– ほのぼの - 和む話 短編10話【11】
娘の指輪をみた父の反応
数年前、私に初めて彼氏が出来た頃のこと。
それまでアクセサリーなんか1つもつけなかった私だが、
彼氏から指輪を貰ったのでそれを左手の薬指につけてた。
しばらく経ったある日、父の同僚の人と会う機会があったのだが、その人が
「こないだ○○さん(父)と飲みに行った時、○○さん酔っ払いながら泣いてたよ。
『娘に男が出来たみたいなんだよ。指輪なんかつけてるんだよ。
俺どうしたらいいんだよー。・゚・(ノД`)・゚・。』って」
彼氏ができたとか家族や友達にも言ってないのに気付いてたのか、父。
普段はほとんど会話も無いし、私に無関心ぽかったので
気付いてないだろうと思ってたのに。
うっかり兄ちゃん 先日の出来事、微妙に犬話
朝起きると、自宅に兄が居た。
1年前から1人暮らしをしているはずなんだが、酒の匂いをさせて玄関に転がって眠っていた。
兄の上には母が掛けたらしき毛布と、兄のことが大好きな愛犬が圧し掛かっており。
兄の周囲には、愛犬の玩具が無数に転がっていて(愛犬がせっせと運んだらしい)
そんな兄と愛犬の姿をデジカメに写そうと必死になってる父が居た。
とりあえず放置しておいたら、兄は1時間ほどしてから起き上がった。
兄(・ω・)「おはよう。ここはどこですか」
私「おはよう、ここは実家です」
(・ω・)「オレはどうして実家に居るんですか」
私「それは私が聞きたいです」
どうやら前日に友人と深酒をして、タクシーで帰って来る際に、
うっかりと実家の住所を言っちゃったらしい。
その後、朝ごはんにホットケーキが食べたいと駄々をこね始めたり、
愛犬と遊んでやるはずが愛犬に遊ばれたりと、
兄は散々実家を満喫して帰っていった。
1年前と何ら変わらないテンションの兄の姿に、妹はちょっとほっとした。
マタウッカリ帰ッテ来イヨ、ニーチャン…
突然きたメール
件名:なんで
本文:死んだ
Σ(゚Д゚;)
びっくりして急いで家帰った。
どうやらサスペンスドラマ見てて好きな役者が殺されたらしい。
納得いかなくてメールしてきたみたい
ちなみに、弟には
件名:なし
本文:生き返って
弟も急いで帰ってきたww
留学生と折り紙
暇になるとその辺の余り紙で折鶴をつくる癖がある。
最近は某アニメの影響で左手一本で折るようになった。
この間同じ学部の留学生にその技を披露したら
(゚Д゚ )ショクニン…… って呆然としていた。
ふと悪戯心が芽生えて、鶴の尾を破ってガニマタにした物を彼にプレゼントした。
そしたら「ノーゥ……」と深く苦悩した顔をして何度も頭を振っていた。
その後、紙風船をつくってプレゼントするとヾ(゚∀゚)ノシ って感じで大喜び。
続いて騙し舟で艫を持たせては
「あれ、何故帆を持っているの?」
と言えば
Σ(゚Д゚;) No!No!僕モチカエテナイ!!と言って慌てていた。
種をばらすとそりゃもう憤慨。
でもお詫びに手裏剣プレゼントするとまたヾ(゚∀゚)ノシ こんな顔。
最近は彼に折り紙を教えるのにはまっている。
でっかい手でちまちま折っている姿を見ては凄くなごんでるのは本人には内緒。
彼が幸せそうに寝息を立て始めた。
彼が幸せそうに寝息を立て始めた。
私「おやすみ」
彼「ん~」
私「おやすみって言われたら、おやすみって言うんだよ」
彼「うん」
私「好き?」
彼「うん」
私「かなり愛してる?」
彼「うん」
私「結婚する?」
彼「…ううん」
Σ(`口´;)
orz
なんか凄い流れに…(;`д´)
実は先日この話をしたところ、プロポーズされました(*゚∀゚*)
ヨカタ…
急に「ウモモモモモモー」と叫んだり「カフッ…よかったなぁ、カフッ」と
