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【山にまつわる怖い話】『ばく』『笛の音』など 全5話|洒落怖名作 短編まとめ – 山編【12】

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【山にまつわる怖い話】『ばく』『笛の音』など 全5話|洒落怖名作 短編まとめ - 山編【12】 山系
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山にまつわる怖い話【12】全5話

 

笛の音

ある高校のワンゲル部が雪渓を登っていたときのこと
雪渓の真ん中を登っているとき、突然上のほうから「ピィーーー」と聞こえた
どうやら笛の音のようだ
笛の音に気付いた部長が皆を止めた
その直後、皆のすぐ横を大きな岩がボコリボコリと不気味な音を立てて滑り落ちていった
岩が風を切る音が聞こえるほど近かったそうだ
もう少しでも進んでいたらパーティーを直撃していた

山頂についた彼らは驚いた
彼らの前を歩いている登山客は一人としていなかったからだ
山頂の山小屋の主人も今日の客は彼らが初めてだという
山頂にある祠には念入りに手を合わせたそうだ

 

男の叫び声

頃は初夏。5月に南アルプス鳳凰山へ行った時の事。

桃色2年に上がったばかりの頃、隣のクラスで山岳部の梶がやって来た。
青色3年の時の同級生で、ある事件がきっかけで友達になったヤツだ。
「おい、5月の連休ヒマだったら、一緒に南アの鳳凰山行かないか?ちょっと宅配便のバイトすりゃアゴ・足代ロハで行けるぞ」
夢のような話だ。地蔵岳のオベリスクの美しさは話に聞いている。「行く」と即答。

が、甘い話には裏がある。
夜叉神峠登山口に着いた俺たちを待っていたのは“歩荷”だった。もう既に本職の歩荷さんと大学生のバイトの人たちが、手際よく俺たちの分も荷造してくれている。

「か~じ~、おまえ宅配便って言ったよな?」
「ああ、山小屋までな。おまえ山好きだろ?」
「か~じ~、俺が山岳部でなくてハイカーだって知ってるよな?」

一体この荷物、何キロいや何十キロ有るんだ?顔が引き攣る。合羽と着替、あと少々の物しか持った事のない俺に、これが背負えるのか?

「心配すんなって。ま、40キロ弱、いつもの俺らの荷物2個分ぐらいだな。そうだ、女の子一人背負ってるって思やあ、軽いもんだろ?」
「バカヤロー!女の子てのはな、ぷにぷにっとして、やーらかくて、背負うもんじゃなくて抱くもんだ!」
「はいはい、後は上の小屋で聞いてやるよ」

しれっとした顔で梶はそう言い、手近の荷物を背負った。
俺もここまで来たからにはどうしようもない。梶に倣って荷物を背負う。
40キロは半端じゃない。思わず呻き声が出る。くっそぉ、おのれェ…

正直、荷を担ぐのがこんなに大変だとは思っていなかった。我身一つのバランスを保つのとまるっきり勝手が違う。歩くだけなのに、わずかな揺らぎが大きな修正を伴う。
当然、休憩も立ったまましかとれない。座ったら、今度は立つのが大変だろうから。

夜叉神峠小屋から大崖頭山まで、ひたすら登りが続くこの道で、俺たちは可憐な花に目を留める余裕もなく歯を食いしばって歩き続けた。本来なら、登山口から小屋まで1時間、小屋から大崖頭山まで1時間10分か15分もあれば行けるだろうと思うのに、そこに来るまでに3時間余りも費やしてしまう。

本職さんと大学生の人たちはずんずん先へ行っている。俺たちは急いでついて来なくていいから、確実に運ぶように言われていたので、自分たちのペースで上がって行く。
それでも、杖立峠から苺平まではわりと緩やかな道が続くから、俺たちも少しは慣れて余裕が出来てきた。この辺りの原生林は深く、特に今の季節の深い碧玉からカワセミの羽根色まで変化する木々の緑色は、肩に食込む荷物の重さをしばし忘れさせてくれる。

そんな時、木立の間から男の大声が聞えた。
おォオ、らァア、よォオおおぅ…
(何だ、あれ?)梶と二人、思わず立ち止まって顔を見合わせる。

それから少し間があって、ず、ざざざざざざぁっん…と大木の倒れるような音がした。
伐採かと思ったが、チェーンソーの音のような物は聞かなかったし、第一ここらで木を切って運んで行けるような道や場所もない。辺りはそれっきり、静まりかえっている。
これが“天狗倒し”とか“古杣”と言うものだろうか?

