『バイクを盗もうとしたキチママ』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『バイクを盗もうとしたキチママ』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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バイクを盗もうとしたキチママ

 

フェイク多少在りです。

当方バイク乗りなのですが、小遣いなどをやりくりして大型バイクを買うために貯金していました。

正直中型でもさほど問題はないのですが、周りのバイクスキーな友人は皆大型。

しかし自分の趣味の為に家に負担をかけるわけにもいかないので、負担がかからないように長いスパンでお金を貯める事にしていました。

去年やっとこさ100万の大台に乗って、中古でもいいから大型バイクを買おう!と思い知り合いのバイク屋へ。

車種はいろいろと悩みましたが、結局トルクの太さや乗りやすさとかの関係で某猛禽類の名前で有名なアイツに決めていました。

バイク購入時の交渉などは長くなるので省略します。

本題はここから。

私の家の近所にはバイクスキーな高校2年生(中免取りたて、以下A)がいて、その子とはよく話が合うので休みの日に元々乗っていた中型バイクのメンテや磨きなどを手伝ってくれたり、御礼に後ろに乗せて少し遠乗りに出かけていたりもしていました。

上述の大型バイクの乗り換えのためにそれまで乗っていたゼルビスをAに格安で譲ってあげようか?と聞くとものすごく喜んでくれ、こちらの納車を待っていろいろ手続きしてから引き渡すことにしました。

納車当日、一緒についてきてくれたAは新バイクをみて、

「うぉー、スッゲー!カッコイー!」

やら

「また今度後ろ乗らせてください!」

などと興奮状態。

保険の諸手続きなどしたのち、Aはホクホク顔で乗って帰り、私もホクホク顔で車庫にバイクを入れました。

次の日は丁度休みだったため、友人誘ってツーリングでもいこうかと早めに寝床に入りました。

午前4時頃、ガシャッ!という大きな音と、それに続く女性のでっかい悲鳴が。

なんだなんだ!?と思いながら急いで外に出てみると、A母が私のバイクの下敷きに…

その光景を見て私はポカーン…状態。

A母の「早く助けて!」コールに我に戻りとりあえず車体を起こしました。

とりあえずA母の容態を確認。

足から血が流れているので急いで家から救急キットを持ってきて手当て。

悲鳴を聞いた近所の人々が集まってるのを見てA母顔を赤らめながら

「早く家に帰して!」と。

そこで思ったのが、何でこんな時間に私の家の車庫で、それも私のバイクの下敷きになっていたのかと。

とりあえず思ったとおりに聞いてみると、

「Aにバイクを譲ってくれたのは感謝してるけど、あんなボロバイク売ってもいい値段にならない」

「Aに(俺)さんが新しいバイク買ってた!すげーかっこよかった!といわれ、Aがうらやましがってたのでそれならそっちを息子に譲るべきだ!」

「朝オンボロバイクじゃなくてかっこいいバイクがあればAも喜ぶと思って取りにきた!私は間違ったことをしていない!」

などとわけのわからん理論を展開。
終いには

「こんな重いものを女に運ばせるなんて馬鹿か、今から家の車庫に運べ、怪我したから慰謝料も払え!」と…。

そりゃあーた、重量200kgオーバーだし、慣れてないと押すことすら不可能だろうよ・・・。

センタースタンドから下ろすのにも初めての人には一苦労なのにどうやって落としたんだろう・・・と思ってると騒ぎを聞いたA到着。

はじめにバイクを見、それから俺を見、最後にA母を見、そして盛大なため息をつきながら何があったのかと聞く。

事情を説明して、キチ理論展開されて困ってることを話すと、Aブチ切れで母にビンタをかまし説教開始。

「(俺)さんはなぁ!少ない小遣い貯めてやっとバイク買ったんだよ!持ってたバイクも売れば多少の足しになるのに俺にくれるって言う優しい人なんだよ!それなのになんだ!俺がバイク買う為にバイトしててもその金を勝手に持っていくくせにこんなときだけ被害者面すんな!後言っとくけどな!俺が持ってるのは中型免許だから大型は乗れないんだよ!少しくらい勉強しとけオタンコナス!」と。

普段笑顔のAしか見ていないのでチキンの私は超びびり、A母も怒鳴られて涙目。

ここで私がバイク左側面の立ちゴケ傷にやっと気付く。

しかしA家に請求するのはAがかわいそうだなと思い、言えないでいた。

とりあえずAとA母には家に帰ってもらって、A母に二度とうちに近づかないよう釘挿しとこうかな・・・とか思ってるとAが

「バイク・・・傷ついちゃってますよね。俺修理代払います。今あるお金じゃ足りないだろうけど、何ヶ月かかっても払いますんで、どうか母さんを許してやってください」

と土下座。

俺が慌ててそんな土下座までしなくても!といい、A母は息子の土下座に発狂。

Aはすかさず

「母さんは黙ってろ!(俺)さんには義理もあるし、何より俺も好きなバイク、家の馬鹿母のせいで傷ついたのに黙って見過ごすわけにはいかない。」

と俺もうそこから涙でなにがなんだかわからなくなっちゃったよ。

Aがバイク大切にしてるのはすごくわかったし、なによりこんなことでAと疎遠になるのは嫌だったので、高校生バイトでも支払える金額月一万ずつで双方手打ちに。

Aはそんなに少ない金額ではこっちの気が治まらないと不満気だったが、私が強引に押し通した。

それからはあんまり特筆することなく普通に暮らしてる。

A母はこっぴどくAに締め上げられた挙句、ご近所さんに盗みを働こうとして盗めなかったお馬鹿さんという不名誉な渾名をつけられて、蝙蝠のようにこそこそ夕方になってから買い物に行く生活してる。

Aから月々一万手渡されているが私は使ってない。

今年Aが大学に上がるようなのでまたちょっとお金を貯めだして、Aから修理代としてもらったお金とあわせてAに大学入学祝いとして250ccの新車を買ってやる予定。

Ninjaとかがいいんじゃないかと友人とサプライズ企画中。

いろいろあったけど泥キチって遺伝するもんじゃなくてよかったとおもってる。

–後日投稿–

Aにどんなバイクが将来欲しいかそれとなく聞き出したところ大学1回の夏に大免をとって中古でもCB600RRを買う!という明確なプランを立てているようで・・・

暴走していたのは私のようですね、少し頭を冷やします。

友とも相談して入学祝はまた色々と考え直そうという結論に至りました。

お金については同居していた嫁母が嫁弟の家のほうに引っ越したのでかかっていた生活費を少しバイク用の貯蓄に回したのと何かしてやりたいな、という一心で仕事とは別にちょっとした副業を始めていたのでこちらも今までよりは余裕があったつもりだったのですが、少し考えが足りないようでした。

ちなみに立ちゴケ傷は直していません。

私の不注意でもあったのでコレは戒めとして残しておくつもりです。

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