『復讐スピーチ』など 短編5話【1】本当にやった復讐の体験談

『復讐スピーチ』など 短編5話【1】本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐【1】

 

 

一矢報いる

 

高校の頃、クラス全員から嫌がらせを受けてきた
キモいとかキチ●イとか言われるのはそれこそジャブ程度で、
顔面凶器と書かれた怪文書をばらまかれたりもした

そんなある日、休日の昼にクラスで自分以外全員が
参加する打ち上げが行われたとの情報を入手した
その打ち上げの会場は校則で禁止されているカラオケ店であった
そこで自分は奴らに一矢報いてやろうと、
現場と思しき駅前のカラオケボックスにクラスの連中が入っていくのを物陰から確認
匿名で学校に通報し、結果クラスの連中のうち半分以上が停学となった
別にたいした復讐ではないが、思い出したので書き記してみた
それって後からバレなかったの?
それがバレなかった
考えられる理由としては以下のことだと推測している

 

  • 通報したときに話した相手が教員ではなく事務職員(自分の存在を知らない)
  • 地域で一番乗降数の多い私鉄・JR線のターミナル駅の公衆電話から電話(人の往来が激しいから気づかれにくい)
  • 自分がまさか打ち上げの情報を持っているとは誰も予測しなかった

 

 

復讐スピーチ

 

新郎会社関係で出席した結婚式にて

新郎の高校時代の友人Aのスピーチを、
当日になって急遽別の友人B(男)がやることになったそうで
自席の後ろでスタッフとBが小声で打ち合わせをしていた。

いわく
「参加予定だったAが来る途中で何たらかんたらで、代理で来た。
新郎も知ってるし、スピーチのカンペは預かっているからそのまま喋るので大丈夫」
と、聞くでもなく聞こえた。

大人数の式で、披露宴も大盛り上がり。
お色直しだ何だで怒涛だったからか、
新郎はどうやらキャンドルサービスまで、Bが来ていた事に気づかなかったらしい。
「え?B!?あれ!?」
と驚いてたけど、スタッフに次のテーブルに引っ張られてササーっと流されていった。
で、キャンドルサービスが終わったらその流れで友人スピーチ。

このスピーチがトンデモ修羅場だった。

まず「ご友人のスピーチです、Bさんどうぞ」と司会者が紹介したら
新郎がイスをガタっと鳴らし、明らかにソワソワと汗をかき始める。

B『ご紹介にあがりました友人Bです。
新郎とは高校時代の友人で3年間ともにサッカーをしてきました。
新郎は、見た目どおり爽やかで頭もよく、学年でも人気者で誰にでも優しかったのです。
僕 以 外 に は』

ここで、ジョークだとゲストからは軽い笑いが生まれる。
『新郎は、同じサッカー部の僕にだけは陰で陰湿なイジメを繰り返しました。
暴力、罵倒、物を隠す、究極には性的暴行。
しかもタチが悪いことに性行為を重ねるうちに、
「クズ相手でも、執着心湧くわ」と愛を囁くようになり、
遠い大学に逃げた僕にストーカー行為を繰り返しました』

ここでスタッフと親族が必死に止めに入る
『おい!!オレは一度もお前のことを許してねえからな!!!
人をボロボロにしやがって、お前なんざさっさとエイズでタヒね!!!』

という様な事を、広い会場でマイクを握り締め叫びながら退出させられてしまった。

もう300人近くいた会場は完全にドン引き、冷たい空気が目に見えた、マジで。
新郎はガタガタ震えて、腰を抜かしてて
新婦はそんな新郎をワケがわからないといった呆け顔でただ見つめるだけ。

結局、司会の「先ほどの方は招待されていない方で、でたらめです」
みたいなフォローがあったけど、Bは新郎の名前を叫んでいたし
何より真っ青になった新郎がそのまま戻ってこなかったので、
あとはササーっと流されて解散になった。
結局、新郎はそのまま会社に出社せずに退職。
離婚したのかどうかは判らないけど、引継ぎの都合色々聞かなくちゃいけなかった自分に
上司が言葉を濁していたので…あれかなあ。

