みちかさん
親戚に霊能者と呼ばれている人がいる。
彼女の地元ではそれなりに有名で、本名とは別に、近所の人は彼女のことを「みちか」さんと呼んでいた。
なんでも”身近”と”未知か”、”道か”が混ざっていて、本人曰くいい感じなので周りにそう呼ばしているらしい。
今現在北海道のM別におり、45歳である。
彼女は、昔東京で不動産会社の事務をしていたのだが、ふとしたきっかけでやめたらしい。
その原因は今でも話してくれない。
旦那さんとはその時期別れて、子供も旦那さんが引き取っている。
僕には元々霊感などないし、霊も怖いので「彼女」すなわち「みちかさん」と
話すのはあまり好きじゃなかった。
初めて話したのは、小学校4年の時、僕が京都に住んでいたときだ。
その時は丁度、家族で父親が昔住んでいた北海道を訪ねていた。
□ □ □
「あんた、家の近くにお墓のある公園があるでしょ?」
えっ?と僕は思った。
「むやみに拝んだらだめだよ。霊がついてくるからね。」
初対面でいきなりこんなことを言われた。
そもそも何故彼女がそんなことを知っているかがわからなかった。
ただ、当時友達の間でほんの一時期、拝むのが流行って、僕も真似していたのは確かだった。両親すら知らない事だ。
それ以来拝むのはやめた。
2回目に会ったのは、東京でおじいちゃんの葬式があったときだ。
みちかさんは北海道から葬式に参加するために来ていた。
後から知ったのだが、その時はすでに霊能者まがいのことを地元でやっていたらしい。
その時はこう言われた。
「あんた苦労するよ。うん。」
「でも、あんたの亡くなったおばあちゃんが、ええ人だからね。守ってくれてるのが救い。
あんたの父親も苦労人だけど、そのおばあちゃん、つまりあんたの父親のお母さんだけど、その力があるから、今は結構幸せにやってるでしょ?」
僕のおばあちゃんは、僕が生まれて2,3年後に亡くなった。
おばあちゃんは、僕をとてもかわいがったらしい。
それにしても、僕はその時中学一年生だったが、またもや嫌な感じになった。
なんでこんなことをこの人は言うのだろう。
そう思っていたのだった。
今振り返ると僕の人生は特別不幸というわけでもないが、とりたてて幸せというわけではなかった。
当たっていないわけでもない。
□ □ □
3回目に会ったのは、おじいちゃんの何回忌かの時だ。
小さい頃からみちかさんには嫌な感じを受けていた僕は、話さないようにしていたのだが、なんとなく目があって話さなければいけない雰囲気になってしまった。
「あら、元気?」
初めてそう聞かれて僕はちょっとびっくりした。
「別に会うたびに小言言いたいわけじゃないのよ。
ただ気になっただけだからさ。」
と彼女は笑って言った。
「霊能者みたいな事しているんですって?」
僕は思い切って彼女に聞いてみた。
「まあね。といっても頼まれた時だけ。
普通は自分からは何も言わないのよ。
そんなにわかるわけでもないし。
親戚だろうとね。」
嘘つけ、と内心思ったが黙っていた。
「あんたは特別よ。」
まるで僕の心を見透したように彼女は付け加えた。
「ところで、どんな感じなんですか?霊って?」
「どんな感じ?そりゃいろいろ。ほんと、いろいろ。
でもどれも基本的にはさ、人間の思念の残りなわけよ。わかる?」
わかるわけがない。
「個人の何かの思いが霊になっちゃうわけよ。
だから、その思いを知るのが大事なの。ね。」
「ただ・・。」
「時々とんでもないのがある。私じゃどうしようもないのが。」
「例えば?」と僕。
「聞きたいの?」
そう言って、みちかさんは僕に霊体験を語ってくれた。
□ □ □
みちかさんは知人に頼まれて北海道のK町にいくことになった。
そこには2年前ぐらいから原因不明の病に罹った14歳の少年が待っていた。
