ほんのり怖い話 短編17話収録 【代筆者シリーズ】

ほんのり怖い話 短編17話収録 【代筆者シリーズ】 シリーズ物

 

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ほんのり怖い話 短編17話

ストーリーテラー:代筆者

 

襖の中

都市伝説でベッドの下に男が…とかの話が良くありますよね。これのユルい版の話をお口汚しに…

大阪はN成区で数年前に建売りを販売しました。まぁ、ひどい地域で建築中に大工道具が盗まれ近くの泥棒市場で売られるわ、大工の弁当は盗まれるわ(笑)日本か?みたいなね。

ハイ、なんとか完成した、ある日に私がお客様を案内しましてね「リビングです広いでしょ?」とかストロベリートークしてまして「和室の収納は自慢です」と襖を開けると男が寝て煙草をスパーって…

「うわぁ~!」叫びましたよ。恥ずかしながら、襖開けてオッサンが寝てたのは初体験でしたから(笑)

「何しとんじゃ!ワレ!」と私。同時に「兄ちゃん手を出したらアカン」とお客様が…何故?って私(笑)お客様は「買うから!押入の中やり直してくれたらエエから」って地元のお客様も太っ腹です。

結局オッサンはノロノロと起きて出て行きました。契約した後にお客様が「無くす物ない人間はお化けより怖いんや刺されてもおかしくない、だから止めたんだ」と…ホームレスはお化けより怖いって話でした。

 

 

人形の首

皆様お疲れ様です。

香港在住の親類が帰国しましてね。家を訪ねたんですよ。

彼は骨董マニアで、集めた中国の陶器、磁器が現在のの中国の陶器&石バブル(らしいです笑)で一気に軽く一千万を越えたって話をしてましてね。

話途中に「あら?あれがない?」と探しだしまして弟に場所を聞き持って来て見せてくれました。

見た途端にゾクッとしました。陶器の首だけの人形2体「それ、アカン!」って云うと「お前もそっち系か?」と笑いながら「昔の墓に一緒に埋めた副葬品なんや、多分盗掘やな」って話でした。

中国の骨董のほとんどは盗掘らしいですね。最近はレプリカが大半ですが、親類のは間違いなく本物ですね。迫力が凄かったです。

首だけなのは、多分神仏廃止の共産党政権に破壊されたか…悲しいような、死者と離された無念みたいな気持ち…なお、現在の価格はかなり凄いらしいですが、これを白熱売買する国って…私は未来が暗い気がします。

 

 

淡々と事実を…

ある方の話です。

この方は霊なんか全く信じない方なんですよね。信じなくても起きる時は起きるって話です。

昨日ね、知り合いのアスレチッククラブに掃除のバイトに行ったんですよね。夜中に出来るから不規則な仕事の彼には、好都合なバイトなんですよ。

元々嫌な気配する場所なんだと言ってましてね。その夜はいつもなら、いないはずの店員がまだ、跡片付けしてたりして、いきなり蹴躓いたり(笑)

で、いきなりセキュリティアラームが鳴り響く、店員が人が居るのにセキュリティしちゃったんですね。

何かがおかしい、彼等が帰った後に電話がありセキュリティ会社かと思って出たら話したが後で考えたら何か変な電話だった…

それでも、せっせと掃除してたら、設備のあちこちの金属部分触ると片っ端からビリッ!と静電気が起きる。汗まみれなのに…

普通汗かいたら静電気って起きないからね。後は閉まってる棚の扉が次々と目の前で開いて行く。

さぁ、引き上げだ!って時に責任者が来たが鍵を間違えて往復一時間半の道程を取りに戻る事に…その間は一人で留守番を(笑)

暫くすると場所によっては蛍光灯が瞬き出し、入り口一番遠い場所で物が落ちる音がドーンとする。

嫌だから何時でも逃げられるように入口の近くで本を読んでたと云います。

しばらくすると子供のはしゃぎ声が聞こえる…夜中の3時に…

彼は云います。「なぁ、色々な物も重なると気持ち悪いもんだよね」いやいや、私なら失神してますがね(苦笑)

 

 

作られたお化け屋敷★

時は、平成4年…ある若者が有名なM山の心霊スポットに行き帰宅したら、母親がお茶を四つ出してきた。よく聞く怖い話のプロローグでしょ?そう!お持ち帰りです。しかも居着いた。

