『真夜中の踏切』など 全5話|世にも奇妙な怖い話・都市伝説【オカルト- 短編】など 全5話|洒落にならない怖い話【短編・オカルト】

『真夜中の踏切』など 全5話|世にも奇妙な怖い話・都市伝説【オカルト- 短編】など 全5話|洒落にならない怖い話【短編・オカルト】 厳選

 

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短編 洒落にならない怖い話 全5話

 

黒い人形

あるアパートに1人の女性が引っ越してきた。
その女性は、父親が誰かわからない赤ちゃんを連れていた。
家事と育児に追われる日々を送るうちに、
女性は徐々に子供を疎ましく思いつつあった。

女性が引っ越してから半年がたち、
家賃の支払いが遅れていたことに文句を言おうと、
大家さんが女性の部屋を訪ねた。
合鍵を使って部屋に入ると、すでに室内はもぬけの殻だった。

埃まみれの部屋の隅に、黒い大き目の人形がポツンと置かれていた。
大家さんがそれを手に取ろうとしたその瞬間、
人形の色が黒から白にすごい速さで変わってしまった。

しばし呆然とした大家さんだったが、人形をもう一度よくみると謎が解けた。
人形に見えたのは、赤ちゃんの死体であり、
黒く見えたのはおびただしい数のゴキブリが、
死体に群がっていたからであった。

 

 

真夜中の踏切

これは俺の体験した話です。

数年前、友人Aに「胆試しに行かないか?」と誘われ
半端無理やりに近い形であるローカル線の踏み切りに行く事になった。
この踏み切りは曰く付きらしく、列車があまり通らないローカル線にも関わらず、
飛び込み自殺が後を絶たない事で有名だったらしい。

その友人Aは「夜の零時丁度に踏み切り前でクラクションを鳴らすと自殺者の霊がでる」と言う、
何処にでもありそうな(?)噂話を聞いて早速試したくなったそうだ。
(それに付き合わされる俺にとっては傍迷惑な話である)

友人Aの運転する車は内心渋々嫌々な俺を乗せ、高速道路で3時間、
高速道路を降りて、其処から更に2時間掛けて俺と友人は件の踏み切り前に到着した。
時間は既に午後11時を回り、踏み切りの周囲は完全に真っ暗、周辺に家屋どころか街灯すら無く
明かりはというと弱々しい蛍光灯が薄らボンヤリと踏切を照らすのみと、
見た目だけでも不気味な雰囲気が漂っていた

当の友人はニヤニヤと笑みを浮かべつつ「ここがあの話の踏み切りか・・・」と嬉しそうに呟いていた
んで、俺はと言うと(さっさと終わらせてくれ)と心の中で思いつつ、MDウォークマンの音楽を聞いていた

そんなこんなしている内に時間も流れ時刻は零時前、友人は「そろそろだな」と呟きスタンバイをする
無論、零時になると同時に車のクラクションを鳴らす為である
友人と俺(嫌々)は携帯電話で時報を聞き、零時までのカウントダウン開始をする・・・

時報『・・・・午前零時丁度をお知らせします・・・ピッ・・ピッ・・ピッ・・ポーン』
友人A「良し、今だ!!」

パパァ―――――――――――ッ・・・・

夜闇を切り裂く様に友人の車のクラクションが周囲にこだました・・・・・・・・・・だけだった
幾ら待てども、夜闇にボンヤリと浮かびあがった踏み切りには幽霊どころかそれらしい物すら現れなかった
そして当の友人は機嫌悪そうに「なんや・・・結局何も起きなかったやん」とぼやく始末
俺は(ほらな・・・何も起きなかっただろ?)と言った感じの冷ややかな視線で機嫌悪げな友人を眺めていた・・・・と

 

カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン カ ン ・・・・・

項垂れる友人と呆れる俺の不意をつくように踏み切りの警報機が鳴り始め、列車の接近を知らし始めた
俺と友人はその不意打ちに少々驚きつつも「こんな時間にも電車が走るんだな?」とか
「走るとしても回送列車だろ?」などと話している内に

ガァ――――――ガタンゴトン・・・ガトンゴトン・・・・

妙に古びた単行電車がモーター音を響かせつつ踏み切りをゆっくりと通過して行った
結局、それ以降は何事も起きる事も無く、少し不満げな友人と少し疲れ気味の俺は帰路についた・・・

だが、俺は少し妙な事に気が付いた・・・あの時走っていった電車である
電車がゆっくりと走っていった為、目で確認で来た事だが
その電車は深夜にも関わらず、車内は妙に混んでいたのである・・・
おまけにその乗っている人は老若男女様々で一様に生気の無い表情を浮かべている様に見えた。
俺はその見た事を妙に思いつつも、
その時は「近くに祭りでもあって、その帰りの人で込んでいたのかな?」と勝手に自己解釈したのであった。

そしてその胆試しから数日後、俺は別の友人Bと酒を飲みつつバカ話をしていた
当然の事ながらその胆試しの話も話題に出し、Aが意気込んでいたのに結局何も起きなかった事
そしてその直後に電車が走ってきて少し不気味だった事を友人(悪友では無い方)に話した

