『身代わり』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 32【因果応報・復讐・武勇伝】

『身代わり』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 32【因果応報・復讐・武勇伝】

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スカッとする話 まとめ Vol.32

 

丁寧に接するタイプのSさん

 

武勇伝ではないけど、DQNに絡まれたときの話を聞いて
前の職場で仲のよかったSさんを思い出した。

年上だったんだけど、童顔で子供っぽいし、気さくな人で
部下にもきちんと敬語で丁寧に接するタイプ。
ゲーム好きの俺とは気が合って、対戦格闘華やかなりし頃だったから、
よく一緒にゲーセン行ってた。

ある日、いつもと違うゲーセンに行ったら戦い方に文句つけられてDQNが3人くらい絡んできた。
Sさんはオロオロしながら「気を悪くされたなら謝ります、すいませんでした」とか言ってる。
俺は少しは喧嘩が出来る方だと思ってたけど、
強そうなの3人相手とか無理っぽいなぁと困ってるうちに

DQNの1人がSさんを思いっきりぶん殴った。
ところが、結構いいパンチだったのに、Sさんはよろめきもせず相手を一瞬見つめただけ。
それか気にくわなかったのか、怒声を浴びせてさらにキックとパンチを1発ずつ。
それでもSさんは「他の方の迷惑にもなりますから、やめてくれませんか」と言うだけ。
そこに、ハート様みたいな超デブが登場。どうやら3人組の兄貴分っぽくて
マジでやべぇ、どうやって逃げるかと俺もパニックになってると

「何やって…あれ?S先輩、久しぶりっすね」
「おお!Nじゃん!久しぶり!悪いけどこいつらどうにかしてくれよ」
「え…もしかしてコイツら、S先輩に絡んでたんですか?」

どうやらSさんはNとかいう超デブと知り合いの様子。
それを見た3人組が戸惑いながら包囲を解く。
Sさんは周りの人と店長にお騒がせしました、と謝った後
立ち話も何だからと、俺、Sさん、N、3人の6人で近くのファミレスへ。

「3人ともおまえの知り合い?」
「マジすいません…あとでシメときます」
「ちょ、おまえシメるとかやめろよ、二十歳も過ぎてみっともないw
いいよ、別に大して痛くなかったし。でもああいうの、よくないからやめろよな」
「ってゆーか先輩、なんで自分でやっちゃわないんですか?w」
「お前、俺が喧嘩とか嫌いな、か弱いチキン野郎だっての知ってんだろ!w」
「か弱いとかwww俺より強いじゃないですかwww投げられた覚えしかないっすよwww」
「ありゃ投げたんじゃねー転がしたんだ…っつーか、お前と乱取りやるのキツかったんだかんな!w」

話を聞くと、Sさんは元柔道部で、全国大会出場経験もある上
中学時代にこの超デブに柔道を教えてくれた恩のある先輩なんだそうだ。
いつもの丁寧な感じとは違って、旧知の後輩の前で思いっきり砕けて話すSさん、
その姿と経歴にポカーンとする俺、
すさまじく居心地の悪そうなDQN3人組。

せめて詫び料、ということでおごってもらったチョコパフェを
美味しそうに食べてるSさんの姿が未だに印象に残ってるよ。

 

 

煙草はかっこよく吸わんとな

 

いつも行ってる本屋は扉が無くって、
平積みにしてある本の間からスッと店内に入れるような造りになっている
レジも入口の近くにあるから一冊買って帰るには結構べんりなんだけど、

そこにDQNが来店、くわえ煙草のまんま週刊誌をレジに持って行った
店員さんも「店内ですので…」と言うのも「あ、すぐ出るんで」と言って聞く耳持たず
すると店内にいたサングラスをかけたいかつい兄さんがDQNの肩を叩いた

あ、ヤバイ、って思って身構えたんだが、
「ん」と携帯灰皿をDQNに差し出しただけだった
いや、それでも十分に怖かったんだが、DQNもそうだったらしく、
おとなしく煙草を灰皿にイン
「だな、煙草はかっこよく吸わんとな」と言って何事も無かったかのように会計を済ませてた

この人が買ってた本が電撃文庫じゃ無ければ武勇伝だったと思う

 

 

大盛り牛丼

 

某牛丼屋の出来事だけど、俺は牛丼の大盛りを注文。
でも、出てきたのは並盛りのサラダセット。
「サラダは頼んでませんよ」と言うと、店員は「間違えました」といってサラダを持って帰る。
で、残ったのは並盛りの牛丼と大盛りの伝票のみ。

「いや、ちょっと、俺頼んだの大盛りだよ?これ並じゃん」
「いえ、それは大盛りです」
「そんなわけあるか!明らかに丼小さいし中身も少ないじゃねーか!」
「いえ、それは大盛りです」
「メニューの写真とも違いすぎだろ、客ナメてんのか!」

