『妊娠出産は病気ではない』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『妊娠出産は病気ではない』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

スポンサーリンク

妊娠出産は病気ではない

 

15年以上前だけど、臨月になって里帰り出産の為に帰省していた伯母。

私は当時小学生で、両親と祖父母宅(自営)に同居してた。

伯母の夫はバツイチで私と年の近い息子さんがすでにいて、その子は元嫁さんが引き取って育てていた。

伯母夫は定期的に面会していて養育費も払っていた。

伯母は元嫁にもその子にも会った事は無かったが、何かあったら子供の面倒は見ると言う話はしていた。

伯母夫の両親は鬼籍で、元嫁実家は頼れないとかで。

で、伯母臨月の頃に元嫁さんが事故で亡くなった。

その時にはすでに伯母は里帰りしていて、伯母夫は息子を自宅に呼んで暮らしていたが色々無理で伯母にヘルプ。

伯母は

「とにかくもう産まれるから、ここ2~3ヶ月は無理、自分でどうにか出来ないなら行政かあなたの実家を頼って」

と言うと伯母夫は約束が違うと怒った。

伯母は、自分が出産する状況でどうなるか分からない、自分も実家にお世話になっている身だから無理なんだ、

と言ったけど伯母夫は

・じゃあそっちで面倒をみてくれ

・人手はあるだろう

・無理ならこちらに誰かよこしてくれ

こっちは自営で祖父母は現役、私は4人兄妹で私母も無理、独身の伯母がもう一人いるんだけど地元で公務員してるのでとても毎日なんて通えない(電車で2時間)。

そう伝えると、伯母夫は

・実家を継いだ兄とは不仲で無理

・店を閉じてこっちに来てくれ

・自分は会社員だから仕事は休めないがそっちは店なんだから簡単に休めるだろう

・姑(私祖母)は大人の娘よりもこっちにいる幼子を優先すべき

・高齢独身女性である義理姉には子育ての経験になるはず

・お前(伯母)はもっと頑張れるだろう

・子供が可愛くないのか

などと言ってきたため祖父が怒って

「自分で育てる気もないのに、最初から嫁実家に頼るつもりで引き取ってきたのか。これから赤子がくるのにどうする気だ」

と聞いたら伯母夫は

「息子はこれから家族になる、あなたの孫になるんですよ、今から差別されたら困る、可哀想だと思わないのですか」と。

もう小学生なんだし、数ヶ月くらい自分と子供で頑張る気はないのかと言ったら

「勿論あります、出来ます、父子家庭だって十分にやって行けます、ただ今は仕事あるんで無理です」

と言う。

だから

「娘も今は出産期だから無理だと言っている。」

と言うと

「僕の収入で暮らしているんだから家事子育ては嫁の仕事」

と必殺の

「妊娠出産は病気ではない」

のコンボ攻撃。

で、最終的に

・僕は何があっても自分の息子を守る

・今息子が頼れるのは僕だけ

・息子の親は僕しかいない

・息子に僕が出来る事は何でもする構えだ

と言って、離婚をちらつかせてきた。

伯母が、もうすぐ産まれてくる子に関してはどうでも良いのか?と聞くと、

「養育費は払う。そちらは賑やかに皆で暮らすんだろう。こちらはこれから父子二人っきりで戦って行くんだ…」

とすっかり入り込んでる様子だったと。
祖父にも、

「自分はこのこの為に今の会社を辞めて、もっと父子家庭に寛容な職場で働く。きっと生活は辛くなるだろう。養育費もカツカツになるかもしれない。それでも子供の為に戦う。あなた方はそういう苦労を無視してのうのうとしてれば良い」

などと言ったそう。

祖母は

「今そうすれば離婚しなくて済むのに」

と言ったけど、伯母の方がもうギブアップで、出産してから暫くして離婚届けを出した。

それまでその男の子は施設にいたそう。

離婚するときも一悶着あって、購入したばかりのマンションのローンを一括返済するので夫婦の貯金は消えて、慰謝料等も無し、そのマンションを売ってそのお金を元手に別の住まいを得て伯母元夫が息子と住む、それで金銭関係は終わりだと伯母元夫は思っていたらしいw

マンションは伯母側がだいぶ多くお金を出している。

不動産屋と弁護士がその事を言ったら伯母元夫はキョトンとしてたって。

マンションや一戸建てを買うときはどっちがどうお金を出したかを、物凄く細かく権利を記載するんだよね。

だから、片方が勝手に売って全額懐に入れるなんて事は出来ない。

マンションを売ったお金はちゃんとパーセンテージに分けられて伯母に振り込まれた。

それに伯母元夫はキレていた。

伯母元夫嫁は事故で亡くなったので大きな金額が保険で下りていて伯母元夫も金銭的に問題のある人ではなかったけど、

「父子家庭で自分も転職するしこれから大変になる、お前はこの子が可哀想だと思わないのか」

って怒っていて、伯母は

「うちも母子家庭になるしこれから乳飲み子抱えて職探しだから大変なのは同じなんだけど」

と言うと伯母元夫は

「お前は実家におんぶに抱っこで公務員の姉もいる。一緒にするな」

と捨て台詞を吐いて出てったそうだ。

ちなみに私はこの伯母元夫に

「君は息子と年が近いから分かるよね、母親がいないと寂しいだろう?家に女の人がいたら嬉しいよね。お母さんが欲しいよね。泣いちゃうよね」

としつこくしつこく聞かれた。

当時10歳だったので

「寂しいけどどうにかやっていく。いつも誰かに面倒を見てもらわないと駄目な年ではない、だいたいの事は自分で出来る」

と言ったら可愛くないと吐き捨てる様に言われたのでこのオッサンが大嫌いだったw

その後どうなったかと言うと、伯母は資格職なので地元で仕事を得て独立しシンママになった。

私は伯母子と兄妹の様に仲良く育った。

その後伯母は再婚。

伯母元夫は転職なんかしなかった。

息子の面倒もおろそかで近所や地元から通報があり、一時うちで預かった後で元嫁さんのご実家が引き取って行った。

別に普通のご家庭だった。

伯母元夫からは何のお礼もなく、伯母子の養育費もすぐに絶えた。

母亡き後ネグレクトされた伯母元夫息子は、実父を父とは認識せず祖父母との養親縁組を希望し、伯母元夫はそれを受け入れた。

それから伯母元夫はなぜか(今更)転職し行方不明に。

逆に伯母元夫元嫁息子くんからは時節の挨拶が来る。

伯母元夫は今でも双方の子供の家に突然現れて、

「お前が俺の家族」

「俺が父親」

「俺を覚えているか」

などとやってくるけど、双方の子供からノーセンキューを受けているw

誰も彼もが俺から子供を奪う、とグチグチ言っているそうだけど伯母はハッキリと

「二度も子供を得られるチャンスがありながら育てられないからって自分で手放したんでしょ。馬鹿じゃないの?」

と言っていたw

長くなりましたが終わりです。

たいしたオチもありませんが現実こんなものです…

スポンサーリンク
スポンサーリンク
修羅場長編
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!