『当たり屋です』など短編5話 – スカッとする話 2021.01.22 目次 スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話オバハン運転士 俺の利用する区域には、携帯電話の電源オフに異常に執着するオバハン運転士がいる。 車内で通話は当然NGだから注意されても仕方ないが、ただいじってるだけでも注意。 ミラーで車内を見張っている。アナウンスで注意しても聞かない客は、わざわざバス停めて降りさせようとする。 それで先日そのバスで、小説読んでるお姉さんがいた。大きめの鞄に隠れて運転士からは本が見えないらしく、携帯をいじっているように見えたらしい。 アナウンスでしつこく注意してるんだが(既に女子高生が数人注意されて車内はピリピリムード)、お姉さんは携帯なんていじってないので自分のことだとは気付いていない様子。 ついにキレた運転士が、席の位置や外見的特徴で名指しで注意し始めた。そこでやっとお姉さんも気付いたようで、顔を上げた。 電源切らないならここで降りなさい!とバスを停める運転士。ここでお姉さん状況把握。 無表情のままバシーン!と床に小説を叩きつけると、「本を読んでいただけですが降りたほうがいいですか」と淡々と一言。 オバハン運転士は焦って何かゴニョゴニョ言っていたが、お姉さんは何事もなかったかのように本を拾ってまた読み始めた。 スッキリしたのは俺だけじゃないと思う。 当たり屋です 先日、会社帰りに自宅の前の道路を渡ろうとボーっと信号待ちをしていたら、凄いスピードでやって来た車が、横断歩道に差し掛かった途端、急ブレーキで停車。 少し後ろから走って来た車も、突然停車した車に焦って、急ブレーキで停車。 車間が開いていたとはいえ危なかった、接触したかしないかの際どいタイミング。 車にとっては青信号なのに、なんだってあんな急ブレーキを?と、前の車を見ていたら、男が数人飛び出してきて後続車を囲み、歩道側へ寄せさせイチャモンを付け出した。 一瞬、頭の中が???となったが、すぐに理解。 前の車、当たり屋ってヤツだ…! ヤバイヤバイヤバイ!証言しなきゃ!助けなきゃ!ユスられちゃう!と慌てながらも、おっかなくて話しかけられず、結果、横でアホみたいにジーっと眺めるだけの私。 当たり屋連中は、目撃者が立ち去らないことに危機感を感じたのか、後続車を囲みつつゆっくり前進、移動を開始。 逃げられる!と焦ったので、目の前の自宅マンションへ飛び込み、11階にある部屋のベランダから監視しつつ通報。 「当たり屋です!今、自宅の目の前のどこそこ道路を移動しています!」と実況中継。 「大人数の方が当たり屋です!今だ前進中!現在、300メートルくらい先にいます!信号待ちをしていたら後続車が突っ込んで来たと言うと思いますが、絶対に違います!彼らが急ブレーキを掛けたのはどこそこ信号、タイヤ痕が残っているから調べて!信号が青だったのは私が証言します、早く行って助けてあげて!」と、必死に説明。 電話を切ってからもベランダから監視していたら、数分でパトカー到着。 10分ほどで全員解散。 …こう書いてみると大したことないな。 でも、ユスリ行為が阻止できて良かったと思う。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 痴漢してんじゃねえよ この間のこと。 やや混雑した電車に乗っていたところ、目の前に立っていた女子高生がいきなりこちらを向いて叫んだ。 「てめえ、痴漢してんじゃねえよ!」 はぁ?と思ったが、彼女の友人らしい二人が横から 「マジさいてー!」 「死ねよクズ男!」 と騒ぎ始めたので、次の駅で降りることにした。 女子高生達は、ホームに降りるやいなや金を要求してきた。 「警察に訴えてもいいんだよ!」 「あんたの人生滅茶苦茶だね」 しばらくそのヘラヘラ笑う様子を眺めていた。 こいつら常習犯だ。 彼女たちは軽蔑されているのに気付いたのか 「なんとか言えよ、変態男」 と言いながら再びこちらに詰め寄ってきた。 そのタイミングを見計らって私は彼女の手を掴み自分の胸に押し当てた。 「私、女なんだけど」 彼女たちの顔色が急に変わっていった。 こういう時、人間って顔色がどす黒くなるもんなんだね。 「警察?行こうよ。あんたら常習っぽいし」 私に手を捕まれた少女はもがいたけど、男と間違われるくらい鍛えているので逃げられるわけもない。 ボロクソに言われていい加減腹が立っていたので、そのまま彼女を交番まで引きずっていった。 あとの二人も観念したようについてきた。 