「誰か居る」と暫くして母親は半狂乱になり入院し父親も…本人もサウナを泊まり歩き、疲れ果てたある日私に電話してきて

「うちの家売りたいねん」

「えっ!ハウスメーカーで建てたばっかりやんか!」

「かまへんねん実は…」

と上記の理由を話し出した。

JR駅歩3分東南角家28坪有名ハウスメーカー建築後2年の最高の家だ!奴はノイローゼだろ。そんな話を私は全く信じず知り合いの不動産屋社長の所に行き、そこの売れ残りの建売住宅を4000万に値切りその一家を即引っ越しさせ下取りを8000万円にして4000万円差額を渡した。

両親も健康になったし奴も元気を取り戻した。物件は法律上も自殺も何もないきれいな物件だ。両者大喜びだ。売りと下取りでWの手数料貰い私も大喜びだ。下取りした住宅は掃除しただけでチラシ一発で9980万円ですぐ売れた。

だが、1ヶ月後買主が「引き取ってくれ」社長は「じゃあ8000万円なら」とまたまた、買い取りしてまたチラシで販売した即売れた。

で…3ヶ月後また、再度買い取り要求されまた…繰り返し行っては引くノコギリビジネスで原価以上を儲け私にもポンって小遣いを百万くれたりした。

しかし4度の買い取りの時に私に「立ち会って欲しい」と云う。風呂場のシャワーから血が出ると云うのだ。嫌だが、稼がして貰ったから、立ち会った。湿っぽい…東南角家なのに?

風呂場を覗いて私は引いた。あちこちに血が飛び散ったように見える。いや、そうとしか見えない。殺人現場みたいだ。洗剤をかけシャワーで汚れを流すとすぐきれいになった。

社長は「秋介君ここは何かおかしいよ…」

私「近所聞き込みしても何もなかったでしょ?」

社長「うん」

私「儲けましたやんか」

社長「せやな」

その時二階からドタドタドタドタ!走り廻る凄い音がした。怖い!しかし買わせた立場上逃げられない!私は階段を駆け上がった。何もない…ベランダに出たら社長は表に逃げ出して居て私を手招きした。そして

「秋介君何か判らないが何かあるこの家解体するわ。もう、かなり儲けたし原価はタダやから」

現在はそこは月極ガレージになっている。

ウダウダ書き連ねたが、お化け屋敷は自殺物件だけじゃない。後からなる事もあるんですよ。

あれから、私は二度と霊系の物件は触らなくなった。あの生々しい風呂場を思い出すからだ。

さて、心霊スポットに貴方はまだ行きますか?

 

 

晴明神社の黒い霧

今回は神社のお話を少々聞いて下さい。

近くに住みながら初めて、安倍晴明神社を訪れました。少し判りづらい場所で…今までは、私は阿倍野神社と混同してましてね。知らなかったんですよ。

小さなこじんまりした作りの神社でしたが、違いますよぉ!ビンビン来ます。私は霊感なく、何がとは云えないんですが、空気ですかね? 例えたら伊勢神宮の内宮みたいなピンって張り詰めた感じ…ここは、間違いなく神様がいらっしゃるのが判りました。

それが安倍晴明かどうかは無学な私は判らないですが、神域ですね。全く他の神社と空気が違います「何だ?」と云う位の気と云うか、パワーに戸惑いました。

でも、その日は気持ち良い初夏の日でね。まぁ、よく考えたらこの辺りは地名が晴明ヶ丘なんですね。縁の地なんですよ。いや、鈍いなぁ私…(笑)

でもね、一つ間違えたらキツいバチも当てる厳しい神様だともイメージが湧きました。

私が微睡んでると…中学生が数人煙草を吸いながら入って来ました。しゃがみ込んで飲んだ缶ジュースは置きっぱなしで、吸い殻は地面に投げ捨て…まぁ、行儀が悪い…

見かねて「コラッ」と私が叱ると逃げ出しましましてね、その時黒っぽい霧が中学生の後ろ姿に絡みついてるんですよ(見えないけど頭に浮かんだイメージ)