でも新郎は本当、爽やかでイケメンで面倒見の良い同僚だったんだよね。
新婦も大学の頃からずっと付き合ってた~って話だったし。
真実は判らんけど、まあ強烈な経験でしたわ

同僚が飲みの席でゲスパーしてたけど、
やっぱりBの真実を知ってたAが協力したのかもなって言ってた
新郎の様子からして事実なんでしょうね…
高校時代で関係が終わってれば復讐はなかったような気がする。

嫌がらせ電報

 

会社の後輩の結婚式。

披露宴開始前に新婦側の親族控え室に挨拶に行ったら、なんか様子が変。
花嫁(後輩)は泣いているし、花嫁の父は憮然としているし…。
なんでも新郎が花嫁と二股かけたて妊娠させた挙げ句に捨てた女性から、弔辞用の台紙を使った嫌がらせ電報が新婦宅に朝届いたらしい。
披露宴の間中も花嫁は泣きっぱなしだった。
花嫁は挙式前に結婚退社していたので、その後の消息は不明だが、我が社の伝説になった。

花嫁の友人だった子からのまた聞きなんだけど、「お子様のご逝去を悼み…」というよくある弔電文だったらしい。
ただし宛名が花嫁の名字に新郎の名前をくっつけたもので、「これは新郎がらみの嫌がらせに違いない」とすぐに察しがついた花嫁の父が新郎を締め上げたら、あっさり白状したんだって。

嫌がらせ電報を式場に送っても、式場側の配慮で握りつぶされるのをみこして、あえて花嫁の自宅に、しかも一見普通の弔電。
でも見る人が見ればすぐに嫌がらせだとわかるようにした犯人の知能犯ぶりと、その執念にゾッとした。

「そんな事で文句言われてもねぇw」と、驚きの返事
裏のババァが野良猫に餌付けしていて、隣近所に糞尿被害が拡大。
餌付けをやめるようお願いしに行ったら、
「そんな事で文句言われてもねぇw」
と、驚きの返事が帰ってきたので、次の日から、庭にされた糞をそっとババァの敷地手前(ウチの敷地内)に転がすようにした。
お隣さんも同調して糞をそっとババァの敷地ギリギリの所にに転がし始めた。
ババァの家のお隣さんもそれに続き、正面以外全てウンコに囲まれたババァの家が完成した。

数日後
「庭が臭いので掃除してくださいよ」
とババァが訪ねてきたので、
「そんな事で文句言われてもねぇw」
と返し、餌付けをやめるんだったら片付ける旨の話をした。

その日からパッタリ餌付けをやめたみたいだが、糞をおいていた場所以外に徹底的に忌避対策をしていた隣近所が、ウンコエリアにも忌避行動を開始したため、全く対策してなかったババァの家が、ウンコまみれになった。

 

 

痴漢捕獲

 

じゃあ痴漢を捕まえた話でも

当時自分は女子高生、ド田舎でしかもだいぶ前の事だから 真っ暗な女子高生一人~二人が自転車で帰る、なんて事も珍しくなかった
部活の帰りに友達と二人で自転車を漕いでいたら、自転車に乗ったオッサンに追い抜きざまに胸をガシッと掴まれた
揉まれたというよりほんとに掴まれた感じ
ひったくりか!?と思うほどの勢いだったので何が何だか分からず、その場は漕ぎながら友人と二人で呆然としてたが友人の「今触られたよね?」という言葉に我に返って怒りがこみ上げてきた

