『わざわざ用意してやった食べ物』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

わざわざ用意してやった食べ物

旦那の実家に行った時
よく、嫁だけ飯がない!とあるけど、旦那実家は真逆
嫁だけ死ぬほど飯が出る
そして食べ切れないと「わざわざ用意してやった食べ物を無駄にした」と非難轟々

私がその洗礼にあったのは旦那の父の七回忌のこと
私が旦那と結婚して初めて旦那宅での食事だった

旦那の兄嫁たちから飯の話を聞いていて、事前に「嫌な思いをすると思うから心構えしておくように」教えてもらった
「三男嫁ちゃんは体も小さいし(148センチ、標準型)、三男くんも・・・(旦那はアンガールズ体型)なるべくお腹空っぽにして来なね」と優しい言葉

そして当日、全員にお店に頼んで準備された御膳が出された
エビやらカニやら湯豆腐やらふんだんに使われ、それだけで量が十分
15品くらいあったかな

更に嫁たちには「お客様だから」と寿司10貫となぜか赤飯茶碗に山盛り、ケーキ一切れ(笑)が出された

姑や小姑は「嫁たちには立派な子供産んでもらわなきゃ!だから一人分じゃ足りないでしょ?」とニヤニヤ
遠慮なく全部美味しく頂きました

長女嫁さんと次男嫁さんの分は私と旦那二人で分担して平らげました
旦那、今はアンガールズ体型じゃないんですよね

もともと姑がメシマズすぎて(魚を調理させたらウロコと内蔵ついたままの丸焼きが出てくる)食に関心が無かったんだけど、私が料理するようになって食べる楽しみを覚えてから胃袋が広がり大食漢に

御膳すら残している小姑に「お子さん産めないんですか?だから食べないんですか?あ、30手前にしてまだ独身でしたねすみません(ニッコリ)」
姑には「小姑さんにきちんと食べさせないから子供産めないと見越されて貰い手無いのかもしれませんね(笑」
とDQN返ししてきました

これで少しは大人しくなって長男嫁さんや次男嫁さんへの嫌がらせが減ればいいんですけどね
私も旦那も食べた分はばっちり脂肪になるので一緒に暫くダイエットです

 

 

一口ちょーだい

一口ちょーだいをやられて本気で言い返してた女性

屋台のクレープ屋なんだけど、女子何人かいて皆して何頼むー?と相談
皆バラバラに注文しよう!とか言ってて、あぁ皆でシェアするんだろうなと思ってたら、一人がさっさと注文

メニュー決めてた女子が「空気読んでよ!」みたいに怒ってたけど「私はコレが食べたいから」でサラッと流してた
店員さんが手際よく作って最初に注文した子に渡した

すると横からさっき文句言った女子が「一口ちょーだい!」と返事も待たずにガブリ
むりやり食いついたせいで汚いうえに唾液が糸を引いた
クレープにはくっきり歯型

食べられた子はそれを相手に押し付けて「気持ち悪い、弁償して」と
「金出した本人に他人の食べさし食べろっていうの?」と更に追撃

一口女は「私のも一口最初にあげるから」と怒って言い返したけど
「気持ち悪い、そんなもんいらない、さっさと弁償して、この乞食」と取り付く島なし

喧嘩になるかと思ったけど、周りにいた女子が一口女に「あんたが悪いって」と諌めたので一口女が注文しなおしてその場はおさまった
食べられた子は弁償してもらったクレープを受け取ってさっさと退散

一口女はずっと文句を言っていたが、皆のクレープが焼き上がるまでに周りから
「私も言おうと思ってたけどさ」
「好きなもの注文させてよ、被ったっていいじゃん」
「なんでもかんでも一口貰うのどうかと思う。私もクレープはあんまり一口わけたくない」
と集中攻撃

そのうち
「からあげクン一個増量だから買ってるのに一口頂戴で持っていかれるの不愉快」
「一口頂戴で4本しか無い○○(なんかのお菓子)一本持ってくよね」
「ソフトクリームくらい人のなめずに自分で買えば?」
と日頃の恨みまで爆発させたようで針のむしろになっていた

 

年末の飲み会でキャバ子にセクハラ

大嫌いな上司が退職したw
前年、新入社員をいびりまくる。特にひとりの子を標的にパワハラセクハラ三昧。

病みかけたあたりで何人かアルバイトが入る。
バイトの子のひとりは若くてかわいいキャバっぽい子。
上司、すっかり気に入って社員いびりを忘れる。

年末の飲み会でキャバ子にセクハラ。
キャバ子、本社とロウキにちくってやめる。
上司出世が約束されていたのに閑職に飛ばされ単身赴任。
今日やめるって話がまわってきた。かわいそうにw
順調に出世してたら役員コースだったのに。

キャバ子はいじめられてた新入社員の知り合いで本職のキャバだったらしい。
わざとはめたんだって。

 

