『猫を使った儀式』『ウヅガアさん』【田舎の怖い風習・奇妙な風習】Vol. 5

『猫を使った儀式』『ウヅガアさん』【田舎の怖い風習・奇妙な風習】Vol. 5 田舎

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日本の地方・田舎の怖い風習・奇妙な風習 Vol. 5

 

猫を使った儀式

 

去年の事、高知県の赤岡という町に行った。
絵金祭りという祭りを一度この目で見てみたかったというのが第一の理由。
絵金祭りというのは祭りの夜にろうそくの火で絵金の描いたを見て回れるという祭り。
第二の理由と言うのは、まぁオカ板住人なだけにオカルト的な事が好きな自身を
満足させるような事があると言うこと。

率直な話自分は差別と言うのは好きではない。ただ部落の話は好きなのだ。
部落の話と言っても、そこにある昔からの伝承や、昔から守られてきた風習の
謎とも言うべき物の知識を得ることが快感だったのかもしれない。
そもそも日本には色々な風習があるが、不思議と狭い社会で作られた
ディープな話程興味をそそるというもの。それに触れるのは部落関連の話というのが
自分なりの安易な解答だったのだ。

「赤岡の町には部落があり、何か祀りたてている。」
こんな話を聞いたのが事の発端だった。
その土地の神聖な存在と言うのは概ね地元の神社、寺などを廻ると分かるのだ。
例えば神社に行き、神主さんに郷土史について調べていると言えば、
少なからず話してくれる神主さんもいる。
埼玉に住んでいた自分にはただ単純にそういった興味を満たすためだけに
その遠い土地を訪れるのは少々の抵抗もあったのだが、赤岡という事で絵金を一度
見てみたいとかねてからの想いも後押しして、結局行くことにした。
赤岡と言う町は現在では高知市のすぐ側にあり、空港からもさほど遠いわけではな
い。埼玉でもかなり東京よりで割と発展した場所に住んでいた自分からすれば、
という話になるが、そんな場所にも関わらず随分とさびれた町だったのを今も不気味
ながらに鮮明に覚えている。

到着してから初めに向かったのは神社。
その神社は星神社と言い、なんとも変わった名前だし行って見たいという
好奇心もそそられた。
知ってる人も多いと思うが「星」と「信仰」というのは物凄く濃い関係を持っており、
それは日本に留まらない。
そんな事を考えながら到着した。

なんの変哲もない普通の神社だった。
それから自分の好奇心を満たす為、結局宿の近くで散策しようと向かった。
そこから車で随分と行った所に森という名の場所が何箇所も地図上にあり、
なおかつ面白い名前だなと想いつつ、その森の方へと足を向けた。
「長者ヶ森」「平家ヶ森」「三辻森」である。
詳しい人は知ってると思うが、三辻という苗字がある。
その名前は非常に珍しい事もあるが、昔はとてつもなく位の高い苗字だった。
時の左大臣や右大臣もいた。果ては天皇家と言っても良いほどの家だ。
しかしある時反乱に加担し、島流しや地方送りになったのである。
その名に加えて平家ときたらもう大好きな次元の話になってくる。
そこにはもう一つの森があり、清水の名前が着くのだが長者と清水には深い繋がりも
伺えると思う。
三辻→平家→長者→清水→加えて「熊王」「秋葉「龍河洞」ときたらもう大変である。
僕は今でも四国の詳しい郷土史は知らないし、そこに実際に平家や三辻が流れたかも分からない。
元々歴史には明るくないので。申し訳ない。
そういった妄想も膨らみつつ、宿の方へと向かった。
まず初めにしたのは聞き込み。
「平家」「三辻」「熊王」など色々な事を古い日本家屋へ行っては聞き込んだ。
大体の老人の話では、天皇家の血筋だとか平家の偉い人だかが四国に流れてきた。
という事。
最後と言うべきか、寧ろ満たされた自分の好奇心が最後にしたのか、ともかく最後に
訪れた家の方はこう話した。(方言の再現は不可能ですw)

爺「好きな人もおるんじゃのぉ」
婆「勉強の為だしいいかも知れませんね」
爺「私も昔の年寄りに聞いた話だけしか言えんけどいいか?」

そんな事を言われて「駄目です」などとは当然言えるわけもなく、
「お願いします」と丁寧に頭を下げた。

爺は語る
「昔平家の落ち武者がある日猫を連れて落ちてきた。
自分が言うにはとても偉いんだと言うこと。
なんでも猫を使ってある儀式がしたいと言いだした。」
婆「不老不死じゃな。」

