本当にあった図々しい話 短編10話【16】
1
行列に並んでた私の前に、サッと30代子持ちママが割り込んできた。
私『並んでます!』
ママ『あら、そう。』
と言いながら、私のすぐ後ろへまた割り込み。
後ろに並んでた人『並んでます!』
ママ『あら、そう。』
結局これを最後尾までずっと繰り返してた。
2
友人とSCに出かけたら、もう浴衣と水着の特設コーナーがあった。
良さそうな浴衣を見つけて、「私も今年は新調しようかな」と
発言したら友人は「じゃあ去年着てた古いほうはいらないね、くれる?」と発言。
私が新調しようと思ったのはもう数年着てボロくなったからであって、
断じて飽きたとか柄が流行最先端じゃないからではない。
だから無理だ(着られない)よ、と発言したら
「私はあなたと違って夏の短い間しか着ないものに高いお金はかけられないの。
多少ぼろい程度なら気にしないし、古い浴衣も無駄にならないでしょ」
ずうずうしいだけじゃなくてなんか気持ち悪い。
3
3軒むこうに妹家族が住んでる(夫婦に子一人で3人家族)。
おんなじ建売を買ったからで、間取りなんかもほとんど同じ。
ただこっちは一人暮らしなのでちょっと余裕。
だからってうちの押し入れになんでモノが増えていくのかなあ?
(もしもの時のためにお互い合いカギを渡しあってる)
1階の押し入れはからっぽのハズなのに
なぜか妹宅のコタツとストーブとバーベキューセットが置いてある。
たまに甥っ子のゲーム機が置いてある。暫くするとなくなってる。
おかげでむこうの家庭内環境がだいたいわかる。
4
ネット通販で服を買った。水曜日の昼間に配達されるように指定したが、一向に来ないので佐川に連絡。
佐川「あなたの荷物は今日の荷物にない、送り状の12桁の番号があれば探せるんですが」
ということだったので、メールで服の会社に「こういう風なので、12桁の番号を教えてください」と送ったら少しして電話がかかってきた。
(発送確認のメールでは送り状の番号は書いていなかった)
服の会社「こちらの手違いで荷物送ってなかった。すぐ発送します、明日は家にいますか」
私「明日は一日中暇なので家にいます」
明日を指定日に送ってくれるらしい。それが夜の六時ぐらい。
今から送って明日って間に合うのか?と思いつつ、木曜日も家で待つ。全く荷物来ない。会社に電話。
私「今日発送でしたっけ、今日到着でしたっけ」
服の会社「今日発送ですね」
ハア?お前ら木曜日の予定聞いてきたじゃないか・・・
金曜日。学校とバイトから帰ってくると荷物が届いてる!やった!開封だ!
・・・・・・注 文 し た 服 こ れ じ ゃ な い ん だ が
明細書を見ても届いた商品と違う。自分の注文間違いじゃない。帰宅したのが夜十一時とかだったので、とりあえず写メなど撮って添付して「商品違うんだけど」とメール。
土日は会社が休みだけど、月曜の夕方になっても連絡が来ない。他の仕事もあるだろうが、商品間違っててなんですぐ連絡しないんだろう。というわけでこちらから電話。
「申し訳ありません、すぐ調べてかけ直します」と言われたが、火曜日の昼になってもかけ直してこない。
火曜日の昼は学校におり、たまたまメールボックスを開いたら服の会社からメールが届いていた(メールが届いた時間は朝の十一時ぐらい)。
「今在庫切れしています。週末に入荷するので、その後送ります。返送伝票と袋いれとくので、届いたら間違ってる商品を送り返してください」
電話かけなおすんじゃなかったのかよ・・・しかも注文したのに在庫切れかよ・・・
そして、その火曜日から一週間経っても商品は届かなかった。
水曜日になり、こちらから電話。本日発送とのこと。
で、結局二週間ぐらい待たされてやっと届いた。開封した。商品あってた。じゃあ間違ってる方は送り返さないと。
・・・こ の 伝 票 元 払 い だ
というわけで、さっきコンビニから着払い伝票で送ってきた。
調べたら佐川はコンビニと提携してないみたいで、黒猫の着払い。値段とか違うだろうけど知るか。
全部そっちの不手際なのになんでこちらが無駄な送料を払わないといけないんだ。
5
友達の姉、Aさんの話
結婚して、旦那の実家近くに住んでいた。
しばらくして、Aさんの服や靴などいろいろなくなって行った。
犯人は、旦那の実家に鍵を預けてあったので、そのカギで入った旦那の姉妹。
姉妹いわく、旦那の金で買ったものは自分たちがもらう権利があるらしい……
その後もいろいろあったが子供の為に我慢していたが、
旦那の浮気がすさまじくて、必要最低限のものだけ持ってAさんは実家に帰った。
離婚が成立して、荷物を片づけに家に戻ったら、Aさんの物はほとんど姉妹が持って行ってしまった。
