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【有名な怖い話】『硫黄島』『キツネ』『フラフープ女』など 短編21話

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【有名な怖い話】『硫黄島』『キツネ』『フラフープ女』など 短編21話 短編
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洒落怖などで割と有名な怖い話の短編を集めて読みやすくまとめました。

 

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有名な怖い話 短編集 全21話

 

 

『市営団地』

3才から20才くらいまで住んでた市営団地の話。

4階建て団地の最上階に住んでたんやけど
各階、左右に部屋があって、自宅は左側、右側の部屋はずっと空いてた。

小6くらいの時に、最上階だけ左右の部屋を繋げて間取りを広くする工事があった。
間取りが2倍になるんで「自分の部屋が手に入る!」と、妹とはしゃいでた。

で、リビングと台所と自分の部屋は左側(元々住んでた方)
両親の部屋、妹の部屋、トイレとお風呂は右側(増築分)
って感じで部屋割りが決まったんやけど、どうも増築した側がおかしかった。

 

明らかに寒い…というか空気が違う感じ。
まぁ増築側の部屋は畳やし水場もあるし気のせいやろと思ってたんやけど
変な現象が次々と…

妹がベットで寝てたらベットがガタガタと揺れたり
誰も住んでないはずの隣の部屋から話し声が聞こえたり(妹の部屋)
この時は妹がほぼ不登校な感じだったので、精神的な問題かなぁと思ってたんやけども…
そのうち自分も金縛りにあったり、ベランダ(増築側)のガラスに謎の顔(仏像的な)をみたり…

特に害は無いんやけども、一番嫌やったのは謎のハイヒール。
夜中の2時とか3時に、階段を上がってくるハイヒールの音が聞こえるんやけど
4階まで上がってきて音が途切れる…降りる音は聞こえない…
これがほぼ毎日。これは気持ち悪かった…
おかんが水商売やってたし、おとんはよく飲みにいってたし
そういう関係の幽霊を連れてきてたんかな…?

まぁ一番洒落にならんのは
なんやかんやで両親離婚&家出、妹は家出して妻子持ちと不倫、結婚
一人取り残された俺はバイトクビからの電気ガス水道停止、食料無し…
まぁ、いまでは皆幸せに暮らしてますけどね。

たまに団地の前を通るのですが
10年近くたった今でも、誰も入居してません…やっぱり何かあるんですかね?

 

『悪い事が起こる土地』

うちの祖母はいわゆる視える人なんだが
近所の大きな駐車場が宅地造成されて分譲されるって聞いたら
「あの土地はダメだ!悪い事が起こる!」ってスッゲー激怒 。
何でダメなのか聞いても「あの土地はダメなんだ」の一点張り。
確かにその駐車場に隣接している家にはマジ基地が何人もいる。

 

駐車場敷地内の大木が切り倒された頃、うちの祖母が入院した。
見舞いに行っても意識が無い状態が続き、
駐車場の事を話さないまま他界してしまった。

その後周辺では祖母が言った通り事故事件が多発している。
駅で人身事故、殺人、乳児遺棄夫婦の逮捕、
そして女子中学生誘拐…マジ怖いんだけど(´;ω;`)

 

 

『遺影』

先日、知り合いの家に泊めさせてもらったときの話
古い和式の家で、お座敷に布団を敷いてもらって僕はそこで寝たんです
その座敷には仏壇があって、中にしかめっ面のじいさんの遺影が飾ってありました
きっと、その家のじいさんだと思うんですけど

仏壇の部屋で一人で寝るなんて気味が悪いと思ったんですが、好意で泊めてもらっているので文句も言えません
一晩だけだと我慢して、まだ19時頃だったのですが特にすることもなかったので、僕は早々と眠りにつきました

早く寝すぎたため、やはりまだ真っ暗な真夜中に目が覚めてしまいました
早く朝になれと思いながら横を向いて目をつむっていると、背後からなにか気配を感じたので、くるっと仏壇の方に振り返ってしまいました
すると、線香を焚いているわけでもないのに、仏壇から煙っぽいものがモクモクしてるんですよ
それで、これ幽霊だっ!!と思って、目をギュッと閉じて、必死にお経を唱えたんです
しばらくして恐る恐る目を開いてみると、煙っぽいものは消えていました
ほっとした気持ちで仏壇を見ていると、遺影のじいさんと目が合って、急にものすごい満面の笑みになったんです
そこで僕は意識を失って、目が覚めると朝になっていました

これはつい先日あった、本当の話です




『張り付いている』

小学校高学年の時の話。

父と母はいわゆるデキ婚。母はかなり頭のいいほうで銀行に務めていたが父は要領が悪くフリーターだった。しかしなんの家族計画もせずに仕込んだのが長女(姉)。その次に私、妹が生まれた。
子育てのため母は父を信じ銀行員をやめパートになった。だが父は母の稼ぎに頼りっきりで浮気を繰り返し薬にも手をつけ、私が10歳の頃離婚した。三人とも母についた。
昔は優しかった父の薬に染まった顔が忘れられなくて、父方の祖母の家にも近寄らなかった。
母も同じだったらしく、四人で夜逃げのようにその時の家をでた。

 

そして、新しいアパートに住んで数ヶ月経った頃、夜中にふと目が覚めてトイレに行った。
用を足して布団の部屋に戻ってみると、その部屋のベランダに通じてる窓から人が張り付いてこちらを見ていた。
部屋は真っ暗だったから気づかれたかは今でもわからない。私は固まってしまった。
気付くと朝だった。当時は怖さと同時に好奇心もあって、その次の夜も夜ふかしして窓を見ていた。
夜の二時くらいになった頃か、誰かがやってきて私たちの寝室を覗いていた。

 

その人は窓を叩くでもなく、写真を撮るでもなくホントに覗くだけだった。視線の先はわからなかったが。
当時からオカルト好きだった私は、次の日の朝姉に相談した。
姉は知っていたらしい。どうも一週間くらい前から居たようだ。
しかもその人の正体を知っていたらしい。
「あれ、パパだよ」

毎夜、夜中に女四人の家を黙って覗く男は薬中の元父だった。

今年父が自殺したらしい。
書くと怖くないですね、このあとも色々あったので怖かったという記憶になってしまったのかも。

 

