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『N君』全4話|洒落怖名作まとめ【シリーズ物】

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『N君』|洒落怖名作まとめ【シリーズ物】 シリーズ物
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N君

 

さい銭泥棒

 

一つ目の話は、N君が中学1年のころのことです。
N君が夜に地蔵さんのところのさい銭箱から金を盗もうとして、木製のさい銭箱をいじってたら、なにやらガサガサと音がしたのですがN君は構わず、さい銭箱の引き出しをひっぱってやがったら、またガサガサ音がしたので、ふと地蔵の方をに目を向けると、地蔵が身を乗り出して、N君をつかもうと右手を伸ばしてたらしいです。

N君はビビって、さい銭箱の引き出しを持ったまま逃げ出しました。
中には600円ぐらいしか入ってなかったらしいです。
僕が引き出しはどうしたのか?と聞いたら「知らん捨てた」と言ってました。

で、その日からN君が夢の中で自転車をこいでると、突然後部座席がズシンと重くなり、後ろを見ると地蔵が乗っかっていて、「金返せ~」と言うので、N君はビックリして目がさめるといった現象が3日間続いたので、仕方なく金を返しに行ったらしいです。(←昼間に)

「もう夢の中に出ないで下さい」とお祈りして返したら、夢には出なくなったらしいです

 

パジャマ女

 

次のは関西医大のやつで、ずっと前にN君の妹がそこに入院していて、N君も妹の付き添いで一緒に泊まってて、ある日夜寝ていたら、隣の部屋から突然 「ギャー」と叫ぶ声が聞こえたので、飛び起きたN君が廊下に顔を突き出すと、ちょっとはなれたところにパジャマ姿の女がいて、N君は「この人が叫んだのかな?」とか思ってたら、すぐにパジャマ女は壁をすり抜けてどこかに消えてしまったらしいです。
今度はN君「ウギャー」と叫んでしまったとのことです。

N君は「たぶん最初の叫び声は、隣の病室の人が幽霊と目を合わせたりでもして叫んだんやろ」とか言ってました。
2度も叫び声が上がったのに、看護婦は誰もこなかったらしいです。

一応N君はパジャマ女を横から見てたのですが、パジャマ女は髪が長くて顔にかかってたので、顔は見えなかったらしいです。

 

見たけ見たけ?

 

3つ目はN君が清掃会社で働いてたときのことです。
N君と同僚のA君とB君が十何階建てかのビルで清掃作業をしておりまして、N君とA君は内側から窓拭きで、B君は後ろで床掃除でした。
N君とA君が窓を拭き終わって、「どっか汚れてるとこないか?」と窓全体を見渡そうとして、2,3歩後ろに下がったら、窓の外で上からいきなり女の人が落ちてきました。そしてN君たちの前で一瞬ピタッと止まってN君たちと目が合ったらしいです。

その顔は青白く、目は大きく開いて口はニヤーッとしててすごく恐い顔だったらしいです。
空中で静止していたのは1,2秒ほどだと思います。
そしてまたピューッとものすごい勢いで下に落ちていったらしいです。

一緒にいたA君は腰を抜かして動けず「んば、ば、ばば・・」とか
言ってたらしいですが、N君は女が下に落ちてすぐに窓に張り付き、

「ああ、落ちとる落ちとる」

と女が落ち行くさまを見ていたらしいです。

そしてB君と「見たけ見たけ?なあ今の見たけ?」「み、見た見た見たー!」
などと言い合ってたらしいです。

B君は全く気付かず後ろで清掃でした。

□ □ □

あとその女は普通のOL風の格好をしていて、外で風圧を受けて舞い上がってるはずの髪の毛が、まるで風などないようにストンとたれたままで、全く動かなかったらしいです。

一応下に落ちてるかどうか、ビルの外に確かめに行ったらしいですが、外には何もなかったらしいです。

で、ビルの管理者かなんかに聞いてみると「おお、君らも見たんか!」とか言われたらしいです。
詳しいこと不明。

 

電話したいんですけど

 

で、4つ目は
八幡市の八幡山(はちまんさん)のふもとの公園のとこの電話ボックスの話です。

今は公園も電話ボックスもなくなってます。

公園は土がムキダシのとこに、ブランコやら名前忘れたけどジャングルジムを球状にしたようなやつで回転させるやつとかがあって、汚い木が生えてて、腐った木も生えてたりしてたのですが、今は公園はなくなって石畳の上にベンチが立ち並んでます。

そこに電話ボックスがあって、夜中に幽霊が出るという噂がありました。

ある日、夜中にN君とA君、B君、C君(仮名)の4人で、八幡山に肝試しをしに行きました。

□ □ □

そして肝試しを終えて、ふもとに下りてきました。

で、誰かが「もし公園のとこの電話ボックスに幽霊がいたらどうする?」と言うと

B君が
「そしたら、電話ボックスのとこに行って、『すみません電話したいんですけど代わってもらえませんか?』
って言ってやる」
C君
「おお言ってやる」

などと喋ったりしてました。

そして問題の電話ボックスのところに近づいて来たので、電話ボックスを見やると、夜中だというのに中に女の人がいました。

N君たちは、電話ボックスから5mぐらい離れたとこにいたらしいです。

N君が「ほら行ってこいよ」と言うと、

B君とC君は「おお行ってやる」と電話ボックスの方に歩き始めました。

N君がふと女の足元を見ると足がなかったので、側にいたA君に「なあ・・あの女足ないんとちゃうけ?」と言うと、A君は
「うん、ないなあ・・」と言うので、

ヤバイと感じたN君は「逃げるぞ!!」と言って、A君と一緒に猛ダッシュで逃げ出しました。

□ □ □

「ああ恐かったー!」
などと言いながら帰ってきて、
N君がいったい何があったのかと聞いてみると、まあ↓のような展開だったわけです。

B君とC君が電話ボックスのとこまで行って、
中の女の人に「すみません・・(以下略)」と例のセリフを言うと、女の人が振り返り、その顔が青白い顔に吊り上った目つきで、しかも鬼のように牙を生やしていて「今私が電話しとるんじゃ!!失せろクソガキ!」などと言ったので、B君とC君は絶叫して逃げ出したとのことです。

必死で逃げて、明るいところまでやってきたら、追いかけてきた幽霊はふっと消えたので、どうにかN君の家に戻ってこれたというわけです。

B君とC君が
「お前ら、俺たちが逃げる時おらへんかったけど、どこにおってん?」
と言うので、

N君とA君が
「ああ?何言ってんねん?お前ら俺らのこと物凄い勢いで追い抜かしていったやないけ!」
と言うと、

B君とC君は「ああ?そうかー?」と納得のいかない顔をしていたとのことです。

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