そして、晴れてた空から雨粒もポツポツと降り出して、私は車に乗り帰りましたが…あの中学生果たして無事なんでしょうかね?(笑)

 

 

叔母さんの最後の仕事

4月ショックと云われる刻々と迫る不景気の前いかがお過ごしですか?(笑)

ちょいと不思議な話なんですがね。先週、親戚の叔母さんが亡くなりましてね。

几帳面な段取りの良い方でしたよ。ハイ病院で急逝した時には実は香港在住の長男は飛行機で日本に向かってたんです。

偶然にも会議でね。うちの嫁も祖父(叔母の兄)を迎えに行き病院に見舞いに向かってた途中でした。

急に平日に亡くなり30分後に親類が集まるなんて普通は有り得ないでしょ?遅れて会議ついでに見舞いに来た長男が着きました。やたらにスムースでした。

長男は間違いなく導かれたのは判るんですが…うちの嫁も後の段取りの為呼ばれたみたいですね…本人は検査入院ですから死ぬとか全く考えてなかったみたいなんで、呼ばれたってのもおかしい話なんですが…

偶然ですかね?で、役割ない私は時間潰しでパチンコしたら、やたら出て…出玉箱を積み上げる始末です。

このお金で夜食とか買いましたけど…これも導かれたんですかね?

全て計算されたみたいな数日間でした。

お通夜に香港から中国人の嫁と3歳の娘が来日して…ハッとしました。

叔母さんはこの二人を親戚に見せたかったんだと…そう、長男は二度目の嫁を十数年も、親戚に紹介してなかったんですよ。

仲良くしてやってくれって事なんだと理解しました。

叔母さんの最後の仕事だったんですね。怖くなくてすいませんね。でも数年以内に香港には長男に会いに行きたいですね。

新たな親戚付き合いをあの日の我々は確かに引き継ぎましたから…全て叔母さんの段取り通りになりました。

 

井戸

井戸って怖いんですよね。

これは去年神戸の山手の土地を見に行き、なかなかの別嬪さんの土地なんですが、敷地内に井戸があるんですよね。

大体は敷地内の古井戸ってのは死んでるですよね。ところが蓋を取り覗くと生きてる井戸だったんです。

清水がコンコンと湧き出し渦巻いてるです。まぁ有名な六甲の美味しい水の支脈ですよね。何か凄く神々しいのですよ。

何か良い神社の境内みたいな雰囲気です。「埋めましょうよ」と業者は云いますが私「無理やわ…この井戸は怖い位に生き生きしてるもん」と云いましたよ。

ハイもう一度見ても下の砂が小さく渦巻きに翻弄されるの見たらやはり無理でした。畏怖って云うのかな?理由なく怖かったんです。

何百年も人を潤し続けた井戸…その息の根を止めたら「私は死ぬかも知れない」って気持ちになりました。

結局土地は買いませんでした。今もあの井戸はコンコンと清水を湧き出させてあそこにあるんでしょう。

結局は金儲けも何も出来なかったですね。井戸に感動してるようじゃ業者としては私は失格ですね。

 

 

祈りの神秘

昨夜ね、久々に友達に会いましてね。

エエ、私を余計な物が見えないようにしてくれた友人なんです。(したのは彼の師匠)彼がね、糖尿病になりましてね…

昨年会った時はガリガリでね。眼底出血から失明寸前で、2級の障害で腎臓が駄目で、2日に一回の人工透析してるんですよ。

エエ、私は父も叔父も糖尿病で亡くしてますからね。

判るんですよ、人工透析して、もう長くない事はね…2人共半年持たなかったからね。

で、彼が来た。新車に乗って、えっ!新車?運転?う・ん・て・ん?彼はニコニコ笑ってる。

顔はツヤツヤでふくよか…

私「お前透析は?」

彼「2日に一回や今日もやってから飯食ってて、来るの遅れたんや」

私「目は?」

彼「右はシルエットしか無理やが左は見えるようになった」

普通はね、透析後はダルくて仕事も食事も普通絶対に無理なんですが…

彼は「神事(かみごと)」をしてからだと云います。

私は絶句しました。

他に考えられない…信仰心か御加護か…とにかく透析しだして太った彼が、昨夜私の家に来ました(笑)

