”嫁に愛してると言ってみた”【21】『障害を乗り越えて』など全10話

”嫁に愛してると言ってみた”【21】『障害を乗り越えて』など全10話 嫁に愛してると言ってみた

 

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嫁に愛してると言ってみた【21】

 

□ □ 1 □ □

 

自営業なんでいつも嫁といる。
話は仕事の話ばかりで、夫婦と言うより 同僚。
甘い話なんて全くない。

で、夕食の準備をしてる嫁に言ってみた。
「なあ、子供や家のことで忙しいのに仕事も一人前させてごめんな」
そしたら 顔を私に向けてニヤリ!
「なによ、おかしいぞ!好きな女でもできた?」
「いや 女はおまえだけだから、おまえが好きだから あの その 愛してる」

にやり顔が突然こわれ、目の前にめがねをかけたお姉さんがいた。
「良く聞こえなかった。聞こえなかったよ。もう一回言って!!」
「いや、お姉さん、こんな大事なことを聞き漏らすなんて、あり得ません」
ちょっとからかってしまった。
嫁、涙目になって
「もー!言って!言って!もう一回!お願い!一回で良いから!」
おいら じっと目を見つめて
「愛してる、心から」
そしたら猛烈にキスしてきたよ。窒息しそうだった。

嫁 おいらより3つ上なんだ。何があっても明るくにこにこで心が和むんだ。
出会ったとき、第一印象で嫁にすると決め、1年猛アタックした。正解だったな。

さっき夕食が終わって 三人で風呂に入ってきた。
お、子供を寝かせたようだ。
あとは二人目頑張る仕事が待ってるみたいなので。
では。

 

□ □ 2 □ □

 

やっと言えた。
前提として業務中外出時助手席で自損事故
頚椎と片側上枝に深刻なダメージ 幸い欠損無し
3度の手術を重ねるも片側上枝麻痺は治らず労災で障害等級も認定
マンションも購入したばかりだったし子供もまだ小学生
将来の事とかいろいろ悩んで鬱→不眠症の負のスパイラル
その時一番近い存在の嫁さんに理不尽に当たってしまった
それでも献身的にサポートしてくれて会社もこんな情勢のなか席を丸2年休んでも残してくれてた

今は新認可薬とかも自分に合い幻痛や疼痛もかなり軽減でき,
今だ肘から先は動かないものの
手の上げ下げとかはできるようになった

ちょこちょこ感謝は伝えていたもののここの存在を知る
それで昨日「両手」で思いっきり寝る前に抱きしめてみた

嫁軽くパニックw

「ちょっ!手!手!」
「うん、どうしても両手で抱きしめたかった。ここまで回復できたのも嫁のおかげ
 本当にありがとう。 今までもこれからもずっと愛してる。」

もう両手で抱きしめている時から嫁号泣 過呼吸心配になるくらい
ものすごく満ち足りた感じでいいほうの手にしがみ付いて寝てた
俺もなんだか今朝からものすごく晴れやかな感じ
出かける時に「私のほうがそっちより愛してて大好きなんだから・・・」とボソボソっと言われた

まぁ生活や障害なんか上見てもキリないし下見てもキリがない
今の幸せを大切に守って生きたいと思う




 

□ □ 3 □ □

 

ガキの頃から幼なじみだった俺と嫁
結婚してから両働きで忙しく余り接する時間がなかった。
これじゃいかんと思って今日仕事終わって嫁好物の寿司を買った
で、家に帰って晩飯を嫁が作る代わりに寿司で済ませた
「あのさ?」
「ふも?」(寿司を口にしながら)
「最近忙しくてちゃんと話せてないけど…好きだよ、昔っからさ。
愛してる。」
「…」
2分ぐらい沈黙

嫁が寿司を飲み込んだと思ったら突然子供みたいに泣き始めた
「なん…どうした?悪いことしたか?」
と聞くと途切れ途切れにこう言った
「うえ…っく…最近…すれ違ってばっかだったから…もしかし…たら浮気されてるのかなぁ…って…。
ごめんねぇ…疑っ…て…ごめん…ねぇ…。」
って涙ボロボロ流して言った
俺も嬉しくて抱き締めたら俺の胸が涙でびしょびしょw
そのままお姫様だっこしてベッドに連れてって幼児体型の嫁と愛し合った
その後子供欲しいね~と話してたらいつの間にか寝ていた

 

 

今日の朝起きたらいつもよりご機嫌で台所に立っていた
すると微笑んでこう言って振り向いたんだ
「ねぇ?今日風邪ひかないwww?」
「は?」
で風邪ってことで二人ともズル休みw今日は二人で何年振りかのデートでしたwそのせいかずっと嫁さんはご機嫌でした

ズルしてすいませんw明日からまた嫁の為に頑張ります(`・ω・´)
皆さんありがとうでした

 

□ □ 4 □ □

 

仕事の関係で夕方4時から飲み始める。嫁から電話
嫁「今日○だけどご飯なし?(うちは飲みの日はカレンダーに○をつける)」
俺「いや多分8時頃には帰れるから食べるよ」
たまたま新婚の奴が酔ってノロケてたので一念発起。
で・・・言ったよ!酔いにまかせて!

8時過ぎに帰宅。嫁は娘といつも居間でテレビ観てるので、さすがに娘の前じゃ言えないので玄関に呼ぶ
俺「ただいま~○○(嫁)ちょっと来て~」
トコトコやってくる嫁
嫁「おかえり~どうしたの?」
俺「愛してるよ○○!」
といってキス!やったぜ俺!
嫁「(゜д゜;)な、なになに!?うわうわっなになんなのよ?うわ~なにも~」
ああ・・・なんて分かりやすい動揺
嫁はギャップに弱いと知ってるのでここでしらふモードへ

俺「実は今日嫌な事あってさ・・・。でもお前と○○(娘)の事思ったらがんばれたんだよ。
  ホントお前達がいないと何も出来ないんだ俺は・・・。一人にしないで・・・」
って手を繋ぎながら言ったら嫁泣いた!泣いたよ!そしてつられて俺も泣いた!

