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【山にまつわる怖い話】『五八寸(ゴハッスン)』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【46】

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【山にまつわる怖い話】『かんかんかん』『裏高尾』など 全5話|【46】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【46】全5話

 

 

時間が止まる

怖いというより不思議な話ですが…
工房時代、私は家業が八百屋ということもあり、春先によく山菜採りに連行されていた(山菜は元手タダなんでウマーw)
山の入口に小さな祠があり、いつもはスルーして行くのだが、その日はなんとなく手を合わせてから入山。
母は体力的に足手まといなので、割と低い平地を探索していた。
私と父は春先でぬかるんだ急斜面を探索。我ながらかなり危険だったと思う。
しばらく探索していたら、私の体に異変が起こりました。
音が消えているのです。その日は天気も良く、そよ風が吹いていたにもかかわらず…

私は不安になり周りを見渡すと、森の中がまるで時間が止まっているかの様に静まりかえり、何も動いていないかの様に見えました。
その時、頭を軽く叩かれた感触があり、そちらを見たら、父が斜面を滑落してきたのです。
間一髪で私は父をつかまえ、事なきを得たのですが…
気付いたら森の中はいつもの様にざわめいていました。

後にその事を父に話すと、『山の神様が助けてくれたのかもな』とのこと
私自身、その山の祭りで奉納舞を舞っていたので、それもあるのかな?と思っています。

東北の、とある霊山の麓での出来事でした。

後日談として、父がその祠に酒を奉納しておりました

いまだに奉納舞は続けております。
舞っている最中に半ばトランス状態になることがあるのですが
山の神様が降りてきているのだと私は思っています。

 

かんかんかん

おとといの話

山のすそまですぐ住宅街、という町に暮らしています。
その山の本当にすそのあたりにアパートを借りていて、普段は水のあまり無い川が山との間に流れている、という土地です。

爽健美茶がきれたので、徒歩5分ぐらいのコンビ二まで行こうと家を出たところ、
川原からかんかんかんという音が聞こえました。
またどっかの学生でも騒いでるのかな、と思ってそちらに眼を向けずに川べりを歩いていると、
かんかんかんという音がだんだんと近づいてきました。
石を金属で打つような印象の音なので、絡まれたらめんどくさいと足を速めました。

まだ着いてきます。
振り向いて、学生どもと目が合っても絡まれそうなので、走ることにしました。
それでもかんかんかんと音がついてくるようです。きもちわるい。
とくに気味が悪いのは、どれだけ足早にしても、かんかんかんという音の速さは変わらないことです。
でも確かに音は小さくならないし、近づいてきているという感触を受けました。

川から離れようと、住宅街のほうへ入って、ちらりと後ろを振り返りました。

かんかんかんという音が川をはさんだ山のほうへと消えていくのがはっきりとわかりました。

そして走ってコンビニまで向かい、爽健美茶の2リットルペットボトルを二本抱えて、
そういえば帰りもその道を通らないといけないことに気づいて死にたくなりました。

そうはいっても帰らないわけにはいかないので、猛ダッシュで川ベりを抜けようと走って川沿いまで来ました。

すると、山のほうからかんかんかんという音が下ってくるのが明確に聞こえました。もうだめ。

その日は川から離れた友人の家にとめてもらいました。しばらく夜は外出できません。

てんこ盛りのお稲荷様

まだ小学生の頃、両親に連れられて山に行きました。
その山は、頂上からちょっと下がったところに小さな神社があります。小さいけれど霊験あらたかで、年に一度のお祭の日には、直接の氏子でない人も沢山集まります。

父の実家は直接の氏子でしたので、その境内でお弁当を食べ、両親は山菜取り、私は最初は手伝っていたのですが、幼い子供の事、すぐに飽きてその辺を走り回っていました。
走り回っている内に、神社のお社の裏に入りました。そこにあったのは、