不思議な事って身の回りにあるんだな…と思いましたよ、エエ…でも、これは特定の宗教を勧める話じゃないですよ。

日々精進して神を信じる日々ってのを奴は見せに来たのです。

 

 

旅立ちの微笑み★

怖いか?って考えたら怖くない話なんですよ。ハイ、まぁ、私の家系は糖尿病持ちでね。父親も糖尿病で亡くし母親も現在治療中なんです。

叔父さん(母の兄)がね、糖尿病で入退院を繰り返してたんですがね。人工透析を受けるようになったんですよ。

人工透析ってのはそりゃツラいらしくてね。それを受ける患者は一つ上の階に病室を移るんですが「嫌だ、移りたくない!あそこに行くと死ぬんだ」とダダをこねて、困りました。

暫くして、やはり叔父さんは亡くなりまして、菩提寺で通夜する為運び込んだんですよ。

顔が苦痛に歪んでてね、目を開け口は開き、その顔が苦しい最後を物語ってんですよ。

葬儀屋あれこれしても、直らない…その日の深夜に線香を代えに私が本堂に行きお柩を覗いたんですよ。えぇ、興味半分か何気なくですよ。

叔父さんが目を閉じて口元に笑みを安らかに浮かべるんですよ。微笑んでる!

私は泣けて泣けて…「おっちゃん良かったなぁ」ってね。

住職や身内に云いに行ったら、「顔の筋肉が緩んだんや」とか云われてね(笑)

住職は「そうかぁ、よろしおましたなぁ」って…苦しい顔は葬儀の時も苦しい顔のままって俺は知ってるが、阿弥陀さんが連れに来てくれたんですかね?

そう思いたいやないですか?身内はロマンがないんやとつくづく悲しなりました。

私もね、お通夜は菩提寺でして欲しいんですよ。あの微笑みの旅立ちが、忘れられんのです。

阿弥陀様か観音様か親鸞聖人か判らないけど、神様って間違いなく居ますよね。

 

 

空き地

今日は空き地の話を少々致したいと思います。

昔って、あちこちに空き地ってありましたよね?そこで野球したりね。ハイ、しましたよね?

最近ってないでしょ?コイン駐車場になったり建物が建ったりしますよね?

でも、何故こんなところに?って場所に空き地がたまにありますよね?「ワケ有り」って奴ですよ。

大阪で云う「日にち薬」って奴です。ワケ有りや悪い記憶を日にちを置いて人々の記憶から消す為なんです。

火事、自殺、とか事件の起きた家を解体して更地にして時を待つ。

因縁を消す作業途中なのが「空き地」ってケースが多いんですよ。

お祓いしても何しても駄目だったって土地ですね。

何気ない空き地が実はいわく付きの心霊スポットかも知れないのですよ。

都会ならば、わざわざ〇〇って心霊スポットに行くよりも、何気ない通勤路に潜んでる空き地が凄い…かも知れません。

空き地って意外に怖いもんですよ皆様…(

 

 

祈りの神秘

昨夜ね、久々に友達に会いましてね。

エエ、私を余計な物が見えないようにしてくれた友人なんです。(したのは彼の師匠)彼がね、糖尿病になりましてね…

昨年会った時はガリガリでね。眼底出血から失明寸前で、2級の障害で腎臓が駄目で、2日に一回の人工透析してるんですよ。

エエ、私は父も叔父も糖尿病で亡くしてますからね。

判るんですよ、人工透析して、もう長くない事はね…2人共半年持たなかったからね。

で、彼が来た。新車に乗って、えっ!新車?運転?う・ん・て・ん?彼はニコニコ笑ってる。

顔はツヤツヤでふくよか…

私「お前透析は?」

彼「2日に一回や今日もやってから飯食ってて、来るの遅れたんや」

私「目は?」

彼「右はシルエットしか無理やが左は見えるようになった」

普通はね、透析後はダルくて仕事も食事も普通絶対に無理なんですが…

彼は「神事(かみごと)」をしてからだと云います。

私は絶句しました。

他に考えられない…信仰心か御加護か…とにかく透析しだして太った彼が、昨夜私の家に来ました(笑)

不思議な事って身の回りにあるんだな…と思いましたよ、エエ…でも、これは特定の宗教を勧める話じゃないですよ。

日々精進して神を信じる日々ってのを奴は見せに来たのです。

 

 

厄年?神様のプレゼント?

