『ママ友は便座泥棒』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

【ざまぁ】『コンビニ トラブル』本当にあった図々しい話 長編 まとめ

 

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ママ友は便座泥棒

 

だらだら長い上にすンごい馬鹿馬鹿しい泥話をひとつ。

以前、同じ幼稚園に子供を通わせているママに貴金属類と「便座」を盗まれた。

そして結果として、便座のおかげで速攻解決した。

事件のしばらく前に、ウォシュレットのタンクが割れて水漏れするようになってしまったため、新しいのに買い直し。

その際、便器自体にも不具合が見つかったこととかいろいろあり、なんやかんやで最新式の便器(ウォシュレット便座とセットでリモコンでふた開けるとかドライヤとか水流までボタンでできる奴)を購入して取り付けた。

これがいろいろな機能のある優れ物で、娘なんかは面白がったりして幼稚園でも話をしていたらしい。

便器を交換して十数日、娘と幼稚園から帰ると、先に家に入った娘が飛び出してきて

「ママー!家が水浸し!」

何事かと思って家に入ると廊下が水浸しになっており、水の元をたどるとトイレだった。

何と便器には便座がなく、便器の取水管をつける部分から水が駄々漏れになってたのが原因だった。

水を止めようにもどうすればいいかわからなかったので、玄関先で旦那に電話してたら、お隣の旦那さんが騒ぎに気づいて、とりあえず玄関先にあった元栓を閉めて水を止めてくれた。

旦那と電話はつながったものの、私は何が何だか分からずパニックになっていて、お隣の旦那さんが冷静にうちの旦那と話してくれた。

とりあえず状況を確認するとトイレのガラスが割られてるのが見つかり、空き巣だということでそれ以上触らずに警察を呼ぶことになった。

すぐに警察がやってきて、状況説明と現場検証が始まったのだけど、私はパニックがおさまらずうまく伝えることはできなかったけど、お隣の旦那さんが淡々と状況説明してくれた。

お隣の旦那さんがいなかったらどうなっていたことやら。

盗られたものが便座と聞いたとき、お巡りさんが家の前から道のほうに水が垂れた跡が残っていたことに気付き、その後を追い始めた。

私とお隣旦那とその他野次馬たちは、水跡を追うお巡りさんになんとなくついて行った。

(事情を聞かれてた途中でもあったし)

そしたらその水跡は五軒先のお宅の玄関の中に入っていっていた。

で、お巡りさんががピンポン鳴らしたら「はーい」って奥さんが玄関空けたんだが、お巡りさんが何か言う前にドアをバタンと閉めてガチャンと施錠。

お巡りさんが

『奥さん?奥さーん!』

と呼びかけても一向に返事無し。

もう怪しいなんてもんじゃない。

お巡りさんが無線使って、うちでいろいろやってた人たちを呼んで開けさせようとするも、一向に返事がない。

数人の警官で家の周りをぐるぐる回りながら

「奥さーん、返事してくださーい!」

ってやってるのはもうすごい光景だった。
その状況で20分ほどしたらそこの家の旦那さんが帰ってきたのだけど、当然旦那さんも警官が家をとり囲んでる状況にびっくり仰天。

お巡りさんが何か説明するも茫然として、促されるままに玄関を開けて、旦那さん先頭でお巡りさんがぞろぞろと入っていく。

そのまま外で待ってたんだけど、しばらくすると中から出てきたお巡りさんが、

「これはお宅の品物ですか?」

って袋に入れた指輪やネックレスなどを見せてくれた。

全部がそうとはすぐ断言できなかったけど、いくつか覚えていたものと、何よりもその中に旦那から始めてもらった名入りの指輪があったのでそう伝えた。

さらにしばらくすると別の人が便座を持ち出してきて、うちの便器本体に張ってあったシールとその便座に貼ってあった製品シールの型番が同じだったことからうちのものだと証明できた。

その後判明した状況をまとめると、うちの娘が幼稚園で自慢(かなり誇張)したのを聞いてた泥娘が泥ママにさらに誇張して話をして、その便座が欲しくなった泥ママがうちに侵入して便座を盗んで自分ちの便器に取り付けようとしたのだけど、取り外す際に止める水栓の位地を間違えたために給水ホースを引っこ抜いた際に水が出て水浸しに。

