震災で家がなくなったという自称実母
震災関連のお話。自分の母親は俺が物心つく前に他の男と何処かに逃げたらしい。
勿論顔も声も知らないんだけど、そんな母親を名乗る女性から去年の12月下旬に電話があった。
あちらさんは「大きくなったね」だの「声が親父そっくりね」だの懐かしんでる様子。
前述通り俺は全然母親を知らないからそんな話されても…ってな感じだった
今考えれば感動?の再会でも演出したかったのかなと。
んで十数分程の茶番が終わり本題に。
「震災で家を無くして仮設住宅なんだけど狭くて…どうしようもないから私と旦那と子供3人を住ませて!」
一瞬呆気に取られて言葉が出なかったよ…続け様に
「兄弟も半分は繋がってるんだからいいでしょ?ね?!」
本気で言ってるのかどうか…いや本気なのか…
その日は家族と話し合うからごめんと電話を切り、実際に父や祖母と上記の内容を伝えたら、案の定否決。
父に至ってはブチ切れてた。
それから1週間に何度も電話が来る始末
「本当に狭いの!」「アンタの家は津波の被害無かったでしょ!」
「もう私も家族も限界なの!」と回数を追う毎にヒスがかってらっしゃった。
んで丁度1週間経ったある日
家が住宅地で車の排気音でご近所さんが分かる位の田舎なのだが、聞き慣れないアメ車っぽい音がしたんで窓から外を覗いたら如何にもなバンが停まってた。
嫌な予感がして二階に避難してまた観察すると。
グラサン掛けたこれまた如何にもオッサン、顔が老けまくりなのに茶髪っつか金パのオバサン、その二人のDNAを余す事無く受け継いだ子供…?
というより青年2人と女の子?オネーチャン?
が1人の計5人がバンから荷物をゴッサリと降ろしてた。
本当に来たよ…と思うのも束の間チャイムの連打+玄関をガシャガシャ
祖父母と親父は留守で俺一人。二十代後半なのに本当に泣きそうだったよ…
警察沙汰にするのも何だし、かと言って一人で追い返すもの…って
考えながら部屋の窓を開けて動向を伺ってると庭にカバー掛けて置いてた俺の単車と車を見てたんだろうが息子達が「ここに住んだらこの単車と車も貰えんだろ!」
とか聞こえて来て続けざまに母親が「くれるでしょ、それに家も貰えるでしょあの男とジジイババアはチョロいし」
と二階に聞こえる声で家族を馬鹿にし腐りやがっておりました。
カっとなってフルフェイスヘルメットと単車用のツナギ着てバール持って外に出るとバール振り回して大声で「出てけ!」や他に色んな汚い言葉を吐きながら威嚇しました(持ってきてた荷物も数個壊してしまいましたが)
大暴れしてると親父も帰って来て一緒に大暴れ。
キチガイの様に暴れたおかげもあってか一家は、荷物を積み車に乗ると俺ら二人に罵声を浴びせ、猛スピードでお帰りになりました。
が追い返した後も電話がすごくて昼夜問わずに掛かってきたり、俺や親父が平日仕事に行った後に祖父母を訪ねて脅そうとしたり(運良く近所のオッサンが来てたらしく追い返してもらった)と本当に住む気有るんだろうか?と疑問に思う様な事をしてきました。
しかしながら彼ら家族に転機?が来る
俺は友人達に事情を話すと泊り込んで見張っててやるよとの事
(友人達も酒だのなんだの要求してきたけど報酬ということで)
さて泊り込みで!という事で酒かっくらって時間が過ぎ深夜、俺の車とバイクのイモビライザーがけたたましい音を上げました。
千鳥足ながら野郎数人と親父で急いで外に出ると逃げる人影が…友人の一人がタックルで取り押さえると案の定、家族の長男でした。
ギャーギャーと騒ぐので事情を知ってるご近所皆さん集まってくださいました。
車のドアにはしっかりとカギ開け工具のエアバッグが嵌ってました
しかしバイクのイモビライザーも鳴った事を考えると兄弟で…?
と思う最中別な友人が怒声を浴びせながら隣接する草むらへ
次男と長女も敢え無くとっつかまり全員アウト
すぐに警察に連絡して3人とも逮捕?パトカーでどっかに連れてかれました。
取り調べだので年末~新年までずっと屈強なおまわりさんと喋ってましたよ。ええ。
夫婦からの電凸も成りをひそめ始めたのが3ヶ日が過ぎた辺りでした。
今度は昼間にウチの納屋にあるホームタンクから灯油パクろうとしてる旦那を見つけ110番、取り押さえてるの大変でした。
バカみたいにちょっかい出し過ぎたのか母親だけ残って全員警察へ…引っ越す気も無いし、母親には「家広くなったじゃん!」
とだけ電話で返答しその後は何も起きてません。
因みにエアバッグのせいで車の窓割れて、単車のカウルが割られキーボックスにはマイナスドライバーが突き立ってましたが全部の請求書はディーラーから母親に行ってます。
勿論了承済みなんでバックれなんて無駄です
と年末年始にあったずうずうしい話でした。
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