結局、警察と学校側、そして彼女たちの両親からの謝罪と念書を受け取って終了。 彼女たちは謹慎のあと、しばらく親と一緒に投稿する約束をした。 私はといえば、翌日同じ電車に、やや胸を強調した服で乗ったら、いつも乗り合わせている女性に「大丈夫でした?」と心配されておしまい。 女も痴漢をするかもしれないけど、今回はうまくいきました。 私のプライドのためにも二度とこんな目に遭いたくないけど。 男性の皆さん、気をつけて下さい。 夜間違法駐車する奴 ウチの会社で借りてる場所に、夜間違法駐車する奴がウザイ。 使ってない時間だから停めるだけなら大目に見るが、ゴミや吸殻捨ててくのが許せん。 で、赤い駐禁ロードコーンを置くようにしたが、車で跳ね飛ばして停めやがる。 そこで上司が一計。 ロードコーンに目一杯セメント詰め込んだ奴を立てといた。 結果、うざい奴の車がエアバッグ炸裂の大あぼーん。 朝、セメントとロードコーンの破片が散乱&前部が大破した車が置かれてた。 幸い上司は、やり過ぎだってポリからキツめの注意を受けただけで済んだ。 マフラーや音楽がうるさいって近所から苦情上がってて、それに助けられた。 DQNカップル 冬だけ電車通学なんだけど、去年の冬に電車内にDQNカップルがいた。 男女共に県内で1、2を争うバカ高校の制服だった。 電車の入り口に立ってるから人が入れないわ、そのカップルは電車内の誰よりもブ○イクだったんだが、乗って来る人の顔を大声で採点して大爆笑してるわ本当にうるさくて迷惑だった。 「キャハハ?☆何あの顔!30点!超ウケる!マジ死んだほう良いよね!」 もうずっとこんな感じ。 あまりにうるさくて我慢の限界だったから文句の1つでも言いに行こうと思ってたら、私の近くにいた綺麗なお姉さん集団がカップルの前に立って 「頭も悪けりゃ常識もない(笑)」 「かわいそう、あ、乗客の皆さんがね!」 「あなたの人間性は0点です」 とか次々に言って電車を降りていった。 カップルは周りの視線に耐えかねたのか 「マジあり得ないんですけど!みんな死ねよ!」 と言い捨てて降りて行きました。 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧 スポンサーリンク スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話 オバハン運転士 俺の利用する区域には、携帯電話の電源オフに異常に執着するオバハン運転士がいる。 車内で通話は当然NGだから注意されても仕方ないが、ただいじってるだけでも注意。 ミラーで車内を見張っている。アナウンスで注意しても聞かない客は、わざわざバス停めて降りさせようとする。 それで先日そのバスで、小説読んでるお姉さんがいた。大きめの鞄に隠れて運転士からは本が見えないらしく、携帯をいじっているように見えたらしい。 アナウンスでしつこく注意してるんだが(既に女子高生が数人注意されて車内はピリピリムード)、お姉さんは携帯なんていじってないので自分のことだとは気付いていない様子。 ついにキレた運転士が、席の位置や外見的特徴で名指しで注意し始めた。そこでやっとお姉さんも気付いたようで、顔を上げた。 電源切らないならここで降りなさい!とバスを停める運転士。ここでお姉さん状況把握。 無表情のままバシーン!と床に小説を叩きつけると、「本を読んでいただけですが降りたほうがいいですか」と淡々と一言。 オバハン運転士は焦って何かゴニョゴニョ言っていたが、お姉さんは何事もなかったかのように本を拾ってまた読み始めた。 スッキリしたのは俺だけじゃないと思う。 当たり屋です 先日、会社帰りに自宅の前の道路を渡ろうとボーっと信号待ちをしていたら、凄いスピードでやって来た車が、横断歩道に差し掛かった途端、急ブレーキで停車。 少し後ろから走って来た車も、突然停車した車に焦って、急ブレーキで停車。 車間が開いていたとはいえ危なかった、接触したかしないかの際どいタイミング。 車にとっては青信号なのに、なんだってあんな急ブレーキを?と、前の車を見ていたら、男が数人飛び出してきて後続車を囲み、歩道側へ寄せさせイチャモンを付け出した。 一瞬、頭の中が???となったが、すぐに理解。 前の車、当たり屋ってヤツだ…! ヤバイヤバイヤバイ!証言しなきゃ!助けなきゃ!ユスられちゃう!と慌てながらも、おっかなくて話しかけられず、結果、横でアホみたいにジーっと眺めるだけの私。 当たり屋連中は、目撃者が立ち去らないことに危機感を感じたのか、後続車を囲みつつゆっくり前進、移動を開始。 