 

『金縛り』

怖くないかもしれないけど、俺自身が気味悪かった事なんだけど聞いてくれ。
俺文書くの苦手なんで、無駄に長かったり変な言い回しで分かりにくいかもしれないから、後で分からない事とか知りたい事あったらつっこんでくれ。

俺自身幽霊とか体験した事ないから信じてないんだけど、金縛りと言うか、俗に言うレム睡眠?要は意識があるけど体が寝てる?動かない?状態によくなるのね。
3ヶ月に1回ペースくらいでなるんだけど、1年くらい前かな、暗くなり始めた夕方、茶の間でうとうとしだしてその状態になった。
その時茶の間には、妹と母親が居て、すぐ隣の台所行ったり来たりしてたと思う。
まだその状態の時は聴覚が生きてるから、夕飯の支度か何かしてるみたいだった。
“あーまたこれかー・・・完璧に動けなくなる前に1回起きなきゃなー”
とか考えてた。

 

この状態は2段階あって、最初は意識はもちろん、動かないけど体の感覚、聴覚もある(その後違う日に目を明けられること知った)。
ほっといて進行させると、だんだん体の感覚とかが無くなってきて、確か聴覚もなくなり、
夢の中みたいに自分の意識内だけしか認識出来なくなる(狭くて苦しい感じする)。
そうなると夢の中みたいに、声とか場面とかが意識に混ざってくるんだけど(明晰夢みたいに自覚してるけど、ほぼ制御不能で人によるのか、俺は恐怖系な方向へ進む)
そこまで行くと自力で起きるのが難しい。そこまで行ったのは2回くらいで済んでるけど。
だから俺は第2段階まで堕ちる前に、オラァアッ!って感じで体を無理矢理動かして起きる様にしてる。
無理矢理神経つないでるのか、すごい体にストレスを感じるけど。まあなった事ある人分かるかな?。

 

で、その時起こったのは第1段階の時で、今まで一度もその状態の時にはなったことのない、知らない人の声を聞いた。
第2段階になれば、知ってる人の声限定で脳内再生はされるけど、第1段階でのそれは初めて。
声は女の人で、俺の知ってる人の声とかじゃなく、確実に知らない人の声。年までは分からないけど、ばばあってほどじゃないし、若くもないくらいの声だった。
20後半から30後半くらい?かな。
その声は右奥側からフェードインしてきて、ゆっくり左奥側へカーブしながらフィードアウトしてった。

一応重力方向は分かるから地面に対して水平(俺は仰向けで頭は斜め右上むき)だった。
夢の中だとそんなに立体感たっぷりに聞こえるか疑問なんだけど。
まあいいんだよ、どうせ夢とたまたま混ざったんだと思うんだ。
でも、まじで「たすけて」を連呼するのはやめてくれ。マジで。思い出しても不気味なんだよ・・・。
最初「たすけて~・・・たすけてぇ・・・」って感じでなかなかの演技力で苦しそうに言ってた。
この時点で、“は?え?え?なになに?”状態で起きる事を忘れた。
それが聞こえてる間ちゃんと家族の声も聞こえてた。

 

そのうち苦しくなくなったのか、何か鼻歌交じりで歌いだした。
ぜんっぜん聞いた事ない歌詞と曲調で、歌詞はいいイメージじゃなく、暗い内容だった記憶がある。
後半になって、なんか俺に対してじゃなく、俺に気づかず通過してる感じに思えたんで、
こんな経験ないから歌をあえて覚えてggってやろうかと思ってたんだけど、気づいたらもうとっくに忘れてた。
起きた時は多少覚えてたんだけど・・・覚えてるうちにここに書き込んどけば良かったな。

その後うまく覚えてないんだけど、普通に起き上がったのか、無理矢理起きたのか分からないけど起きた。
母親と妹に、顔色悪いけどどうした?とは言われた。
これ以前も以降もこんな事ないので、たぶん自分の夢がたまたまかさなったんだろう?ってことで気にしないようにしてるけど、結構不気味だったので話させてもらいました。




『怪談が原因』

これはほんの数ヵ月くらい前の話なんですが、地域のボランティアでお寺のお掃除をすることになったんです。
我々は男6人女4人でそのお寺に行ったんですよ。それで外は男子が4人(墓地も含める)、客殿は仮にKさんとしておく友達とぼく、本堂は女子となったんですよ。
客殿は立派とは言えないんですがなんとなく風格のある場所なんですよ。二つの部屋を1つにしているみたいな。
ただ、入った時にブルッと少し悪寒がしたんですよ。

 

午後になって晴れてた空も雲が増えてきて不味いなぁなんて思ってるとみんなちょうど掃除帰ってきたんですよ。
集合時間もまだまだだしせっかくのお寺やしって怪談しようって話になったんですよ。
正直先程の件があってしたくなかったんですけど仕方なく合わせてた。
しかし、僕の番になったので、確か稲川淳二さんのバスの話をした気がします。
そしたら窓も空いてないのに何処からかフワァ~と何処からか夏場に冷蔵庫を開けたときのような冷気が吹いてきたんで不味いなぁと思ったんですよ。

 

みんなワクワクして話を待ってたので仕方なく続けてるんですが鳥肌たちまくりで話してても自分の話が怖くなる位でした。
そして、話も佳境に入り私が「運転手が前方にもたれ掛かったあとに」って話した直後に「ウウウウウウ…..」とトイレの方から呻き声が聞こえたんですよ。
生まれて初めて呻き声なんて聞きましたからね話をピタッと止めちゃったんですね。
みんなも聞いてたんで怖くなって黙っちゃったんですよ。

 

その後はなんともなかったんですよ。帰るまでは。ただ、みんなシーンとしてる。話せる気になれないんですよ
その日の夜僕がベッドのなかで横になっているときに(確かlineしてました)突然力が入らなくなって何処からか(グワァングワァングワァン)とだんだん近づいてきたので「金縛りにあった!」と思ってると、
スッ…スッ…スッ…スッ…
と足音が聞こえてくる。そこで僕はカーテンを薄いやつしか閉めてないことに気がついたんですよ。

 