爺はそういう変な言い方するなと婆に言って舌打ちをしながらこちらに向きなおした。
続いて爺
「山やら森の名前で分かるかも知れんが昔は随分とそういう事が実験に近い形で
行われてた。ワシのじじいの代でもそういう事があったと聞いておる。
しかもその時使われていたのは人間、今では差別になるんだが、
分かりやすく言えば部落じゃな。そういう土地柄を利用しつつやっていたと聞いておる」

僕は聞き返す
「人体実験のようなものですか?」
爺「昔はそういうこともあったという話だ。あんた間引きや姥捨てというのを知っとるか?」
静かに頷く自分の内心は『うひょひょひょ、キタキタキタキタキターーーー』という感じだった。
爺「そういう対象の人間が『使われた』んだな。しかし今でも猫に関しては神聖視す
る社会もある。あんた今日は絵金に行くのかね?」

僕はただ単純にうなずく作業を2,3度繰り返した。

爺「あの辺りには一部だが、いわゆる部落っつーもんがある。猫だけは決して殺しては
いかんぞもし間違って何かの拍子に殺してしまったら、何も言わずにすぐ逃げなさい。
今でも何かといい噂はない社会だから。年寄りの間でだけだがな。」

「わしが話せるのはこのぐらいかの。」とその話を締めた。
僕はそのお爺さんとお婆さんに深々と頭を下げてお礼を言いつつ、東京土産ですと
東京ばななを渡して赤岡に向かった。
向かう途中に考えた。
実はあの爺さんは肝心の儀式については何も話してくれなかった。
方言だからかもしれないが、最後に「ワシが話せるのはこのぐらい」と言った。
それ以上は話せなかったのだろうか?
妄想が大好きな僕は監視なんかがあり話せないとか、近所の人に後で色々と言われるのが
怖くてそこで止めたなど色々考えながら赤岡に向かった。
当然あんな話をされた後なので、赤岡での聞き込みはとてもじゃないが出来ず、
おとなしく予約した宿に車を走らせた。
その夜、絵金は静かな祭りで皆がたまに見れる絵金を楽しみにしていたという表情が
うっすらと蝋燭の火で灯され、皆が楽しんでいる様をまるで第三者のように見つめながら
絵を楽しんだ。

祭りは終わり次の朝には宿を出た。
宿を出るときにはおかみさんが外まで見送ってくれた。
2,3定型文とも取れる会話をしつつ一路空港まで向かうことにした。

空港に向かう途中の話、旅館から出てまだ10分程度の場所。
広場のような場所で車を止めて道路の反対側にある自動販売機で地図を確認していた。
要は道に迷ってコーヒーを飲んでいたのである。
その辺りは細かい道がとても多く、空港方面に出る道路に出るためには
少々遠回りをしなくてはいけなかった。
自動販売機の裏に森に向かってるベンチに腰掛け、コーヒーを飲みながら地図
と格闘していると、ふと『キキーッ!』という車の緊急停車といった感じの音が聞こえてきた。
車はそのまますぐに発進した音がしたので、そのまま気にせず地図と睨めっこをしてたわけだ。
何事かと思い自動販売機から覗いてみると、10人近い男がごちゃごちゃ話している。
儀式をしないといけないとか、犯人を捕まえる意外に方法がないとか。
多分地域の住人だと思う。田舎のじじいを連想させるようなランニングとモモヒキの
おっちゃんもいた。

嫌なことに僕が借りたレンタカーを入念にチェックしている
「血がついとらん」
「あほ、血なんぞ出とらんわ!」
「凹みもないようだぞ?」
「この車じゃないのかも知れん」
もう僕は怖くなって怖くなって仕方がなかった。
ここで出て行ってあらぬ疑いを掛けられるのは嫌だ
しかし出て行かなくて見つけられたら多分お終いだろうと思った。
結局僕は出て行くことにした。

