– ほのぼの - 和む話 短編10話【6】
ウンとかスンとか言ってみろ
中3の時先生がクラス全員にたらたら説教してくらーい雰囲気だった。
先生「どう思ってるのかね?」
クラス一同「・・・・・・・・・・」
先生「ウンとかスンとか言ってみろ!!」
クラス一同「・・・・・・・・スン・・」
なんであんなにタイミング良く全員でスンが言えたのか不思議。
決してふざけてたわけでなく無意識にスンだった。
先生が笑ってしまって説教終了。
ベッドに入ってこようとする友人
仲がいい友人の家に泊まりに行った時の事
そいつの家に泊まるときは友人がベットで俺は床に布団をしいてもらって寝るのが決まりになっていた
その日は二月半ば
かなり寒く友人は毛布なんかで防寒し、俺は薄い掛け布団だったが厚着をして眠りについた。
しかし、あまりの寒さで全然寝れないので
一度起きて暖房を強くしてさらに厚着をしてまた寝ようとしてみたが体は寒くなる一方。
マジで限界だったので
寒さを感じさせない防寒体制の友人の隣に強引に入りこんだ。
今おもえば男2人が同じベットで寝るのは気持ち悪いが、その時はそれどころじゃない!
じっとしてたら死ぬと真剣に感じてた!
無情にも友人は寝ぼけながら「ウザイから」「もういいから降りろ」
とかなり不機嫌な様子。
しかし俺はなんとかしないと死ぬ。
パニック状態なのでなんどももぐりこもうとしていた。
もぐりこもうとする度にウザイ!しつこい!
段々言葉がキタナクなり本気で殴ったり蹴ったりしてきた。
普通なら俺もキレるが思考が異常な為傷みもムカツク気持ちも全くない。
ひたすら暖かいとこへと願うのみだった。
さすがに友人も俺の異常に気付き「なんなの?」 と始めての質問をした。
震えるような声で俺は
「サム‥イ」
すると友人は一言
「窓開いてるからだろ」
その2秒後にはっとして俺の顔をみてきた。
友人はすべて悟ったんだろう。
しばらく互いに顔を見合わせて沈黙していた。
その時全く機能できてない暖房がガタンとなり、直後2人で関が切れたかのごとく爆笑。
多分安心感や怒り、気まずさなどいろんな感情がまざり笑いになったと思う。
アミノ
もともとヤーさんの多い場所なんですけど。
その日も、ヤーさん数名、集団でドアを乱暴に開いて入店。
しかしその日、いつもと違ったのは、みな血相を変えて走っていること。
はっきりいって怖すぎる。ヤーさんの集団が血相変えてダッシュ。
まさか銃撃戦とかじゃあ……と緊張して見守っていると。
「アミノだ。アミノ。アミノどこだアミノ!!」
は?
俺に話し掛けているのではない。
仲間どうしで互いに「アミノアミノ」となんかの掛け声みたいに叫んでいる。
ウォークインに辿りつくや、アミノサプリを両腕に抱えんばかりにして持つ。
レジにそれらをまとめて転げ落とす。
「以上、17点で○○円になります」
「釣りいらねえよ。袋もいらねえ。早くよこせやオラ」
そして仲間に向かって
「行くぞオルァ」
アミノサプリを抱えて、再びダッシュ。
ドアに体当たりして退場。
バイトに話すとほぼ例外なく爆笑するので『笑ったとき』にかろうじて引っかかると
思うのですが、俺自身はまったく笑えませんでした。
しかし、なんでそんなアミノなことに……。
仕事を頼む時の言い方に気をつけよう
さっそく新入社員に仕事を頼んだ。
「この書類ちょっと焼いてきて」
と。
そしたらなかなか戻ってこない。
やっと戻ってきたと思ったら原稿もコピーも持っていない
裏の焼却炉まで行って焼いてきてくれたらしい。
さすがに『焼く』というのはもはや死語なのかと反省し、
別の新入社員に「これB4でコピーしてきて」と頼んだ。
やはりなかなか戻ってこない。
やっと戻ってきたと思ったら、「コピー機なんてありませんでしたよ」と。
まさか地下4階まで行っていたとは想像もつかなかった。
極道が頼んだ熱々お弁当
地域柄やばい地区の店を2店舗バイト経験しました。
客層も一般人からヒッキーから極道から新入りホストまで様々で、
大量コピーの常連は海賊版AV業者だったりしました。
ある日、極道系のお客さんが来て、弁当を差し出して
「これ、温めてくれや。」
「先にお会計よろしいですか?」
「かまわんで。なんぼや。」
「515円になります。」
「おぉ、ちょうどあるわ。」
「ちょうどお預かりします。」
「あーにーちゃん。ギンギンに温めてくれや。熱くて持てないぐらい。」
「弁当の入れ物が変形することがありますが…」
「かまわん。やってくれや。」
「かしこまりました」
レンジから出てきた弁当はラベルが真っ黒になるのを通り越して、樹脂はグニャグニャ。
持てないぐらいに熱かったのですが、何食わぬ顔で(必死で我慢して)袋に入れて
お渡ししたら
「あつ!これや!俺はこれを待っていたんや!」
と店を出て行かれました。
極道がちょっと好きになりました。
手さばき
友人との会話。
「すごいねー、その手さばき」と言うべきところを
「すごいねー、その手羽先」と言ってしまった。
友人は「手羽先?バタバタバタ」と羽ばたいてくれた。(w
もっと早くいいなさいよ~
本日デパートのエレベーター内で。
幼女「ママ、おしっこしたい……。」
母親「え~?もっと早く言いなさいよ~。」
幼女「(早口で)ママ、オシッコシタイ」
こらえるのに苦労しましたw
メールの文字
母じゃなくて父からだけど
携帯の文字サイズを大きくしたいと言うもんで、手取り足取り教えてあげたら
「おぉっ!!こりゃ見やすくていいねぇ~!」
と大喜び。
その数分後、
本文:文字が大きくなりました。
「どう?ちゃんと文字大きくなってる?」
と嬉しそうな顔で聞く父。
お父さん、私の携帯の文字サイズは変わらないよ(;´д`)
阿吽の呼吸!?
電車通学をしているので結構時間があり、雑誌1冊なら読みきってしまう。
先週、サンデーを読み終えた時、ふと向かいに座っていた人をみたら、
マガジンを読み終えたようだった。
相手もこちらに気づき、無言でお互い立ち上がり、そのままスッとお互いの雑誌を差し出しました。
なんか、ユニフォーム交換の様なすがすがしさがある朝でした。
つい言ってしまった言葉
会社で秘書をやっている友達の話。
かかってきた電話を担当のものに取り次ぐために少々お待ちくださいと言おうとしたら、焦っていたために
「少々お待ちくだされ」
と言ってしまった。
そしたら、受話器のむこうの見ず知らずの相手は、当たり前のように
「かたじけない」
と、返してきた。
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