「しまった!」
とは思ったんですがね、もう手遅れでしたよ。女とおぼしきシルエットが窓に張り付いてるのがわかったんです。
冷や汗と脂汗だらだら出てきてまさに生きた心地がしなかったですよ。
しばらくすると何かが天井と言うか窓の上の壁に何かが出てきたんですよね。
そしたらそこには血で書かれたKの名前と眼球らしき物が書いてあるんですよ。
この瞬間ダメだ!と思うや否や
「ギャー!!」と叫んでしまいました。
当然親は起きて怒られましたし、金縛りも解けました。

 

結局僕にはなにも起こらなかったんですが僕の怪談が遠因かと思うと今でも恐怖します。
一緒にいたK君は後日部活の帰り道の電車に跳ねられましたし(つい最近ですから書いて良いのかわかりませんが)ぼくの父はあのあとすぐ右目の内出血で片目が見えなくなりました。
怖くなったのでお寺で供養・お祓いしていただいたのですが、次は僕ではないかと恐怖しています。

 

『ここら辺は幽霊がでる』

友達の家に行こうと家を出たら
タクシーが止まってた。
当時、運転免許を持ってなかった俺は
それに乗って友達の家に向かった。
少ししたら、運転手が
『ここら辺は幽霊がでるねぇ』
とか、言ってるからテキトーに
『そうなんですか』って返したんだよ
そしたら運転手が
『さっき幽霊がこのタクシーに乗ってたんだよ』とか鏡見ながら言ってきたんだよ。
そのとき俺は重大なことに気付いたんだ。

俺んちの前にタクシーが止まってるって
ことは、幽霊が俺んちまで来た…と。

 

 

『硫黄島』

先日、現役のアメリカ海兵隊士官さんと仕事の都合で話をしたんですが、その時に聞いた話が結構えぐいので書いておきます。
新兵を訓練する際に何度も出る話だそうですが、いわゆる先頭慣れした頃に陥る自信過剰って奴の1つで、
敵方が逃げ出し始めた時に、戦線を崩して追いかけ始めてしまう奴が出るんだそうです。

戦線と言うより戦列と言うべきなんですが、銃を構えた兵士が横一列に並ぶのは味方同士が打ち合わない為に非常に重要な事なんだそうです。
そりゃ、だれだって味方に打たれて戦死なんていやですからね。パープルハート勲章も貰えないし。

 

時は1945年。小笠原諸島の南に浮かぶ絶海の孤島。硫黄島。
この島を巡って血で血を洗う激戦が行われたのは皆さんもよく知る所でしょうが、私が話をした士官さんはおじいさんが従軍されたそうで、
その時のエピソードをよく聞いたそうです。曰く『どんなに不利だと思っても日本兵は投降しない』とか、或いは『日本兵は最後の一人まで勇敢だったとか』
んで、その中に出てくる話ですり鉢山攻防戦ってのがあるんだそうですけど。あれです、映画、父親達の星条旗のあのシーンの山です。

 

最後の数名が頑強に抵抗するすり鉢山を包囲して、慎重にすり潰しながら前進し、最後の一兵が手榴弾で応戦している中、十字砲火を浴びせたそうですけど、
その後に星条旗を立てて占領をアピールしたんだそうです。ところが、翌朝になるとその星条旗が倒れてる。だからもう一回立てる。
ついでに、星条旗を立てるシーンを写真に撮ったり記録映画撮ったりしながら。でも、翌朝になるとまた倒れている。しかも、旗ざおが折れている。鉄製なのに。

 

で、事件はおこります。
ある晩、業を煮やした若手士官が小銃を持って星条旗のすぐ近くで歩哨に立ったんだそうです。見張りですね。
何度も何度も星条旗を倒されては海兵隊の名折れ。責任もって犯人を射殺しろって命じられてたんだとか。

その晩、歩哨にたった士官は真夜中に足音を聞いたんだとか。
複数名の足音が、慎重に距離をとって接近して来るんだそうです。
正直「来たな!」と思って、小銃の安全装置を解除し、近くに着たら斉射してやる!と銃を構えたんだとか。
ところが、指呼の間に接近した所で足音が止まってしまい、士官は「気付かれた!」と慌てたとか。

 

息を殺してジッと待っていると、何事かの会話が日本語でなされ、バタバタと斜面を駆け下りる足音が聞こえたそうです。
士官はその足音の方向へ数発射撃し、自分も身を晒して足音を追いかけたんだとか。
追撃戦って非常に危ないんですが、逃がすのも癪だと思ったんだそうですよ。
一緒に歩哨に立っていた海兵隊の兵士も走ったそうです。

走って走って射撃しながらまた走って、弾を撃ちつくして次の5発を押し込んでまた撃って走って。
で、前方で『ギャー!』と悲鳴が聞こえて、しめた!当たった!と思いつつ、日本語で『トマレ!』と叫んだんだそうです。
余談ですが、大戦中の米軍士官は「トマレ」「ジュウヲステロ」「トウコウシロ」など、簡単な日本語指示を学んでいたんだそうです。

 

ところが、今度はその敵側から凄い勢いでバンバンと撃たれ始めたんだとか。
士官の左右をシュンシュンと音を立てて銃弾が通過したんだそうです。
コリャヤバイ!と振り返り、斜面を走りながら逃げたらしいんですが、途中で何かに躓いて倒れたら、そこが日本軍守備隊の掘った塹壕だったそうで、
頭から落ちて側頭部を痛打。昏倒状態になっていたら下からバリバリと射撃しながら海兵隊が斜面を登ってきたそうです。

で、一緒に追跡していた筈の海兵隊兵士と同士討ち。翌朝、明るくなってから調べたら30人近く死んでたとか。
その日から星条旗は夜間になると取り外され、麓の前線本部で管理される事になったらしいですが、
朝になって山頂部へ星条旗掲揚へいくと、かならず足跡が残っていたんだそうです。それも、登ってくる足跡だけ。

 

硫黄島では1945年9月に最後の日本兵を収容したそうですが、終戦後まで散発的抵抗は続いていたんだそうです。
死霊とか幽霊とかそう言う話も恐ろしいですが、生きてる人間の執念とかも充分恐ろしいなぁと。
そんな話でした。