僕「すいませーん、なんか車にありましたか?僕が借りたレンタカーなんですが?」

すると一人の男が前に出てこう言う。
「あんた猫轢いたか?というか何してんだ、こんなとこで」

僕は事実轢いてないので「いいえ。迷って地図を確認してただけですよ、
自動販売機の裏のベンチで」と答えて笑顔を作る。
すると他の男が言う。
「こいつは他所もんだし関係ない、もしこいつでも仕方のないこっちゃ」
他の男が言う
「そうだな…」
なにやら不穏な空気を感じつつ空港に方面へ出る道を聞いた
「この辺りは入り組んでたり直線というわけにはいかんからそっちの大通りいけ」
結局この場は逃げられるようである。」
そして最後に他のじじい(多分一番年上)が寄ってくる。
「なんも聞いてないな?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
「な?」
……………… …… …

何度同じ一文字を聞き続けただろう。
返事をしようとしても制され、同じその一文字を繰り返す。
そして無言になったかと思えば「全員が無言でこっちをじっとみつめている」
目が冷たい。
初めて心の底からそう思った。
不気味に笑顔になっている人もいた。当然目は笑っていない。

僕は仕方なく
「はい…。」
と返事をしてその場を立ち去った。

あの土地で猫がどういう存在なのか、
また差別的に言うとその部落ではどういう儀式があったのか
色々果てぬ疑問は残りつつも今に至る。
誰か詳しい人がいたら教えて下さい。
怖くないかも知れませんが、僕にとっては本当に恐怖体験でした。

 

 

ウヅガアさん

 

うちは田舎の農家で、母屋、倉、便所に囲まれるみたいに庭がある。
で、庭の隅の方に三十センチくらいの高さのまるっこい石が置いてあって、正月に餅を挙げたりする。父親はその石をウヅガアさんと呼んでいた。
小さい頃、秘密基地に使おうと思って手を出したら、軽トラの掃除してた母親がすっ飛んできてぶん殴られた覚えがある。触ってはいけないものらしい。
そのウヅガアさんの話。
確か三が日が過ぎてすぐだったと思う。夜中、ウヅガアさんの方から猫の声がした。ぎゃあぎゃあ鳴いている。
当時、同じ部屋で寝起きしていた俺と兄は顔を見合わせた。猫の季節ではない。
俺「餅かなあ」
兄「餅じゃない」
ウヅガアさんに挙げる餅は大人の掌ぐらいのサイズで、翌朝くらいには狸か犬か知らないけど、動物が食べたようなあとが残っている。
俺も兄も、きっと猫がウヅガアさんの餅を食いにきて喧嘩でもしてるんだろうと思った。
無視する事に決めて、しばらくは馬鹿話をしたりしていた。
でもその内鳴き声はどんどん大きくなってきて、窓のすぐ外で鳴いてるみたいになってきた。とうとう兄が立ち上がった。
兄「うるせえなあ。おい、k(俺)一緒にこい」
俺「一人で行きゃいいじゃん」
兄「こういう時は一人で行かないもんなんだよ」
という訳で、俺と兄は懐中電灯を持って庭へ出た。寒くて寒くて、パジャマの上にコート羽織ってニットまで被ったのを覚えている。
兄も「さみー」等と言いつつ、庭を突っ切ってウヅガアさんの方へ歩いていった。
兄「あ、やっぱ猫じゃ…うおおっ?!」
猫ではなかった。

そこにいたのは、裸の子供だった。
ウヅガアさんにべっとり張りついてぎゃあぎゃあ鳴いていた。

兄と俺は即座に逃げ出した。うしろからぎゃあぎゃあ言う声がする。
必死で走って、玄関に飛び込むと普段はかけない鍵をかけ先を争って二階の自室に飛び込んだ。
ドアを閉めて顔を見合わせて、俺たちは意味もなく肩を叩き合った。
俺「何あれ?!何あれ?!」
兄「知らねーよ!!何あれ?!」
俺も兄も半泣きだった。とにかくその日は兄のベッドに二人で潜り込んで朝までガンガンにハードロックかけて震えていた。
曲と曲の合間に、窓のすぐ外からぎゃあぎゃあ言う声が聞こえた気がした。
翌朝、結局一睡も出来なかった俺たちは、母親が食事の用意を始める音を聞くと食堂へ駆け下りて怪訝な顔をする母親に喚き立てた。
兄「母ちゃん!!ゆうべお化け見た!!」
俺「ウヅガアさんのとこでお化け見た!!」
母親の顔がはっきり強張った。
母「何?! あんたら、見たの?!」
兄「ぎゃーぎゃー言うから猫だと思って追っ払いに行ったら、おかっぱで裸の…」
母「言うな!!!」
母親の剣幕に俺たちはビックリして固まった。母親は濡れた手で兄ちゃんと俺に平手打ちを喰らわせると、「父ちゃんのところに行け!!」と怒鳴った。
もう訳が分からない。兄と俺は本気で泣きながら父親のところへ行って、まだ寝ていた父親を叩き起こすと一部始終を話した。
父親は難しい顔をして聞いていたが、最後に一言尋ねた。

