短くて読みやすい怖い話【6】
□ 1 □
岐阜県の下呂で聞いたはなし。
もう15年ぐらい前、ある市内の廃旅館で3人で肝試しをすることになった。
もう散々荒らさらて落書きだらけで、正直そんなに怖さはなかった。
3人も例に漏れず、来た証拠として適当な壁に缶スプレーで落書きをしてそれを写真で撮った。
後日その写真を現像してみると、全身に落書きされた女の霊が落書きした男を恨めしそうに睨んでいた。
□ 2 □
香川県で聞いたはなし。
大学生のH子さんはバイトの帰りに、誰かにつけられてる事に気付いた。
マンションはバイト先から遠かったが、先日大学で愛用の自転車を盗まれてしまったせいで歩きで帰っている所だった。
尾けて来ているのは男か、女か、若いのかすら分からない。この辺で通り魔とか変質者の噂とかは聞いた事がなかったから油断していた。
・・・どうしよう。
全力で家まで走って帰るにも、まだ1キロほどある。誰かすれ違わないかとも願ったが、もう深夜12時近くになるしコンビニも近くにないので出歩く人もいない。
このまま家までそいつはついてくるのか、それとも何処かで襲ってくるのか不安になっていた頃、後ろから来た車のヘッドライトの明かりに照らされた。
その明かりに照らされた影は2人分。自分の影と、もうひとつは上半身が横に折れ曲がった異形の影だった。
□ 3 □
子供のころ、ゲームボーイのピカチュウバージョンを拾って
ラッキーと思ってその場でゲームを始めたら、主人公もライバルもポケモンも名前が全て
お か あ さ ん
になっていた。
気味が悪くなってその場に戻して帰った。
□ 4 □
某県某市に、決して開かないマンホールがある。
その厳重さは、マンホールの内部に鉛を注入してある程である。
そして、そのマンホールの内側から何か物音を聞いた者もいるそうだ。
その地下には下水もガス管も地下鉄も存在していない 一体何に蓋をしているのだろうか
□ 5 □
お母さんは私がいない時に、勝手に私の部屋に入っています。
時々ならいいけど、本当にいつもいつも。
それが嫌で嫌で仕方なくて。
私の部屋で何してるんだろうって、気になりますよね、やっぱり。
だから私、お母さんが部屋に入った時に、こっそり覗き見したんです。
そしたらお母さん、棚の隙間に腕をつっこんでた。ほんの数秒。
してたことはそれだけでした。
お母さんが部屋をでた後に、何してたんだろうって、棚の隙間を見てみたんです。
暗くてよく見えなかったから、ケータイのライトで照らした。
ビックリしました。
だって、画鋲が刺してあったんだもん。棚のうしろの壁にビッシリと。
隙間に手をいれてたのは数秒だったから、部屋にはいる度に、1つずつ刺していったんだと思います。
なんでお母さんはこんなことしてるんだろう。
画鋲がひしめき合ってるんです。
本当に凄い数なんです。orz
□ 6 □
その奇妙な事件は田舎町のホテルから始まった。
最初は左脚、次に右腕と、切断された体の一部が町の近辺で次々と発見されたのだ。
鑑定の結果、遺体は全て同一人物のものと解ったが、左腕が三本、頭部が二つ見つかった時点で、
警察はこの事件を黙殺することを余儀なくされた
□ 7 □
体験した話なんだけど。
マジな話なので場所は伏せます。
何年か前のGWに高速道路通って某県に行こうとしてたんだよね。
そのときDS壊れててやることなくて、とりあえず窓の外の景色見てたんだわ。
なんかさ、高速道路の上に橋みたいなの架かってるじゃん?
暇つぶしにそれの数かぞえてたら、その一つの橋から人が飛び降りたんだよ。
まじびびって親に喚きながら報告したけどまぁ当然信じてもらえず、気のせいなんだなー
って思い出したんだけど、その一年後のGWに、その方面の高速道路の橋の上から
人が飛び降りて渋滞になったって話。
関係性があるかわっかんないけどな。
□ 8 □
フィリピンからの留学生から聞いたはなし。
フィリピンはマニラの外れにある映画館は心霊現象が度々目撃されていた有名な心霊スポットだ。
その留学生もその映画館で映画を観ていると、スクリーンの暗幕部分に昔のフィリピンの民族衣装を着た女が立っているのが見えた。
明らかに現在では着ることのない衣装と血の気のない真っ白な肌と虚ろな瞳から幽霊であると確信した。
しばらくその幽霊に釘付けになっていたが、スクリーンに溶け込むように消えて行った。
その後その幽霊は現れる事なく映画が終わっていざ帰ろうとすると、その霊は自分の足元に横たわっていた。
□ 9 □
ある女性がお気に入りのCDを再生すると、CDに傷がついてしまったのか。
「さよなら、さよなら、さよなら」と、同じ箇所を繰り返し再生するようになってしまった。
その後あることに気付いた彼女は青ざめた。そのCDに「さよなら」という歌詞がある曲はなかったのだ。
□ 10 □
「転んだら死んでしまう村」の夢を見たことがありますか?
これは共通夢といって、誰でも一生のうちに一度はみる夢だそうです。
ほとんどの人は夢を見てもその内容を忘れてしまうので、記憶に残ることは少ないですが、
この夢に関しては、全国から数多くの共通の証言が上がってます。
舞台は夕暮れ時の農村で、そこら中に青紫色に変色した死体が横たわっている。
しばらくすると、着物を着た数人の少女が近寄って来て、
「ここは転んだら死んでしまう村なんだよ」
と説明があった後、少女の中の一人が死体につまづいて転んでしまう。
少女は絶叫をあげながら、みるみる青紫色に変色していき、やがてピクリとも動かなくなる。
ここから先は内容に個人差があり、
「追いかけてくる少女たちからひたすら逃げ回った」
「少女に竹馬を渡された」
「何事もなく目が覚めた」
など、様々な証言がある。
しかし不思議なことに、『夢の中で転んでしまった人』からの証言は一つもない。
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