怖い話ではなく今回は偶然の話かもしれません。

Rさんは大阪在住の33歳主婦。

女の厄年です。

仕事でお会いして、家の検査をしましたら見えない場所で雨漏りをしておりまして、私が補修を請け負いましてね。

全面改装したんですよ。もう新築と見間違うレベルです。「これで厄落とし出来たね」って話をしてたら、いきなり、昨夕の事ですよ。

日本橋で火事があり旦那の車がその隣のガレージに駐車していて貰い火で炎上をしましてね。

普通なら踏んだり蹴ったりなんですが、その車は来月車検だったのが、車両保険で何と新車に!

しかも、隣地とガレージから慰謝料が出て、それが雨漏りの修理代ピッタリと不思議さ!これは厄年なのか?神様のプレゼントなのか?メチャクチャ不思議でした。

でも、若いのに、リビングに神棚があり榊を供え毎日綺麗にしているお家なんですよ。

きっと神様が見ているんでしょうね。いや、今回は余りに不思議だったので…こんな事ってあるんですね~

 

旅立ちの微笑み★

怖いか?って考えたら怖くない話なんですよ。ハイ、まぁ、私の家系は糖尿病持ちでね。父親も糖尿病で亡くし母親も現在治療中なんです。

叔父さん(母の兄)がね、糖尿病で入退院を繰り返してたんですがね。人工透析を受けるようになったんですよ。

人工透析ってのはそりゃツラいらしくてね。それを受ける患者は一つ上の階に病室を移るんですが「嫌だ、移りたくない!あそこに行くと死ぬんだ」とダダをこねて、困りました。

暫くして、やはり叔父さんは亡くなりまして、菩提寺で通夜する為運び込んだんですよ。

顔が苦痛に歪んでてね、目を開け口は開き、その顔が苦しい最後を物語ってんですよ。

葬儀屋あれこれしても、直らない…その日の深夜に線香を代えに私が本堂に行きお柩を覗いたんですよ。えぇ、興味半分か何気なくですよ。

叔父さんが目を閉じて口元に笑みを安らかに浮かべるんですよ。微笑んでる!

私は泣けて泣けて…「おっちゃん良かったなぁ」ってね。

住職や身内に云いに行ったら、「顔の筋肉が緩んだんや」とか云われてね(笑)

住職は「そうかぁ、よろしおましたなぁ」って…苦しい顔は葬儀の時も苦しい顔のままって俺は知ってるが、阿弥陀さんが連れに来てくれたんですかね?

そう思いたいやないですか?身内はロマンがないんやとつくづく悲しなりました。

私もね、お通夜は菩提寺でして欲しいんですよ。あの微笑みの旅立ちが、忘れられんのです。

阿弥陀様か観音様か親鸞聖人か判らないけど、神様って間違いなく居ますよね。

 

 

旅立ちの微笑み(検証)

昨日知人の父親が亡くなり葬儀に東京まで行きましてね。その時の話なんですが聞いて下さい。

一段落して外の喫煙所で葬儀屋さんと話していて、こちらの新作投稿147の話を何気に葬儀屋さんにしたんですよ。

要は、苦しんで歪み亡くなった顔が夜中見たら安らか微笑んでたって話です。私は良くある話と聞かされてましたからね。

すると「有り得ないですよ不思議な話ですね」と葬儀屋さんが云うんです。

曰わく「今はドライアイス入れて固めるから筋肉は緩まないんです」と………

私「えっ!」

葬儀屋「私は経験ありませんね」

私「じゃあ…」

葬儀屋「本当に不思議な話ですよ」

じゃあ、叔父さんのあれって…改めて少しびびってしまいました。

それだけの話なんです。

どうもすいません。

十年経って知ってビックリしたんですよ。

 

 

戒めの時計★

今回は高校入学時にね、貰ったお祝いの話を…

お爺ちゃんの海外土産を入学祝いに貰いましてね。

ラドーってメーカーのロイヤルエレガンスって時計です。

そりゃ、大事にしてましたね。30年前はブランド小僧でしたから。

お爺ちゃんは喉頭癌で声帯をなくしてから、独自に人工声帯作って声を無くした人に声を与えるのが第2の人生として人に尽くし、陛下より勲三等頂いた位の立派な人でした。

そのお爺ちゃんが亡くなった時の葬儀は、そりゃ立派なものでした。

その時お坊さんが付けた戒名が「青松」でした。松之助だからかな?