ま、いいか。熊でも猪でもなさそうだし。ノーテンキ野郎二人、また歩き始める。
今夜の泊りは南御室小屋。荷下ろし出来るのがこんなにほっとする事だとはなあ。
部屋へ上がる前に、黄昏の山々を見ながら二人で一服吸い付ける。うむ、最高!

昨夜、ストレッチはちゃんとやったが、やっぱり体が痛い。
梶が寄越した起き抜けの一服で少ししゃんとする。(家だったら確実に箒で殴られる)今日も快晴。荷は少し減ったが、筋肉痛で相殺されて、やっぱり俺たちはみんなより遅れてしまう。

2時間余りかかって何とか薬師小屋へ到着。ここで荷物が半減し、ぐんと楽になる。親切なオバチャンにもらった飴を嘗めつつ、薬師岳を越え、白砂の道を白根3山を眺めながら歩いていると、鳳凰山の最高峰観音岳が見えてきた。

俺は目標が見えると踏ん張りやすい性格らしい。まして、観音岳まで登ってしまえば、地蔵岳のオベリスクが見えてくる。俺は槍ヶ岳のてっぺんとかオベリスクとか、ああいうとんがった系のものがわりと好きだから、ついつい気合が入ってしまう。

観音岳から地蔵岳へは岩場が続くので、いっそう足が鈍くなるが、まあ勘弁してもらおう。
自分で転倒して自損するのはしょうがないが、ここまで無事に運んだ荷物に傷なんざ絶対付けたくない。

途中、鳳凰小屋への近道があったのでそちらを選ぶ。あと一歩だ。
無事、鳳凰小屋へ到着して荷物を下ろせた時は、本当にほっとした。あー、最後までがんばれて良かった。梶も俺も最後の一服。この2日で二人とも1箱吸い切った。

歩荷さんと大学生の人たちはこれから燕頭山を通り、御座石鉱泉の方へ下りるという。
俺たちはせっかくだからオベリスクのよく見える辺りまで付合い、また引返してドンドコ沢から青木鉱泉の方へ抜ける道を選んだ。山岳部OBの藤原さんが、鉱泉の付近にログハウスを建て、今夜は俺たちをそこへ泊めてくれる事になっていた。

沢にはいくつもの滝がある。足場も少々悪い。おまけに筋肉痛の体。これで坂を下るのは結構きつい。普段の俺たちなら何とかこなしただろうが、今日は二人ともよく転ける。

白糸の滝を過ぎた辺りで、俺たちはまたあの男の叫び声に遭遇した。
おォオ、らァア、よォオおおぅ…
それから少し間があって、ず、ざざざざざざぁっん…と大木の倒れるような音。
しかし、どこにもそんな様子はない。

「…やっこさん、俺たちになんか言いたい事でもあんのかな?」
梶が冷静に首を捻る。わからん、と俺は首を傾げる。
煙草もトイレも所定の場所で済ませた。唾を吐き散らした覚えもない。金品をちょろまかしたりなんかもしていない。嫌がる他人を無理矢理いたした覚えもない。
俺たちは山で悪さはしていない。

何であんなのが聞えたのか。いまだにわからない。
16才と17才の山好きが体験した不思議な話である。

ばく

祖父は昔、農家や林業をしていました。そのため山の異聞や怪異について
書き留めるようになったようです。日記や資料のうちの一つです。
【ばく】
祖父が奥山で林業をしている時です。当時は泊まり込みで木を切るときもあり
山小屋に泊まって連日木を切ったそうです。
祖父の親方がいったん山を下りて食料を確保して夕方上ってくると言い、下山しました。
せっせと木を切っていると矢庭に「ばくがくるぞ!」と子供の甲高い声が響き渡りました。
祖父がびっくりして周りを確かめても子供処か人っ子1人いなかったそうです。
しかし間髪入れずにまた「ばくがくるぞ!ばくがくるぞ!にしゃあはようにげろい!」と大声で子供の声で叫ばれ祖父は
魔除けの鉈を取り出し小屋の中に逃げ込みました。
※一度に投稿できないので何回かに分けて投稿します;