 

男性で育休が認められるのはできない社員だから

「できる男性ほど育休は取らせてもらえない」
「男性で育休が認められるのはできない社員だから」
という考えが間違ってる、と気づかされたときが衝撃だった。

昨年、同じ部署の男性社員A、Bがほぼ同時期に、奥さんの出産のため1年間育休を取りたいと言い出した。
Aさんはすごく仕事ができてみんなから信頼されてる人。
Bさんはすぐ終わるような仕事をだらだら時間かけてやって、そのくせ忙しいアピールをするような人。

私としては、Aさんに休まれたら仕事が回らなくなるし困るなー、
Bさんはいるだけで部署の雰囲気が悪くなるし(残業代稼ぎがミエミエだから)
休んでくれてもいいかなーって思っていた。

けれど、上司が出した結論は、Aさんは育休OK、Bさんは考え直すようにとのことだった。
(Bさんに育休取るなとは会社としては言えないから、考え直せという言い方にしたらしい)

上司の言い分はこう。

Aさんはすごくできる人だから、他社からも引く手数多だろう。
育休を認めなければ、認めてくれる会社に転職してしまうかもしれない。
それに、Aさんが今やっていて、みんなが「Aさんしかできない」と思っている仕事も、
万一Aさんが病気でもして休んでしまうようなことになれば、やらなければならなくなる。

だったら、育休という機会を利用して、Aさんの仕事をみんなもできるようにしてはどうか?
メンバー全員がAさんのレベルに近づけるチャンスなのではないか?
それに、メンバーも、Aさんのためならば1年間仕事が増えても良いと思えるのではないか?

Bさんは、残念だけど大した仕事はしていない。
Bさんが育休を取ったとして、その仕事をメンバーに割り振ったとしても、メンバーのレベルアップにはつながらない。
なにより、メンバーの気持ちとして、Bさんのために仕事を増やすということはモチベーションダウンになりかねない。
だからといって派遣社員などを雇おうにも、Bさんの仕事はかなり機密性が高いので、外部の人に任せるのは難しい。

結局、Aさんは育休を取り、Bさんは職場に残った。
Aさんが育休に入って約2ヵ月が経ったけど、メンバーみんなAさんのために!Aさんに追いつけ追い越せ!って頑張ってる。
もちろん引き継ぎは大変だったし、まだAさんの仕事に慣れなくて以前より残業は増えたけれど、
Aさんが来年安心して復帰できるよう、みんな必死になって取り組んでる。

1年間Aさんの仕事を続けたら、きっとレベルアップできるだろうなとみんなが感じている。
Bさんは、Aさんの仕事を一部割り当てられたけど、なぜか以前と終業時間は変わってない…。
たぶん自分の仕事を以前よりちょっとだけ早くやるようにして、残業代をキープしつつ
帰宅時間も変わらないようにしてるんだと思う。

上司に説明を受けなかったら、なぜAさんを休ませるの!?と見当違いな怒りを抱いていたかもしれない。
目先のことばかり考えてしまっていたことを反省した。
男性に限らず、「できる人の育休は周りにいい影響を与える」「できない人の育休は周りに迷惑」ということかな…。
自分も将来育休を取るかもしれないから、Aさんみたいな人にならなきゃと思った。難しそうだけど。

育休の話題なので荒れる元になってしまったらごめんなさい。

 

 

クラスメイトに騙されて宗教の勧誘をされた

高校の時、クラスメイトに騙されて宗教の勧誘をされた。
遊びに行こうと誘われ、待ち合わせに言ったら見知らぬおばさんとそのクラスメイト。

嫌な予感がしてたんで、ヴィジュアル系まっしぐらな恰好して行った。
メイクもNORUTOの我愛羅ばりのパンダで。

でも、そんな容姿はさておき宗教の勧誘の猛攻が始まる。
「この宗教を信じないと大地震で助からないよ」
「魂が浄化されて素晴らしい来世になるよ」
「何もかもが上手くいって人生ハッピー」

おばさんは宗教のセールスポイント、クラスメイトは援護と私の事解ってますって言う雰囲気づくり。
見事なチームプレーだったが、
「魂の浄化とか興味ありません。私の魂はこのまま消滅してほしいと思ってます。」

という私の一言で明らかに動揺を隠せないおばさんと豆鉄砲くらった鳩みたいなクラスメイト。
「な、なんでそんなこと言うのー!?」
と引きつった笑顔でおばさんは折れかけた心を持ちなおそうとするも、
「なんでって言われれも、そう思ってるからです。来世も生きたくありませんし、これで終わりにしたいんです。」
という超厨二的発言に撃沈。

「バイトなんで」と言って帰ったが、二人は葬式みたいな雰囲気になってた。
10年後の今、その宗教がなんかで強制捜査入ったと聞いて思いだした話です。
厨二病とヴィジュアル系に感謝。

 

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