慌ててそのまま持ち帰るも、便座についている温水タンクから漏れた水で水跡を作ることになった。

さらに、せっかく持って帰ってきたけど本来一体型セットの機器なので、汎用のものとはホースの取り付け器具の形状も違うので自分ちの便器に取り付けできずえっちらおっちらやってたら、いきなり警官がやってきたためにパニックを起こして閉じこもり。

証拠隠滅しようと、盗んでいた貴金属他をトイレに流そうとするも、作業中でタンクを空にして水を止めていたために流せず。

そうこうするうちにトイレの窓も警察にノックされたためさらにパニックを起こして、窓のない風呂の中に隠れて諦めて帰るのを待ってたんだが、運悪く旦那が帰ってきてしまい、発見された。

と、そういうことになってたらしい。

諦めて帰るとかあるわけ無いと思うんだけどね。

ちなみに、うちは毎週その曜日には幼稚園の帰りに娘とスーパーに寄って買い物をするのが定石だった(スーパーの特売日)ので、本来だったら一時間以上は帰ってこなかったはずなのだが、その日は実家から送ってもらった材料がいっぱいあったので買い物の必要がなかった。

泥ママはたぶんいずれは泥棒に入る気だったようで、その行動パターンを把握していたのみならず、貴金属の場所や通帳など貴重品を隠してある場所も何時の間にやら下調べしてたらしい。

この事件のときは貴金属や通帳等を先に盗んでから、最後に便器取り外したみたい。

家のほうを調べた方が言うには、証拠になるようなものは指紋すら発見できなかったから、帰りが遅かったら犯人の目星すらつかなかったかもしれないと聞かされました。

完全にプロの手口です。

で、泥ママの家を家宅捜索した結果別のお宅からの盗品も多数見つかったことと、実は以前も塀の中に入っていたそうで、再犯ということであっという間に塀の中が決定しました。

(ちなみに泥旦那とは結婚一年程度、再婚同士で娘さんは旦那さんの連れ子、 旦那さんは泥ママが元受刑者だったということを知らなかったらしい。)

泥ママが捕まった翌日に泥旦那と泥両親がうちに

「弁償するので被害届取り下げて!」

とやってきたけど、そもそも刑事事件になってるので私らの被害届はもはや関係ないんじゃない?と話すと、そのまますごすごと帰って行った。

その数日後、泥ママが塀の中は間違いないだろうという頃(まだ留置所の中にいた頃)に、謝罪が書かれた手紙の入った封筒がポストに投函されてて、話をしようと泥家に行くと、カーテンや家具が取っ払われ見事な空き家になってた。

ご近所さんに聞くと、夜逃げのごとくこっそりと引っ越していったらしい。

ごとくじゃなくて、まんま夜逃げや。

これは警察に連絡したらなんかすごい騒ぎになった。

なんでも犯罪にかかわる関係者が、拘留中とか執行猶予中に無断で住居を移動するのはかなりまずいらしい。
引っ越したことも知らなかったのに転居先なんか知らんがな。

しかもその家が借家で、家賃も滞納してたらしく、しばらくの間警察の人が近所に聞き込みしてたり、すごいピリピリしてた。

ちなみに便座は写真撮られまくったけど、お巡りさんが取り付けてくれてすぐに使える状態になった。

貴金属類のほうは帰ってくるまでひと月以上かかったけどね。

先日、その便座のドライヤが動かなくなったので修理呼んだら

「導水パイプ(金属製)が潰れてたのでサービスで交換しておきました」

と言われて思い出したのでカキコ。

当然つぶれの原因は、泥ママがはずす際に無理したせいです。

ちなみに夜逃げした旦那さんたちはすぐに見つかったらしいけど、その後については全く聞いてません。

もうあれから何年か経ったんだなとしみじみしながら終了となります。

ちょっと蛇足。

事件のとき、ご近所のがみんなが野次馬、さらに警察が家を取り囲むただならぬ状況、しかも日に日に判明する被害、拡散も不要なほどみんな全部知ってる状態でしたから、泥一家にとっては針のムシロ状態でした。

泥旦那は精神的に弱そうな人だったので、勢いで逃げてしまったんだと思います。

ちなみにうちには弁償も手紙以上の謝罪もありませんでした。

うちは全部戻ったし、もういいやってことになりました。

被害者で訴えてたママ友たちが何も言わないので、あまり気持ちのいい結果にならなかったのだとは思います。

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