すると山小屋が揺れるような突風が森の中を吹き抜けていきました。
しばらくして、警戒しながら山小屋からでて周りの状況を確認してみたそうです。
すると、上半身のない猿の死体・足しか残っていない山鳥・生首状態の鹿の死体が見つかりました。
御守りと鉈を肌身離さず仕事をしているうちに親方が帰ってきてその事を話したそうです。
すると「それはばくとかひとのみとか呼ばれている化け物だ。」と教えてくれたそうです。
その化け物は猿の脳みそが一番の好物で上半身もろともかじり取ってしまうそうです。
他にも鳥は足だけ残し、鹿は首から上は絶対に食べていかないそうです。
人がおそわれることはあまりないそうですが、たまに襲われることがあり指や耳など比較的柔らかいところを食われるそうです。

この化け物はその山以外でもよく出現するそうですが、祖父が化け物に遭遇した山は昔から霊山として有名でばくが出現すると
子供の声で逃げろとかばくがくるとか警告をする声が聞こえるそうです。
その声について祖父が親方に聞くと「あれはこの山に住む山つ神様の声で俺たちが安全に仕事ができるように守ってくれてるんだ。」と、言ったそうです。
そして「ただし、山には入る前に入り口の祠に供え物してからじゃねえとあまり守ってくれない」と付け加えられたそうです。確かに祖父は山には入る前に
親方と必ず祠に供物を捧げてお参りしてから入山していたそうです。

初めての長文書き込みで文章構成もおかしいところがあるかもしれませんが御容赦ください!;
この後も祖父の日記や蔵の資料からだんだん書き出していきたいと思います。

「おじいさんにはお世話になったから土地くらいうちがあげるよ」といって譲渡して頂きました。
なのでうちはお墓参りするときに土地をくれた方の家もお墓参りすることにしています。
私が1人でお墓参りにいき、いつもどおり土地をくれたOさんの家のお墓に手を合わせていると
「線香皿がほしいです」と聞こえたのですが空耳かと思ってそのまま家に帰りました。
しかし、家に帰ると父と母がおもむろにOさんの話になり私が「そういえが線香皿がほしいとか空耳が聞こえた」と、
言ったら。父が「俺も聞こえた・・・」と言って私に1万渡して「すぐホームセンターいって線香皿3つ買ってお供えしてこい」
とのことで(O家の墓は墓誌含めて線香をお供えする場所が3つあった)買ってすぐさまお供えしました。

後日談

こんばんは、ばくの話をかきこんだ者です。
今度は資料からまとめてみたのでかいてみます。
【迷い行者】
昔、猟師が山に入って狩猟をしているときのことです。その日、猟師はめぼしい獲物をとらえられず
あきらめて下山することにしたそうです。しかし、あきらめるまでがながかったためか当たりは暗くなり始めていました。

猟師は気味が悪くなってきて急いで山を下りたそうです。ふと下りてる途中で後を誰かがついてくる気配がするのに気づきました。
猟師は同業者が自分と同じように獲物が捕れなくて下っているのだと思ったそうです。
しかし、足音意外にも音がすることに気づきました。錫杖や鈴、そしてぼそぼそ話し声が聞こえたそうです。

猟師はこれはへんだとおもい岩の物陰に身を潜めて後を追う者達を探ってみました。
すると(ここから虫食いとか昔の字でわかりにくくて間違いがあるかもしれません・・・ごめんなさい;)
「やや見失った」「そんなことないもっとよく探せ」「あの男についていけばきっと村里にでられるはずだ」

