『騒音妖怪の話』『幽霊を泣かせた話』『泥棒が入った話』など全5話|【短編 払い屋 婆ちゃんシリーズ】2ch洒落怖名作

『かけだしの頃の話』『天狗の身包み剥ぐ話』『山姥の娘と戦った話』など全5話|【短編 払い屋 婆ちゃんシリーズ】2ch洒落怖名作 短編
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騒音妖怪の話

217 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2011/07/23(土) 12:07:35 ID:NCaEP08u0

少し離れた集落から婆ちゃんに依頼が来た。
「夜な夜な地が裂けるような轟音が響き渡る。もしかしたら天変地異じゃないか」
というもの。
婆ちゃんはすぐさま向かった。
あと何故かぬらりひょんもついてきた。
音が聞こえるのは森の方からだと聞いて、
婆ちゃんはお札と薬草数種を持って一人向かった。
森に入った婆ちゃんは「嘘笛」という口笛を吹いた。
これをやると妖怪が寄ってくるという危険なものである。
すると地響きのような轟音が響き渡り、巨大な影が出現した。

蝉である。ジージーと爆音を立てて鳴いていたそうだ。
婆ちゃんは袖を少し引きちぎるとそれを耳に詰めて耳栓にした。
大きさは3メートルはあろうかという大きさだが、婆ちゃんは怯まずに、ゆっくりと下がる。
大蝉はジージーと鳴きながら迫ってくる。
そのとき、婆ちゃんは石ころをぶん投げた。
それが羽にぶつかった大蝉は落下した。
あとはもう殴るわ蹴るわで大蝉に止めを刺したあと、
後日供養塔を建てて退治完了。

ちなみにその間ぬらりひょんはその編の子供と仮面ライダーごっこやってたそうでww

幽霊を泣かせた話

323 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2011/09/02(金) 22:20:15 ID:EnJggZei0

少し昔、近くの小学校で幽霊騒ぎがおこった。
突然女の子が倒れ、意味不明なことを口走りだしたらしい。
婆ちゃんが早速呼ばれ、線香と薬草数種類を持っていった。
まず女の子を箒で叩いて取りついていたものを追いだすと、線香の煙で形を作った。
着物姿で毬を持った女の子の幽霊が姿を現わしたんだと。
婆ちゃんはその幽霊の話を聞いてあげた。
要約すると、
・自分は弟がいた。
・自分は突然倒れてそのまま死んだ。
・弟を探しているがみつからない。

とのこと。
婆ちゃんは丁寧に時間が立ち過ぎていること、弟さんももうなくなって、あの世で待っているからと成仏をうながしたが、
幽霊はそんなことないと駄々をこねてきかなかったそう。
婆ちゃんはイライラしてきてついに幽霊に右ストレートを叩き込んだ。
「あまのじゃくなこといってんでね!!自分が死んだってわかってるなら大人しく彼岸さいけ!!」
そう怒鳴ると、幽霊は泣いてしまったそうだが、婆ちゃんは近くのお地蔵様にその子を任せ、成仏させたそうです。

泥棒が入った話

409 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:08:55 ID:XxfDeZ130

婆ちゃんの家には、除霊に使うための道具が色々ある。
もちろんそれは普段倉庫に入れてしまっている。
婆ちゃんの留守中に、よりにもよってそこに泥棒が入った。
道具は全て木箱に入れて、お札で封をしてある。
自分も見たことがあるが、非常に不気味。
びっくりした泥棒は、そこから飛び出そうとしたが、
入ってきた窓の下からはがさごそと人の気配。
隠れようと思って近くにあった空の箱の中に入ったそうで。
すると奥から足音を立てて誰かが入ってきたんだと。
「誰かいるのかい」
そう低い声で聞こえたそう。
やがて封を破る音と、箱の蓋を開ける音がして
「ここにはいな~い」
「ここにもいな~い」
と中を確認していく声が聞こえていた。
泥棒はやがて、それがだんだんこっちに近づいていることに
気づいた。
やがて自分が入っている箱の蓋に手をかけられたので、
開いた瞬間に泥棒は頭突きを喰らわせた。
しかし、頭突きは空振りに終わった。
なぜなら、蓋を開けたのは首なしの鎧姿の男だったからだそうで。
泥棒は仰天してもうひとの気配など気にせずに窓から飛び出した。
窓の外には誰もいなかった。
泥棒はもう無我夢中で逃げ出そうとしたが、よりにもよってそこに爺ちゃんが返ってきていた。
あの婆ちゃんと夫婦喧嘩ができるほどの実力者である。
その横をすり抜けた泥棒だったが、たちまち追いつかれてとび蹴りから組み伏せられて顔面に鉄拳。
被害はなかったので警察には云わず、厳重注意で終わらせることにした。

