ほっこりする話 短編5話【20】
猫に優しい人チェック
うちの義母さんが猫好き。
でもご自身が猫アレルギーで亡くなった義父さんがあまり動物が好きじゃなかったらしく、飼う機会をもたないままここまで来た。
昨日「嫁ちゃん!スリーエヌっていう猫派遣団体があるんですって!知ってる?」と目をキラキラさせながら話しかけて来た。
「この団体はね、猫目線で猫を安全に安心して、何より愛を持って育てられるかきちんと検査して譲渡するんですって!」
「飼い猫が他界するとね、猫の首に着けられたマイクロチップで他界した事を察知して、愛猫を亡くして悲しんでいる人に優先して猫を譲渡するらしいわよ!ITだわね~!」
「野良猫の中に小型カメラを取り付けた猫を放って、猫に優しい人をチェックして、保護した野良猫を飼って頂けるかお伺いに行くらしいわ!確かに!確実な方法だわね~!」
なるほど。確かにそう解釈しても差し支え無い気がして来た。
子供の頃の恨み話
当方はいい歳した三姉妹の長女なんだが、
最近になって三女の「子供の頃の恨み話」を聞いた。
子供の頃、お風呂には三姉妹+父で入っていたのだが
父の髪を洗う手伝いは必ず次女だった。ところが三女にはそれが不満だったらしい。
「ナゼお父さんはいつも真ん中のお姉ちゃんにしか頼まないのか?私だって髪の毛を洗う手伝いしたいのに!」
毎日のようにお風呂に入る時は「今日はお父さん私に頼んでくれるかな?」と期待して待っていた。
20代後半にもなろうという三女のそんな告白に、私と次女は大爆笑。
三女がそんな風に考えていたなんて二人とも想像つかなかった。
あの当時、私は湯船の中でタオルでタコを作っていただけだった。。分かるわけないじゃん。
次女「なんでもっと早くに言わないのよ!そんなのいつだって代わったのに!」
次女「今からでも遅くないよ。今日お父さんの髪の毛を洗ってあげたら?」
三女「今更いいよ。それに洗うだけの髪の毛残ってないし。」
三人「wwww。ひ、ひどすぎ。ww」
思い出すたびに笑っています。
最後のお別れを言いにきたのかな
田舎のおじいちゃんが亡くなって一ヶ月頃、外出先で神社に立ち寄った
お参りしたあと参道を通って帰ろうとしたら境内中に鳩がいっぱい
さっきまで餌をあげてるおばさんでもいたのかな~それにしても尋常じゃない数だなー
と思いながら神社を後にした
駅に向かおうと一本道を歩いていたら
遠くから一羽の鳩が一直線にこっちに向かって飛んでくる
あ、降下してきたと思ってたら、そのまま顔面に迫ってきた
ぶつかる!と思ってうおおお!!ってなったんだけど
鳩はギリギリぶつからず、私の顔面から30センチくらいのところで
ホバリング?(ハチドリがよくやるやつ)しながら、10秒程私の顔をじーっと見てた
びっくりしてたら、私の足元にぽてっっと着地
私が歩き出すと隣に鳩が歩きながらついてくる
4~5歩歩いたあと、鳩はまた一直線に元の方へ飛んで行った
ただのおバカな鳩だったのかもしれないけど、
もしかしておじいちゃんが鳩になって最後のお別れを言いにきたのかな…と思うことにしている
何でたたいてるんですか?
昨日はめっちゃ恥ずかしかった。
嫁が誕生日だから、俺が気に入ってる魚がうまい小料理屋に行ったんだけど
「今日はトビウオのたたきがおススメです」っておやっさんが言ったら、
俺嫁の発言
「いいですね!何でたたいてるんですか?かなづちですか?麺棒ですか?」
思い出すだけでワワアワァァァってなる
また持って来てね
地元に小さなお社がある。今は住宅地の中にあって、特に神主もいない。
ご神体は3センチ程の石仏だが、祭られているのは狸
昔付近に住んでいた悪戯狸で、神様として祀りお供えをする代わりに、悪戯を止めて貰った
今でも旅行に出るときにお参りすると、災難除けになる。と言われている
旅行先で買ったお土産をお供えするのがルールだ。饅頭一個とかでいい
この神様、元は狸だけあって今でも時々悪戯をする
社に参って帰るときに着物の裾を引かれたら
「このお供え物、又持って来てね」と言う意味なのだそうだ
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