『泥棒親子』など 短編10話【27】修羅場 – 本当にやった復讐の体験談

『泥棒親子』など 短編10話【27】修羅場 - 本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【27】

 

娘さんが病院に運ばれた

職場のAさん(幼稚園の子供二人持ち)が朝からものすごい形相でふぁびょってた。

どうやら娘さん二人が昨日病院に運ばれたらしい。

運ばれた理由がAさんの泥行為の結果。

これっぽっちも可哀想に思えない。

いや娘さんはかわいそうなんだけど、うちの職場では結構前から色々な物がちょくちょく無くなっていた。

トイレットペーパーやコーヒーや文房具や頂き物・来客用のお茶菓子。

それに飾ってあった花や個人の膝かけや傘等本当に色々と。

でも一番多かったのがお弁当。

食堂がない会社だから大抵の人はお弁当を作ってくるんだけど、お昼になっていざ食べようとしたら、それがなくなっていたなんてことが数ヶ月前からあった。

最初は忘れたのかと思ったけどそんなこともなく、誰かが盗っているんだという話になったけど証拠がない。

これのためだけにカメラを仕掛けるお金もないから各自自衛。

一時はおさまったんだけど、またすぐに再発という繰り返しで皆地味に苛々していた。

盗られるのはコンビニ弁当とかじゃなくて絶対手作りのお弁当。

たまたま料理上手の姉が作ってくれた日に泥に遭い私も苛々していた。

食いものの恨みは恐ろしいというけど本当だよね。

一部社員数名が三日くらい前から自分の弁当以外にトラップ弁当を持ってきていたらしくて、それがなんとデスソース入り。

それを盗ませるために朝から弁当を同僚に見せ

「今日弁当奮発しちゃったよー!食うの楽しみでさぁ!」

と騒いでいたのがそういえばいた。

そしてとうとうそれが盗まれて、彼らはニヨニヨしていたらしい。

で、弁当を盗んだAさんは他の弁当と共に家に持ち返り家族に食べさせていたらしい。

「子供たちが可哀想!なんであんなことするの!!」

とか言ってるけど盗人猛々しいわ。

弁当以外の泥もAさんだったみたいだし、旦那にも連絡いくんじゃないかな。

離婚でもなんでもされちまえ。

でもその前に盗んだ物弁償しろよーと皆に言われて

「なんでそんな酷い事するのよぉぉぉぉ」

と絶叫するAさんがうざい。

 

泥棒親子

20年近くの前の話だが、いまだに忘れられない話がある。

当時、大学生だった私は近所のスーパーでバイトをしていたんだが、買い物カゴ満杯の清算にもかかわらず、レジに表示された金額は300円程度という客を発見した。

初めは清算後の追加会計かなと思ったんだが、その後も特定の客とバイトの組み合わせのみで頻繁に起きており、追加会計がない事を現認したため

『店員とグルのカゴ抜け』
と断定。

他のバイトと協力して、テレビの万引きGメンヨロシク現場を押さえて、犯人とバイトを同時確保したら、その二人は親子だった…

事務室で話を聞くと、子供の方は

「怪しまれているのは薄々感付いていたが、母親に頼まれてどうしても断れなかった。社員が付近にいないのでバレないと思った(社員はネクタイ・指定のブレザー着用。バイトは制服なし。)まさか一バイトの俺さんがそこまで証拠固めをしているとは思わなかった。」

母親については

「子供がバイトを始めた時からやらせていた。まさかバレるとは思わなかった…」と…

内偵している際に、私が把握している部分については記録紙を全て抜いていたので、被害金額は分からないがそれが証拠となり、常習性アリという事で警察にお持ち帰り。

後で聞いた話だと親子とも、鉄格子付きの新居に引っ越したらしい。

しかし母親は、泥棒をするだけでなく、子供にその片棒を担がせる事に対してどう思ったんだろう…

また子供は、そんな母親を見てどう思ったんだろう…

その日の勤務後に、常務が飲みに連れていってくれたんだが、何故か涙が出てきて、常務に

「将来、お前が子供の事で壁にぶつかった時にはその涙を思い出せ。お前はいい父親になれる。いや、ならなきゃいけないんだ。」

と言われて更に泣いたよ。

 

