墓場まで持っていく話 短編10話【15】
1
子供の担任と寝た。
先生は２６歳で彼女居ない歴が年齢だと言ったので、合コンを企画したりして、父兄達で余計なお節介を焼いていた。
ある時、童貞だからとか愚痴を言ったので、二人だけの秘密に出来るならOKだよと寝た。
「こんなに気持ちいいなんて～」と、泣きながら嬉しそうに射精したのを見て可愛かった。
以後、私の言いなりになっている。
2
不愉快な話なので見たくない人は注意。
数年前、某県の山道を飛ばしていた時の事。
突然、目の前に若い女性がふらふらと出てきた。
急いで急ブレーキをかけたので無事だったけど、時刻は深夜で山の中。
死ぬほど驚いてよく見ると、幽霊ではなくて生きた女性だった。
見かけは派手だったけど歳は自分と同じくらいだし、
疲れきっている様子だったので話を聞いてみると、
彼氏とドライブ中に喧嘩して置いていかれたらしい。
携帯も財布も彼の車の中だし、山中で人もいないので困っていたそう。
気の毒に思って一緒に乗せていってあげようと思い、助手席側のドアを開けて気が付いた。
彼女は学生時代に私を虐めていた張本人だった。
向うも間近で顔を見て気づいたのか、急ににやにやとして、
「やだ！あんた○○？あーやっぱり○○だ！」とはしゃぎだした。
ずかずか入ってきて、これあんたの車？○○の癖に良いの乗ってるねとか、
こんな時間に一人って彼氏いないの？いるわけないよね○○だしｗと言いたい放題。
私はこいつのせいで今でも悪夢を見るほど苦しんだのに、
こいつは幸せに生きて虐めた私の事なんか綺麗に忘れてたんだな。
そう思ったとたんに腹が立ってきて、彼女を怒鳴りつけて外へ追い出した。
私が反抗したのを見て最初は驚いていたけど、
非常用のハンマーかざして脅したら、急に泣き出した。
今更泣かれてもどうでもいいので、そのまま彼女を置き去りにしてその場を離れた。
それっきりまた悪い夢を見たと思って忘れていたんだけど、
最近になって彼女が数年前に亡くなっていた事を知った。
某県の山中で複数の人間に強姦され、殺された後捨てられていた。
地方紙にも載ったので調べてみると、事件が起きたのはあの日の後だった。
犯人はまだ見つかっていない。
自分があの日乗せていってあげたら、彼女は生きていたんだろう。
でも可哀想とは思えず罪悪感も湧かない。
それどころか犯人ありがとうと思ってしまう。
悪いとは思えないけど、自分がひどい人間になったのは分かる。
一生誰にも言う気はないし、懺悔もしない代わりにここへ吐き捨てていく。
3
25年以上前の、私が5才位の時の事。
当時住んでいた我が家の裏の家で柴犬を飼っていたんだけど、その柴犬が子犬を生んだ。
その中の一匹がとても可愛くて、毎日その子犬と遊んでいた。
ある日、いつものように遊んでいたらその子犬を死なせてしまった。
どうやって死なせてしまったのか良く覚えていないのだけど、故意に殴ったとか首をしめただとかではなくて、
凄く大きなバケツ？みたいなやつの中に一緒に入ってて、一緒に寝たりなんかしていたらそのうちにグッタリして動かなくなってしまった、という事しか覚えていない。
グッタリした子犬を見て怖くなり、ごめんなさいと泣きながら母犬の元へ返した。で、次の日見に行ったら母犬がその子犬を食べていた。
お腹の柔らかい所から食べたらしく、お腹と内臓が無くなっていて、肋骨が見えた。
私は凄くショックを受けて、それからその家には行かなくなり、その後私は引越してしまった。
その家の人には会った事が無く、子犬を殺してしまった事も言っていない。その家の人どころか、両親にも誰にも言えなかった。
故意に殺した記憶は無いし、凄く可愛がっていた事しか覚えて無いのだけど、
私は物心ついた頃から虐待されていて、
毎日のように殴られ蹴られ、幼稚園に行き始めた位の頃からは性的虐待も受けていた。
なので、覚えてはいないけど実は、故意に子犬を殺してしまったのでは？と思ったりする。
今まで自分がどんな目にあっていても、動物を虐めたりなんてしなかったけど、
もしその子犬を故意に殺してしまっていたら… なんて酷い事をしてしまったんだろう。本気に本当にごめんなさい。
今まで誰にも話した事が無かったけど、懺悔のつもりで吐き出した「私が墓場まで持っていく話」でした。
4