『キツネ』

俺んちの家系は男は霊感が0のかわりに女の霊感が強くなる傾向があるらしい。
実際俺も霊感はまったくない、親父は婿養子だから当然ない。妹はしらん。

子供のころ、小便がしたくておきた俺が用を済まし時計をみると夜の二時だった。
そんな時間に起きていたことのないおれはなんかテンションがあがり
深夜の家を探検することにした。
母ちゃんのうなされる声が聞こえて、暗がりからふすまを覗くと
ベッドでうなされている母ちゃんの腹が妊婦みたいに膨れ上がり
布団からニョキと足がはみ出していて、どうみても2mくらいの大きさになっていた。

 

人間本気で恐怖すると声なんて出ないんだな、おれは四つんばいで部屋に帰り、
布団に包まって泣きながら震えていた。
頭の中はパニックでこれからどうしようどうしよう、父ちゃんに打ち明けるべきか
どういったら信じてもらえるか、自分の母ちゃんが化け物だった。母ちゃんは化け物だった
母ちゃんとの思い出がぐるぐる回って声が出ないように布団を噛んで嗚咽を隠した。

やがて寝てしまったらしく朝になり母ちゃんが起こしに来たのだが
目が明らかに変わっていた・・・
爬虫類というか、どこか他人を見るような目で俺を見るようになった。

 

・俺が話しかけても一度目は無視をする。
・話してるときに表情が全くかわらない。
そのときの母ちゃんの症状は俺や親父に対してもこんな感じなのに親父は全く気にした様子もなく
会社に行ってしまった。

困り果てた俺は
霊感が強く、自分が体験した心霊体験をよく俺に聞かせてくれたばあちゃんに相談することにした。
俺が泣きじゃくりながら母ちゃんが化け物だったこと、俺はそのうち捨てられることを話したら
「母ちゃんはきつねがトリついてるわしがなんとかする」といって俺を抱きしめてくれた。
婆ちゃんの匂いは嫌いだけど我慢した。

 

その日の夜中、俺はばあちゃんに起こされると母ちゃんの寝室に連れて行かれた。
ふすまを少し開けて覗くと、母ちゃんがうなされていて、だんだんと布団のお腹の部分が膨れていった。
俺が泣きそうな顔で助けを求めると、ばあちゃんがガラッとふすまを開けて、持っていた竹箒で母ちゃんの腹を叩いた。
すると一瞬蒼白く光った母ちゃんのお腹は元のサイズに戻った。
これでもう大丈夫、おまえが見つけてくれたおかげで母ちゃんは助かった。
そういって泣きじゃくるおれをあやしてくれた。
あれから親父転勤で引っ越して、久々に今日実家に帰って婆ちゃんにあってきたので記念に書いとく

 

 

『アーチェリー部』

高1の時の話。当時、部活に入るよう先生に催促されて俺はいやいやながらもアーチェリー部に入った。
いやいや入ったものの、筋トレできちんと鍛えられたし何より初めて矢を射った時は本当に気持ちよかった。
矢を射ることを始めてから半月ほど経った頃。アーチェリーってのはそれぞれ距離があったんだが俺は50mの距離で矢を射る練習をしていた。

 

今日は調子悪いなーと思いながらも3本目の矢を弓に取り付ける。そして弓を的に向けようと思ったその時、違和感に気付いた。
俺の学校のアーチェリー場はそれなりに広い敷地を柵の役割を果たしている茂みで2等分したようになっている。

そこの茂みの影に誰かいるように見える。アーチェリーってのは普通、人が前にいる時に弓を引いてはダメなルール。
だから人がいるならみんな弓を引くのをやめるかと思ったが部員は誰一人としてやめようとしない。

 

俺が考えすぎなのかなと思って弓を引くことにした。
弓にはサイトっていうものがついてる。これで矢を射るところを調整できる。(ライフルスコープみたいなものと思ってくれ)
弓を引き、サイトを見て狙いをすまそうとしたその瞬間、サイトの中に人が見えた。

やっぱ気のせいじゃないのか!?俺はびっくりして弓を下げて隣で射ってる同級生に聞いた。
「なあ、あのさ、前に誰かいねえ?危ないだろ」
「はぁ?頭大丈夫?そんなこと言ってないで真面目にうてよ」
元々俺が馬鹿キャラなこともあってかスルーされた。前を見てもやっぱ人がいる。でも矢には当たってない。

 

まあ、あれが何かだったとしてもみんな射ってるし大丈夫か。そう自分に言い聞かせて再び弓を構える。
でも、的を見たとき俺は泣きたくなったよ。人?みたいなものがありえない動きをして凄いスピードでこっちに来るもの。
いつだったか動画で見たゲームのバグみたいなありえない関節の曲がり方でありえないほど奇妙な走りで。
でも誰も気付いてない。見えてるのは俺だけ?そう考えてるうちに目の前に。それはお婆さんだったと判明した。
血走った目でこっちを見つめてくる。ただ、見つめてくるだけ。しゃべりもせず、危害も加えず。

 

他の人たちはすでに矢を全部うち終わっており、あとは俺だけを待っている。これは無理だと思い全部の矢を射るのを断念。
他の人に「上手くいかんからやめるわww」と言って弓を置いて一緒に矢を取りに行く。
的まで走ってる時にまたありえない動きでついてくる婆さん。もちろん血走った目で見たまま、横にピッタリとくっついて。
焦る俺。なんなんだよ、このババア、なんなんだよ。

 

すると、足がもつれて転んだ。同級生や先輩に心配されつつ起き上がり、周りを見渡すともうあのお婆さんはいなかった。
???となっているうちに同級生が俺の矢を持ってきてくれた。

結局、そこからは何も違和感なし。それどころかその日のその時を境に俺は急にアーチェリーの点数が上がった。
あのお婆さんの存在は、結局今も分からない。でも幸運を呼んでくれたのかなと少し思う。

 

 

『ストーカー』

実話です。
現状を自分で振り返るためにも、最初から思い起こして書いてます。

 

私が覚えている範囲では、きっかけは帰宅途中の電車内でした。
少し離れたところに立っている男性がじっと私を見ていました。
その方は身長180㎝くらい。40代の高木ブーといった風貌でした。
くたびれたグレーのスーツに、同じくグレーのコートを羽織っていました。
視線を外して時々確認しても、やはり私をじっと見ています。
気味が悪いと思いましたが、その路線は色街を通るものでしたので
平素から変わった人が多い路線でした。
あまり気にしないように努めて、その日は何事もなく家に帰りました。
時期は今年の3月頃だったと思います。