ポーチを引き抜く手

一昨日、私は学校(美容専門)からの帰りの電車で学校指定のバッグは抱えて、ネイル道具のポーチは他の乗客の邪魔にならないよう、足の間に挟んで車両の隅っこに立っていました。

何駅か通りすぎ、とある駅に到着したところで突然足元に違和感。

見下ろしてみると…

視界から消えていくポーチと、ポーチを私の足の間から引き抜く手が。

びっくりして反射的にその手を足で蹴ってしまった。

で、ポーチが床に落ちた。

その瞬間私はポーチに手を伸ばしたけど、相手も負けじとポーチを掴んできた。

私は驚きのあまり

「は?え?は?」

とかしか言えず、相手の凄まじい腕力によってホームまで引きずり出されながらも、必死に引っ張り合っていたのですが…

相手がいきなり

「泥棒!!ここに泥棒が居ます」
と叫びました。

多分、私は「どっちがだよ!」とか叫び返していた気が。

引っ張り合いから

「泥棒!」

「お前が泥棒!」

との言い合いになって少ししたところに駅員が登場。

ここで一度冷静になれた私は、いつの間にか集りには野次馬が出来ていたことと、ポーチを持ってる相手が関取みたいな体型をした女性(以下、泥)と、その体型を素直に受け継ぎ、女性に身長を10cm加え170cmにしたくらいのセーラー服を来た女の子(以下、娘)の二人だったことを知った。

初めて相手を認識した瞬間でした。

そして駅員さんに連れられ事務所?に行って、普通に解決。

ポーチに名札ついていたし、確かにネイルポーチではあるけどその日は制服を洗わなきゃいけなくて、だけどバッグはもうパンパンだったからポーチに詰め込んで持って帰っていて、駅員が中身を開いたところで泥が

「は?!何よその布切れ、あんた、化粧(多分泥はネイル道具ではなく、メイク道具と勘違いしていた)の道具はどこよ!そのバッグか、貸せ!」

と自爆してくれた。

それからは何を言っても喚く泥と娘。

仕方ないから後日また連絡すると私は駅員さんに帰らされました。

今、連絡を待っているところです。

これでいいのかな…

従妹と女子グループ

従妹と元カノ達女子グループのせいで今地味に修羅場。

俺、従妹、元カノの全員がアラフォーで同じ高校の同学年だった。

俺は今、八歳下の妻と子アリで、親の代からの家族経営に毛が生えた程度の会社を営んでいる。

高校時代、やはり同学年にA子という子がいた。

自分とは小学校から同じだったのだが、その頃からちょっと変わった子で、今でいうKYと中二病を混ぜた感じ。

中学校に入ってからは完全にボッチだったが、本人はあまり気にしていない様子で、一人で本を読んだり、お経を暗記したりで、女子からは嫌われ、男子からは訳分からんというか、空気。

高校は中途半端な進学校で、就職するヤツはいないが、レベル高い大学に行けるのはほんの一部、といった程度の学校。

元カノは、その学校で準ミス○○校に選ばれていた(ただし顔より女子人気で決まる)ので、それなりには可愛く、本人もそれを良く自覚しているタイプ。

俺と元カノは高校時代はまあ仲間内、といった感じで、大学卒業して地元に帰ってきてから、互いに東京の私大と女子短大に行っていたことで話題が盛り上がり、付き合うことになった。

20代半ば過ぎになり、そろそろ結婚も考えんとなあという頃に同窓会があった。

そこで女性陣がA子の話題を出し

「今頃、何やってんだか。きっと惨めに違いない」

のような話をしていたので

「彼女なら、でっかい会社の社長と結婚したよ。綺麗になってて吃驚した」

といったことを伝えた。

何故知っていたかというと、ウチの会社もA旦那の会社と同じ業種で、ウチはそこから仕事を回して貰っているから。

もし誰かから「同窓会で皆、A子の悪口で盛り上がっていた」という話がA子サイドに漏れたらマズイと思い、俺くんはそんなことないって庇っていた、という保険を掛けたつもりだった。

