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『プレゼント』|洒落怖名作まとめ【長編】

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『プレゼント』|洒落怖名作まとめ【長編】 長編
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プレゼント

 

呪いとかそういう類の話では全然なく、人間こわいよって話です(´・ω・`)

それは私が大学生の頃の話です
一月に友人達が先取り誕生パーティーを開いてくれまして
友人達と過ごせる一日を私はとても嬉しく思っていました
二週間以上も先取りして冬季休暇中だったので
途中カラオケに抜け出したり酒を買ったり丸一日歌って飲んでの大騒ぎ
自分はなんて、身近に陽気な人たちをもてているんだろうと光栄にも

そして誕生日プレゼントを沢山いただきました
高いものではないです
みんな、半分はイベントを口実に集まって騒ぎたいわけですし
裕福なわけでもないですから
でも、気心の知れた仲間でしたから
私が欲しがりそうなもの、私が喜びそうなもの
実際どれも私は喜んだんです

誕生日当日私はパーティーに来なかった友人に呼び出されました
友人は棒状のものを私に差し出しました
それは黄土色と茶色と黒を集めたような変な棒で
ところどころ皹がはいっていたり又別のところはやたらとなめらかだったりしました

これ何?とたずねると
喜んでもらえるものがわからないから
自分でしか用意できない材料で作っていた一番大切なものをあげると
製作に十年かかったともいっていました

正直ものは不気味だったんですが
十年という言葉をきいて感激しました

彼は少し対人関係が苦手な人で
私のほかの友人達と違いPCゲーム研究サークルに所属し
そこでも余りとけこめずにいたとききます
私はこの時彼はとても感情表現が苦手で損しているけれど
本当はいつだって本気で他人に接しようとしてるんだなと感じました

とはいえよく見るとやっぱり不気味なんです
よくみるとなめらかそうに見える場所にも指紋がいくつも残ってるんですよ
それになんというか…どことなく甘いような奇妙な香りがするんです

何でつくったんだろうという疑問はありましたが
正直、私くらいしか友人のいない彼を疑うようなことはしたくなく
私まで変にうたがってたりしたら彼ほんと孤立してしまいかねないので
だから忘れることにしました

大学四年の日に私は身に憶えのない罪で警察につれていかれました
罪というのは大麻取締り法違反です
実はつかまる日は国内旅行から帰ってくる日だったのですが
空港で麻薬犬が反応し
一応大切にもっていた例の黄土色と茶色のものが反応したんだそうです
私はこれはもらったものだといいました
すると警察官はDNA鑑定をやらせてもらえないかといったのです

材質は精液でした

警察の人が私を君のDNAは検出されなかった
別の人のDNAが検出されたのでとりあえず容疑ははれたと
一時帰宅を許してくれる際
激しく悩んでいる様子だったので
あれはなんだったのかときいたんです

精液でした

すみません今思い出しても気持ち悪く

彼は、異常者だったんです
彼は魔法の粉を自分の好きな人に精液に包んで入れると相思相愛になれるという
外国の黒魔術の本を本気で信じていたと後で聞かされました

警察の話によれば
彼の部屋から精液をたれながすために使われたらしい机と
その机一面にべったりとはりついて渇いた精液が検出され
彼がそのはりついてかわいたものをはがして型にいれ
水滴でやわらかくしてこの棒をつくったということまではっきりわかったそうです

彼は魔法の粉を大麻と信じ込んでいたそうで
愛している私に何年もかけてつくった精液製の棒に
乾燥大麻を混ぜた精液を何ヶ月もかかってぬりつけて乾燥させ
私に渡したと

最後になりますが私男なんですよ
どういう気持ちがするかわかりますよね
同性愛者に狙われたことだけでも気分悪いのに
よりによって精液をかためてつくった棒を一度なりと喜んでうけとって
臭いまでかいで
手で触って

以来重度の男性恐怖症です

□ □ □

どう受け取るか最終的な判断は皆様にお任せしますが
私の言う事を斟酌してくださるのであれば実話だと言っておきます

一時期精神をやんで何も信じなくなってたとき(この事件のせいで)医者にかかってました
そのときにこのときの記憶(当時は忘れていた)を催眠療法というのでほじくりだされ
これがトラウマで疾患を生んでるから解決するしかないと告げられました
そのときの私はどうせ嘘だとおもってましたが
怖気がとまらずにいてどうしても嘘と信じることができず
証明するために製法を試したんです
同じような黄土色と黒と茶色のかたまりができました
病んだ精神の方はこれが事実だったと証明されて以降幸い回復しましたが
救われてはいません

□ □ □

でも誰かにはなさないともう怖くて
あいつが大分前に出所してるって
三日前くらいにきかされてからねれなくて
考えるだけで息があらくなって頭がジンジンするんです

本についての詳細はわかりませんが
日本語でそんな俗悪な本があるんだとしたら全て焼き捨てるべきだ

さらに不気味なのは、
そんな意味不明なプレゼントを後日の国内旅行先まで
なぜ後生大事に持っていったのか・・・

さらにその製法を後日自ら試して実証したなんて・・・

こんなことを書いて悪いが、
もしかしたら、本人も気が付かないうちに
筆者の潜在意識にその黒魔術にかかっていたのだろうか・・・

全身の毛が粟立ちました
でもおかげで少し冷静に
そんな知識は焼き捨てるべきだとずっと考えてたのに
何でこんなところで流布するような真似をしてしまったんだろうと今心底後悔してます

明らかに恋愛系のまじないの域越えてるんだが
原理的には軽く億の桁越える生き物の死骸が媒介で触媒つき
見たこと無い呪いだが相当ろくでもないものだとおもわれる

□ □ □

今のところ身辺に変なことはないのですが
あいつが出所しているというのがどうにも恐ろしくて
私がきっかけで捕まったから
可愛さ余って憎さ百倍なんてなってたらどうしようと
想像だけが膨らんでしまうんです

ストーカーではなかったです
この事件があるまでは私のほうからよく誘ってたくらいですから
一応相談には既にいったところ前科者の異常行動の対象だったということから
付近パトロールを強化してくれるという話でまとまっていて
近辺は詐欺の啓発とパトロールを行う警察の方が連日巡回してるようです

刑務所で更正したとみられたかといった位は調べてくださるそうなので
その結果を聞ければ…更正したと聞けば心配も減るんですが

□ □ □

刑務官の方と電話で話すことができ詳しく聞いた感想ですが
更正はしていたようです
おそるおそる学生時代の情報から親御さんに連絡をとってみると
小さい頃からはまっていたオカルト系の資料を
出所後帰宅するなりダンボールに詰め捨ててしまったエピソードを聞かされました
その後所内でおぼえた板金系の仕事にまじめに勤務し
時折仕事仲間を家につれて帰る程度に社交的になったようです

まだ怖いので本人とは連絡はとりませんが
どうも昔の恐ろしい記憶に振り回されていたというのは間違いなさそうです
これから少しづつ、忘れていくようにしたいとおもいます

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