なんでも胸がずっと苦しいらしい。
医者の方でも原因がわからず、かといって命にかかわるほど危険というものでもないので、入院費用のことも考え、自宅療養を続けているとのことだった。
学校は気分がいい時にだけ行っているらしい。
「行ってみてびっくりしたのよ。ほんと。」
と彼女は興奮気味に言った。
「最初はさ、まあ私のような胡散くさい人間に
頼んでくるくらいなんだから、当然霊がらみなのはわかってたけどさ。」
そこは、北海道地方に特有の屋根が三角に尖った普通の家だった。壁はクリーム色で屋根は赤い家。
その時には別段変な感じはしなかったと言う。
ところが、家に入ると、
「ウッ!」という胸が押しつぶされる感じに襲われたらしい。
□ □ □
「知人に引きつられて中に入ると、その母親が待ってたわけよ。当然だけどね。
父親は仕事を休んだらしく、少年が寝ているベッドの前で正座してたわ。」
「で、挨拶して、『みちかです』と自己紹介したわけ。
その時ちょっとピンと来たんだけどさ。ま、やりながしたの。」
何を?と聞く前に彼女は続けた。
「それで、いよいよ少年とご対面。案の定、何か黒っぽい服を来た人が少年の胸に乗っかっているのね。」
「その時丁度父親はトイレに行くって下へ行ったのよ。
「変でしょ、これから除霊をするってのに。」
確かに変だ。
「で、よ~くその霊の顔を見たらさ・・・
なんとその父親の顔してるじゃない!」
「予感はしてたけど、本当にびっくりしたわ。で、母親にちょっと事情を聞いたらさ、どうやら、その子は母親の連れ子らしいのね。
『はは~ん。そういうわけか』って思ったの。」
「その母親は3年前にその父親と知り会って、再婚したんだって。
で、2年前から胸が苦しくなったってことは、どうやら父親がその子を疎ましく思ったみたいね。」
なるほど。
「でも困ったことにさ、生霊ってのは私もその時初めてで、除霊したことないのよ。故人の霊なら問題ないんだけど。生きている場合はねえ。で、どうしようか考えてたらさ・・」
□ □ □
「なんとその父親の生霊が突然っ!私の方すっごい形相で睨んで、私の胸を両手でこうぐ~って、押しつぶすようにし始めたのよ!」
「私、もう『うっ、うっ!』ってなって
息できなくなって。苦しみながら『外だして、外だして!』って知人に言ったの。」
「で、連れ出して貰って、玄関出たらすぐ息できるようになって。」
「それで結局除霊はどうしたんですか?」
「諦めた。」
「えっ?」
「だって、父親が原因だなんて言えないし。
言ったら家庭崩壊だよ?そりゃ息子はよくなるかもしれないけど。」
「そのままにしといたんですか?」
「ん。あの父親による思念も、いつも強いわけじゃないから、そのうちね。無くなるでしょ。なんかで。」
「いいかげんだな~。」
「だって、別に大金もらってやってるわけでもないし。
壷売ってるわけでもないしさ。笑」
「ま、それは冗談として。生霊はね、取り扱いを間違えると本当に大変なことになる。当たり前だけどね、死んだ人よりね、生きている人のほうが思いが強いんだよ。」
その後、その少年の話を聞いたが、結局あの夫婦は離婚したとのこと。
それ以来少年は胸の痛みが消えたそうだ。
でもあの時一番怖かったのは、みちかさんの話の最後の部分だった。
「知人が私を外に連れ出そうとした時、
知人は、居間で父親を見たらしいんだけど・・。」
「正座して両目見開いてこっちをが~って見てたって。
机で右拳を震わせながらね。すごい顔してたって。」
「それ聞いて、生半可な霊よりぞ~っとしたわ。」
みちかさんPart2
僕には霊能者もどき?の親戚がいる。
通称「みちかさん」。
今現在北海道在住である。
他の親戚達は、当然ながら彼女の行動にあまりいい顔をしていないし、とりたてて彼女に相談をしたことも無いようだった。
