【短編】意味がわかると怖い話 全54話[解説付き]その弐|ショートショート意味怖

【短編】意味がわかると怖い話[解説付き]ショートショート意味怖 意味がわかると怖い話

男の行動

昨日は海へ足を運んだ 今日は山へ足を運んだ 次はどこに運ぼうか……
頭を抱えて悩んだ 実は昨日から手を焼いている
…案外骨が折れる 重い腰を持ち上げた 電話が鳴っている 友人に頼むむねを確認し明日までには終わらせようと腹をくくった

 

 

解説
体のパーツを運んでいる?

 

 

父親の計画

父は私に泳ぎを教えるため、電車で私を遠くの海に連れていきました。父の指導は厳しく、泳ぎを知らない私を何度も海に放り込みました。私は必死で手足を動かし、その結果僅か一日で泳げるようになりました。でもあの日、なぜ父は私の分だけ帰りの切符を買い忘れていたのでしょうか?

 

 

解説
父は帰りは自分だけの予定だった。つまり?

 

 

隣の男性

妻とレストランに出かけた。隣の男性は二人分の料理が乗ったテーブルで一人で食事をしていた。その肉料理があまりに美味しそうだったので、私は「あちらの方と同じ料理を…」とウエイターに囁いた。ウエイターは一瞬顔をこわばらせたが、かしこまりましたと言うと、私の妻の首を絞めた…

 

 

解説
ウエイターは隣の男性と同じ料理を用意しようとした。
そのためには同じ素材を用意する必要があった。

 

 

そっくりな双子

双子の幼女が誘拐された。 双子はガムテープで目と口を塞がれた 犯罪者は 姉の耳元でヘリウム声になり囁いた 「抵抗したり逃げたら妹を殺すよ。」 さらに犯罪者は 妹の耳元でヘリウム声になり囁いた 「抵抗したり逃げたら姉を殺すよ。」

 

 

解説
犯人は双子の姉と妹を見分けられる人物。

 

 

最後の言葉

母からメールが来た。「37、2で68おわった7ら、5までも22合わせあわせに」??どういう意味だろう。送信先を見ると家族一斉送信になっている。そして気付いた時には何もかも手遅れだった。なんで気付けなかったんだろう…

 

 

解説
37、2で68おわった7ら、5までも22合わせあわせに」

「37(みんな)、2で68おわった(2で68を割った)7ら、5(いつ)までも22合わせ(2と2を合わせる)あわせに」

「3・7・3・4・7ら、5までも4あわせに」
「みな、さよなら、いつまでもしあわせに」

 

 

看板の言葉

村人全員を斧で殺し自分も自殺したとされる村跡地に4人の男が行った。温泉地を抜け山道をしばらく行くとこの先立入禁止と書かれた看板を見付けた。ふと看板の”ウラ”を見ると「おゆにしたたたな」と書かれていた。意味を知り男達はその場を逃げ出した。

 

 

解説
看板のウラにあった文字、「おゆにしたたたな」をアルファベットにすると
「O YU NI SI TA TA TA NA」

逆から読むと

「A NA TA TA TI SI NU YO」

 

 

犯人の居場所

息子に携帯電話を持たせることにした。GPSで位置が分かるやつだ。買い物帰りに息子の居場所を調べてみる。きちんと自宅にいるようだ。──だが自宅に帰っても息子の姿はない。その時、携帯電話が鳴った。「ママ、包丁を持ったおじちゃんに、携帯取られちゃったよ!」

現在、携帯電話をもっているのは包丁をもったおじちゃん、そしてGPSが自宅をさしているのだ・・・つまり

マイケルとルドルフは双子の兄弟であり、常に相手をライバル視していた。二人の負けず嫌いは次第にエスカレートし、それは勉学からスポーツ、恋愛にまで及んだ。ある日、ルドルフは失恋のショックでビルの5階から飛び降りてしまった。翌日マイケルは迷うことなくビルの6階に上った…

 

 

解説
マイケルはルドルフに負けたくないので5階より上の6階に

 

 

 

占い

高校生のジュリーは、最近占いに凝っていた。
ある日、友人ととてもよく当たると評判のジプシー占いに行ったジュリーは、彼女の父親が、翌朝死ぬと予言されて、青くなって帰ってきた。

心配させないために、両親にはそのことは黙っていた。
その晩ジュリーは、不安で、まんじりともせずに朝を迎えた。
恐る恐る階下に降りて行ったジュリーは、食堂でいつもと変わらずに朝食を取っている父親を見つけて、ほっと胸を撫で下ろした。

「良かった、やっぱり予言は当たらなかったわ」

それから、牛乳を取り込むため台所の扉を開けたジュリーは、吃驚して息をのんだ。
そこに、長年彼女の家に出入りしていた牛乳配達が、倒れて死んでいるのを見つけたのだ。

 

 

解説

牛乳配達のおじさんが、ジュリーの本当の・・・。

 

 

 

一人暮らし

反対していた両親を押し切って、今日から一人暮らし。一人で起き、朝食を食べ、ゴミを出して支度を整えた。憧れの一人暮らしを実現できたことで私は満ち足りていた。家に鍵をかけ、毎朝花に水をやっている近所のお婆さんに挨拶をして、私は学校に向かった

 

 

解説

「毎朝花に水をやっている近所のお婆さんに挨拶」
つまり自宅にいるのではないのだろうか。
そうなると両親はどこに?

 

 

屋上の少女

いつものように 俺はコンビニで買ったおにぎりを持って一人屋上へ向かった。
その日は珍しく一人先客がいた。
色の白い可愛い女の子だった。
その子と目が合った。

俺は初めて人がこいに落ちた音を聞いた。

 

 

解説

こい=恋ではない。
こい=故意(わざとすること。)

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