逃げられる!と焦ったので、目の前の自宅マンションへ飛び込み、11階にある部屋のベランダから監視しつつ通報。 「当たり屋です!今、自宅の目の前のどこそこ道路を移動しています!」と実況中継。 「大人数の方が当たり屋です!今だ前進中!現在、300メートルくらい先にいます!信号待ちをしていたら後続車が突っ込んで来たと言うと思いますが、絶対に違います!彼らが急ブレーキを掛けたのはどこそこ信号、タイヤ痕が残っているから調べて!信号が青だったのは私が証言します、早く行って助けてあげて!」と、必死に説明。 電話を切ってからもベランダから監視していたら、数分でパトカー到着。 10分ほどで全員解散。 …こう書いてみると大したことないな。 でも、ユスリ行為が阻止できて良かったと思う。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 痴漢してんじゃねえよ この間のこと。 やや混雑した電車に乗っていたところ、目の前に立っていた女子高生がいきなりこちらを向いて叫んだ。 「てめえ、痴漢してんじゃねえよ!」 はぁ?と思ったが、彼女の友人らしい二人が横から 「マジさいてー!」 「死ねよクズ男!」 と騒ぎ始めたので、次の駅で降りることにした。 女子高生達は、ホームに降りるやいなや金を要求してきた。 「警察に訴えてもいいんだよ!」 「あんたの人生滅茶苦茶だね」 しばらくそのヘラヘラ笑う様子を眺めていた。 こいつら常習犯だ。 彼女たちは軽蔑されているのに気付いたのか 「なんとか言えよ、変態男」 と言いながら再びこちらに詰め寄ってきた。 そのタイミングを見計らって私は彼女の手を掴み自分の胸に押し当てた。 「私、女なんだけど」 彼女たちの顔色が急に変わっていった。 こういう時、人間って顔色がどす黒くなるもんなんだね。 「警察?行こうよ。あんたら常習っぽいし」 私に手を捕まれた少女はもがいたけど、男と間違われるくらい鍛えているので逃げられるわけもない。 ボロクソに言われていい加減腹が立っていたので、そのまま彼女を交番まで引きずっていった。 あとの二人も観念したようについてきた。 結局、警察と学校側、そして彼女たちの両親からの謝罪と念書を受け取って終了。 彼女たちは謹慎のあと、しばらく親と一緒に投稿する約束をした。 私はといえば、翌日同じ電車に、やや胸を強調した服で乗ったら、いつも乗り合わせている女性に「大丈夫でした?」と心配されておしまい。 女も痴漢をするかもしれないけど、今回はうまくいきました。 私のプライドのためにも二度とこんな目に遭いたくないけど。 男性の皆さん、気をつけて下さい。 夜間違法駐車する奴 ウチの会社で借りてる場所に、夜間違法駐車する奴がウザイ。 使ってない時間だから停めるだけなら大目に見るが、ゴミや吸殻捨ててくのが許せん。 で、赤い駐禁ロードコーンを置くようにしたが、車で跳ね飛ばして停めやがる。 そこで上司が一計。 ロードコーンに目一杯セメント詰め込んだ奴を立てといた。 結果、うざい奴の車がエアバッグ炸裂の大あぼーん。 朝、セメントとロードコーンの破片が散乱&前部が大破した車が置かれてた。 幸い上司は、やり過ぎだってポリからキツめの注意を受けただけで済んだ。 マフラーや音楽がうるさいって近所から苦情上がってて、それに助けられた。 DQNカップル 冬だけ電車通学なんだけど、去年の冬に電車内にDQNカップルがいた。 男女共に県内で1、2を争うバカ高校の制服だった。 電車の入り口に立ってるから人が入れないわ、そのカップルは電車内の誰よりもブ○イクだったんだが、乗って来る人の顔を大声で採点して大爆笑してるわ本当にうるさくて迷惑だった。 「キャハハ?☆何あの顔!30点!超ウケる!マジ死んだほう良いよね!」 もうずっとこんな感じ。 あまりにうるさくて我慢の限界だったから文句の1つでも言いに行こうと思ってたら、私の近くにいた綺麗なお姉さん集団がカップルの前に立って 「頭も悪けりゃ常識もない(笑)」 「かわいそう、あ、乗客の皆さんがね!」 「あなたの人間性は0点です」 とか次々に言って電車を降りていった。 カップルは周りの視線に耐えかねたのか 「マジあり得ないんですけど!みんな死ねよ!」 と言い捨てて降りて行きました。 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧
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