泣ける話『自分の髪に手紙を書こう』など 短編5話 – 実話 体験談まとめ

泣ける話『自分の髪に手紙を書こう』など 短編5話 - 実話 体験談まとめ 泣ける話

 

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泣ける話 短編5話

 

足の怪我

ある日彼は、足を怪我しました。
ぜんぜんたいした怪我ではなかったけれど、ギブスして、松葉杖をついてました。
彼はなんだか恥ずかしいなぁって、照れてました。
病院の帰りに、いつもの電車にのったのですが、
席は空いてませんでした。
すぐに、近くの若者が席をすっと立って譲ってくれました。

そのときです。
「私が席を譲るから、あんな座りなさい。」っと、
それは、いぜん席をゆずった、おばあちゃんでした。
彼は、ぼーっと立ってたんだけど。
「こんな形で、逢えてうれしいよ。さぁ座りなさい。」って
もう、彼はなんだか、勝手に感動しちゃって
座りながら泣いてました。
もう、ほんとかっこわるかった。

以上、感動して泣いた話です。

 

強くなりたい

それがいるんですよ、うちの道場に。
半年ほど前に、「強くなりたい」と自分から入部してきた子。
はっきりいって運動神経もなく、体もひ弱です。

あまりここに書くのもはばかられるのかもしれないんですが、
めちゃくちゃ切ない過去を持つ子供なんです。
なんでも、父親に虐待されて、母親と一緒に実家に逃げてきたとか。
母親が殴られて泣かされるところを、何度も見てきたそうなんです。
それで、「母親を守れるくらい強くなりたい」と。
自分の足で相撲道場をしらべてやってきたそうです。
こんな子供が、本当にいるとは・・・・。
家庭環境の話など、聞いていて目頭が熱くなりました。

稽古は、驚くほど真剣に取り組みます。
一度でも倒されると、「もういっちょお願いします!」と立ち上がる。
おでこから血が流れても、かまわず必死にぶつかる。
申しあいの時も、積極的に前にでて取り組みます。
ゲロを吐いて、「少し休め」といっても、「まだまだ!」といって稽古を続ける。
泣きそうになるのを奥歯をかみ締めて我慢している姿を見ると、「絶対強くしてあげたい」と思うようになります。
ただ、体格が悪いのと、ちょっと気が弱いため、まだまだ勝てるレベルには到達していませんが。
しかし、必死に稽古を頑張っている姿は、周りの子供にも少しずつ影響を与えはじめています。

家でも努力しているようで、毎日四股腰割りを100回以上するそうです。股割がだんだんとできるようになってきました。
しかも、家ではお母さんのために皿洗いをしたり、肩をもんであげたりするようです。
まさかこんな子が現代にいるとは・・。
この子の成長が楽しみです。

自分の髪に手紙を書こう

マイ・ヘアーよお元気ですか。
ミノキ・フィナで命吹き返してくれた君たちだったが・・・
私が病気になり入院や治療で半年くらいミノキ・フィナ
使用できなくなってしまったこと、謝りたいんだ。
本当にすまなかったね。。。

今思えば・・・・・

死 ん で も い い か ら ! ミ ノ キ ・ フ ィ ナ
を 使 い 続 け れ ば よ か っ た 。

そうすれば、君たちは今でも元気に私の頭で優しくそよ風
に揺れていてくれたことだろう。
病気も完治し、ミノキ・フィナを再度始めたが、さっぱり戻っ
てきてくれないね。被爆でもしたんじゃないのか!?って
くらいのペースで抜けていく君たちを見ていると、精神が
崩壊しそうで平常心を保のに必死だよ。
巷では「リセット効果」などの言葉も聞くが、私の頭には
関係ないようだね、あははは・・・ちくしょう。

最近は桜の花びらが散っていく風景を見ていると涙が
止めどなく流れるんだ。
どうしてだろうね?
こんなにも美しいのに・・・・・

僕もそろそろ美しく散っていく時期なのかな?
近いうちに、君たちに会えるような気がするよ。
この青い空の上で・・・

 

封の開いた買い置きのタバコ

そのときの部長はすっごく冷たくて、いつもインテリ独特のオーラを張り巡らせてる人だった。
飲みに誘っても来ることは無いし、忘年会なんかでも一人で淡々と飲むようなタイプで、
良く怒られていたこともあって俺はすごく苦手だった。

ある日のこと、部長の解雇を伝える社内メールが全員に届いた。
あのむかつく部長が居なくなる!!心の中でガッツポーズしたのは俺だけじゃなかったはずだ。

それから1週間後、部長の最後の出勤日。
退社のセレモニーが終わるとみんなそそくさと帰って行ったが
部長と俺だけは居残って仕事を片付けていた。
送別会の開催も自ら断った部長を苦々しく思っていると、珍しく専務から呼び出された。
しぶしぶ専務室に行くと、課長と専務が待ち構えていた。
俺はそこで始めて課長から「部長解雇の真相」を聞いた。
原因は俺だった。俺のミスの責任を全て部長がかぶってくれたらしい。
話を聞いてたまらなくなった俺は急いで部署に戻ったが、部長の姿はすでに無かった。
ふと自分の机の上を見ると、封の開いた買い置きのタバコ。すでに一本無くなってる。
横に添えられたメモにはこう書いてあった。

「これぐらいはいただいても良いはずだ」

俺にとっては無くなったその一本が、思い出の一本です。

 

サッカーよ!

何のためにサッカーを見ている?
おれの友達はサッカーで身を削り削って削ったぞ
一瞬の興奮を手に入れる為にだ!愛するチームを応援する為だ!
サッカーを見る為に働いた!働きすぎて倒れて入院だ!右半身不随だ!
サッカーよ!お前が私の大切な友達の自由を奪った!
憎い!憎い!サッカーが憎い!
こんなにも憎いはずのサッカーなのに
友達は私にこう言うんだ
「再びサッカー観戦をしたい、だからリハビリ頑張らなければ!」

サッカーよ!俺はお前の為に生きる男を知っている
サッカーよ。選手の人生を、サポーターの人生を背負っていけ!
生きる意味を授けてくれ!。・゚・(ノД`)・゚・。
どこまでもどこまでも

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