわかった。
でもまだ俺たちには恐怖のような感情はなく特に普段通りであった。

 

だけどその時はいきなり来た。一本道の先に見えた
車一台なんとか通れるくらいの外灯も何もないレンガ造りのトンネル。
そのトンネルをみた瞬間、車内はいきなり沈黙に包まれ、
俺は死んでもこの中に入りたくないと思った上に、寒気と吐き気に襲われた。

そして車はトンネルの中に入る、その時のAの様子はずっとうつむき、
霊感のあるBは必死にハンドルを握り、ただ前だけを真剣に睨み、Cは俺の隣でうずくまっていた。
たかだか10秒程度の出来事であったが俺はとても長い体感時間を感じた。

トンネルを出てBはすぐ「この山今すぐおりるぞ」と少し前までのふざけたノリは捨てて言ってきたのであった。
もちろん俺はそれに賛同しCも賛同、ところがAから返事がなく助手席を見ると眠っているようであった。

それからしばらく山を下っている最中にAは寝言のように「○○(俺の名前)気をつけろよ・・・」といったり、
「二度と・・来ちゃダメだ」とボソボソと言葉を発していた。
そしてついに民家の明かりが見え俺たちはなんとか山から出ることに成功した。
すると山から下りた瞬間にAがいきなり目覚め俺たちに言った。

 

ここからはAの話の内容を箇条書きとします。
・トンネルに入った瞬間、視界がブラックアウト
・風景が夏の情景に変わる※当時は冬であった
・そこに映っていたのは湖にいる男女の様子
・映像は映画のような感じであり、女性メインにカメラが映っていた
・その女性の服は赤い服?ワンピース?
・A個人の感覚としてはとても幸せなオーラ?というか暖かいものを感じたらしい
・コマ送りのように女性がだんだんとズーム、
最終的に女性の口がドアップで映り「ニヤァ・・」と口元を歪めた瞬間に意識がもどる。
・俺に気をつけろよなどと言葉をかけた記憶は一切ない

 

このAの話を聞いた途端メンバー全員がヤバいことに巻き込まれたことに気づき
俺含みみんな動揺がかくしきれなくなったかな。

とりあえず落ち着こういうことでコンビニに行きBの提案でみんなに塩を少しまいたんだ、
俺は怖くてしょうがなくて携帯を使って
そのトンネルについて調べたんだ。

いくら調べても情報がない・・諦めかけてたらかなり下がった所にその場所の情報があった。
内容を読んでここは地元民だけが知るマイナーなスポットであることが判明、
そのトンネルに入るといきなり車が止まって
霊に追いかけられるらしい。

そして霊の特徴を読んだ瞬間全身にいやな寒気が走った

「赤い服の女」

どうやらAの意識に映った映像の人物と同じらしい・・・・・
このあとみんな各自別れ俺はまた地元を離れ生活している。

特に他のメンツも日常生活に支障はないようである。

ふと今思う、あのトンネルの出口は急カーブ+目の前は崖+下はダムであり
もし初めにジャンケンで運転手がBではなくAであったら・・・

そう思うといまだに寒気がとまらない。

そして無意識になぜAが俺にだけ気をつけろと声をかけたのか・・?
その出来事以降、俺はたまに霊らしきものが見えるようになってしまった。

少し前に生首と目があった。
気にはしないようにしているつもりだけどね

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