父「y(兄)、お前、ウヅガアさんのとこで、喋ったか」
兄「…喋った…」
父「kは?」
俺「喋ってない…」
「そうか」というと父親は俺に待っていろと言い、兄だけ連れて部屋を出た。
俺は一人でいるのが心底嫌だったが、去年死んだ校長先生(w)に必死に祈っていた(他に身近で死んだ人を思いつかなかった)。
しばらくして父親が帰ってきた。兄はいない。
父「yはしばらくカミのイッドーさんとこに行く。お前は川に行って丸い石を年の数だけ拾ってこい。拾ったら帰りは振り向くな。
家出てから門くぐるまで喋っても駄目だ」
俺は意味が分からないながらも父親の言う通り、丸い石をいくつか拾って帰った。
ウヅガアさんの方は見ないようにした。戻るとちょうど兄が母親の車に乗せられて出かけて行くところだった。兄は青い顔をしていた。
石は家の中のいろいろなところに置いた。玄関、部屋の入り口、便所、風呂、台所とかだったと思う。
最後はウヅガアさんのところに連れて行かれてウヅガアさんの前に最後の一つを置いて、思いっきりその石を踏まされた。
俺はこれでおしまいだった。
しばらく怖くて父親と一緒に寝ていたが、特に変わった事もなかった。

カミのイッドーさんちへ行かされた兄は大変だったらしい。カミのイッドーさんはいわゆる本家だ。
未だに兄は詳しい事を教えてくれないが、毎日神様拝みをしてお神酒を枕元に挙げて従妹と同じ部屋で寝ていたらしい。
お神酒は朝起きると黄色くなっていたという。
従妹といってももう四十近い人だったのだが、必ず化粧ポーチを足もとに、櫛を枕元において、「カ行」の多い祝詞みたいなものを毎朝称えていたそうだ。
帰ってきたのは十日後だった。
兄はげっそりやつれていて、決してウヅガアさんの方を見ようとしなかった。

それからも餅を挙げたあとはたまに「ぎゃあぎゃあ」が聞こえた。
その度に俺は父親の部屋へ入り浸り、兄は正月をイッドーさんちで過ごす事になった。
未だにアレが何なのかは教えてもらえない。
皆さんも、石にべったり張りつくおカッパの裸の子供を見たら、決して声を出さず他言しない事をお勧めする。

というわけで、これから俺はイッドーさんち行きです。
単位危うくしつつも現世と隔絶した生活を送ってきます。
イッドーさんちで聞いてみるけど、「ぎゃあぎゃあ」に心当たりある人、情報おくれ。

一番洒落にならないのは、出かけてた間に集中が終わっていた事だ。さようなら俺の必修…
イッドーさんちに行ったのは、先日ウヅガアさんを俺が蹴っ飛ばしたから。
酔っぱらってて、自転車から降りた瞬間よろけて蹴っちゃったんだよね。
こりゃヤバいと思って自主的に行きました。で、イッドーさんち行くなら同じだと思ってカキコ。結構反応よかったみたいで、良かったですw
以下イッドーさんちで聞いてきた事。

・カミのイッドーさんは「上(地名)の一統さん」。
・ウヅガアさんはウジガミさん。旅の山伏かなんかを殺して埋めたとか言うけど多分嘘だろうとの事。
・「ぎゃあぎゃあ」とウヅガアさんは別。
ウヅガアさんは家の守り神(でも凄く良く祟る)で、「ぎゃあぎゃあ(イッドーさんたちはワロ(バロ?)といっていた)」はもっと良くないもの。何なのかは教えてもらえなかった。
・イッドーさんちのじいさんの弟も昔見たらしい(推測)。十三歳で死んでいる。
・あの変な祝詞は「カカカイオヤソ、ケカレカンガロ、ククッテカシコン、カシコンデコモ、コモ」(耳コピー)。意味不明w
・イッドーさんちにもウヅガアさんがあった。ウッガアさんと呼ばれていた。
・「ぎゃあぎゃあ」はイッドーさんちには出ない。エダ(分家)ばっかり、四、五回くらい出たが、姿を見たのは前述のじいさんの弟と俺たち、あと近所の人。
・姿を語るといけないらしい。