婆ちゃんいわく、
「泥棒がへぇったら逃すでねぇぞっていっといたんだがなぁ」
とのこと。

妖怪をぶん投げた話

724 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2012/07/03(火) 23:28:01.35 ID:Vo/RvGCI0

ある道で、夜そこを通ると突然何かが背中にひっついてきて
どんどん重くなり、最後には動けなくなるという怪異があったそうです。
一応朝になると背中にいた何かは去っていくのだが、
不気味だというので婆ちゃんに依頼がきました。

婆ちゃんはぼろ布同然の上着を着て、例の道を夜歩いた。
するとやはり何かが背中におぶさってきたが、
上着が破けてそれはドスンと落っこちた。
婆ちゃんはすぐに振り向くと、
何かが猛然と襲いかかってくるところだったので、
それを背負い投げで投げ飛ばしたそうです。
あとは体制を立て直される前に拳の連打。
正体は人間の子供くらいの大きさはある蜘蛛だったそうな。

その蜘蛛は婆ちゃんから受けた拳で気絶しており、
その隙に焼いて供養塔を立ててきたそうです。

孫が取り憑かれた話

937 名前:1/2[] 投稿日:2013/06/25(火) 23:53:44.49 ID:yOElIU1/0

実は先日まで私自身が何かに取り憑かれてしまっていました。
今日は私自身の話を投下したいと思います。
笑えないお話ですが、見ていただけると嬉しいです。

私自身が取り憑かれた話
去年の9月頃から、異様なダルさに襲われ始めました。
まるで鉛を背負っているかのように体が重いのです。
始めは仕事の疲れかと思っていました。
しかし、どのような休息を取ってもそのダルさはとれず、
どんどん酷くなっていきます。
その頃から徐々に私は鬱を発症し始め、仕事が手に付かなくなりだしました。
その頃から、私の周りで変なことが起こるようになりました。
箇条書きで表すと
・窓を閉め切ったはずの部屋なのに朝起きると烏がいた
・床に見覚えのない釘が落ちている
・突然包丁がこちらに向けて吹っ飛んできた
・部屋に首つり用の縄が作られている
・誰もいない無人駅で後ろから押される。
その他金縛りやラップ音などが発生しました。
その内私は鬱が悪化し自殺未遂を繰り返すようになってしまいました。

そんなある日、唐突に婆ちゃんが訪ねてきました。
「久しぶりだな、元気してたっか?」
そういってやって来るなり、明るい顔のまま
「こりゃまたいくないモノに憑かれてるなぁ」
といいました。
零感の私にはまったく分かっていませんでしたが、何かに取りつかれていたようです。
「都会のやつはよくわかんねぇなぁ、だけんどもばぁちゃんに任せてくれ」
何しに来たのかよくわからないまま、婆ちゃんは部屋にぺたぺたとお札を張り始めた。
「さて、次はこれを飲めな」
そういって薬草をすったものをお湯に溶かしたものを飲まされました。ものすごく苦かったです。
いくつか飲んで行ったあと、とある草を飲んだところで、強烈な吐き気がしました。
草を戻したと思った瞬間、何か真っ黒い塊が口から出てきました。
それは虫を思わせる動きでかさかさとどこかへ行こうとしましたが、
「孫によくも手を出しやったな!!」
婆ちゃんが某改造人間を思わせる見事なとび蹴りを室内にも関わらず食らわせ、そのままタコ殴りにしてしまいました。
そして動きを止めた塊を持ってきた壺にしまうとお札でふたをしてしまいました。

婆ちゃん曰く、虫の知らせがあったのでわざわざ訪ねてきたそうです。
黒い塊についてあれは何かときいても、
「わかんね」
としか言われませんでした。
それ以来鬱は快方に向かっていますし、怪異は起こらなくなりました。

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