 

それからしばらくした頃(確か初夏の頃です)、またその男性を見かけました。
今度も少し離れたところからじっと私を見ています。
またか…と思いながら、今度も気にしないよう努めて携帯をいじっていました。
すると、その方は帰宅ラッシュ時の混雑した車内にも関わらず
私の背後へ移動してきました。
この路線は痴漢多発路線としても有名です。
こちらもまたか…と思いながら、始まったら警察に連絡しようと110番の準備をしました。
ですが、その方はじっと私の後頭部を見ているだけで触ってきたりはしませんでした。
ただ、ガラス窓に映る様子から、髪の匂いを嗅がれているのはわかりました。
かなり気持ちが悪かったです。
でも、これでは110番には弱いかと思い、その時も何事もなく家に帰りました。

 

またしばらくして、今度は7~8月頃です。
今度は電車外での遭遇でした。
最寄駅から出て少し歩いたところで、背後から例の男性につけられていることに気付きました。
やっぱり私をじっと見ています。
怖かったので、一度道路の端に寄って追いぬかせました。
そのまま立ち止まっていると、男性は追いぬいた後も何度もこちらを振り返ってじっと見ています。
だいぶ離れたところで長く立ち止まり、とうとう引き返してきました。
危険を感じたので、近くのコンビニに逃げ込み、しばらく待ってから走って帰宅しました。

 

次はあまり間隔が開きませんでした。
その日は残業で遅くなってしまい、最寄駅を出たのは夜12時を回った心でした。
真っ暗な道を歩いていると、後ろから自転車が追い越して行きました。
追い抜き様、思い切り首を捻って私を見ていきます。
怖気が走りました。例の男です。
今回はTシャツにハーフパンツ姿でした。
男はやはり、しばらく先に行くまで何度も振り返り、やがて長く留まって引き返してきました。
すぐに近所のビジネスホテルに逃げ込み、泣きながら警察に電話しました。
その日はパトカーで送っていただきました。

 

次は先月だったと思います。
帰り道で、いきなり物陰から出てきた男性に抱きつかれました。
体を触られて、悲鳴を上げて暴れて振りほどきました。
やはりあの男性でした。
堪らずもう一度悲鳴を上げてしまいました。
まだ早い時間帯でしたので、近所で営業中だったレストランの店員さんに保護されました。
男は逃げていき、私は彼氏の仕事が終わるのを待って家まで送ってもらいました。
ついこの間警察のお世話になったばかりで、110番はしにくかったのです。

 

次はついこの間でした。先週の金曜日です。
職場の飲み会で遅くなった私が最寄駅に着いたのは夜11時過ぎでした。
お酒もあって気持ち良く歩いていると、あの男性が表れました。
この日は最初の時と同じくグレーのスーツ+グレーのコートでした。
男はやはり私をじっと見つめていました。
気持ちの悪さと恐怖が高まり、私は思わず走りだしました。
すると、男も走りだしてしまいました。
とは言えかなり太っている男なので、すぐに引き離すことができました。
私が元陸上部だったのも幸いしたかと思います。
無事に家に着いた時は心底安心しましたが、いよいよこれはストーカーなのかと、頭を悩ませているところです。

現在進行形の話のためオチはありません。




『粗大ごみ』

少し前にあった話。

ある日、買い物に行く最中、何気に粗大ゴミ置き場を見ると箪笥が置いてあった。
今の安普請な感じな作りの物では無い、要所要所に飾り彫りの施された金具が取り付けられた立派な桐箪笥だ。
ぱっと見た限りではその箪笥は何処にも壊れた箇所がなく、間違っても粗大ゴミ収集場に置くような状態とは思えない。
だが、目立つ位置に粗大ごみ収集の為のシールが貼られており、明らかに捨てる為におかれた物なのだろう。

……何でこんな良いのを捨てるんだろうなぁ、勿体無い……などと思いながらあれこれ観察し、
そしてやっとその理由を見て、俺は即座にその場を立ち去った。

――目が合ったのだ、箪笥の半開きとなった小物入れの戸の隙間から此方を伺う、何者かの目と。

その後、買い物の帰り道に恐る恐る同じ場所を通った時には、既に箪笥は其処には無かった。
出来れば、誰かが拾ったのではなく、収集業者が回収して処分したと思いたい。

 

『妻の死』

妻と一緒に、誰もいない自宅マンションの鍵を開けて帰宅。
すでに夜だったから入りざまに玄関の電気つけて、廊下をぬけリビングいこーかなと思ったら、玄関に置いてた小物が廊下の真ん中にこれ見よがしに落っこちてて
「なにこれ?これやったの妻?」
「ちがうよーえーちょっと怖い」
これは泥棒かなんかか…?と思ったから、ビクビクなりながら家を全部捜索したけど誰もいない。てかその小物以外動いた痕跡もない。
「…てか鍵閉まってたしね」と言いつつ玄関から共用廊下に妻が出てって、俺は家の廊下で(ピッキングしにくいやつなのになぁ)とか(合い鍵?閉めていかねーか。つか何も取られてねぇし)とか考えてた。

時間にして10秒くらいかな。そしたらいきなり「ピンポーンピンポーン」て玄関鳴らされてさ
「何やってんだよ鍵閉まってねぇのに」っていいながらふざけてる妻の顔みてやろうと玄関ドアの覗き穴からふと見たら
帽子かぶった知らない男が覗き穴からこっちを凝視してた。
!?まさかこいつか?と思って玄関強く開けたら男はエレベーター方向に小走りで逃げ出してたから「おいちょっとあんたっ!」て俺もドア出て走って男の腕をつかんだら、なんかの皮膚病みたいに表面カサカサの粉だらけで
その男がゆっっくり首をこっちに向けて見てきたんだけど、目は見開いて血走ってて、(絶対こいつヤバい)って動揺したら掴んでた腕緩めちゃってさ
そしたら気持ち悪いくらい速い足で共用廊下走って行っちゃったから、そうだ妻は?と思って振り返ったら
血だらけの妻がドアの前で殺されてた。

 

 