それからしばらくして彼女に振られた。

人づてに聞いたとこによると、A子でさえそんな良い処に嫁にいったのなら、自分ならもっと上を狙える、と思ったらしい。

従妹も同じことを言っていた。

従妹達はA子をよほど下に見ているらしいが、彼女は出身校では何年に一度出るかどうかの成績で日本トップの大学に行き、その上、元々それなりの会社の社長の娘。

正直生まれ持ってのスペックで完全に負けてる、同じ土俵にすら立ててない。

容姿も、当時は鬼太郎みたいな雰囲気だったが、今はかなりの美人になってる。

俺らの年はめずらしく二人、その大学に行ったのだが、もう一人曰く、大学入ると変人ぶりが埋もれて普通に見えた、私服で髪型も変わったら結構美人でモテてた、らしい。

30過ぎになって、俺見合いで結婚。

従妹によると元カノには「見合い~pgr」されていたらしい。
その元カノも従妹もそしてその友人達の一部も

「私達はA子なんかより条件良い人と結婚する」

と信じて疑わず、不惑目前の未だ独身。

おまけにそのA子の紹介で、地味だった子らの何人かがそれなりの条件の人と結婚していた、という話をこないだ聞き、

「あんたも会社やってるんだから、良い話を幾つも持ってるだろう、紹介シロシロ」

と煩く言ってくるようになった。

「アラフォーになってそんなもんあるか馬~鹿」

と言いたかったが、チキンなので

「A子旦那の会社とは規模が違うから無理」
と断っていた。

そしたら今度はウチの嫁曰く、A子旦那を略奪しようかキャハハ、と話していたらしい。

嫁曰く「冗談ぽく言ってるけど、かなり本気混じってる」と。

嫁に「同業種の組合の寄合やパーティーに連れてって」とも頼んでくるらしい。

…あの人たちは、ウチの会社を潰す気でしょうか。

嫁にも「断ってるのに話通じない。見合いって馬鹿にされる。辛い、会いたくない」と訴えられる。

従妹にも元カノ達グループにも来るな、無理、と強くいっているのに、娘を玉の輿に乗せたい伯母が、俺の仕事中に連れてきやがる。

…あの人たちは、俺の家庭を壊す気でしょうか。

誰か助けろくらはい…

 

血まみれの弟とあばちゃんたち

20年ほど前の修羅場。

私の家族は両親と、兄私弟妹。

当時私は小学二年。

母と妹は近所のスーパーに買い物に行っていて、不在。

兄は部活で不在。

弟と私が家に残っていた。

集合住宅の一階だったので、家のすぐ前は広場のようになっていて、行けば大概誰かが遊んでいる感じ。

小学生になれば近所の公園に行くんだけど、未修学児はその広場で適当に遊んでる。

そこにはいつも大人や、ちょっと大きいお兄さんお姉さんがいて、小さい子たちを見ててくれている。

弟は当時四歳。

三輪車を引いて、うちの目の前の広場に行った。

私はトイレにいって家に鍵をかけてから弟を追いかけようと思っていたのだけど、私がトイレを出て鍵を首から下げたら、「ごめんね!」という声とともに玄関が開いた。

そこには血まみれの弟と近所のおばちゃんたち。

弟は頭から血を流しながらギャアギャア泣いている。
顔はなんか紫っぽい。

もうね、数分の間に弟が血まみれなんて、姉ちゃんパニック。

どうやら三輪車をこいでいたら溝に車輪がとられてよろけてころんで頭を打ったらしい。

おばちゃんたちにお母さんはどこかって聞かれても近所のスーパーに買い物行ってていないし、とりあえずタオルと氷!!って思って冷凍庫の製氷皿を丸ごととタオルを持っていったら、何故かおばちゃんたち、血まみれになった弟の服を破いていた。

