スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
最低な教師
小学1、2年の時の担任(女)が最低な教師だった
生徒を露骨にひいきする、それもちょっとやそっとじゃない
気に入らない生徒は授業で絶対に当てず完全無視
それどころかクラス全員の前で個人攻撃、さらに親兄弟の悪口まで言いふらす
毎日のようにクラス全員にそいつの悪いところを告発させる吊し上げが行われ、まさに恐怖政治だった
他の先生はそんな実態を知らなかったのか見て見ぬふりをしてたのか、誰も助けてくれなかった
俺は嫌われてる生徒の一人だったから毎日が辛かったが、小学1、2年のころなんて先生は絶対だし、逆らったりできなかった
そんな時、クラスで研究授業が開かれることになった
他校の教師や教育委員会の幹部やらの前で授業をするってやつ
担任の恐怖政治のせいでクラスは表向き落ち着いたいいクラスになってたから選ばれたんだろう
授業は国語で、教科書に載ってる話の感想文を何人かに読ませて、皆で意見を出し合うっていう内容だった
教師にとっては一世一代の晴れ舞台
その女教師も当然入念な準備をした
あらかじめ全員に感想文を書かせてきて、よい出来のものを選んで当日指名することにした訳だ
俺は丸3日全力を傾けてこれ以上はないという感想文を書いた。
いやいや宿題をこなした同級生の文章と比べたら群を抜いていただろう
いつも授業中は俺を絶対に指名しない女教師だが、さすがに自分の評価に関わる研究授業では少しでもいいところを見せたかったのか、当日はこれを読むようにと言ってきた
俺は勝ったと思った
そして研究授業の日がやってきた
教室の後方にはずらりと見学者が並び、さしもの女教師も緊張を隠せない
生徒たちも何か失敗すれば吊し上げられると分かっているだけに、ピリピリとしたムードで授業は始まった
授業の中盤、ついにその時は来た
「次は、○○君読んでください」
と言われて、俺は立った
手には、3日かけて書いた感想文…ではなく、一週間寝ずに考えた告発文があった
「○○先生のせいで、このクラスは地獄です。僕は、手を挙げて答えを言うともらえるお花のシールをもらったことがありません…」
俺は先生のヒステリックな制止に負けまいとして声を張り上げ続けた
ある子は家の苦しい経済状況を暴露されたこと
ある子は兄が高校中退の不良だとなじられたこと
またある子は病欠を仮病と決め付けられて皆の前で土下座させられたこと…
同級生はみんな泣き出した
今までの辛い思いがこみ上げてきたんだろう
その泣き声が、俺の告発の信憑性を増してくれた
当然授業は中断。
女教師は狂ったように「これはデタラメです!」と叫び続けてた
問い詰めようとする見学者と必死でなだめる校長・教頭の揉み合いが延々続いてた
結局、女教師は担任外されて、再教育?みたいな感じで教育委員会のどっかの部署に飛ばされたらしい
その後、中途半端な時期なのに校長も変わった。
これが原因かはよく分からんが
俺はそっから小学校卒業するまで、学校中の教師に恐れられてものすごく居心地が悪かったが、後悔はしてない
親戚が某宗教会員
ウチの親戚が某宗教S会員
それを知った近所の壮年部員が連日のように訪問するようになった。
最初は丁寧にお断りしてたけど、あまりにしつこいので 3つ年上のそれがくると
「おっ!今日も来たか、ご苦労さん! で、今日はどうした?」
とこちらが超上から目線の励まし対応変えた。
ムッとしながらもめげないそいつは、仲間とともに来訪
「今日はK明党議員の○さんがご挨拶に」
「今日は壮年部幹部で有名どこどこ会社社長さんの○さんです」
とか。
30才以上も年上連中相手に俺は、
「はいご苦労さん!みんな頑張ってるね。体には気をつけて風引かないようにね、うん!」
てな感じ。
連れてこられた「お偉いさん」達はまずビックリ、俺にしどろもどろになって対応のあと、壮年部員を睨みつけつつ帰っていく日々。
そういうのを5回ほどお偉いさんにやったら、こなくなった。
大検を受けて進学したい
高校を中退した昔のクラスメイトから電話が来た。
大検を受けて、進学したい。
今勉強もしているが、試験はもうすぐ。
そいつを受けるための金を借りたいんだ、人生かけてる、と。
既に勉強をしているというのでそのまま電話口で言ってやった。
『三角関数の基本式は?』
『高さ10メートルの位置から自由落下した物体が地表に到達した瞬間の速度は?』
『○○○○しなければならない、すべきであるという表現を英語で言ってみれ』
などと基本的な質問をいくつか連続で。
当然の如くそいつは何一つ答えられなかった。
「多分受けても意味ないよ」
と言ってやったらなんかすげぇ怒り出して一方的に電話切られた。
まぁなんだ。
適当な言い訳してくるヤツはある程度突っ込まれるとモロいってことなんだろうな。
チャリンコのった引ったくり
うちの婆ちゃんの話
買い物帰りに歩いて帰宅途中、チャリンコのった引ったくり(高校生)に抜かれざまバッグを掴まれたらしい。
が、日頃から野良仕事を趣味とし年のわりに無類の体力を誇るうちの婆ちゃん。
掴まれたバッグは強靭な握力と腕力でがっちりホールドされており、チャリンコ乗ってたガキのほうが反動で地面に叩きつけられ右手首骨折。
駆けつけた通行人に確保され警察へお持ち帰りされたガキ。
両親が呼ばれるも母親キチ○イで婆ちゃん悪者あつかい。
「治療費払え」
「私らが取られた金でもらった年金だろー」
等の暴言
警察から連絡受けて婆ちゃん迎えに言った俺が、その母親に殴りかかりそうなのをたしなめ。
「怪我したんはかわいいそうだが、本当に可愛そうなんは、人の物盗ったらいけんってことすら親から教えてもらえんかったその子の人生や」
「今からでも遅くない、親子でがんばってまともな人間にならんといけんよ」
と優しい口調で諭してた。
警察のおっちゃん拍手してた。
ガキの父親泣きながら土下座してた。
バカ母は父親に殴られて奇声をあげてた。
俺、なんか婆ちゃんを尊敬した。
酔っ払いが店員に絡んでた
居酒屋で酔っ払いが店員に絡んでた。
糞つまらない事でいつまでも大声でわめき散らしてどうみてもDQNだったので周りも何も言えずにいた。
いい加減我慢出来なくなって
「おい!いい加減にしろよ糞ガキ!!!」
って言ってボッコボコに殴ってやった。
鼻血出しながら「スンマセン!スンマセン!」
って言うから、顔面に唾吐いて去って行った。
って妄想をしながら
「お兄ちゃ?ん、お酒は楽しく飲もうよ?♪」
と満面の笑みで終始なだめてたら、ようやくDQNの友達も「もういいだろ」って感じでおさまった。
DQNも冷静になって「なんかスンマセン」
なんて言ってくるから
「謝んなら最初からやんなよ!」
なんて事は言わずに
「君の瞳に乾杯」なんて決め台詞を言ったらDQN達が苦笑いしてた。
色々恥ずかしくなってすぐ帰った
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