 

『助けてあげた』

怖いというより不思議な話。
妹が小学三年生で私が小学五年生だった頃の話です。
父は当時バイクで会社に通っており、父が帰宅する頃には妹は寝ているのが普通でした。

私が母に手伝って貰いながらリビングで宿題をやってると父が帰宅してきました。 父はリビングに入って来るなり、「交差点の真ん中で派手に転倒しそうになった。 車は来て無かったけど、びびった」と話しました。
私や母が危なかったねー、と話していると寝ぼけた妹が「パパ危なかったね。うちが助けてあげたんだよ」と。

まぁ、偶然もしくは妹が起きてて話を聞いており、咄嗟に嘘をついたとも考えられますが、我が家の他のエピソードを考えるに、嘘や偶然じゃないんじゃないかなぁ、と。

妹は夢の中で転倒する父を助けたようですが、具体的な話は覚えてないです…

特に面白くない上に、短くオチもないですが、ずっとモヤモヤしてたので投下させて貰いました。

 

 

『エレベーター』

兄貴の話で、別に怪談でもないんだが
エレベータに乗ると幽霊の声が聞こえるって噂のマンションがあった

そのマンションでは、誰かがエレベータに乗ってる時に
どこからか声が聴こえてきて「おやじ」とか「いないのに」とかぼそぼそ喋るらしい

声は、男性の低めの小さな声で、聞き取りにくい感じで喋るらしい
何回か同じような声を聴いた人がいて、
最後に聴いた人の話では「おやじ」って繰り返し呟いていたらしい

その内、エレベータの幽霊のお祓い?お清め?を行ったらしい
それからしばらく、声は聴こえなくなったらしい

だが、しばらくして、またエレベータで
前よりゆっくりしたくぐもった声で「お や じ」っていう声が聴いた住人が出たらしい

 

ここから俺の兄貴の話になるんだが
俺の兄貴は基本的に不真面目な性格で、なんというかきっちりしてない
仕事の空き時間に携帯ゲームで遊んだりしてるくらい不真面目で
エレベータの点検・保守の仕事をしていた

幽霊の原因は、前年に例のマンションを定期点検に訪れた兄貴が、
卵型のおもちゃをエレベータの下(緩衝器がどうとか)に落としたのが原因っぽい
しかもそれは、真ん中のボタン押すと「親父にもぶたれたことないのに!」って喋るやつだった

兄貴はエレベータの定期点検で管理人さんからその話を聞いて死ぬほど焦ったらしい

すぐに原因に思いいたって、点検の際にこっそりおもちゃを回収したとか
ただ、そのおもちゃはもうボタンを押しても鳴らなくなってて、完全に壊れてたみたい

兄貴が回収した後も、
未だにエレベータの幽霊は出続けているらしい

兄貴はというと、本物の幽霊を呼びこんじゃったんじゃないかとかいってびくびくしてる
俺は多分、今出てる幽霊は神経過敏になった住人の気のせいだと思ってる
もし、都内近郊のマンションで似たような話があったら、その元凶はおもちゃの声なのかも




『消えた写真』

数年前、仕事中にwebで調べ物をしていた時に
画像検索をしていたら、奇妙な画像をみつけた
TVの刑事ドラマに出てくるような事件の現場検証みたいな写真で
鑑識の制服を着た人が捜索本部(?)みたいなテントの中で何か打ち合わせしてるようなやつ
更に山の中を何か捜しているような写真が数枚と
今度は人間のバラバラになった手みたいなのと切断された頭部みたいなもの
その頭部のアップらしい写真もあった
あまりに気持ち悪くてとりあえず遺体らしきものが映ってないものをクリック→拡大したら
どうみても合成にはみえなかった
で、URLを開こうとしても404になる
それで怖くなって閉じてしまったんだけど
検索していたのは殺人とか遺体とか全然関係のないキーワード
その数ヵ月後にもう一度検索してみたけどもうなかった

ちょうどそれをみつけたのはあるバラバラ殺人事件が世間を賑わせてた時で
それは今でも未解決事件スレが出来ると上がるような事件

あれは何か映画とかの小道具だったんだと信じたい

 

『首吊り』

数年前の冬、高校へ行くためにチャリをすっ飛ばしてた。
自宅から高校へ行くまでの道は2つあって1つは信号の多い大通り(ただし道は終始平面)もう1つは坂が多い人通りの少ない路地だった。
坂が多い道、一見何のメリットも無いように見えるが何故かこっちの道を通ると5分ほど早く学校につくという不思議。(信号が無かったからかも)
まあ自分は時間に余裕を持って高校に行っていたので坂道を使うことは基本無かった。
しかし、その日は朝からトイレに篭っていて家を出るのがいつもより10分遅くなってしまった。

止むを得ず坂道を使うことに。不気味だったので前だけを見てチャリを漕いでた。
あと少しで路地を抜けるかという時にまたもや痛恨のミス。左ポケットに入れてた財布が無いことに気づき、慌てて戻る俺。
財布は、すぐ見つかった。バックして30mくらいのところに茂っている林の前に落ちてたからだ。
そして財布を拾って顔を上げたその時、俺は目の前の林にあるものを見てしまった。
それは、俺が不気味だからと見ないで視界の端にいれていただけのもの。サンドバッグか手作りブランコかと思っていたもの。
入学式で着るような正装をした幼稚園児の首吊り死体がそこの木にはぶら下がっていた。
冷たい風が吹く度にざわめく木々と共に小刻みにゆらゆら揺れる手足。それはまるで昔からそこにあるかのように馴染んでいた。
その雰囲気に腰を抜かした俺。動揺して警察に通報するといった判断はできずに急いでその場を離れた。

学校でも怖くて誰にも話さず、あの道は二度と通らずで結局有耶無耶に終わってしまった。
ただ、あれは未だに新聞やテレビを見ても報道されたような痕跡が無い。
実はもう見つけられていて親族が報道を拒否しているのかもしれない。
しかし、俺はあの死体は今でもあの木にぶら下がっているのではないかと思ってしまう。
それくらい自然に馴染んでいた首吊り死体は未だにトラウマである。

 

 

