動物の感動する話【犬編】『優しい警察官の父と雑種犬』など全5話【1】 – 実話体験談

動物の感動する話【犬編】『優しい警察官の父と雑種犬』など全5話【1】 - 実話体験談 未分類

 

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動物の感動する話 – 犬編 -【1】

 

 

優しい警察官の父と雑種犬

警察官の父親が、雑種の汚い子犬を連れて帰ってきた

捨て犬を署で預かったんだが、保健所に引き渡し予定の犬らしい

母「アホかいな、明日返して処分してもらってき!」

父「・・・・・」
庭につないで一晩だけおいておくことになった

夜中にスンスンと寂しい声で鳴くので、様子を見にいったら寒そうにしている

いらないチノパンを畳んで下に敷いてやったら嬉しそうにジャレてくる

朝見てみるとチノパンの片方の裾のなかで寝ていた

情が移るとイヤなのでそのまま登校

学校から帰ってくると、まだ犬いる・・・アレ?

母に聞くと車に犬積んで出勤した父が数分後に帰ってきて
「頼むからコイツを助けてくれ」
と号泣したらしい。

人を見たら盗人と思えがモットーの父が、そんな行動をするのが意外だった

その雑種のイヌはそのまま15年、ウチで暮らしました。

 

 

サチへ

前の飼い主の都合で初めて我が家に来た夜、お前は不安でずっとないていたね。

最初、お前が我が家に慣れてくれるか心配だったけど、少しずつ心を開いてくれたね。

小学生の時、空き地でお前とよく追いかけっこしたよね。

速かったなぁ。

全然追いつけなかったよ。

買い物に行った時なんかは、柱に紐をくくりつけておけば、きちんとお座りして待っていてくれたね。

利口なお前が本当に大好きだったよ。

可愛かったなぁ。

俺もお前をよく可愛がったと思うが、お前もよく俺になついてくれたね。
でも、年をとるにつれ少しずつ元気がなくなっていったね。

家から五分の公園に行って、ベンチにチョコンと座ったまま動かないんだもんね。

しょうがないから二人でボーっとしてたね。

なんか日向ぼっこしてるみたいだったな。
最期のほう、散歩ついて行かなくてゴメンよ。

前は庭に出るだけで、駆け寄ってきたお前が小屋から出るのも、大変そうにしてるのつらくて見てられなかったんだ。

でもあの時サチは死なない。

死なない。

て何の根拠もなく、勝手に思い込んでいたんだ。

だからお前が死んでしまったって、母親が言ったときとてもじゃないけど信じられなかったよ。
冬の寒い朝だったね。

小屋からでて口を少し開けて、本当寝てるような感じだったよ。

あの時、頭をちょっと撫でただけですぐに二階に行ったのは、あのままずっとお前を見ていたら
涙が止まらなくなってしまいそうだったからだよ。

もうお前がいなくなってから
犬は飼っていません。

飼う気もおきません。

頭を撫でてやると耳をずらし、目を細めるお前の顔は一生忘れません。

最期の方
お前をかまってやらなくてゴメン。
本当にゴメン。
今でも後悔してるよ。
お前は、他人から見れば、ただの雑種ですが、俺にとっては家族であり、親友であり、そして何よりかけがえのない大切な存在でした。

 