痴漢は自転車で走り去っていったので、頑張れば追いつけるんじゃないか!?と二人で言い合ってそこからカーチェイス(?)が始まった
今思えば若気の至りでしかなかった
思いっきりペダルを踏み込み漕ぎまくる私と友人
運動部ではなかったとはいえ現役女子高生だったのもあり、やがてオッサンの自転車(一台しか走ってなかったし、一本道だったからすぐ分かった)が見えてきた
私と友人二人とも「ごらああああああ」みたいな声を出してたと思う(合唱部員だったので声は相当でかかったはず)
そして逃げるオッサンを確保し、なぜか我が家まで連行する私
「誰それ」「こいつ私の胸掴んだ」「は!?」
修羅場と化す我が家
逃げようとするオッサンに「逃げんな!!」と怒鳴りつける私(部活内では鬼の先輩)

そして私は部活内で伝説になり、クラス内では大人しいぼっちキャラだったのに総崩れになった
同窓会に呼ばれないのはこのせいだと思っている

 

 

吃音症ってだけで

 

プチ吃音症ってだけで、クラス担任から目をつけられていたのが居た。
でも成績は上の下くらい
決して頭が悪いわけではない。ただ性格が大人しいからヒステリーババァにロックオンされたんだろう
他の奴がしたら笑って済ますようなレベルの事も、Aがすると親の仇のように怒鳴りつけていた。
Aには何をしても、大丈夫だと思ったんだろうな。ストレスの発散場所として確かにAには何の力もなかった。

ただし・・・ソイツの親戚に県の教育長が居ただけw
お盆に親戚一同で集まった。みんなで墓参りに行こうとした時、「県教育長」がAに声をかけて来た
「A大きくなったなw・・・ところで秋頃お前の学校に伺う用事があるぞ」
Aは小さい頃から「県教育長」に可愛がってもらっていた。そこで一計を案じたA
「オジさん、もし良かったら俺のクラスの授業光景をお忍びで見に来てくださいw」
県教育長もノリノリで
「Aの授業参観かw大きくなったAの晴れ舞台を見せてもらうぜ」
と即決。
それまで永遠に夏休みが続けば良いと思っていたAは

早く夏休み終わらねえかなwwww

と思うのであったw
二学期が始まって早々「県教育長学校訪問」に上へ下への大騒ぎの教師たち。
ここで教育長にポイントを稼げば、県教委出向=出世コースの道も生まれる。
ババァも化粧濃くなり始めるし。何やってんだよ ババァ。教育長に媚売っても無駄だってのw
一日そんな感じで居ると疲れるのか、相変わらずAに言葉のサンドバック変わらず
そしてついに来ました「教育長来校の日!」

ババァ朝から妙にご機嫌なの。
「3限目の授業は教育長が訪問されます。粗相のないように」
だって
「粗相のないように」の発言の時にはAの方を睨んで言ってるしw
ババァの脳内では「県教委で認められたワテクシのクラス。ここでポイント稼いでエリートコースw」なんて思ってやがったんだろうな バカヤロウ
俺・・・じゃねえやw Aだけが内心もうウキウキ
あのババァが調子こいてるのも、今のうちなんだからなwwww
そして待ちに待った3限目 ババァ帝国最後の時間w
授業の途中で「県教育長」訪問。クラスを一巡するとAの前に行き
「おっA。真面目に授業受けてるなwどうだ授業は楽しいかw」
と笑顔で話しかける。
Aは笑顔で
「オジさんお盆以来ですねwお久しぶりです。普段家で見かける姿と違い威厳がありますねw」
と冗談半分で話すとざわめく周囲
ババァの顔を見ると一瞬で血の気が引いてんのw
俺はもう吹き出したくてたまらなかったw
それからはずっとババァお通夜だった。次の日もw
俺の視線を避けるようになった。教育長に自分の悪行が全部筒抜けだと思っていたようだ
俺は「教育長」には何も話さなかったが、ババァが勝手に妄想し苦しみ潰れていった
しまいには俺の視線にすら怯えるようになったババァ

別に何をしたわけではないからスーッとしないかもw
「教育長のオジさんと仲良く会話する光景」を「苛められていた担任の前」で見せただけです

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本当にやった復讐短編
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