そんな小競り合いをしてたら、空気を読んだ客が大盛りを注文。
出てきた丼は明らかに俺の丼より大きかった。
「おい、店長呼んで来い」
「私が店長です」
「えっ?」
「えっ?」

ここで引き下がったら負けだと思って、マネージャー呼んで対処させました。
牛丼ごときで3時間も足止めされたけど、少ない金額だから泣き寝入りさせようと
思われてたらシャクなので徹底抗戦してやった。まぁ、あの店長はクビだろうな。
コイツ器小っちぇえなwとか思われたから、並出されたんだろうか。

 

 

身代わり

 

かなりモメたが決着したのでカキコ。

スペックは学生で♂
年明けにバイト先社員で仲の良い先輩夫婦を乗せてボードに行ったんだ。
先輩とは話も趣味も合うので、お互いに何度か車を乗せ合って遊びに行っていた。
その日は先輩の奥さんも一緒にスキー場に行ったんだけど、偶然にも
同じ学年のチャラ男も同じスキー場に来ていた、しかも駐車場は対面。
俺は中古の小汚いハイエース、向こうはオヤジのベルファイアで
男女比率3:3の6人というリア充っぷり

すでにこの時点で俺の負け決定。
普段からDQN丸出しでウザイので関わらないようにしてたんだけど、
「え?ナニ?お前も来てたん?女連れ?マジ?見せろよwえ?人妻?じゃいいや」
そんな感じで早速絡まれた、超ウザイ、半分無視してさっさと滑りに行って
3時ごろ車に帰ってきたらチャラ男軍団がモメてる。
どうやら車の鍵を落としたらしい。

話を遠めで聞いてたら、お前が悪い、いやお前も悪いで罵り合ってるだけ。
鬱陶しいから、さっさとJAF呼ぶなりなりセンターハウスに聞きに行けよって言ったら
「え?マジで、カッコ悪いじゃん、誰か行ってきてよ」ってこっちを見てる、ふざけんなお前が行け。

これ以上関わるのも嫌なので無視して先輩と風呂に行くことに。
一時間くらいで戻ってくるとチャラ男の車が無かった、どうやら鍵は見つかったらしい。
正直見つからなくてもいいかなとか思ってたかど、乗せて帰れとか言われるのも嫌だから
少しホッとして家に帰った。

悪夢はここから始まる。

午前1:30分ごろ、俺の携帯が鳴った。
見慣れない番号だが、一応出てみる…チャラ男だった。

事故起して車が動かない、怪我人も居る、人通りも少ない、助けてくれ、こんな電話だった。
「いや、それなら早く救急車と警察呼べよ、ここからそこまで片道4時間くらいかかるんだぞ」
「いや、全員酒飲んでるからさ、呼べないんだ、ちょっとここまで来て代わってくれん?」

…こいつ、俺に事故の身代わりをさせるつもりだ。

「怪我人居るなら早く救急車呼べよ、バカかお前」
「呼べねーっつってんだろ!早よ来いや、殺すぞ!」

この瞬間、こいつら死ねって思った。
「で、お前らどこで事故ってんの?」
「国道○×の△□辺りだよ」
「あーそこ橋が多いから良く滑るよねー、ご愁傷様、早く警察呼べよ、じゃあの」 ガチャ

そのまま最寄の警察署を調べて匿名で「事故みたいですよ」って電話しておいた。

その後は修羅場だったそうだ、免許は取り消し、全員で200万の罰金、車は廃車、
骨折したり歯が欠けたり
親が「助けなかった俺にも責任が~」とか言い出したり、見舞金払えとか、
薄情者呼ばわりされたりと散々だった。
最終的に弁護士を間に入れて黙らせたよ。

 

 

寂しいなら、寂しいって言えよ

 

「派遣契約に入って無い」って事で挨拶すらしない派遣男がいました。
たまたま事務で同じ派遣会社から来ている方が寿退社との事で
プライベートで部署メンバー集め送別会をしてあげました。
(この方は大変すばらしい女性)
当然派遣男は無視、飲み会でコミュ取らない人間は邪魔なんで。

で、派遣男がどうやらこの事を自分の派遣元で聞いたらしく
なんで呼ばないの?差別だ、区別だとわめき始めました。
するとウチの本部長が
「申し訳ない、あなたと定時外の飲食を共にするは契約に入ってなかったから
お呼び致しませんでした。で、今後もその旨に関して契約するつもりは御座いません」
と軽やかに、且つ丁寧に説明

すると、30杉のオッサンがオンオン泣き出しました。
寂しいなら、寂しいって言えよ

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