本当にあったずうずうしい話 短編10話【35】まとめ

本当にあったずうずうしい話 短編10話【35】まとめ

 

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本当にあった図々しい話 短編10話【35】

 

1

催し物のため、ポスターを製作することになった。
「折角なので手書きがいいだろう」と言う意見が出て、私がそれに頷いたら
提案者の隣にいた人に「そういや(私)さんは絵を描くのが趣味で画材をたくさん
持ってたっけ。決まり決まり。」と強引に閉められかけた。
要するに、ポスターの絵柄を描くこと自体は皆で協力して行うが、画材は全部
私が用意しろと言うのがそいつの言い分だった。
ポスターは3種類作ることになっているので、それほどの絵を私の画材だけで描いたら
なくなる色は1色や2色では済まなさそうだった。
当然、理不尽すぎると他の人が反論してくれて画材は皆で持ち寄ることに変更したが、
どうやったら私1人だけに画材の負担を強いようと言う考えにいたるのか。

 

2

先週、違う大学に進学した高校時代からの友人に「パーティードレス貸して」と言われ、
時期が時期だけに謝恩会だなと思ったらビンゴだった。
友人とは親しいし、体格もほぼ同じだから良いだろうと思い必要な日時を聞いたら
あろうことか私の友人の結婚式と被っていた。
だから貸せないの、御免と言えば自慢臭く「まさか、ドレスを一着しか持ってないと言う
オチじゃないよね?あ、私は違うんだけど最近ドレスを着る用事が多いから
同じの着るわけにいかないだけなの。」
はい。大きな声では言えないけどそういうオチです。
素直にそう言って断ったら今度は「ドレスがないなら着物で行けばいいのに。」
どうしてそこまで「謝恩会に私のドレスを着ること」に執着するのか。気味悪い。

 

3

なんか世の中には、人に貸すほうが、えらんじゃいけない。
借りるほうが、好きなものを選ぶ権利があると、思ってる人がいてね
貸衣装行けよって話だけど、こういう人に会うと、びっくりして、しばらく
あいた口がふさがらない、自分が情けない。

4

5歳の時に母親が亡くなってから、私が就職するまで男手ひとつで育ててくれた父親が頭悪そうな三十路女と再婚した。
その糞女はウチにでかいツラで居座り、働きもせず、家事もせず、一日中ダラダラしてるだけ。
父や私が働いて稼いだ生活費を湯水のごとく使う始末。

で、父が倒れて、医者からは危ない状態だと宣告されたとき、
父は私のために今までずっと貯金をしてくれていたことを告白し、結婚資金にと、私に通帳と印鑑とカードを渡した。
300万円もの大金が溜め込まれていた。

でも糞女は、その病室の中で、空気を読まずに、法律上これは私のモノだといい、力ずくで奪っていき
そのままいなくなった。

別にお金が惜しいわけじゃなくて、どうして父はこれまで頑張ってきた人生の最後に
こんなバカな女に引っかかったんだろうと悔しく思う。

その後、病気を克服することが出来て、今も父はなんとか健在ですが、糞女はいまだ行方不明です。
探す気もないですが。

我が家に土足で踏み込んできた糞女がすっごくずうずうしい。

 

5

友達が海外の良い大学に行くことに(入りなおし)なったので、数人でお別れパーティーしようってことになった
仲の良い12人でやることになって、内の二人が幹事を買ってでてくれたのはいいんだけど
サプライズ(笑)にするとか言って詳細全然教えてくれなかった
途中で「祝う人は多いほうがいいと思う」との事で、当人の顔見知り程度の子も参加になったところまでは聞いた
日にちは決まってて、開催一週間前で急に「会費一人16000円になりましたー留学する子は負担なしで、みんなプレゼント持ってドレス着てきてね」って
何人かが幾らなんでも多いって言ったんだけど、キャンセル聞かない時期になってるし仕方なく払うことになった
しかも遠い・・・

当日、留学する子は店も知らされず、
待ち合わせ場所から車で運んで、レンタルドレスに着替えさせられ(その料金も会費に入ってる)
とても豪華で素敵なパーティーだった

・・・本人たちはどんなパーティにするかとか考えてる間に少しずつ予算が上がったり、気持ちが盛り上がってるから大満足なんだろうけど
急に高額な料金請求されて他の子は気持ちがダウンしてた

祝われる子も金額心配してたけど、「意外と安かった」
「人数が多いから一人当たりは安かった」「普段集まるくらいだったよ気にしないで」って、自分の幹事の腕が良かったことをアピール
他の子には「金額言うと気にするだろうから言わないで」と口止め

幹事がいい気分になるために、気持ちに水をさされたようで、すっきりしない気分
任せたとは言え、サプライズ(笑)心を満足させるために、直前に詳細言って他の人の気持ち振り回してずうずうしいと思った

