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【山にまつわる怖い話】『逆さ女』『おてんぐ山』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【29】

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【山にまつわる怖い話】『逆さ女』『おてんぐ山』など 全5話|【29】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【29】全5話

 

 

風と怪物

これは叔父が病で入院した折、若い頃の話として父が聞いたものである。

叔父の生まれ育った鬼怒川の上流、栃木と福島の県界山地の話である。
昭和二十年代中頃、当時はムササビの毛皮が高値で売買されたため、湯西川付近では毎晩のように「ももっか撃ち」を行う者が多かった。

その夜も叔父と友達の男は一羽を獲り、「これで五円にはなった」と話しをながら、持丸山から芹沢に向かって帰る途中であった。

突如、左手の小さな尾根辺りから強い風が吹き出したような音がゴォゴォと響いてきた。
「随分強い風が吹き出したな」と思い、二人は突風を避けるつもりで近くの大木の根元に腰を下ろして風の通過を待つことにした。

その時である。二人が風吹く音のする尾根の方を眺めて見ていると、その麓の方から何やら二抱えもあるような太くて長いでっかい丸太のようなものが、ゴゥゴゥ、ビュウビュウと激しい音を立て、トンボ返りを打ちながら大尾根に向かって登って行くのが目に入った。

時間にしたら五分位だったか、怪物はドッコン、ドッコンと地響きを立て、尾根を駆け上がって向こう側に姿を消した。
その瞬間、「キィーッ、ギィーッ」と恐ろしい声で鳴いて、ひっくり返って視界から消えた。
同時に先程まで響いていた不快な風音も途絶え、山は以前の静けさに戻って来た。

それから二人は話もせず、一目散に山を駆け下りるとひた走りに走り家に帰った。
その後、同じ時刻に怪物の通った小尾根の向こう側で猟をしていたという別の二人の友達に話を聞いてみたが、両人とも風の音も怪物の姿も知らなかったという。

「兎に角、凄い声だったぞ」と病床の叔父は語ったそうだ。

 

逆さ女

叔父が若い頃、住んでる村から町へ行くのにいつも山を越えて行っていたそう。ある日、いつもより町からの帰りが遅くなりあたりは薄暗くなってしまい急いで山道を歩いていたら目の前に急に長い顎髭の顔が上から現れたと。

突然のことで腰が抜けた叔父。薄暗かったのでよくわからなかったがよくよく見ると顎髭と思ったのは長い髪だった。

つまり、どういうことかというと道の上に横からのびて生えている松の枝から突然女が逆さにぶらさがって現れたというのだ。
よく子供が鉄棒に腰掛け、そのままぐるんとまわってぶらさがって遊んでる姿想像できる?あんな感じだったとか。

つまり、最初に長い顎髭と思ったのは逆さになり下にたれさがった女の長い髪だったのだ。目はカッと大きく見開き、口元は歯がむき出るくらいニィ~と笑っていたそうだ。

叔父の話では、その時怖くなった叔父は頭をかかえて地面につっ伏してただひたすら「ナンマンダブ、ナンマンダブ」と唱え続け、どのぐらい時間がたったのかわからないけどおそるおそる顔をあげると女の影も形も無くなっていたそう。

人か人でないかわかんないけどその夜は帰ってから高熱をだして寝込んだんだってさ。
若い頃の叔父は結構不思議なものが見えたらしく、隣で寝ている兄のうなされてる声で目がさめて、兄のほうを見てみると半透明の龍が兄の体に巻きついていたのを見たりとか、鬼にじっと見られたことがあるとか、山神にあった話などの体験も語ってくれたことがある。

ミツ

山で出会ったお年寄りのハンター、というか猟師さん(?)
から聞いた話しです。

みなさんもウサギの足跡はどのようなものか御存知でしょう。
雪上に残ったものを見た方も多いと思います。
前足の跡が縦に二つ並び、その前に後足の後が横に二つ並んで
いるやつです。

でも、その猟師さんが追跡した足跡は大変に奇妙なものでした。
前足の跡が一つと後足の後が二つだけしかなく、しかも前後の
足跡が逆についていたそうなのです。
猟師さんは不気味に思いつつも何故か妙に惹き付けられてしまい
そのまま追跡したそうですが、その奇妙な足跡の続きは雪原の
真ん中でかき消すように途絶えてしまっていたそうです。

ウサギが追跡者をかわすために後ずさりをする事もあるそう
ですがそのような痕跡は全くみとめられず、まるで雪原の中
に解け込んでしまったような印象を受けたと言っていました。
また、連れていた犬の様子もおかしく、足跡が消えている辺り
に近付くと急に怯えだして使い物にならなくなったそうです。

でも、その猟師さんは先達の方々から「山にはおかしな者がいる」
と散々怖い体験を聞かされてきたそうで、俺のは大した事無いな
ぐらいにしか感じなかったとの事。
後で先達の方々には「見なくて良かったな」と言われたそうですが。

、私が出会った猟師さんは結構のほほんとした感じで話してくれました。
ミツにも色々いて、深刻なやつからどうって事ないやつまでいるのかもしれ
ませんね。
とは言え、先達の方々に見なくて良かったと言われたぐらいだから、深く
関ってしまうと不味かったのかも。

彼は奇妙な足跡よりも何故か山中に立てられていたカカシに出くわした時の
方が怖かったそうです。 理由は、確実に変わった人間が関与している事象
だからだそうです。 やはり理解し難い人間が一番怖いとの事。