脱がせるためらしい。

ここで脱がせる必要があるのかと疑問を持ちながらも、今はおばちゃんたちを信じるしかない。

タオルを患部に当てるとすぐにタオル真っ赤。
私泣きそう。

死ぬんじゃないかと思ったけど、普段から父が言っていた、

「泣いている内は大丈夫、泣かなくなったら本当に危ない」

という言葉を思い出した。

「大丈夫!大丈夫だよ!○ちゃんには泣く力があるから!」

と、弟に向かって叫び、何故かウルトラマンのビニール人形を握らせる。

ドタバタの中おばちゃんがスーパーに電話をしてくれて、母を呼び出し。

五分後に母登場。
私の記憶、そこまで。
弟が一人で玄関を出てから母が帰ってくるまでは鮮明なのに、ここから先はその日の記憶がない。

ただ、弟に何かあったら私の責任だ、ごめんなさいどうしようって思っていた。

幸い弟の怪我は大したことなく、二針縫って、頭の中に小さなハゲをつくって無事帰ってきた。

元気になった弟は、近所のおばちゃんたちにお気に入りのミッキーのシャツを破かれてしまったことが非常に悲しかったと言っていた。

痛みの中でミッキーのシャツを気にする余裕があったのか。

今では弟も立派な体育会系の筋肉男に育っている。

頭を打ったせいか、学校の成績も良かった。

おばちゃんたちが服を破いたのは他にも怪我がないか見るためだったのだなーと今になって思う。

そして、幼い子どもが留守番してたあの頃は平和だったのか、ただ単に田舎だったのか、うちの母が適当だったのか…

お腹に子どもができた今、我が子の成長を考えていたら思い出した。

 

トイレから怒鳴り声

ここでいろんな人が体験して来たことに比べたら、ジャブ程度の修羅場が一区切りついたのでカキコ。

今思うと、まさかココに書き込む修羅場(っぽい)ことが自分の近くであろうとは。

先月の話。

私:ほとんど部外者

A子:私の友人

B子:私の友人

C男:B子の彼氏。B子とは幼馴染。

全員19歳。同じ大学の同じゼミ。

A子と買い物の途中、昼食にファミレスへ。

A子は席に案内される前にトイレへ。

私ひとりが席に案内されてすぐに、通路を挟んだ向かいにB子が案内されてきた。

C男と友人カップル(彼女はB子とC男の幼馴染。彼氏も中学からの付き合い。同じ大学だが学部が違う)の計四人での旅行計画を話し合いに来ていた。

C男は今トイレに行っている。

ということを話してたら、トイレのほう(私たちがいる席からは死角)から怒鳴り声が。

何だ?声からして男二人と女か?とか思ってたら、B子が「C男の声!」とか言ってトイレのほうへ走っていった。

私も遅れて追いかけた。

そこには、床に倒れながらわめく男を取り押さえるB子とC男が。

その横でA子が呆然と立ってた。

トイレを出たところでA子とC男がばったり会い、少し話をしていたらこの男が突然怒鳴りながらC男に殴りかかってきたらしい。

A子に事情を聞いたら「私の彼氏・・・」

そういえば、サークルの合コンで会った男と付き合い始めたって言ってたっけ・・・。

A彼を外に引きずり出して理由を問い詰めると、それは実にくだらなかった。

デートしたかったのに、友達と約束があると断られた。

怪しく思い、A子の後をつける。(付き合い始めたばっかりでA子の家を知らなかったが最寄り駅は知っており、そこから尾行していた)

しかし、A子と私が合流する前に見失う。

昼まで探し回り、ファミレスでC男と話すA子を発見!男と会ってたのか!浮気野郎をとっちめてやる!

ファミレスに入ってC男に殴りかかるも、空手有段者のC男によけられ防御され、足払いされ倒れる。駆けつけたB子と二人がかりで取り押さえられる。

A彼は突然殴りかかったことを責められるも

「勘違いだから」
「A子を好きだからやったこと」

と反省もせず勝手に水に流そうとする。

A子は「誤解とはいえ後をつけたり人の話を聞こうともせず突然殴ろうとする人とは付き合えない」とその場で別れを告げる。

A彼はごねるが、私たちでブロックしながら置いて帰った。

四人でファミレスから離れたらA子が謝ってきた。

みんなで「気にしないで」と慰めるも微妙な空気になったので、何とかしようと思ってC男に「突然殴られたのに、よく冷静にやり返せたねー」って話したら「夏に二回も女泥棒に絡まれたから慣れた!」と言った。