僕もそのひとり。
僕になにかの霊を感じ取っている彼女が好きではない。
しかし、彼女が本物であることはわかっていた。
僕には田中さん(仮名)という親戚がいるのだが、その家を親戚一同で訪ねた後、みちかさんはこうつぶやいた。
「あの家、空気がよどんでるね。」
□ □ □
僕と両親はその訪問のかなり後になって、当時15歳だった田中さん家の娘が無断外泊したり、その娘が彼氏を家に連れ込んだりして問題になっていること、そのせいで夫婦仲が険悪になり、さらに田中さんの母と奥さんも今まで以上に無いほど仲が悪くなっていたことなどを知る。
しかも離婚話まで後に持ちあがった。
訪問した時は何の予感もなかったのだが。
彼女が事前に知っていたという事はあり得ない。
彼女は、僕の両親を除いて少し親戚から避けられているので、親戚関係の話は僕の両親から伝わるからである。
後で、田中さんの離婚騒ぎがわかった時、両親が彼女にその事を話すと
「ふーん。」
と言っただけで、興味が無いようだった。
□ □ □
「あんたは私から何か言われるのがイヤなんでしょ?」
と彼女は言う。よくわかってらっしゃっる。
人生は其の基本において自分で切り開くものと考える僕は、たまに迷惑をかけてしまう両親や家族の忠告を除いて、占いや霊視の類を信じないのである。
「時々心配になる。あんたは境界にいるからね。
いろんな意味で。ま、あんたのおばあちゃんに感謝しときな。」
境界?なんだそれ?いずれにせよ大きなお世話だった。
幸いにして、洒落にならないほどの霊体験は今まで僕自身には起きてない。
洒落にならないほどの実体験なら結構あるが。
それでも、何故だかみちかさんには惹かれるものがあった。
それが何なのかはわからない。
好きではなく、興味の対象・・といったところだろうか。
ともかく親戚関係で北海道を訪れるたび、みちかさんの話を僕は聞くようになっていく。
そんなみちかさんの話。
□ □ □
例のごとく知人に「ちょっとみてほしい。」
と頼まれた彼女は、A市まで車で知人と出向いた。
そこの団地のとある2階の部屋。
「なんかね、イヤだね。どよーんとした空気がさ。」
そこには一人暮らしのおばあちゃんが住んでいた。
なんでもそのおばあちゃんが変な夢を夜見るらしい。
毎晩誰かに焼かれそうになる夢だそうだ。
その誰かは夢ではわからないらしく、実際恨まれる記憶も無いとのこと。
「昼間ではちょっとわからなかったのね。原因が。
こりゃ夜まで待たないとだめだってわかった。」
「やぶ霊能者とか言わないでよね。
実際私は後天的に霊能力がついたからさ。笑」
”後天的”
僕は彼女が東京で不動産屋の事務をやっていた時を意味しているのかな、と思った。
おそらく事故物件がらみ、そんなところかもしれない。
もちろん、そんなことは聞かなかった。
□ □ □
で、実際夜になったんだけど・・。」
「やっぱりわからないのよ。特に霊が見えるわけでもない。
ただね、おばあちゃんが何か隠しているのには気付いた。
で、おばあちゃんにこう聞いたの。」
「おばあちゃん、昔火事起こしてない?」
「そしたら、おばあちゃんぼろぼろ泣き出しちゃって。
夜中1時なのに大声で。笑」
「近所の人が起きてきちゃって、
『あんたら何やってんだ!』って怒鳴られて。」
「で、とりあえず、中止。」
「また、諦めたんですか?」と僕は意地悪な質問をした。
「諦めたっていうか、日を改めようと思ったの。」
「で、その日は『もう遅いから明日にしましょう』ってね。」
それで帰ったらしい。
「そしたらね・・。次の日の昼に知人から電話があって、おばあちゃん亡くなってた。」
「嘘!?」僕はめちゃくちゃ驚いた。
「その死に方がすごいの。明け方5時ごろぐらいかな?