 

6

十代の頃からひきこもり気味で家族の誰とも会話をしなかった兄弟。
親に自分から口をきいたのは仕事先で借金を作ったときくらい。
他の兄弟が深刻な病気になって死んだときも、親が目の前で倒れて
助けを呼んだときも無視無視無視。
ずっと長い間何故か家の用事やもめごとは自分だけにのしかかり、
兄弟のふがいなさも、別れた片親のことも含め全て自分が暴言、暴力で責められ続けてきた。
いい加減精神的に病み、長年のストレスからか大病を発病。最終的に家を出たのだが、
そのすぐ後に親が死んだ。親の死んだ後始末さえ私に丸投げで結局兄弟は
何もしてくれようとはしなかった。
その後兄弟とぷっつり連絡がとれなくなり、遺産のことで話したいといっても
電話もメールも一切つながらない。
親が死ぬまで何もせずにいたくせに遺産だけは独り占めしようとしている兄弟が
ずうずうしいを通り越して憎くてならない。

7

私は自宅マンションで音楽を教えている。
もちろん理事会には話を通してあって問題はないんだが
同じマンションに住んでいる子持ち主婦が何人か
「うちの子を教えて欲しい」と言って来て困っている。

私は子供は教えない(高校生以上しか生徒にとらない)ので
それを話したら引き下がってくれる人は別に問題ないんだが
「じゃあ子供料金で(→そんな料金設定ない)」
「子供に教える経験を積ませてあげるから(→タダで教えろって意味)」
みたいなトンデモを言ってくる奴もいる。

どうしてプロからタダで教えてもらえると思うんだ。
子供は教えないって言ってるのに、なんで「経験積ませてあげる」なんだ。
ふざけんな、ほんと図々しい。

 

8

うちは二世帯住宅で、一階にボケた祖母が住んでいる
もちろん介護が必要なので、二・三階に住んでいる私と母が普段は面倒を見ている。
で、年に一度、一ヶ月ほど叔母(海外在住・自称アーティスト)がやってきて、泊り込みで祖母の介護をする。

母が今月で退職なので、叔母と私で、最後の勤務日にケーキでも買っておこうか、という話になった
25日が退職日。
叔母がケーキをあらかじめ買っておいてくれるという。
が、あとで手帳を見たら、25日は予定があって私の帰宅が遅い。
お祝いは26日にしようよ、と言った時

「じゃ、ケーキは25日に買っておくね♪(叔母)」
「え、なんで? 日持ちしないから当日買ったほうがいいんじゃない? 私、25日、帰り遅いよ?」
「じゃ、私たち先に食べてるね♪ 一緒に食べれなくて残念だけど」
「……」
そういう問題じゃないだろ。
母の退職祝いなんだから、全員で祝うべきだろ。
でも当日、私は参加できない。
だから一日ずらそうっていうのを、普段一緒に暮らしてる実の娘抜きにして、部外者の叔母と母だけで先にケーキ食べようって……
(しかも叔母と母はあまり仲が良くない。単に叔母の食い意地張ってるだけにしか見えない)
そりゃね~だろ~と無言でいたら、気付いたようで、取り消してくれたが、60過ぎてどんだけ自己中なんだろこの人、ずうずうしい。

 

9

プレゼン作成のサポートを上司命じられたので、作成担当の当人から状況を聞いたら
客先訪問1週間前だというのにまだ何も手を付けて無く、方向性もなにもわからないだと
慌てて俺が関係者集めていろいろ決めて、資料もこうこうこういう分担でやるとか指示して
いつのまにか俺がメイン担当で動いてたにも関わらず
プレゼンが無事終わると、元の担当者が上司に、やりましたよ!って堂々と自分の成果報告してた
糞ずうずうしい、せめて、○○さんたちのサポートがあってなんとかなりましたくらい言えよ
もちろん、プレゼン作成中に俺から上司に、アイツなんもやってないっすよ、もう俺がやるんで
いいですよね?って報告しておいたんで、上司はそいつの報告聞いて
他になにか言うこと無いのか?って怒られてた
ざまあみろ
もうアイツとは仕事したくない

 

10

こないだ同僚との雑談の中で
「嫁実家からたくさん米やら野菜やらが届いて助かった云々」
と話してたら
近くにいたパートのババァが
「夫婦二人じゃ消費するのも大変じゃない?ちょっと分けてよ」
と声を掛けてきた。
別に大変じゃないし、だいたいなんでお前にやらなきゃいけないんだ
やるなら同僚や友達にやるわ
ちょっと目を離したらダラダラするくせにこういうときは積極的で
本当にずうずうしい

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ずうずうしい話
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