それB子が怪我して騒ぎになった奴じゃないか・・・と余計に微妙な空気に。空気読め。私もか。

B子とC男は旅行の話は別の場所でやる、と私たちと別れ、私とA子も買い物を続ける気にならず終了。

A子の家は知られていなくても、最寄り駅で待ち伏せされてはかなわないので、A子はしばらく私の部屋に泊まることとなった。

その後もA彼は大学でA子に奇妙な台詞を吐きながら復縁を迫るが、私たちでブロック。

年が明けたら大学で見なくなり、A子へのコンタクトもなくなった。

理由は不明。

何かやらかして警察沙汰になって捕まったとか、実家に連れ戻されたとか全く関係ない第三者から聞いたけど、事実かはわからない。

一件落着・・・だといいな。

 

爺さんと焚き火

小学5年の時、裏庭で爺さんとたき火をしていた。

落ち葉を集めて焼き芋をしていたんだけど、イモが転げて火から出てきたので元に戻そうと近くにあった壊れた傘(小学生用の先端丸い黄色いプラの付いたもの)でイモを押し戻したら、これが自分にはとても面白く、調子に乗って火に傘を突き刺して遊び始めてしまった。

溶けてきた傘を見て爺さんは「やめとけ」と言ったが、そう簡単には止められない楽しさがあって無視して続けていた。

次の瞬間、「ジャキーン」という音と共に傘の骨が自分に向かって反り返って爆ぜた…ように見えた。

私は溶けた黄色いビニールをモロに被弾してパニックになり、燃えた傘を持ったまま爺さんに突進。

後から聞いた話によると、その時家のベランダで洗濯物を取り込んでいた婆さんが目にしたものは、燃えた傘を持って爺さんに向かう孫…思い切り叫び声をあげたそうな。

爺さんは私に付いたビニールを叩き落とそうと必死で、自分のズボンの裾に着火したのに気付かない。

私は最初ただもう食いしばってしまって声も出せなかったが、どこからか「アアアーーー!!」と聞こえたのを皮きりに号泣。

ズボンが燃えてるのに気が付いて、急に踊り出した爺さんに更にパニックになり周囲を回りながら大絶叫。

誰かが傍に来る気配がしたと思ったら私は思いっきり突き飛ばされ失神→病院→入院。

爺さん→病院→帰宅。

私と爺さんがちゃんと事情説明出来るようになるまでの数時間、婆さん発信の怨霊説が両親を襲い、キレた母が家を出る出ないの修羅場に発展。

今も若干尾を引いている。

美形な義兄

旦那の年の離れた兄(私から見て義兄)はいま40代独身、親と同居。

ロマンスグレー系の美形中年で性格も収入もかなりよく、なんでこの人が独身なのかと疑問に思ってた。

うちは義実家とは名古屋と大阪の距離で別居。盆正月には私実家と交互に行くていどの距離感で、特に諍いはなくやってきた。

ある正月、トメは「なんで長男には嫁が来ないのかねぇ」とボヤいたら…

義兄「中学生のころから30になってまで、オレの彼女全部追い返したのはお前じゃねーか」
とボソッと…

トメは「ちょっと用事を思い出しちゃったわ~」とどっかいった。

帰ってから旦那に聞くと

・中学高校時代、勉強もできて野球部のエースでかなりモテていた。

・トメはムチュコタンラブラブ全開で、彼女及びそれらしきものが出来そうになると「悪い虫が~」とファビョって、相手の家にまで押しかける。

・大学は東京に出たので彼女もできて自由で幸せだったが、卒業就職で地元に戻って「そのうち結婚使用と思う」と彼女を紹介するとテンプレ嫁いびり開始(まだ嫁じゃないのに)→当然別れる→トメ勝ち誇って「あんなのじゃダメめぇオッホッホ」

・その後10年、同じ事を繰り返しで、そのたびにガッツリ〆られるも変わらず。

・30代からは彼女(嫁候補)もつくらず、仕事と趣味に生きることに。

・旦那が「なんで同居してるんだ?家出て結婚して実家に関わらなければいいんじゃないか?」と聞いたら、「外で結婚しても、アレは絶対邪魔しにくる。嫁になる人に無駄に迷惑かける。もはや結婚願望はないし、自分の子じゃないけど甥姪をかわいがったのでもう十分。実家にいるのは両親を養ってもそのほうが生活費も抑えられるので、趣味に没頭できる」

だそうだ…

私はイビられたりもしなかったけど、次男の嫁でスルーされたのか、私が鈍感でイビりに気づかなかっただけなんだろうか…?