「村に下りられればなんとかなる」「あんじょうにすんな」(地域方言で逃がすなよとか無事ですますなよという意味)
など、会話しているのが聞こえました。
猟師は迷い行者という3人の修験者の話を思い出しました。
その昔、その山で若い修験者が修行をしていました。しかしきて間もない山で

山道もわからないため腹が減ったり、怪我をしたりして村里に下りたくても下りられず
そのまま野垂れ死んだという話を思い出したのです。それからその山には3人の行者が
化けて出て山に入った者の後をつけて村に下るというのです。
そして猟師はおめおめ後をつけさせて村に下らせるとその村に災いが降りかかるという噂も聞いていました。

猟師はどうしようか、どうしようかと岩に身を潜ませながら考え込んでしまいました。
しかし、あまり長い間考え込むと今度は暗くなって自分が下りられなくなってしまいます。
そこで焦った猟師は適当に「わしをつけてきても無駄じゃ!わしも山で死んだ人間じゃ!
わしについてきても里には下れんし、食い物ももってないから腹もふくれんぞ!」と叫びました

するとその声の主達は「なんじゃ、残念じゃ」「そりゃあすまんかった」「まったく、いかん」と台詞を吐いて
足音や錫杖などの音が遠ざかっていったそうです。
猟師は音が聞こえなくなるのを確認すると、できるだけ足音を立てないように
足跡を残りにくいような場所を通り村まで帰りました。

それからその村近辺では、夕方に山に入らないようにして万が一迷い行者に遭遇してしまったら
「自分も山で死んだからついてきても意味がない」と答えるようにという習わしができたそうです。

本当に日本昔話みたいですみません;そしてあまりこわくなくてすみません。

 

間に合わなかった登山者達

親父より聞いた話でよければ・・・
吹雪の夜 長野の林道を車で走っていた時 道の途中でヒッチハイクをしている女性2人が居た 登山の装備だった為 吹雪の中で迷ったのかもしれないと麓まで乗せてあげる事にしたそうです(若い女性だったのもあるだろうが・・)

しかし、2人は車中 会話も無く こちらから話し掛けても返事が無いので不思議だなぁ? 疲れてるからだろうか? と思ったらしい

会話も無く走り続け ようやく村の明かりが見えて着た時にふとバックミラーを覗くと さっきまで居たはずの2人が居ない!

えっ?と思い車を止めて後ろを見ても居ない とにかく驚いて車を飛ばし どこでもイイからと灯りある家へと飛びこんだ・・・ そこは村の駐在所 でも何か慌しいそうだったらしい

「今 と、登山者の女性を2人・・・」経緯を途中まで話すと どこで会ったか
どんな容姿かなど まるで逆に尋問の様に聞かれた

なんと登山者の女性が2人下山して居ないとの事 翌日 夜が明け捜索が始まった 親父も登山の経験があるのと 因縁みたいなものを感じ 又、丁度人手も欲しいという事から捜索に参加した

親父が2人を乗せたという場所を案内し 登山道を登る事1時間 避難用の小屋が見えて来た

なんとそこには・・・ 避難小屋の僅か10m足らずの所で 昨日乗せたはずの2人が生き絶えていた・・・あと少しだったのに・・・

吹雪で視界が悪く見えなかったのか・・・ 昨日の恐怖は消え 2人はこの場所を知らせたかったのだろうと思うと悲しさで胸が一杯になったそうです 今から30年程昔の話です・・・

 

違和感

奈良県の山奥にある某神社。
その頃は仕事でのトラブルも多く、何か打開するヒントが欲しくて、親友の
故郷でもあるその地方の神社へ気分転換に旅行することにした。
そこは平地生まれの私からしても、とてつもなく深い山の中だった。
ところが、現地につくと、説明しようもなく違和感があった。なんというか、
針のむしろの上に立たされているような、刺すような嫌な感じ。
結局お参りもそこそこに立ち去ったが、こんなことって本当にあるものなんだ。

追記:そこはソノ筋(?)の人々には有名な場所だったらしく、観光客たちに
混じって、異様な扮装をした、占い師らしき女性たちをたくさん見かけた(笑)

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