当時私はDQNだったんですが(笑)お坊さんの付けた戒名にキレましてね。

「戒名を付け直せ!おそ松みたいな名前つけやがって!」と喚き散らしたんですよ。

お坊さんも付けてから列席者見て平凡でヤバいと思ったみたいだけど、後に引けないから私を「シカト」しましてね。

私を諌める身内にも「今なら間に合うやろ!皆も云えや!青松やぞ!エエんかい!」とか「天皇陛下から勲章貰った人間が青松か!」とか傍若無人に…

で、まぁ式も終わり何気に腕時計見たら、私が喚き散らした時間で止まってるんですよ。

「もうエエがな」ってお爺ちゃんが知らせてたんですかね?

今でも修理はしてません。ラドーはあの時から止まったままで手元にあります。

今でもぶちキレそうな時とか、家帰ってから、止まったラドー見るんですよ。

時間をお爺ちゃんが持って行った時計を見る。

戒めの時計なんですよ。「判ってるな?お前」と腕時計が問うんです。

まぁ偶然かも知れませんが…直せないんですよ。

 

 

心霊スポットであるサイン

さて、余り怖くもない話ですが、お付き合い下さい。

心霊スポットってね、私は余り好きじゃないんです。空気が違うってのかな?悪意ある場所にわざわざ行きたくないんですよ。

これは、結構前の話なんですがね…旧生駒トンネルが怖いから行こうって話になり、昼間なら付き合うよと晩秋のある日、私と友人が奈良に向かいました。

生駒山渓は霊山ですからね。その土手っ腹に穴あけたトンネルなんて嫌ですよ。

結構早く着きましてね。秋草茂る中を歩きトンネルに近付くと鉄板で蓋がしてある。

知人が「開かないのか?」と鉄板を触ろうとした時私は気付き「待って!」と制止した。

「何?」と知人。私は鉄板を差し「鉄板が結露してる」と云った。

知人「だから?」

私「今11月だぞ?結露は内部より外が暑い時起きるんだ」

知人「知ってるよ」

私「考えてみろ!お前はダウン着てるだろ?トンネル内部が晩秋の山中より冷たいって、絶対におかしいだろ?」

トンネルが塞がれてる鉄板は一面に結露で汗かいてるんですよ。

私「真夏じゃないんだぞ!おかしいと気付かないか?」

知人一同「…」

私「日が暮れる前に帰ろう」

と帰宅したんですよ。幸いに、何もなかったですよ。でも、冬前の山中で塞がれた鉄板が結露してる風景…怖かったですよ。

馬鹿は開けようとしてましたからね。ヤバい場所って絶対に何か知らせてくれてるサインありますよね?サインが生きる者と死者の境界線だと思うんですよね。

 

 

スイカ割り

海水浴の話を…

お盆に丹後半島に数家族で海水浴に14日15日と二泊で行くのが私達の毎年の予定でしてね。

日本海だから、海が凄く澄んでキレイなんですよ。潜るとサザエが取れたりね。

それと近くに畑があるのかスイカや桃や流れ着いて来るんですよ。

ある年に余りにキレイなスイカが流れて来てね。

スイカ割りをしましてワイワイやりましてね、その年は帰りに車が故障したり、仕事が上手く行かなかったり…嫌な年でね。

翌年は、カレンダーの都合で12日~13日と日程を繰り上げて行ったんです。

民宿で晩飯を食ってるとご主人と奥さんが「海に行きます」って…聞くとこの辺りのお盆の風習をすると云う。

退屈だったから私達も御一緒したんですね。

すると浜辺に果物や色々供物を置くですよ。「こうして海に流し御先祖様に召し上がって貰うんですよ」って話に、真っ青になりました。

私達は罰当たりにも仏様の供物をスイカ割りして食べてたんですよ。

一家みんなで海に向かって手を合わせました。

知らないとは、言え…それからは、おかしな事は起きませんでしたが、御先祖様が風習を教える為にあの翌年に日程を変えたのかな?って私は思ってます。

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