１１年前に整形してること。なぜか家族は気づいていない。
最初のころ、メガネかけたりして誤魔化してたからかな。
当時よく遊んでいた先輩はさすがに気づいてたっぽい。
口には出さなかったけど。
長男だからいずれ実家に帰らなきゃいけないんだが、旧友らに整形したことに気づかれるのが怖くて躊躇している。
5
当時中２で、そこそこの私立に通っていて勉強や運動の成績もそれなりで、
素行も悪くなかったんだけど、その年代特有の良い子でいるのが疲れて
両親共働きだったのをいいことに、ある日1日だけ学校をずる休みしてゲーセンだのなんだの遊び歩いてた。
それが、買い物してた父方の婆ちゃんに見られてたらしく、親にちくられて当然すごい怒られたし、殴られた。
それをあろうことか婆ちゃんのせいにして殺そうかどうかまで考えた、逆恨みもいいところ。
結局それは思い直したけど。
すると、2週間くらいしたら婆ちゃんが家で強盗に遭って殺された。
犯人はすぐ捕まって(確か近所に住んでた30代無職の男)、その殺され方が
鈍器で頭を殴られたあと、息を吹き返さないように刃物でメッタ刺しにされたというものだけど、
それが自分の考えた殺し方とほとんど同じだったということ。
今でも自分が殺したものだと思っている、あんなこと考えなかったら殺されずに済んだかもしれない。
6
服屋の店員さんに惚れすぎている。
今まで何回も店内その他(一緒に出掛けたわけじゃない)で二人きりのチャンスがありながらアドレスを聞けなかった。
こないだも店内二人きりになったが、ダメ。
昔からの知り合いみたいに話してるのに、アドレスとなると声がでない。
結局閉店までいたのに何もせず帰ってしまった。
しかしその日はヘタレ卒業の意志を固めていたため、俺は行動にでる。
まず車で店から少し離れたとこまで行き、帰ったふりをした。
そして、店に電話する。プルルガチャ「はいもしもし」よしまだイター！
俺「かーよかったまだいた！今財布みたらカードが一枚なくてさ。店のなかみてくんない？」
店「えー！？ちょっと待って・・・ないよ。外にも。」
俺「そう。とりあえず心配な店の外だけ見たいから戻って来る。待ってくれなくてもいいから。」
店「ううん。まだ仕事残ってるし。来なよ。」
ヨシキター！
店に着く。彼女は仕事中で気づかない。当然カードなんか無くしちゃいない。
彼女は戻って来たことには気付いてないが、カードを探して見つかったという風な時間を作り、店に入ろう。
よし、大事なものが無くなって、見つかって放心状態の演技が必要だ。
幸い仕事で疲れて高血圧だ。目は赤い。アドレスをこれから聞くって事に緊張してるから表情は素でいける。
カランカラン
俺「み、見つかった・・・車の座席に挟まってた。」
店「わっ！ビックリした。よかったねぇ。もぉ何してんのよ！」
しばらく優しい説教を受け、一緒に店を出る。
店「もう。気をつけなさいよ！まだ動転してるから運転慎重にね。バイバ・・・」
俺「○○さん迷惑じゃなきゃケータイ教えてくれるかな？」
店「うん。いいよいいよ。」
なんだ、アッサリ。
アドレスためだけにこんな行動をし、彼女をだましたヘタレな俺死ね。恥ずかしい。
7
中学生の時、近所に小さな古本屋さんがあった。
車椅子のおじさんが店長やってて、他の店員は１人しかいない本当に小さな店だった。
最初こそ繁盛してたけど、近所にBOO●OFFやらTS●TAYAが出来て客はどんどん減っていった。
その代わりに万引きしていく人（殆ど中高生）がかなり増えた。
入口に警報器みたいなのも付けてなかったし、費用の問題からか監視カメラすらなかった。
万一その場で見つかっても車椅子のおじさんじゃ追いかけるのも大変で、
店員さんが目を光らせるくらいしか方法がなかったみたいだった。
自分は小さい店の方が居心地が良くて、しょっちゅうそこに通ってた。
万引きなんかは一度もしていない。
でもある日、本を立ち読みしてたら急にお腹が痛くなって慌てて店のトイレに駆け込んだ。
何とか間に合って和室トイレで用を足したんだけど、どういうわけか水が流れない。
何度もレバーを上げ下げしてなんとか水を流そうとしてたら、逆流？したらしく便器いっぱいに
排せつ物が溢れかえってしまった・・・。
おじさんに素直に謝罪するべきだった。
