萌える話『堅物な人』など – 短編10話【8】 – ほっこりする話 まとめ

萌える話『堅物な人』など - 短編10話【8】 - ほっこりする話 まとめ 萌える話

 

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萌える話 – 短編10話【8】

 

 

堅物な人

 

酔った勢いもあるんだろうが、膝枕してって言われたのにはびっくりした
普段、そんなことは言わない堅物な人なのに…
膝枕してる間中ずっとドキドキが止まらんかったです
付き合ってからも私の膝枕は彼のお気に入り

 

 

愛してる

 

嫁は妊娠中。もうすぐ八か月。
西日の部屋で、ソファに座ってお腹を撫でてる嫁を見てたら、なんとなく言いたくなって
後ろから抱き締めて「愛してる」って言った。
ただ、俺の嫁、ろう者なのね。なんも聞こえないの。わかんないの。

わかんないはずなの。
でも、嫁、振り返って

手話で
《わたしも》
って言ってくれた。

俺、明日もがんばれるわ。

 

 

ねーねーお父さん

 

「ねーねーお父さん…Σ(´・д・`)!」
「え?」

同期生(嫁。当時はただのクラスメート)に
いきなり袖を引かれて「お父さん」と呼びかけられたのが最初。

たぶん彼女は自分に用があって「○○くん」と呼びかけるつもりで
間違えて「お父さん」と言ってしまったんだろう。
すぐ間違いに気がついて、真っ赤になって恥ずかしがっていた。

それまでの認識は「同じクラスのちょっと可愛いちっこい女子」だったが
無防備に「ねーねーお父さーん」と呼びかける仕草と
その後の真っ赤になって恥ずかしがっている姿に
「落ちた」ことは、嫁には言っていない。

彼女の父が、彼女が中学生のときに
事故で亡くなっているのを知ったのは
ずっと後の話。

 

 

スタンハンセン

 

昔、新日本プロレスのファンだった嫁の携帯をいじって、
俺の番号の登録名を「スタンハンセン」にした。

翌朝、庭の手入れをしている嫁が見える位置から電話。

嫁が着信に気づき、携帯を見る。
小首を傾げる。恐る恐る通話ボタンを押す。

嫁「もしもし?」
俺「ウィーーーーー!」

そして電話を切る。
直後、シャベル片手に寝室までダッシュで嫁入室

嫁「い、今、ハンセンが!」
俺「ウィ~?」

シャベル投げつけられた。死ぬかと思った。

 

 

一休さん

 

今日は残業の予定だったのが早く帰れることになった。帰宅し、おどかしてやろうかと
ほんの悪戯心で、音を立てないように細心の注意を払い、こっそり家の中へ。
したら嫁、何かふんふん歌いながら洗濯物たたんでたw しめしめと思い、
そっと距離を詰めると、嫁が歌ってたのは「一休さんテーマソング」だった…
吹く寸前でこらえ、面白いので離れてしばらく聞いてたら、歌詞もめちゃくちゃだし、
おかしくてもう俺、笑いの発作を止めるのに必死だった。
(ちなみに嫁は不思議ちゃんではなく、ごくごく普通人。だから余計面白かった)

そして歌はラストの部分へ。どうしめるのかと思っていたら、
「好き好き好き好き好きっ好き♪あ・い・し・て・る♪好き好き好き好き好きっ好き♪
○、○、○(俺の名)♪ ○、○、○(俺の名)♪たらったったったたー!♪」
なんか、「そうくんのか!」って意表つかれるやら、ノリ良く後奏部分まで歌ってんのが
おかしいやら、もう嫁が何かすげえ愛しいやら、でもおかしいやらで、こらえてたのが
崩れ、もう一気にふがっと吹き出してしまった。そしたら嫁がまたものすごく驚いて
「フギャアァァァ!!!」(←本当にこう叫んだ。毛を逆立てる猫の如しだった)
もうなんか可愛くて愛しくて、「いつから~、いつから~…!」とジタバタ暴れる嫁を
抱きしめて、しばらく爆笑した後、「俺も本当に愛してるよ」と言いました。
嫁、涙目顔真っ赤で「もー!」だって。

 

 

お父さん

 

電車内で、おでかけおでかけ♪と楽しそうにしている親子連れ
子供は3歳ぐらいの女の子(可愛い

娘「そんでね、○○君に、チョコもらったのー」
母「そうかーよかったねー、ちゃんとありがとうって言った?」
娘「うーんとね、けっこんしてくださいって」
父「だめ」

それまで会話に加わっていなかったお父さんが、速攻で割り込んだのにフイタ

 

 

同じ電車

 

俺が早番の時は朝彼女と同じ電車に乗るんだが、
今日車両に乗り込むと彼女がドア付近で携帯をずっとカチカチしてた。

なんか忙しそうだなー今日も可愛いなーと後ろでほんわかしてたら彼女からメール。
「おはよー。昨日はいっぱい寝た~。今日はお寝坊?」

メールで、「うん、最近目覚め悪くてなあ~。まあ今後ろにいるけどね。」

って返したら、モロに( ゜Д゜)←の顔して振り返って超可愛いかった。朝から幸せ。

 

 

真顔で

 

娘4才。

以前は、ご飯粒の貼り付いたお茶碗を
「ママー! あつまれしてー!」と差し出してきたものだったが
今日は自分できれいに食べられた。
「きれいに食べたねー! もう何でも一人でできるようになってきたね。」とほめたら
嬉しそうにニッコリ笑ってうなづいた。

が、その一瞬後、急に真顔になって
「でもね、ダッコはママなの」

もうね、即ダッコしましたよ。

 

 

夜泣き

 

昨晩深夜、外から聞こえてきた声。
女声「もォーーーなんで寝ないの?寝ーよーうーよーねーむーいーよ」
赤ちゃん声「きゃっきゃっ」
女声「なんで寝ないのーーー?!寝なさいー」
赤ちゃん声「うきゃきゃっ」
女声「寝なさいよー!もうー!」
赤ちゃん声「きゃはは」
女声「ぐあーーー!寝ろーーー!」
赤ちゃん声「だーうー?」
女声「くそーーー好きだーーー!!」
赤ちゃん声「きゃはははは」
心配してたけどフイタ

 

 

ファミレスで

 

彼氏とファミレスに行ったとき、
店員さんを「スタッフーーーーーー」って大声で呼んでて引いた。

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