 

おてんぐ山

子供のころ、数日間田舎にあずけられることがあった。
群馬の山間部にある、比較的大きな家で、裏には『おてんぐ山』と呼ばれているじいちゃんの持山があった。
やることがないと、その山で落ちているセミをとったり、ウロウロと歩き回ったりして時間を潰していた。
だが、絶対に山頂に向かってはいけないと言われていて、ある場所から奥へは入ったことがなかった。
迷子になりそうだったので、それより奥に行こうとも思わなかった。

ある時、おてんぐ山で遊んでいると、不意に男の子が現れた。
僕よりいくつか年上で、多分小学四年生くらいだろうか。
せみの取り方を教えてくれて、もっといい場所があると促され、僕ははじめて山の奥に足を踏み入れた。
途中のことはあまり覚えていないが、着いたのはおてんぐ山の山頂だった。
小さく狭い山頂には、古いがわりと立派な祠のようなものが建ててあった。
セミをとるのにい居場所とは思えないが、その祠をみて、何か新発見をしたような満足感を感じていたと思う。
しかし、時刻はすでに夕刻で、山頂も薄暗くなりかけており、戻る道はもう暗くなっているようだったため、早く帰ろうと思っていた。
そう申し出ても、男の子は祠を開けて、中の床板を剥がしてほしいと懇願するので、祠の扉を開いた。中にはこれといって石仏や観音の類いもなく、がらんとして埃ぽかった。
床板は剥がせない、と渋って見せたが、彼が言うには、床板の下には何か宝物があるらしい。

苦労して床板の一部を何とか開けることができた。
中には、薄っぺらくてボロボロに錆びた刀剣のようなものがいくつかと、古銭が散らかっていた。
錆びてガスガスだけど本物の刀だと思い、興奮したが、子供の手でも容易に折れるほど朽ちていた。
もっといいものはないかと奥をのぞきこんだが、暗くてよく見えず、見える範囲では目新しいものはなかった。
もっと開けてほしいと頼まれたが、祠を壊すことの祟りや叱責を恐れるべきと、もう暗くなってきたことを理由に拒んだ。
男の子はがっかりした様子だったが、僕に古銭を何枚かよこして、ありがとうと言って、一本道だったが、帰る道筋をおしえてくれた。
不安だったので、一緒に帰ろうと言ったが、一緒には行けないと言われた。
祠はなおしておくから心配無用とのことだったので、僕は暗い山道を懸命に戻った。
途中で心配して探しに出たじいちゃんと出会い、おんぶしてもらって山を降りた。
庭先にはばあちゃんが心配そうに待っていて、ああよかったと安堵しながら、手に何を持っているのと尋ねきた。
昔のお金、これ本物だよね?
と価値の確認のために古銭を見せると
二人の顔色が変わった。
男の子がいて、二人で遊んだ事や、祠を見つけたことなどを話し、古銭は彼にもらったものだと話した。

じいちゃんは、他に何を話したか、何か約束をしたか、彼は名を名乗ったか、などを執拗に問いただしたが、具体的なことになると、何故か遠い昔の記憶の様に曖昧であった。

もう、おてんぐ山にのぼってはいけないと釘をさされ、以降おてんぐ山には行っていない。

男の子に禍々しい印象はないが
神仏の類いにしては何か弱々しく
祖父母の警戒の仕方が変だと思う。
床下の下には宝物があるといっていたが
それが何か、或いは本当なのかは不明。
祖父母はすでに他界し、
両親に聞いても、おてんぐ山の山頂に祠があることも知らない。

もう何十年もたったので今さら真相究明もするきはないが、ついでがあれば田舎に行って山にのぼって 見よう。

 

お堂

山ってよく山頂とかに社とかお堂みたいなのがありますよね。この前実家に帰ったときじいさんが話してくれた話。

じいさんが昔、山に登った時登るのにすごく時間がかかって山頂で一夜を明かすことになった。
山頂には結構大きいお堂があった。
なんかイヤな感じがしたんだけどその山は他に野宿できるような所がなかったし、月は雲で隠れていて山道は真っ暗なので今から下山することなんて不可能。しかも雪も降り出した。
そんなわけでお堂の前にテント張って野宿しようとした。しかしその時テントを忘れていることに気づく。しかも寝袋も忘れていた。「あれ?来る前確認したのにおかしいな・・・。どうやって寝よう・・・。」と思っていたらお堂の存在を思い出した。
「なんかバチがあたりそうだけど雪が降っている外で寝るよりマシか・・・。」
じいさんはお堂の扉を開けようとした。が開かない。中から押されているような感じがする。むかついたので扉を蹴ると開いた。開けた瞬間、中からムワッとした生暖かい空気が顔に当たった。
昼間の登山と扉を開けるのに体力を使ったので中に入ると扉を開けっ放しで眠ってしまった。
夜中妙な夢を見た。なんか山伏みたいな人にすごく怒られたらしい。
朝起きて周りを見回すと腰が抜けそうになった。天井や床にはびっしりと文字が書かれていた。そして扉の内側には大量のお札が貼られていた。
その時すごく嫌な感じがして、じいさんは全速力で山道を駆け下りていった。

結局じいさんの身にはその後なにも起こらず、じいさんは二度とその山には行かなかったそうです。

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