『ポケモン大会でトラブル』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『ポケモン大会でトラブル』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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ポケモン大会でトラブル

 

数年前の話だが、最近続報を聞いたので、書いてみる。

当時、息子は、DSのポケモンにハマっており、長期休みに開催していた大会予選に出場するため、付き添いの俺と参加希望の列に並んでいた。

すると、入り口方向から歩いてきた男の子連れのお母さんに話しかけられたんだ。

男の子は、隣のクラスで息子と同じ塾にも通っていて、知り合い程度の間柄のA君だった。

A君母は、少し興奮しながら、息子に、

「あ!息子君。良いところで会ったわ。ポケモンのソフト貸してくれない?

何か係員が融通きかなくて、Aのポケモンのソフトじゃ大会に出れないし、参加賞ももらえないっていうのよ。

Aが可哀想でしょう。(俺に向き直って)そういう訳ですので、息子君のポケモンのソフトを借りていきますね~。A、早くソフトを出しなさい。」

とにこやかに言いつつ、A君が出したのは、マジコンだった。

知らない人はいないと思うが、マジコンはソフトをコピーして、コピーしたプログラムをマジコンにインストールする事で、ソフトを使うツールの事。

ただし、ソフトのコピーは、専用の機械が必要だったりして、大抵のマジコンユーザーは、コピーしたソフトを登録してあるサイトからダウンロードして使っている。

突然の事に一瞬ビックリしたが、俺は、

「私の息子も見ての通り、参加するために並んでいるんで、あなたの息子さんにソフトを貸すと、私の息子が参加出来ないので、お断りします。」

と断わったら、フジこって、何だかんだ叫び、最終的には息子のソフトを奪おうとしたため、周りの人が良んでくれた警備員に確保されて、何処かに連れられて行った。

俺は周りの人に謝ったところ、周りの人も状況を見ていたので、非常識女に絡まれて乙、で快く許してくれ、息子は大会に参加出来た。

で、次の日。

我が家にA君母がやって来た。

仲が良い訳でもないし、最初は嫁さんが玄関先で対処していたんだが、さっぱり要領を得ず、また興奮して叫ぶA君母に圧倒され、レコーダーを用意した俺と交代。

言っている事を要約すると、

・私の可哀想な息子が大会に参加出来なかった。

・これはあなたと息子がソフトを貸してくれなかった事と、大会の係員が融通をきかせなかったせいだ。

・大会本部とあなたを訴える。

・訴えてほしくなければ、ポケモンのソフトと大会の参加賞、そして賠償金をよこせ。

まあ、呆れる他ない事を喚いていました。

俺としては、

・まず、根本的にマジコンは違法。

・そして、ポケモン大会は、任天堂がソフト販促のために開催しており、正規ユーザーしか参加出来ない。

・また、ソフト内には、俺の息子がプレイして育てたデータが入っており、そのソフトが無いと私の息子が参加出来ない。

当然、あの場には、息子が参加するためにいた訳で、貸す訳が無い。

・あなたが出来る事は、サッサと帰って、A君に正規のポケモンを買い与え、次回の大会に参加する事だけだ。

・さっきから貴方の言っている事を聞いていると、脅迫にしか聞こえない。ここは無かった事にしてあげるから、サッサと帰れ。

と返事した。

更に激昂したため、嫁さんと相手を交代、A宅に電話、自宅にいたA君父に状況を説明したが、
・妻から内容は聞いている。そっちの言い訳は聞きたくない。

・だから、払うもん払え。

という話にならない回答だった。

俺が警察呼ぶぞ、って言っても、

・お前が悪いのに、警察呼ぶってプギャー
無駄足乙

って、相手にならない。

仕方ないから、警察呼んで、お互いの話を聞かせた後、録音を聞かせて、脅迫で被害届出す旨伝えたら、A君母警察署へ連行された。

俺も、詳しい話を調書にするため、警察署へ。

調書が終わって帰ろうとしたら、「お前が俺かぁ!」と大声出しながら近づく人が。

しかし、お互いマジマジ顔を見て固まってしまった。

直接関係は無いが、取引先の社員でした。

お互い白けてしまったが、話をしたところ、

・妻からは、俺息子がA君のポケモン大会出場を邪魔したため、出られなかった。
だから、俺宅が損害賠償を払うべき、と聞いていた。

・警察から話を聞いたら、全く違っていた。
うちが悪いが、たかだか女の戯れ言に警察を呼んだ俺に腹が立ち、文句を言おうとしたら、俺が取引先の社員と分かった。

・うちが悪いのは間違い無いが、学校の事もあるし、被害届は取り下げてもらえないか。
示談で済ましたい。

との事だった。

確かに、取引先の社員の妻を被害届出すと仕事にも差しさわりがあるから、被害届は取り下げて、示談にする事にした。

それから数日後、俺は弁護士を入れて示談を始めたんだが、A君母に毒されたのか、

・確かにうちが悪かったが、被害届は取り下げたのは、そっちの判断。

・脅迫は被害届は出さなかったんだから、うちが払わなくても良い。

・それより、が弱い妻に対して、警察を呼んだ事が問題。
女は守らなくてはいけない。

・取引先の関係もあるし、許してやるから、損害賠償を払うのは、俺宅の方。

という、今書いていても、よくわからない理屈をこねて、示談決裂。

まあ、我が社はA君父の会社より立場が弱いのは間違い無いが、会社を盾にゴリ押しされるのも面白くない。

という訳で、後日、もう一度話し合い。

話し合いの場に、ふんぞり返って入って来たA君父、一瞬にして顔色が変わった。

実は、A君父の上司は我が社出身。

請われてA君父社に転職した、という流れがあり、その条件の一環として、我が社との取引があった。

だが、A君父は、その転職から数年後に入社しているのと、担当していた訳ではないので、事情を知らなかった。

俺は我が社上司に事情を話し、A君父社の転職上司とアポをとる許可を得て、転職上司に事情説明。

最初は、両社が事情を知って、仕事以外のプライベートな懸案であり、会社はどちらからも中立を保つだけで良い、というつもりだったんだが、正義感の強い転職上司が

「A君父が会社を盾にしている以上、私が示談の場に出た方が、話は早くなるよ。」

とおっしゃるので、お願いした。

そこからは、転職上司の一人舞台だった。

・取引先だろうが何だろうが、会社とプライベートは関係ない。

・しかも、自分が悪いとわかっていて会社を盾にするとは卑怯

・今回は俺君が会社とは関係ない、と言ってくれているから、会社としての処分は考えないが、普通なら処分は間違い無い。
・今後はよく考えて行動するように。

といった事をA君父にお説教。
A君父涙目だった。

似非フェミニストらしいA君母は、まだ色々言っていたが、裁判の用意がある事、間違いなく勝てる見込みがある事を伝え、以後お互い関わりを持たないようにするためA君が転校する事、口外しない事などを条件に示談成立した。

それから、A君父が俺と関わりが無い部署に変わり、A君も転校し塾も辞めたので、本当に接触無かったのだが、つい最近、何か社内のPCでウィニーなどのファイル交換ソフトを未だに使っていて、ウイルス感染したらしい。

そのため、クビになり、家族毎田舎へ引っ込んだらしい、と先ほど聞いた。

未だにマジコン使っている子供は、息子から何人もいるらしいとは聞くが、ここまで非常識なのはなかなかいないと思う。

時期外れの夏休みで家にいるんだが、A君だけは可哀想だったなあ。

以上です。

本当に、A君だけは可哀想だった。

親が暴走しただけで、悪くないんだから。

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