『フラフープ女』

俺が大学一年の頃、高校で同じ部活のやつと二人で東北の旅をした。
その時に俺の希望で恐山に行った。

それまでは俺には霊感とかそういう類いのものはなかったが、その旅から帰ってきてから不思議な出来事が起きるようになった。

ただ、元々どんくさいので大抵は恐怖心を覚えないんだけれど、一回だけゾッとした経験をした。

当時は不眠症で、結局寝付けずに夜中の二時か三時くらいにコンビニに行くのが日課だった。

夏も終わりくらいで、夜は気持ちいい感じに涼しく、鈴虫が鳴き始めている以外は本当に静かな住宅街を十五分ほど歩けば目当てのコンビニがある。

そこに向かう途中にはちょっとした畑があり、続いて茶屋、本屋と並んでいる。

畑の辺りに差し掛かったとき、本屋の前で白いものがパタパタと動いていた。

俺は目が悪い上に普段散歩する程度なら眼鏡をかけないのでそれが何かわからなかった。

たしかここら辺にはコニカだかキャノンだか写真屋のあの風でクルクル回る看板があったはずだからそれだろうと思い込んで、特に気にせず歩いていた。

煙草を一本吸ったので足で消したときふと気付いたんだが、そんな看板がクルクル回るほど風は吹いていない。
というよりほぼ無風だ。
そこでおかしいと思うべきだった。

茶屋に差し掛かったとき、本屋の前にある「それ」が何かわかり、全身の血が逆流するような恐怖を覚えた。

 

白い服を着た女だった。
当時、俺はリングを見ていなかったが、全く貞子と同じような、長い髪を前にだらりと下げた白い服の女が、なぜかフラフープをしていた。

本能的に「これは気付いたそぶりをしてはいけない」となぜか思った。
霊とか幻覚とかの類いだろうが、ただの異常者だろうが、どっちみちこの女を直視したらマズいと思った。

全く気付かないふりをして二本目の煙草を取り出し、火をつけた。

その女との距離は一メートルもなかった。

俺は全く気付かないふりをして、まっすぐ前を見ていたが、視界にはハッキリと女がいた。

そして俺が歩くのに合わせて顔の向きもゆっくり動かしている。
俺が前を通るのを見ているのがわかった。

数秒の間だと思うが何時間にも感じられた。

 

フラフープ女をなんとか通り過ぎ、足早にコンビニに向かった。

そこでふと疑問が浮かんだ。
フラフープをしていたのに風を切るあのヒュンヒュンという音がしていなかった。
さらに言えばあの至近距離ならフラフープは俺に当たるはずだ。

でももうとにかく一刻も早く人のいるコンビニに入ろうとしたとき、コンビニの向こう側に、白いパタパタと動くものが見えた。

その時は確実に見たわけじゃないが、おそらくアレだ。

一本道の道路のはずなのに先回りされている。

とにかく恐怖でコンビニに入った。

結局あれがなんだったかわからず、帰りは別のルートを通ったら遭遇することはなかった。

ただ、家に帰って全く身に覚えのないレシートがポケットからかなりの量出てきた。
場所もあのコンビニじゃないところのものだった。

少なくとも俺が本当に実際経験した中でダントツに怖かった体験だ。

 

『次はコイツが行くからな』

俺はイイ年したおっさんだ。
昨夜こんな夢を見た、夢の中で俺は体が子供のサイズだった。
知らないビル街でサイレンが、聞いたことないけど空襲警報みたいな感じで周りに響き渡っていた。

何かから逃げるように周りのたくさんの人達が一つの方向に逃げていく。
俺はみんなが何から逃げているのか見極めるつもりで傍に立っていたビルの壁に
張り付いておおぜいの人が逃げるのをやり過ごしていた。
地響きが少しづつ近づいてきて、傍に建っている5階くらいのビルの上から
不意に恐竜みたいな明らかに肉食だとわかる怪獣の頭が覗いた。
俺は日ごろ勇敢でも運動神経が抜群なわけでもなんでもない普通のオッサンだけど、
相手があんだけ大きければ身体が子供の俺なら建物の影を伝って隠れて逃げたら絶対逃げおおせると思った。

通りをみんなが悲鳴を上げながら固まって逃げているのを見て怪獣にこっちにおいでと誘っているような物じゃないのか?とすごく冷静に見ていた。
でも怖い、冷や汗がわきの下を流れている、ビルの陰、怪獣の目が見てない方向にそっと逃げた、怪獣は人の流れを追ってだんだん地響きが遠くなっていく。
助かった、うまくやったという安堵感でほっとしていた。

 

ただ、夢の中でなんとなくこれは夢だとわかってきた、ゲームの一面クリヤーみたいだなと思った
目が覚める一瞬に耳元で男の押し殺した声が「次はコイツが行くからな・・・」と囁いた。
そいつは夢の中、うちのアパートのドアから入ってきた。
身体全体が黄色い粘土みたいにひび割れた皮膚からたくさん血をにじませて、無表情な穴みたいな目で俺をじっと見ている、動きもすごく速いし、すごく尖った牙をもっていた。
とても逃げられないもう駄目だと思った。
おしっこ漏れそうになって目が覚めて、体がぶるぶる震えていた、心臓もすごい勢いで
動いている。

夢でよかったと本気で思った。
今までこんなに疲れて眠りから覚めたことはない、二三日続いたら身が持たない。
敵が等身大だと恐怖も等身大になるんだろうか、今夜眠るのがとても怖い・・・・。

 

『しゃべる猫』

中学時代から親交がある先輩の話。
その先輩は猫が苦手なんだとか。苦手になったのは元カノが原因らしい。
その話が女のキモさ、怖さを実感させられるものだったので投稿。

 

その先輩に初めて彼女ができたのは高校に入って数ヶ月の頃だった。
その女の子は顔も可愛くスタイルもまあまあ、文句無し….の筈だったのだが少しおかしい子でもあったらしい。
まあ、おかしいって言っても障害持ちとかそんなんじゃなくて今で言う厨二っぽいとかメンヘラ?の気がある的な。
そんなんだからその子はモテる要素ありまくりだったのに周りの男子からは一歩引かれていた。