『ドンドン!ドンドン!』ってドアを叩く音と、
『助けて!助けて!』って声がしたから、
近所の人が管理人さん叩き起こして、
鍵持ってきて開けてもらったらしいの。」
「そしたらね、
『ドアを叩く格好で燃えながら、
丁度扉を開けた管理人に倒れかかってきた』んだって。」
「管理人は『ギャ―!!』って言っておばあちゃんをあわてて振り払ったの。
そしたら、倒れて近くにいた隣の家の人の両足首をつかんで
『あ・ん・たのせい・・よ・・』って言ったらしい。」
僕はブルッときた。
□ □ □
「隣の人は、つかまれたまま一瞬動けなくって、両足にやけどを負ったの。
やけど自体はたいしたことなかったんだけどね。
両足首に手型がバッチリ残った。多分精神やられちゃったね。」
「その人は何か過去におばあちゃんに何かしたんですか?」
「してないでしょ。ただの偶然。その場にいただけでしょ。」
「じゃあ、なんで『あんたのせい・・よ・・』って言ったんですか?」
「おそらくね、多分過去にあのおばあちゃんが原因の火事で
誰か亡くなってるね。それでおばあちゃんずっとそれを後悔してて
自分で自分をずっと責めてたんじゃないかな。無意識の内に。
だから、あれは自殺だね。」
「だから、何でそれで『あんたのせい・・よ・・』って言うんですか?」
「それは夢の中で自分をそういう風に責めてたからでしょ。」
ああなるほど。そういうことだったのか。
「いつも霊が怨念かますとか思わないでね。自己暗示も多いんだから。」
と、みちかさんは僕に言うのだった。
みちかさん番外編
僕には霊能者もどき?の親戚がいる。
通称「みちかさん」。
今現在北海道在住である。
今度の話は、どちらかというと僕の体験談である。
大学を卒業して就職した後、いろいろあって会社を辞め、僕は北海道のA市に住んでいた。
みちかさんは、たまたま用事でA市の近くまで来たので、隣の市で一緒にお茶をしようということになった。時期は冬。
その時の彼女の用事は、ある一家をみることだったが、その話は別の機会にしよう。
その話を聞いていた時、みちかさんが、
「アレ・・・。」
っとあごで外を見るように促した。
見ると向こうの通りに高校生くらいの白人が歩いていた。
「なんなのかなあの子。やばいかも。」
□ □ □
全然やばくない。ただ横断歩道を渡っているだけだ。
「白人の子が珍しいんですか?」
札幌や海沿いの都市などを除けば北海道には確かに外人は少ない。
「そうじゃないって。確かに珍しいけどさ。
ちらっとしか見えなかったけどね。
あの子やばいもんが憑いてる。」
やばいもの?まさか、白人にも?
宗教も違うだろうし、いくらなんでも。
僕は彼女の発言が信じられなかった。
「何その顔?疑っている?」
「いえ、別に。」
「あんた英語少しできるよね?
今度会ったら、話しかけてごらんあの子に。」
は?僕はますます疑念を抱いた。
白人というだけで英語が通じるわけではない。
ロシア語なんてしゃべれないし。
「話すチャンスなんて無いでしょう。
僕はそんなにこの市に来ないし。
英語も通じるかもわからないし。」
「そうね。」と彼女は少し笑って、
「でも・・多分また会うよ、あんたは。」
とみちかさんは妙な事を言うのだった。
□ □ □
そんな話をすっかり忘れていた頃、たまたまちょっと必要な本を隣の市まで買いに行った時、彼がいた。さすがみちかさん。
胡散臭いだけのことはある。
彼は本を探しているようだった。
みちかさんに言われたのもあり、オージーかアメリカ人ぽかったので最初は英語で声をかけてみた。
「Hello? Is there anything I can do for you?」
「Oh, Yes! I’m jsut looking for some books on Japanese religion.」
僕もわからないので店員に聞くと「そこですよ。」と教えてくれた。
そしたら、日本語で「あ、そこか。どうも!」と日本語を喋った。
驚いた僕は、日本語でいろいろ聞いてみた。