14年分の思い出

今年の元旦の事だった。

僕の実家にはKという犬が居た。

Kは僕が大学の頃に飼い始めて、かれこれ14年。

飼い始めの頃は、まだちっちゃくて、公園に散歩に連れて行っても、懸命についてくるのが精一杯だったのを覚えている。

大学時代は時間の余裕もあったせいか、毎日散歩をしてたよ。

散歩用のロープを持ち出すと、大はしゃぎして、飛びついてきたりしてな。

お手とか、お座りとか教えたのも懐かしい。

その後、大学を卒業し社会人になり、ひとり暮らしを始めると、大好きなKに会うことも出来なくなった。

正月やお盆に帰ると、忘れもしないで飛びついてくる。

ほんとに、可愛いやつだな。

そんな感じで、約10年が過ぎた。

僕も仕事が忙しくなり、なかなか実家にも帰れない年が続いた。

去年の暮れ、仕事も落ちつき、正月は実家で過ごそうと、久々に実家に帰ったわけだ。

Kに久々に会った。

相変わらずしっぽをぶんぶん振っている。

相変わらず、飛びついてくる。

僕も、久々の対面に、馬鹿親さながら可愛がった。

その日の夕食時、母から最近Kは年のせいか元気がなく、寝てばかりいると聞いた。

そんなこんなで、明日の朝はみんなで、元朝参りにでも行こうと早めに寝たわけだ。

次の朝、起きて散歩してあげようと思いKの名前を呼んだ。

何故か犬小屋で、寝たままだった。

前日の母の話しぶりから、この事かと思いながら、小屋に近づいて名前を呼び首もとをさすると、いつもの体のぬくもりはなかった。

Kは天国へ行ったんだと

理解したくなかったが、それが、現実だった。

去年は戌年。

Kは戌年を全うして生き抜きました。

 

 

犬の世話をするバイト

今日は邦画DVD「犬と私の10の約束」借りて来て観ました

一、私の話をがまん強く聞いてくださいね

二、私を信じて。 私はいつもあなたの味方です

三、私とたくさん遊んで

四、私にも心があることを忘れないで

五、けんかはやめようね   本気になったら私が勝っちゃうよ

六、言うことをきかないときは理由があります

七、あなたには学校もあるし 友達もいるよね。でも私にはあなたしかいません

八、私が年をとっても仲良くしてください

九、私は十年くらいしか生きられません。 だから、一緒にいる時間を大切にしようね

中学生のとき近所で飼われてる犬の世話をするというバイトをしてました
毎日散歩してやって餌やって水替えて…
三軒掛け持ちで月に三千円ずつだから一万円近く
中学生にとっては十分な稼ぎでした

そのうちの一匹が老衰で弱ってたころに俺はインフルエンザで40度以上の熱を出し、でも翌朝には嘘のように治っちゃって、その朝にその犬も死んじゃってたってことがありました

その犬が最後の命で俺を助けてくれた?
そんな訳ありませんし、俺はそういうの信じる人間じゃありません
でも…

寒い冬の日、できれば早く散歩済ませて帰りたかったからリードを引っ張って帰り道の方向に行こうとする俺に 短い前足で「ヤダ」て踏ん張って…

ボクはもっともっと散歩したいのに…

そんな目で俺を見ていたアイツの顔が今でも忘れられません

様子見に行ってやらなきゃいけない俺が熱だして寝てたもんだから、アイツの最期はひとりぼっちにしてしまいました

アイツが死んだ朝、アイツの口元には俺が忘れていった手袋があったんだそうで

「私たち以上になついてたんだね」

世話してくれて本当にありがとねって 飼い主に言われました

十、あなたと過ごした時間を忘れません。 わたしが死ぬ時おねがいします

そばにいてね

 

 

犬嫌いの父とタロー

小学生の時だった

学校帰りに段ボール箱の中から「クゥーン」と・・・。
開けたら子犬が一匹。

あまりにかわいいから連れて帰ったが、父はもっぱらの犬嫌い・・・。

次の朝(日曜日)、子犬はいなかった・・・。

おやじもいなかった・・・。

俺は部屋で泣いてた・・・。

外は雨が降っていた。
=あれから8年=
昨日知ったんだが

実はおやじが遠くまで捨てに行ったんだ。

その時、最後に牛乳をあげて
「いい人に拾われろよ」
と言って捨てたらしいんだ。

だが、その1時間後に雨が降り出した。

気になった父は再び捨てた場所へ戻ったんだ。

子犬のくせに父の事覚えてたのか、遠くから雨の中を走って来たらしいんだ。

もっぱら犬嫌いの父だったが、今回ばかりは仕方ないと思い連れて帰って来たらしい。

それから8年間、タロー(犬の名前)はうちの家族だった。

夕べ、タローは病気で死んだんだ・・・。

父に抱かれながら・・・。

その時、家族みんなは知ったんだ

タローが1番好きだったのは父だったんだと。

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