しかし、先輩は生粋の馬鹿だった。全身にお湯をかけて真冬の外に出て奇声をあげ、次の日風邪を引くような馬鹿。
友達と鶏の水炊きの鍋パーティをやった時に紙パック入りのカフェオレを鍋にドバドバ入れて食べてゲロ吐くような馬鹿。
そんな馬鹿中の馬鹿であった先輩はその子を不思議ちゃん萌える!くらいにしか思っていなかったとか。

そして付き合い出してから一ヶ月?で初キス。ここは腹立つし話に関係無いので省略。
しかし、その月を境に彼女の奇行が目立つようになってきた様子。
左手首のリスカの傷痕が増えたり(元々リスカ傷は2ヶ月に1本見かけるくらいだった)顔の至るところをカッターで傷つけたり、ブツブツ呟くことが増えたりと。
特に部屋にたくさん置いてあった虫や両生類の標本にみんな手足が無かったのにはさすがに馬鹿先輩でも引いたらしい。

 

奇行が多かったのにはさすがの先輩もとい馬鹿でも拒否反応を示したらしくついに別れを告げる時が。
まあ、ここら辺はテンプレ通り。女の子が別れたくないと駄々をこねて先輩が無理矢理冷たく突き放す。

こうして、先輩の初恋愛は終わった。かのように思えた。
別れてから約1週間後、部活が休みだったため早く家に帰ることができた先輩。
家の20mくらい近くには空き地がある。ここの前を必ず通るのだがここに猫がいた。
カワイイなーと思い乗っていた自転車から降り、猫に近づく。すると、意外なことに猫の方からヨタつく足どりで寄ってきた。
先輩はその猫を招き、抱きかかえた。が、その猫の顔を見てとてつもなく驚き、怒りと哀しみが湧いてきた。

その猫の顔は傷だらけ。左目の下の切り傷やズタズタに崩れ、赤く腫れている額。
誰がこんなことを….。ここでふと、先輩は思い出した。
別れた彼女が傷をつけていたのは左目の下と額…..。まさか….。そう考えているうちに耳元で誰かが言った。
「この痛み、どうしようかな」
そこにいるのは先輩と猫のみ。まさか、猫が喋った!?そんなわけない、そう思って周りを見渡した。

空き地から更に40mほど先の塀の影に彼女を発見。自分の家を知らない筈の彼女が来てることにもゾッとしたのだが一番の疑問が。
あの声は誰の声?
それ以来、猫を見るとまた喋ってきそうで怖いんだとか何とか。
その彼女さんが2ch見てないとも言い切れないから話の大事なところは変えずに所々フェイクを混ぜているので。

 

 

『夢の記憶』

前置きとして
この話は幽霊や怪奇現象
ましてや恐ろしい人間の話などではなく、ただの夢の話です
ただもしかしたら怖い思いができるかもしれない、という話です

 

私は幼稚園から小1くらいまで、毎日のように怖い夢を見ていました
おかげで小1のはじめの頃までは怖くて一人で寝ることもできませんでした
兄と2人でと買ってもらった2段ベッドも、怖い夢を見た後に隣に誰もいないことに耐えられず
暫くは両親や祖父母の布団にもぐり込ませてもらっていました
因みに夢の内容をいくつか挙げさせて頂くと次のようなものです

 

薄暗い部屋の中、一人布団の中で寝ていて目を覚ます
豆電球がついているため暗いながらも周りが見える
ふと横を見ると、家に飾ってあった和人形が独りでに動いて近づいてくる
周りは薄暗いのに、人形だけやけにはっきりと見える
身体を動かそうとしても動かない
人形が枕元まで近づいてきたところで本当に目を覚ましました

 

また別の夢

私は自室前の廊下に立っていた
廊下の先を見るとなにかの影のような、真っ黒な何かが見えた
その影はドラクエのどろにんぎょうのような形をしている
私は恐ろしくてその影からにげようとした
しかし身体が異様に重い
身体を動かそうとしても、まるでスローモーションのようにゆっくりとしか動かせない
後ろを向いているのに、影が近づいてくるのがわかる
叫び声を上げようとした
「わああああああ!!」と叫びたいのに
「んんんぁ~あ~あ~あ~」とうまく声もだせない
なんとか逃げようと、廊下とつながる階段まで逃げたところで声を上げながら目覚めました

 

私の家にはちょっとアートチックな顔のない女性の絵が描かれた(化粧品店かどこかのブランドの?)紙袋があった
自分はその紙袋の絵が少し苦手だった
両親とベッドで寝ていて、夜中に目を覚ました
窓の方に目を向けてみるとカーテンが開いており、窓の外にはあの顔のない女性が浮かんでいる
私が驚き固まっているとその女性の手が私に向かって伸びてきた
手は窓ガラスをすり抜け私に向かって一直線に伸びてくる
手が私のすぐ目の前まで来たところで私は叫びながら目覚めた
隣で寝ていた両親もその声で起き、私の心配をしてくれた

 

ただ、この夢の記憶を思い返すと
私は叫びながら目覚める自分を見下ろしている記憶があるため、どこまでが夢だったのかは定かではありません

このあたりの夢が特に怖かった、または何度も繰り返し見たという理由で印象に残っています

 

小学1年生の時、怖い夢ばかり見るため寝るのも怖くなり祖母にそのことを相談しました
すると祖母はその解決法を教えてくれました

この頃、私は眠るときにある癖がありました
お腹の上に両手を乗せて、亡くなった人が手を組んでいる様子を想像するとイメージし易いと思います
祖母が言うにはこの寝方をすると怖い夢や悪夢を見やすいそうです
私はこの癖を改善すると、祖母の言ったように怖い夢を見なくなり
寝ることに対するトラウマは暫く残ったものの、それからは一人で寝ることもできるようになりました
おばあちゃんの知恵袋ってスゴイ
私はその時初めてそう思いました

 

人の夢の話になんか興味がない、所詮夢の話だなどと思った方もいるかもしれませんが
こんな夢をみる可能性がある、という例のつもりで私の見た夢の話をさせて頂きました

中学に入ってからも一度試しましたがその際はどろにんぎょうの影の夢を再び見ました

この話は友人何人かに話したことがありますが「怖いから」と試してくれる人はいませんでした
その為私以外の人がやっても本当に怖い夢を見れるかという保証はありません

もし手軽に怖い体験をしたいという方がいましたら
検証の意味も含めて試してみて下さい

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