意外と早く帰って来れたのは、今回は直接見た訳でも「ぎゃあぎゃあ」の前で喋った訳でもないからだそうです。
但し、蹴っ飛ばしてウヅガアさんを動かしちゃったのはまずかったそうで、しばらく家で神様拝みをして、ウヅガアさんに餅と御幣を挙げなさいとの事。
しかし謎だらけなので、某地方大で民俗学やってる友達に聞いてみました。

・ウヅガアさんは典型的な屋敷神だろう。正月に餅上げるし、一般的に良く祟るから。氏神、内神の転訛(なまり…?)だろう。
・喋ってはいけない、振り向いてはいけないというのは葬式、しかも野辺送りの時の作法に似ている。
・川原石を拾ってくるのはお墓の周りに積んだりする事もある。乳幼児が亡くなったとき、墓石を立てずに川原石を積む事もある。
・年の数、というのが面白い。多分身代わりみたいな意味があるのでは。
・石を踏んだのは、踏む事に呪力があるとされるから。相撲と一緒。(…?)
・従妹は多分姉妹の代わり。姉妹は兄弟に対して強力な呪力を持つとされる。「妹の力」。
・化粧道具と櫛もそう。血のつながった「女」である事が重要。

だそうです。詳しくは概説書を読め、だそうで。
結局謎が増えただけですたorz

そいでもって「ぎゃあぎゃあ」の容貌についてですが
どうなんだろう。いいのかなこれ。大丈夫かな。
不安なので間接表現で。
まず呪怨の子供にぼさぼさのおかっぱヅラを被せます。
で、もっと目を大きくしてぷにっとさしてなんか「ぽー」って感じの顔にします。
猫みたいにくったりさせてぎゃあぎゃあ鳴かせるとそんな感じ。

あーでも大丈夫かな俺。駄目だったらまたイッドーさんち行きな訳ですがw

きっと誰も待ってないと思うけど。
ここ以外に報告できるような場所もないのでorz

イッドーさんちを出て都会でキャリアウーマン(w)してるイッドーさんの長女に話を聞けました。
大人がぼちぼち離してくれたのをまとめた感じらしいです。
つうか俺こんな事してるとその内死ぬんじゃねえのかな。
以下報告。

・「ぎゃあぎゃあ」は「ワロ」で「シロゴ」だ。
・イッドーさんの更に本家(山越えて他県、今はもう死に絶えてる)は、神様拝みをする家で、
シロ(寄り代っていうの?)に松葉の人形を使っていた。
・でも実は気合いの入った(w)拝みをする時は、子供をシロに使う。
その子供はシロ用に生ませた子で、よく分からん儀式をしたあとで父と娘か母と息子で生む。
とにかく沢山うんで、全員まとめて奥座敷(でかい座敷牢のようなものではないかとの事)で育てる。
・シロゴと同時に姉弟もしくは兄妹でサイと呼ばれる子供を産むこともたまにある。
サイはエダ(分家)に里子に出される。
・シロゴは大抵カラゴ(いわゆる障害者ではとの事)で、一回きりの使い捨てだ。
・使ったら石(=ウヅガアさん?)で殴り殺す。同時にサイを戻して神様拝みをさせ、遠くの村に嫁・婿にやる。
・本家がつぶれてから(明治半ばくらいらしい)、エダで一番古かったカミのイッドーさんちが本家になったが、
カミでは作法を知らなかったので、ワロを使った神様拝みはしなかった。
ワロの鎮め方だけどうにか知っていた。

…嘘くさい!すげえ嘘くさい!! 伝奇ものホラーゲームの設定みたい!!
けど背筋が凍るほど怖いのは俺だけですか?
そんな訳で最近左右の目で見え方が変わってきている俺でした
明日眼科行ってきます

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