でもトイレの惨状を前に自分のしでかしたことを素直に言う勇気もなく、
恥ずかしいやら情けないやらで、結局そのまま逃げるように店を飛び出してしまった。
一か月ほど経った後、その店は潰れてしまった。
大型店が出来たり万引きが多発していたことが原因だろうけど、もしかしたらトイレのあれが
それにトドメを刺してしまったんじゃないか・・・と今でも思う。
いつも本を買う時に嬉しそうにスタンプカードを押してくれたおじさん、本当にごめんなさい。
8
高校時代からの続いている友達が、二人いる。
仮にＡ君、Ｂ君としよう。
Ａ君は若いうちに結婚した。が、２年程で離婚してしまった。
その後、Ｂ君と酒を飲んでいた時、墓場まで持っていく話を聞かせてくれた。
それは、Ａ君夫婦が離婚した後、Ａ君元奥さんから相談ごとがあると呼び出され、
その日のうちにＢ君とデキてしまったらしい。
３回ほど会って、その後、連絡が突然途絶えたので過去の話になったんだが。。。
Ａ君に顔向けできない。と複雑な表情を浮かべた。
絶対Ａ君には言うなよ！と釘を刺された。
その後、Ｂ君は職場結婚をした。が、不幸にも彼も数年で離婚してしまった。。
性格の不一致だったようだ。
それから数年後、僕はと或る人と結婚し、彼らも各々伴侶を見つけ再婚した。
Ａ君、Ｂ君、僕と３人で食事をする機会があった。
昔の馬鹿話で盛り上がるも、何と無くぎこちない感じがした。僕がトイレに立った際、
Ｂ君もトイレに来た。Ｂ君は、昔のＡ君の元奥さんとの話を、笑ってＡ君と話ができる日も
来るだろうか？と。。
僕はきっとくるよ！と気休めを言ったが、内心Ｂ君にスマナイ気持ちで一杯だった。
僕は心の中でつぶやいた。だってＢ君が離婚した直後、Ｂ君の元奥さんが、僕の所に相談に
来て。。。その晩に喰っちゃった。。。それは僕も墓場まで持っていかないといけない話だと。
これ実話です。
9
女子高時代、生徒と担任教師がやはり付き合っていたらしくて
大学受験帰りのJRで二人にばったり会ったことがあるわ。
教師はサングラスかけてたけど、見た目が特徴的なのですぐわかった
慌ててわたしの視野から逃れようとする教師の横で
わたしのクラスメイトであるところの彼女が「どうしたの？ねえ、どうしたの？」ってしぐさをしていた。
その教師から、その晩、わたしが帰宅する前後に2度電話がかかってきた。
2回目の電話には出たけど、本来、受験当日夜の受験報告電話なんて慣習はない学校だ。
電車で見かけたヨーとも言わず、ふつうに受験報告で終わらせたけど
その日受験した大学は、その教師の出身大学だったんで、
それを方便にしたつもりか、「僕が卒業したあとに新築された校舎はどう？」
みたいなことをたらたら電話で聞いてきて、
お前、受験シーズンに受験生の教え子とやった夜に教師ヅラして誤魔化し作戦か？と腹が立った。
はっきりいって、教師の色恋やら性生活なんてどうでもよかった。
ファビョって探るような電話してきて、馬鹿じゃねーのって思っただけ。
そのクラスメイトは成績で目立つタイプじゃなかったのに
2学期から定期試験で全学年トップとかだったよなあ、きっと
事前に問題流してたんだなあとも思ったけど
内申書関係ない受験組だったから、どうでもよかった。
その二人は、彼女の卒業後大学入学前に結婚して、それからいつしか離婚したそーです。
墓場まで持っていくつもりもないけど、高校の同窓会に今後行くつもり無いんで
他人に話す機会もないから、ここに書いてみる。
10
不快になったらすみません。
先週まで風俗で働いてた(既婚子持)
旦那の会社が倒産して再就職できたものの、生活がやっていけなくなった。
旦那にはパートする、子供は託児所に・・と言っていたが、
先払いで10万の料金を払えるはずもなく、保育園は待機児童が120人で
いつ入れるかもわからない。
仕方なく託児所完備の風俗へ。
ローンや借金を返して(一気に返すとバレるので、今まで通りに)余ったら貯金。
やっと払い終わり、旦那の仕事も軌道に乗り出したので辞めた。
生きるためとはいえ、旦那に申し訳ない気持ちでいっぱいなので
貯金の半分を宝くじにあたったことにして渡そうか考え中。
そんな事しても無駄なのはわかってるけど。
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