てんこ盛りのお稲荷様。
小さなお稲荷様が山と積まれていました。

お稲荷様が怖い人が結構いるようですが、私は怖くありません。
野ざらしで無造作に積まれているお稲荷様が可哀想で、その中から比較的綺麗なものを2セット、近くの灯篭の上に飾りました。
山を降りた後両親にその話をすると、その神社のお祭では籤を引き、当たった人に小さなお稲荷様を下さるそうです。おそらくそれをお返ししたものをお社の裏にうっちゃっているのだと。
我が家も、父が毎年お祭で籤を引いているのですが、一度も当たった事がありませんでした。

翌年のお祭。
あんたも大きくなったからお祭に行きなさい、と母が私と父を送り出してくれました。
「座」と呼ばれる食事の場に上がり、籤を引きました。
当たりました、お稲荷様が!
まだ小さな子供が当てた事もあり、「座」の他の人が口々におめでとうと言ってくれました。

その数年後、今度は父がお稲荷様を当てました。

今思うに、打ち捨てられたお稲荷様達は、まだお祭りしてもらいたかったのでしょう。
それを私が拾い上げ、お祭りとまでは言わないけれど、きちんと飾った。
その御礼として、我が家にいらっしゃったのではないか、と思います。
私が飾ったのは2セット。我が家にいらっしゃったのも2セット。
実家の神棚にはお稲荷様が祭られています。おそらくこの先もお返しする事はないでしょう。

内容的には怖くないのですが、絵的に「てんこ盛りのお稲荷様」が怖いかと。

 

裏高尾

弟の話なんだが、友人と恐怖スポットで有名な「裏高尾」に行ったそうな。それで、そこで道に迷ってしまったらしい。
仕方がないので適当に車を走らせていたら「影信山」と言う所の林歩道に着いた。
それで、ノリで「ここら辺を見て回ろう」ってなったんだって。
で、最初は林歩道を行こうと思ったんだけど当然のように何も見えない訳。真っ暗で。
それで「どうするか?」って事になったらしい。
そうしたら友達が山道の上へ続く階段を見つけた。
で、上っていったら行き止まりだったらしいんだが・・・
行き止まりの壁に張り紙があった。
張り紙には

「この王国を荒らす人がいるので―」どうたらこうたら

って書いてあって、で、張り紙の左端の方に「宗教」の文字が・・・
友達と弟はこれは危険ってことになって急いで逃げ出したらしい。
で、車を急いで出して山道を降りていった。
すると、山道、しかも、午前4時にも関わらず、ワゴンカー2台とすれ違った。

弟は背筋に悪寒が走ったそうな・・・

その宗教(?)の信者な可能性もある訳で、
もし、後5分その場に留まっていたらどうなっていたことか・・・

裏高尾の心霊スポット系は結構多いんだが、その話は初耳だった。その宗教(?)について知ってる人とかいるかな?

 

五八寸(ゴハッスン)

昔、交野の山中に五八寸(ゴハッスン)と云う蛇がいた。
胴周り五寸、長さ八寸、こう云う形の蛇だといわれ、
もしこれを殺すと、捕った者は必ず死ぬと云いわれていた。

昭和初年の夏、枚方の春日に住む貧乏な酒飲みの男が
五八寸を捕まえた。
人から聞き出したある場所に酒甕を埋め、おびき入れて捕えた。
男はそれを高津の黒焼き屋に売りに行った。
高く買ってくれたが、帰りに主人がおかしな事を聞いた。

「何時頃、家に帰られますかいの?」

男は(妙な事を聞くなァ)と思いながら帰ると、
家にたどり着くや否や、のた打ち回って死んでしまった。

その頃黒焼き屋では、素焼きの甕に移した五八寸を
黒焼きにしている最中であった。
この黒焼き屋は五八寸を殺すと、直ちに捕った男が
死ぬと云うのを承知していた。
しかし帰途の途中で死なれると、面倒なことが起きるので、
家に帰った時刻を見計らって黒焼きにしたのだと云う。

五八寸は噂だけの蛇で、実際はいないと云う。
しかし7、80歳の年代者には、実在を信じる者は少なくない。

「○●の山に五八寸がおって、団子みたいな形ィしとるんや。
嘘やないで、草の中におってな、毒の息を吹きよるんやで」
「ふーん…、そうかえー」

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