人が死なない泣ける話 – 感動エピソード【9】全5話

人が死なない泣ける話 - 感動エピソード【9】 泣ける話

 

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人が死なない泣ける話 – 感動エピソード【9】

 

 

弟と一緒の学校がいい

小1息子、年中息子 2児の母です。
下の子には障害があり、今年は就学問題を控えています。

今年に入ってすぐ、上の子が

「来年は弟くんも1年生だね~。一緒に学校行くんだ!」

とニコニコ顔で言ってきました。

下の子は言葉も殆ど話せず、身辺自立もままならない為、
上の子が通う小学校の特学に上がるのは非常に難しい状態です。

上の子の楽しみを摘み取るようで心が痛みましたが、
遅かれ早かれ言わなければならない事だと↑の現実を
突き付けてしまいました。

みるみる泣き顔になる上の子。

登校時には危なくないように手を繋ぐから、休み時間の度に
様子を見に行くから、下の子が虐められないように守るから…

泣きながら一緒の学校にしてくれと頼む上の子に、
私も泣きながら「ごめんね」と謝る事しか出来ませんでした。

とうとう上の子は
「弟くんと一緒に行くんだもん!」
と言い残して部屋に篭ってしまいました。

まだ1年生の息子に下の子を気遣う発言をさせた上、深く
傷付けてしまった事に酷く自己嫌悪しました。

それから数十分後…

上の子が部屋から出てくると、真剣な顔で私の前に座って言いました。

「…本当は弟くんと一緒の学校がいいけど、
もし絶対に無理だったら我慢するよ。

その代わり、弟くんが楽しく通えて、虐めの無い学校を
探してね。約束してね」

こんな小さな子供が一生懸命考えて出した答えなんだ…と思うと
また泣けてきて、2人で泣きながら指切りをしました。

夫の帰宅後、この話をしたら夫も号泣。
今まで就学問題については「よく分からないから、任せるよ」と
頼りない事を言っていた夫ですが、この日を境に一緒に考えて
くれるようになりました。

お兄ちゃん、ありがとう。

お母さんは、2人が生きやすく、幸せになれるよう頑張ります。

 

僕は行かなくていいんだ

思い出すと泣けてくるんだが‥
幼稚園の頃、同じ年で
近所にフィリピン人の男の子がいたんだ。
話すのは日本語だったしよく一緒に遊んだ。
その子は入園してなくて不思議で、なんで幼稚園来ないんだ?と何度か聞いた。ニコッとして「僕は行かなくていいんだ」としか言わないんだよな。
今思えば色々事情があったんだろう。近所には他に子供もいなくて、いつも俺が幼稚園から帰るのを外でポツンと待ってる。
たまに知らない奴に、フィリピン人だ~とかからかわれてた。俺はその度「やめろ~」って叫んでたけど、何故からかわれるのか意味がわからなかった。
その子の母親は昼も夜も働きづめで、うちの母チャンがご飯食べに呼びなって、よくうちで一緒に飯食ってた。母親が迎えに来た時玄関でいきなり俺を抱きしめて「ありがと、いつも遊んでくれてかばってくれてありがと」って泣いた事があった。
驚いて母チャン見たら母チャンも泣いてる。
もじもじとしてるしかなかった。
小学校に上がる前にどこかへ引っ越してしまったが、引っ越す日に俺が気にいってた車のオモチャをあげて又遊ぼうと言った。転んでもからかわれても泣かなかった奴が初めて泣いた。
俺も大泣きしてしまった。
元気でいるか?
元気でいて欲しい。

 

僕らのおかあさん

こどもの発達がちょっとゆっくりで、保健センターに通っている。
母子教室みたいなのの最中、おばあちゃんと男の子が二人迷い込んできた。
「すみません、里親会の集まりの会場はここでしょうか?」
トイレに行くときに貼り紙をみたので、
「それなら、上の階の○○室ですよ」と教えてあげた。
おばあちゃんは、頭を下げながら男の子達の手をしっかり握って去っていった。

でも、○○室って引っ込んでてわかりにくいんだよな~と思い出し、
案内した方が良いかなと思って子供を先生に預けて追いかけた。
前方から聞こえてきた漫画みたいな会話
男の子(小)「さっきのが『おかあさん?』」
男の子(大)「うん、あんな感じ。でも僕らのおかあさんはおばあちゃんだから!」
(小)君と僕が違うところで生まれても兄弟みたいに、
ほんとうのお母さんでなくてもおばあちゃんがおかあさんだから。」
男の子(小)「うん、綺麗なおかあさんたちよりおばあちゃんが一番優しいね、きっと。」
おばあちゃんはただただ交互に男の子2人にほほえみかけていた。
その笑顔はただただ優しくて、このおばあちゃんがこの男の子達に
どれだけの愛情を注いでいるのかわかるようで、何だか泣きたくなった。

 

お母さんに1万円借りた

今日思い立って面接用のスーツ買ってきた。
お母さんに1万円借りた。
もっといいの買いなさいって言われたけど、
年末、お金が無いのは知っていたし。
「ごめん。絶対に返すから、1万円貸して」って。
近所のホームセンターで7,999円のスーツと
500円のシャツ、ネクタイを買ってきた。

すそ挙げにお金が掛かるから、そのまま買ってきた。
お母さんにすそ挙げをお願いした。
そしたらお母さん、ニコニコしながら泣いていた。
俺も泣いた。

 

近所のたいやき屋

私が小学校2年生位の頃、近所においしいたいやき屋があった。
おばあちゃんはそこのたいやきが大好きだったけど、
少し糖尿病の気があるからと、たまーにしか食べなかった。

その年のおばあちゃんの誕生日に、「今日くらいならいいだろう」と思って
学校の帰りにとってあったお小遣いを握りしめてそのたいやき屋に行った。
おばあちゃんよろこんでくれるかなーとうきうきしながら
焼き立てのたいやきを抱えて、家に帰った。

そしたら、既にそこにはたいやきを食べているおばあちゃんと弟が。
同じ事を考えた母親が弟と一緒にたいやきを買いに行ったらしい。
私は先を越された悲しさと、私が買った分までおばあちゃんが食べちゃったら
おばあちゃんが病気になっちゃうーとか一瞬に色々考えて
うわーんと泣き出してしまった。
それを見たおばあちゃんが私が手にたいやきを持ってるのを見て
理解してくて「○ちゃんの分も食べるよ」と笑顔で頭を撫でてくれたけど
今でもたいやきを見るとこの事を思い出してなんだか切ない。

 

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