もう、ずうずうしいを通り越して、なんかねぇ……
6
親の都合で転勤族だったんだけど、転校先でS子と仲良くなった。
私はまた転校することになって、それからはたまに手紙や電話のやり取りをしてたけど疎遠になっていった。
転校から10年経ち、お互い大学生になった年の春、mixiでたまたま出会ってマイミクになった。
大学は違うが私の住むアパートとS子の学生寮が近所だと発覚して、そのうちまた遊ぼうと約束した。
それから間もなくして、うちに泊めてくれと連絡があった。ジャニコンに行きたいが寮の門限を過ぎてしまうため締め出されるとのこと。
ジャニコンに同行する人に頼めばと言ったが、同行人の家は農家で、田植えシーズンで忙しいから人は泊められないと断られたらしい。私にとっては意味不明。学校の他の友達にも断られたらしい。
泊めろと言ってきた日にはバイトを既に入れてたし面倒だし、人の家に泊まるのも泊めるのも好きじゃないので初めは断ったが、粘られたので渋々承諾した。
当日になって「(私)ちゃん?今どこ?待ってるから早く来て」と電話があった時、バイトで疲れてるしこれからもてなさないといけないと思うと後に引けないほどに面倒臭くなった。
しかも他に断られたからと言って10年振りに会う人をいとも簡単に使おうとする図々しさにムカついて、田植え手伝ってでも泊めてもらえよと思いドタキャンした。
そのまま絶縁。後悔も反省もしてない。
思いだせば、連絡を取り合ってた当時も自分のはまってることの話しばかり(ジャニやらマンガやら部活)の子だったし、いっしょに遊んでてもマンガばっかり読んでたりした。
そのそっけなさがいっしょに居て楽だったけど、図々しさに発展してた。
7
うちの父が警察官だったとき親戚のババアが、孫が警察官になりたいからとうちの祖母に頼んで祖母が菓子折り持って試験内容聞きにきた。断っても祖母は土下座してまで頼んでくる。
勿論教えてないが警察官になるための心構えを教えたみたい。
日頃から図々しいババアだったがうちの祖母まで使ってムカついた。
この一家はババアの娘、その子供、揃って図々しいです。
誰が買ってよこしたかわかんないけど菓子折り持ってきてるだけまだマシかな。
8
自分は絵を書くのが趣味で、そういった通信教育を受講したことがある
卒業以来、5年ほど疎遠だった同級生から突然の連絡
「あなたも絶対に知ってる人が結婚する。ウェルカムボードを作成したいからデザインを考えてくれ」といった内容のメール
「誰が結婚するの?」→「作成してくれるなら教える、あなたも絶対知っている人」
誰の結婚かくらい教えろよ…
数年ぶりの連絡がいきなりソレか、と内心(‘A`)ウヘァとなりながら断った
すると
「注目を集められるよ?知名度あげられるんだよ?本当に断っちゃっていいの?」といった内容の返信
プロじゃないんだから注目とか知名度とかいらねーし、なんで微妙に「させてあげる」って上から目線なんだ
自分は交遊関係が狭く、学生時代からの友達は2人しかいない
その他の知り合いとはどうなってもいいので、サックリお断りさせてもらいました
9
30年前にA子を捨てたA子の母親が
自分の生活が苦しくなったので結婚して幸せに暮らしている
A子の家に転がりこんで同居する気になっている。
A子の旦那さんが小金持ちなのであてにしてるらしい
日当たりのいい離れを貰って、小遣いは月10万円で我慢するらしい
確かにA子の家は日当たりのよい所の離れを増築中でも、A子母のためではない
30年前に本人の前で「子どもなんか荷物になるだけ」と言っておきながら
本当にずうずうしいと思う
10
レストラン勤務。
祖父母・父母・子(小学校低学年)と思われる5人が来店。
大人の分だけコース頼んで子供にはなにもなし。
それは別に構わないんだけど、コースの最後にデザートが付いてるので
「よろしければ人数分お出ししましょうか?」と尋ねた。
父「よろしければってどういうこと?」
爺「好意で出してもらえるってことだよ」
私「え…いえ…別料金になります」
婆「え!お金取るの!!」
母「それならいらないよ」
そうですか、と4人分のデザートを出した。
そしたらそっから大声での譲り合いが始まった。
「私の○○ちゃんにあげるから!」「いや俺のを!!」
子供が「○○の分ないの?」と聞いたら
「お店の人がくれなかったんだよ」だってさ。
その後も必要以上の大声で譲り合い
最終的に「子供の分くらいくれればいいのにね」という結論に落ち着いたようだ。
はじめっからいろいろ香ばしかったし
出すかどうか聞かなきゃよかったか?
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