カフカフ笑う彼の寝言を日常的に聞けるのかなぁと思うと幸せです。
アニオタな親父
もともと漫画やアニメはそれなりに好きだった親父
会社に行ってたころは
漫画だと『あがってナンボ、太一よなくな』『風の大地』『奈緒子』『スラムダンク』
アニメだとこち亀やサザエさん、ドラえもんがお気に入りだった
それだけでもほのかに萌えていたが
退職してから家にいることが多いんだが、暇なのでアニメを見ていることが多い
んで、最近見ている、見ていたアニメがテニスの王子様、ブリーチ、ナルトと最近のものに
「スゴイなー最近のアニメは」
と言って毎週見てる
トドメが、大学から帰ると親父が見てたのがプリキュアだった
孫(大姉の娘)と見てからハマったらしいよ、と小姉が言っていた
「……なに見てるの」
「レンタルしたアニメ」(`・ω・´)シャキンーン
「……面白い?」
「なかなか面白い」(`・ω・´)シャキンーン
「そっか」
「ああ」(`・ω・´)シャキンーン
そのあとすぐにちょうど夕飯で、オカンが
「ご飯にするからテレビ消して」
と言って
「……もうご飯か」(´・ω・`)ショボーン
マジでへこんでた
不覚にも萌えてしまった
腐女子の大姉とアニオタの小姉、ゲーオタな俺と妹
やっぱり親子だねー、間違いなく血がつながってるな、と談笑している
今まで家作る費用やじいちゃん・ばあちゃんの世話、俺の学費のために一生懸命仕事してた親父
これからはのんびりアニメを楽しんでくれ
ハッピーバースデーのメール
今日来たメール。
友人:おめでとーっ(クラッカーの絵文字)
HAPPY BIRTHDAY!!
○○の一年が幸せでありますように(ケーキの絵文字)
俺:有難う。
言い辛いが、二日後だ。
~10分経過~
友人:あのね、さっきね、ちょっと未来に行ってたんだ!
それでメール送ってみたんだけど、ちゃんと届いた!?
・・・時空を越えたメールを頂戴しました。
買い物袋にリードを結ばれた犬
昨日コンビニ行ったら、スーパーの買い物袋(中身リンゴと牛乳とかだった)にリードを結ばれ、コンビニ前でおとなしく待ってる中型犬がいた。
ていうか、ちょwおまいwそれ動かせるじゃん?w
それに繋がれてる意味あんの?ww
コンビニ入ったら客は一人で、きききりん(漢字わからん)似のおばちゃんがガラス越しに犬がおとなしくしてるのを何度もチラ見し、レジが終わると小走りで犬のところに行き、しゃがんで、いーこいーこと頭を撫でて去って行った。
あの犬が子犬で荷物を動かせない頃から
ああやって買い物袋なんかに繋いでて
でもさすがに大きくなって、犬が
「あれ、これオレでも動かせるんじゃん?」
ということに、いつ気づくかおばさんはハラハラしてるのではないかと想像してみた。
お地蔵さんの出世
近所にでかい桜があって、うちの土地の前が通り道。
毎年花見帰りの奴らがうちにゴミを捨てていくから、今年からちっちゃいお地蔵さんを置いてみた。
ゴミが綺麗さっぱりなくなった。
子供が拝むからか、何人か外国人観光客が行き帰りに拝んでいた。
週の頭には、誰がしてくれたのか、赤いちゃんちゃんこが着せてあった。
それからは、お願い事の名刺がお地蔵さんの前に置かれるようになった。
とうとう今日は近所のおばあちゃんがお花をお供え。
2000円のお地蔵さんが、俺の知らない間にどんどん出世していっている。
悔しいから、お地蔵さんの待機場所を雨よけのトタン屋根から
木造のインチキお社に改造してやった。
ちらっとサインしない?
「ここにちらっとサインしない?」
…と、婚姻届を机に置きながら彼氏に言われた。
恥ずかしがりなのは分かるけど、悪徳商法みたいな言い方やめてくれ
コメント