と・・・・その途端に友人の顔色が変わり、
「おい、お前・・・・その胆試しをしたのは何時の話だ?」と聞いてきたのだ
俺は急に顔色を替えた友人Bに首を傾げつつ「え?数日前の話だぜ?」と答えた

「嘘だろ?・・・・それは有り得ない話だぞ!?
あそこはとっくの昔に廃線になって、線路すら残っていないのだぞ!?」

少し鉄の入った友人Bの話だと、その踏み切りのあるローカル線は数年前に廃止となり
その踏み切りも線路も全て撤去されてされており、何も残っていないと言うのだ。
俺は友人Bの話を黙って聞くしか出来なかった・・・・

あの日、俺と友人Aが見たあの踏み切りと電車は一体何だったのだろうか?
そしてその電車にのっている乗客は一体何処へと向かっていたのだろうか?
・・・それは誰にも分からない、知るのはその車内の乗客だけなのだろう・・・・

その時以来、俺は真夜中の踏み切りで電車が通るのを待つのが嫌になった。
夜の闇の中から、あの時見た電車が来ると思うと背筋が寒くなるのだ。

何故かと言うと・・・・あの時の電車の乗客は皆、生気の無い目でこちらを見ていたのだから

 

 

簡単な霊能力を計りたい方

まず昨日の晩御飯を思い出して下さい。
そして食べてる時を頭の中で再生して下さい。

できましたか?

もし、自分の目線が再生されたなら問題はありません。
後ろから食べてる姿が再生されたならそれはあなたに憑いている霊からの目線です。
気をつけて。

 

 

霊柩車

友達から聞いた話。

ある女性が海外旅行をしていた。
初日から買い物や食べ歩きを楽しんだので夜になると疲れてしまい、
その日はホテルへ戻り、寝ることにした。

ところが、暫くして車のクラクションの音がして目を覚ました。
「うるさいな。」
と思い、窓から顔を出すと、霊柩車が止まっていた。

クラクションが止み、運転席から青白い顔の男が顔を出した。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性は気味悪く思い、慌てて窓とカーテンを閉め暫くしてから再び外を見ると霊柩車も男もいなかった。
不信に思いながらも再び眠りに付いた。

翌日になり、ホテルのフロントで
「昨日深夜に霊柩車に乗った男がクラクションを鳴らしてよく眠れなかった。」
と苦情を言うと、
「昨夜は誰も泊まりに来てませんし、霊柩車も通ってませんでしたよ。」
と言われた。

女性は不思議に思いながらもその日も観光名所へ行ったり、買い物などを楽しんだ。
隣の街へ足を運んでみようと思い女性がバスを待っていると古めかしいバスが止まってドアが開いた。
すると中から霊柩車の男が顔を出した。

「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性が
「結構です。」
と断ると、バスは行ってしまった。
周りに居た人を見渡すと誰もさっきバスが来た事に気がついてないみたいだ。
女性は少しだけ怖くなった。

 

隣街へ着いて、女性はデパートへ向かった。
二階にある婦人服売場へ行こうとしてタイミングよく来たエレベーターへ乗ろうとした。
ドアが開くと、中からまたあの男が出てきた。

「もう一人、お乗りになれますよ。」

女性は驚きと恐怖で叫びそうだったが、何とか
「け、結構です…。」
と蚊の鳴くような声で断った。
男は無言でエレベーターへ乗り込んだ。

ドアが閉まったとたん、中から何かが千切れるような音と、凄まじい悲鳴、
大きな物が落ちたような音がその場に響き渡った。
ワイヤーが切れ、エレベーターが落ちたのだ。

中に乗っていた十名の乗客は全員死亡。
不思議なことに、女性が見た霊柩車の男と証言の合う人物は誰一人居なかった。
あの男は一体何だったのだろう。

 

 

学校のトイレ

私が中学2年の時の話です。
休み時間、いつも使ってる方のトイレとは違うトイレに行った。
(確か、いつも使ってる方が清掃中かなんかで入れなかったからだったと思う)

で、そのトイレに行き、何故か一番奥しか紙が無かったので仕方なく一番奥に入った。
そのときから、なんか嫌な感じはしていた・・・・
そして、私がその一番奥のところから出ようとした瞬間・・・・・・

「そこに誰かいるの?」

小さい女の子の声だった・・・しかもそのトイレには私以外いないはずだった。
入るときに誰もいなかったし、それは間違いない
後から誰かが入ってきた可能性も絶対ありえない・・・・

そして、もっとも恐ろしいのは・・・その声は私の頭上当たりから聞こえてきたということだった・・・・
そんなところに人がいるはず無い・・・ましてや小さい女の子の声が聞こえるなんてありえない

私はそのまま一目散に逃げた。
もちろん、頭上を見る勇気なんてあるはずもなく・・・
でも、気配を感じた・・・明らかに何かが「いた」のだ・・・私の頭上に・・・

あの時上を見なくて本当に良かったと思う
このことを友達に話しても信じてはもらえなかった
でも、私は確かに聞いた、あの声を・・・・・・・・

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