【名作 長編】『訳がわからない』|本当にあった怖い話・オカルト・都市伝説

【名作 長編】『訳がわからない』|本当にあった怖い話・オカルト・都市伝説 厳選

 

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訳がわからない

 

男友達(以下A)が体験した話

大学時代の先輩から、「メシ食ってるからお前も来い」との電話が。

Aが指定された店に行くと、そこには先輩の他に知らない女が居たらしい。その女をB子とする。

B子は先輩の友達だか知り合いだかで、ギャルっぽい派手な格好で、顔は厚化粧でも誤魔化しきれない残念な感じ。
(浜田ブリトニーっぽいっと言っていた)

Aもそんなに興味はなかったので、深くは聞かなかったそうな。その日は特に何もなく、ご飯を食べたあとすぐに解散。

その次の日の月曜日。

Aが通勤電車に揺られている途中、見知らぬ番号から着信が。でも電車内なので出られない。

電車に乗っている約50分の間に、3分置きくらいでその番号から電話がかかってきたそうな。尋常じゃない回数の着信に、身内に何かあったのかと思い、下車後すぐに折り返し電話をしたA。

すると相手はB子だった。

Aは先輩に何かあったのかと思い、「どうしたの!?なんかあった!?」と用件を聞くも、B子は『いや、別に何ってわけじゃないんですけどぉ、昨日のお店美味しかったですねぇ』と、関係ないことをベラベラ喋っていた。

Aは「用事もないのに何十回も電話するか!?しかも平日の朝に!?」とムカっとし、
「ごめん、仕事あるから切るわ」と一方的に電話を切ったそう。

ちなみにAはB子に連絡先は教えてないので、おそらく先輩が勝手に教えたんだと思う。

その日から、B子からの怒濤の着信攻撃が始まる。

朝から晩まで、3分~10分の間隔で電話が来るらしい。最初2、3回は、何かあったのかと電話に出たらしいのだが、出るといつも用件はなく、くだらない世間話を一方的にしてるだけ。

よっぽど怒鳴ってやろうかと思ったそうなんだが、先輩の知り合いということもありグッとこらえて着信拒否。

着信拒否をしてから1週間後の深夜、公衆電話からの着信が。

公衆電話からの着信は初めてだったので、直感ですぐにB子からだと思ったらしい。
案の定、3分置きくらいで鳴る電話。公衆電話を着信拒否しても、また違う番号でかけてくるだろうと思い、電源を切って、二台目の携帯を持つことにしたA。
(すぐにでも解約したかったそうだが、二年縛りがあったので、解除料がもったいなかったらしい)

それから約半年後。

B子の着信攻撃の記憶も薄れかかったころ、何の気なしに眠らせておいたほうの携帯の電源を入れてみた。

すると起動してすぐに、B子からの着信が。すごく驚いたそうなんだが、それ以上に頭に来て、怒鳴ってやろうと電話に出た。

するとB子は、半年も着信履歴されたにも関わらず、まるで昨日も会っていた友人に話すように、

『今日暑かったよねぇwうちクーラー壊れちゃってさw』と世間話を始めた。

なんで出てくれないの・・・と恨み節を言われると思ってたAは拍子抜け。

完全に怒鳴るタイミングをなくしたそうです。

するとB子は、『今から××に行かない?私おごるし!』と食事の誘いが。

××というのは、地元で有名な美味しいけど高い焼肉屋で、焼肉大好物+給料日前で金欠+アホのAはホイホイ出て行った。

その時は、
「もし何かされたら怒鳴ればいいし、告白されれば断ればいい。電話も止めてくれって言えばいい」と思ったそう。

しかし食事中B子は、告白どころかAに好意を持っているそぶりすら見せない。何か行動をしかけてくれば拒否することもできるが・・・。

そんなこんなで食事は終了。

するとB子は、焼肉屋からの帰り道で「トイレに行きたい」と言い出した。その焼肉屋から駅までは遠い。しかしAの家は超近い。

Aは「タクシー拾えば?」と言ったが、B子は「電車賃しかない。焼肉おごったから・・・」とのたまう。

おごってもらった手前、断れなくなったAは、仕方なくB子を部屋に連れて行った。「トイレに行ったらすぐに帰れよ!」と念を押して。

部屋に着くなりトイレにかけこむB子。逆レイプされるんじゃないかとガクブルしてたAは、

「本当にトイレに行きたかったんだな」と安心したのもつかの間、トイレからブッブッブッブリブリブリブリとものすごい音が。

「大かよ・・・ほぼ初対面の男の家で大かよ・・・」とドン引きしたらしい。

しばらくしてB子がトイレから出てきた。
部屋をキョロキョロしながら、「結構広いねぇ。あ、このコートかわいい」なんて言いながら、部屋を徘徊・勝手に触る。

色々とうんざりしていたAは、B子に帰るよう促した。すると意外にも、あっさりB子は「じゃあね」と帰って行った。

なんなんだあの女・・・と疲れ切ったAがトイレに行く。Aは目の前の光景に言葉を失った。

トイレの壁に茶色い何か、まあうんこが飛び散っていた。Aはその時の様子を、「キルビルの血しぶきみたいだった」と表現していた。

「どうやったらこんなウンコまみれになるんだよ!!!!」と、Aは泣きながら掃除したらしい。

這いつくばって掃除して気づいたそうなんだが、貯水タンクの裏側にまで付着していたらしくて、どう考えてもわざとなすりつけたとしか思えない有様だったそう。

掃除し終わった頃はもう明け方。

シャワーを浴びたらもう寝る時間は30分もないな、ってことで寝ないで会社に行くことにしたA。出る準備を済ませ、さあ行くかとコート羽織った時に気づいた鼻につく違和感。コートの後ろを見ると、そこにはウンコがべったりと!!!!!

という私の友人Aの話。

聞いてる側は面白かったけど、本人は「訳がわからない」と恐怖におののいていた。

後日談ですが、その日からB子からの電話は一切やんだらしい。

先輩には「何なんですか女!何で勝手に番号教えたんですか!」と詰め寄ったそうなんだが、「えー?」とはぐらかされただけ。

結局女が何者で、何の目的があったのかはわからずじまい。

Aは女性不信に陥ってます。

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