彼はChris(仮名)と言い、アメリカのU州出身でキリスト教系のXXXX教の布教活動で日本に来ているとのこと。
彼は僕にお礼を言って足早に去っていった。
特にあやしい感じはしなかった。
彼の手の甲に無数の引っかき傷があったこと以外は。
□ □ □
2回目に見たのは、A市からちょっと離れた森の近くだった。
僕は雪のせいでゆっくりと車を走らせていた。
彼は何やらビニール袋を手に持っていた。
彼とは反対側の方向で走っていたが、目があったので、軽く右手をあげて挨拶した。
ところが、彼は微笑みもせずジッとこちらを睨んでいた。理由はわからなかった。
3回目に見たのはA市の横断歩道だった。
そのときはちょっと話した。
前回のことを聞こうと思ったが、
「一度教会の方に来ませんか?」
といきなり尋ねてきた。
僕は宗教関係に一切興味はないので断ったところ、「じゃあ個人的にでも。」というので、「今度ね。」と家の電話番号を教えておいた。
紙を受け取ると「See you again!」と別れを告げたが、目はまったく笑っていなかったのを覚えている。
□ □ □
彼の約束など別にどうでもよかったが、しばらくすると、家に電話がかかってきた。
「もしもし?」
「あ、XXさんですか?私、Anna(仮名)と言います。
Chrisさんに電話番号を教えてもらいました。
是非一度教会に来ませんか?
英会話教室もやってますし。」
「えっ、Annaさんって?Chrisはどうしたの?」
「彼はアメリカに帰りました。」
「???何で?」
彼女は理由を言わなかった。
彼女の電話の様子から、僕にかけたのはただの布教活動の一環のようだった。
気になるので教会に一度顔を出した。
□ □ □
そこには、Annaさんともう一人の若い白人、日本人の神父さんだか牧師さん、あとは日本人の信者の人たちがいた。
適当にお祈りや英会話教室をやり過ごした後、僕は日本人の神父さんだか牧師さんだかにChrisのことを聞いたが、
「アメリカが恋しくなった」と言う。
僕は彼の態度に疑問持ったので、帰り際Annaさんに問い詰めた。
「Chrisは何で帰ったの?ホームシックじゃないでしょ?」
彼女は最初躊躇したうおだったが、小声で答えてくれた。
だが返答は英語で返したきた。
「彼は狂ってるわ。私達、彼とうまくやっていけなかった。
2週間前の夜、私は教会に忘れ物をしたから取りに行った。
そしたら、どこかで猫が激しく泣いている。
裏庭にいったら、猫の首を絞めている彼を発見して、『一体何やってるの!?』と聞いたの。」
「そしたら彼、
『こうするのが一番いい方法なんだ。
僕にとっても、やつらにとってもね。』
って言うの。あの青白い顔でね。
後でわかったんだけど、もう何十匹も殺してたみたい。
裏庭に猫の死体とか骨とかが一杯埋まってたから。」
「私はとても怖くなって逃げた。
すぐ教会のWさんに電話したの。
『Chrisが裏庭で猫を殺してたっ!』って。」
□ □ □
そして一週間後、彼はアメリカに帰されたらしい。
懺悔するよう促されたが、彼は頑なに拒絶したそうだ。
Annaは最後にこう話した。
「私はChrisに聞いたわ。何故猫を殺すのかと。
彼はこう答えた。
『選択の余地はなかったんだ。
やつらが大嫌いだったから。』
猫が嫌いなの?
『猫が嫌い?猫は身代わりだよ。』
『俺は敬虔なXXXX教徒だよ?この意味わかるだろ?』
『けどそれも時間の問題だったかもな。』」
Annaが語ったChrisの発言。
「This is the best way! For me and ‘em!!」
Annaが語った時、最初僕は「’em」が「猫」だと思っていた。
可能性は低いが、もしあれからChrisと個人的に会っていたら・・・。
みちかさんにこの話をすると、「ほらね。」と返ってきた。
なにが”ほらね”なのかは聞かなかった。
「’em」は「them」の略。
直接的には猫を指すんだろうけど彼はそれを身代わりだといってるから本当は何を指すのかわからない。
何の身代わりとして殺したのか。
コメント