嫁「(`;ω;´)当たり前じゃん!」
俺「グスッ・・・飲みすぎたなハハハ・・・」
嫁「だから酔っ払いって嫌いw」

ああ何?これがいわゆる泣き笑いってヤツなの?三十路過ぎの嫁に超萌えたぞw!
一家団欒の夕食!俺の中華丼だけウズラの卵が4つもゴロゴロ!娘が不思議がってる!
娘「お父さんだけずるい、一個頂戴」
俺「絶対やらん!」
って言って一気に全部ほおばってやってぜw大笑いする嫁

ああ・・・ウズラの卵でこんな幸せを感じられるなんて、俺って経済的な人間だな~って思ったよ。

 

□ □ 5 □ □

 

ちょっと趣向は違うけど、毎日言ってる俺の場合

俺「嫁、愛してるよ(半笑い)」
嫁「知ってるよー」
俺「愛してるよ(マジ顔)」
嫁「うはwwwwなにマジ顔wwwww」(意訳)
俺「あ・い・し・て・る・よおおおおおお」
嫁「きゃーーーーーー(笑いながら逃げる)こわいこわいこわい」
俺「(だんだん乗ってくる)あいしてるよほほほほほほほ(追う)」
嫁「やめろwwwwwうげwwwww」

こんな感じです
出勤前にこれやって
俺「んじゃ、行ってくる!(しゅたっ)」
嫁「あい、行ってらっさい!(しゅたっ)」
俺「あー、忘れた!」
嫁「何を?」
俺「ちぅぅうっぅぅぅぅぅぅぅうううぅぅっぅぅう」
嫁「やめれwwwwwきもいwwww」

で、玄関先で、ちゅっ♪してから出勤

嫁「はたらけー!はたらけー!」
俺「働いてるってwwwwテラ鬼嫁wwwww」

みたいなことを毎日やってます
すいませんのろけでした

 

□ □ 6 □ □

 

報告する
休日の夕食後、家族4人でごろごろしてた時のこと

次男(小1)
「お父さんの一番好きな人って誰?」

「やっぱりお母さんかな」
長男(小3)
「僕や(次男)よりも?」

「お前たちのことは大好きだしすごく大事だ。
なぜなら愛するお母さんが産んでくれた子供たちだからだ。
だから、順番つけるなら一番はお母さん!」

「当然よ、ふふん♪(ニヤニヤ)」

我が家は平和です

 

□ □ 7 □ □

 

昨日飲んで帰ってきて酔っ払った勢いで言ってみた。
俺「愛してるよ~ゲヘゲヘ」

嫁は超仏頂面のまま眉一つ動かさず、

「ハァ?酒臭い息かけんなこのハゲ。
 寝言は寝て言え、とっとと寝ろ」

とだけ言って無反応。
ダメだこりゃ。

しかし今朝、普段は絶対起きて来ない嫁が
なぜかお弁当まで作って持たせてくれた。

中には手紙が入ってて

「今度は酔っ払ってる時じゃなくて
 しらふの時に言え、このハゲ!!
 …昨日の残りのおかずで、ごめん」

だと。
これなんてツンデレ?

とりあえず次回はしらふの時に言ってみたいと思う。

でもそれが出来たら苦労しないよな…orz




 

□ □ 8 □ □

 

見舞いに来てくれた嫁に言ってみた。
普段は病室で話するのだが
さすがに今回は周りに他の患者がいるので
人の少ない面会室に移動。
中々伝えるタイミングが難しい。
マゴマゴしてる俺の様子を敏感に感じ取って
「何?どうしたの?」と聞いてくる。
「いや・・・色々迷惑掛けてスマンな。
・・・・愛してるよ」と言った。
嫁、号泣。
言ってよかったよ。
おまいらも嫁に愛してると言ってやってくれ。
高価な物をプレゼントするより
この一言が何よりの贈り物だってわかるから。

 

□ □ 9 □ □

 

今の嫁とは結婚して2年
今年、子どもが生まれたんだが初めて今嫁に愛してるって言った

嫁が子どもを寝かしつけてる時に
俺「寝たかな?」
嫁「寝たみたい、もう寝る?」
俺「ん~…」
嫁「ん?」
俺「愛してる」
嫁「…あぁ…」ポロポロ泣き出す
俺「言うの初めてかな」
嫁「うん…ありがとう」

これが昨日の夜
今日は朝からずっとニコニコしながら子どもと喋ってる
一方的に話しかけてるだけなんだけど

 

□ □ 10 □ □

 

以前、勤めていた会社の上司で奥さんが癌で亡くなって
火葬に参列したときの事、喪主である上司が挨拶。
最初は、闘病のこと出会ってから今までのことなど話
最後に言った言葉が凄く印象的だった

上司:「最後に個人的な事ですがこの場を借りて妻に伝えたいことがあります。私と出会い、結婚して傍にいてくれて幸せな時間をともに過ごしてくれた。ありがとう。医師から余命を告げられていつかはこの言葉を伝えなくてはと思っていたが結局伝えることは出来なかった。
今でも○○(奥さんの名前)を愛してます。そしてこれからもずっと。いずれそっちに逝くからその時はまた傍にいてくれ」

と上司は涙目になっていた。
仕事に関してはいつも厳しい人という印象が強かった。
でも家庭では愛妻家だったと息子さんから話を聞いた。

あれから数年、その上司は転勤・退職後、何処かに移り住んだと噂を聞いた。

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