 

友人の墓参り

去年、友人が事故死して今年が初盆だった。

私を含めた他の友人はほぼ県外に進学してたので、お盆の時期に帰省して墓参りに。

当初3人の予定が、2人が遅れたので先に1人でお墓に行き、お供え物とかを置いたところで連絡があり、場所が分からないというので迎えに行った。

友人2人を連れて戻ると、私がお墓に供えた煙草を手提げに入れている母親と、生菓子を貪っている幼稚園児ぐらいの子供がいた。

友人が好きだったシュークリームの箱が破かれて地面に落ちて、中身は全て子供の口の中へ…

いくつか一気に詰め込んだらしく、こっちを向いた子供の顔は吐き気がするほど醜かった。

煙草のカートンを手提げに入れようとしていた母親がようやくこっちに気付き、慌てて逃げるのかと思ったら、後から来た2人が持ってきたお供え物を寄越せと言い放った。

何とか、これはお供え物ですし、「あなたが手提げに入れた煙草もそうなので」と言った。

そうしたらお墓の花をこっちに投げつけて、

「小娘の分際で生意気言うな」

と喚きだし、

「子供を産んだこともないくせに」

など、いかに自分が苦労してるかどうでもいいことを喚きながら、しつこく要求。

友人の1人が、

「あげるのは構わないから、せめて一度お供えしてから」
と言ったら

「子供にそんなものを食べさせるのか」
と激昂。

お供え物を食い散らかしてた子がそこにいるのに。

その後も喚く母親と言い合いしてたけど、とうとう友人の1人が泣き崩れてしまって、そのまま一時退散することにした。

お供え物は全て渡した。

渡さなかったらお墓に何されるかわからなかったから。

投げつけられた花だけ処分して、一度外に行って再度お供え物を用意して戻ると、母子はどこかに行っていた。

お墓には何もされてなかったし、3人で掃除をしてお供えして帰った。

時間の予定が合わず、その日の午後に行った他の友人達によると、お供え物はもうなかったそうで…

同一人物が別口かわからないけど、せめて1日ぐらいは置かせて欲しかった。

 

ニートで酔うと暴れ出す兄

ニートで酔うと暴れ出す兄がいる。

ガラス割ったり両親に暴行した事も度々あった。

私はそういう時怖くて部屋にこもって泣いてた。

その日も夜中に酔って帰宅し両親に金の無心。

断ると暴れ出し、兄と両親の怒鳴り声が駐車場から響く。

私の部屋は駐車場の真上で、怯えながら聞いていた。

そのうち殺すとか怖い言葉も増えて、いつもよりもエスカレートしてるように思えた。

やばい本当に殺されると思ったので、前に姉(独立して家を出た)が教えてくれた最寄りの交番にケータイで電話した。

号泣しててちゃんと喋れなかったけど、「下の駐車場で酔っ払いの人が暴れてる助けて」と伝えた。

それはどんな人かと聞かれてしまい、言いたくなかったけど兄なんですと言ってしまった。

パトカーが来て、「誰だ通報したのは!!」と兄がまた暴れ出す。

暫くして窓越しに下を覗く(駐車場の半分くらいしか見えない)と、地面に横たわった兄の足だけ見えた。

兄はパトカーで連行された。

後で母に聞いたら、警察官にも手を出した為、公務執行妨害で逮捕されたという事だった。

やっといなくなったと安心したけど、通報したのは私なので事情聴取を受ける事に。

後日、刑事さんと婦警さんが自宅まで来てくれた。

あんまり思い出したくない事だし、堪えきれず泣きながら話した。

刑事さん達は私の心理状態を察してか凄く優しくて、それでまた泣いた。

地元の新聞に小さく記事が載ったらしい。

兄はわりとすぐ出所してしまい、今でもニートでたまに暴れる。

でも両親への暴行は少なくなった(物にはあたるけど)

私は姉の家に住まわせて貰う事になった。

後に、私の聴取した優しい刑事さんが事故で亡くなったと聞き、何であんな良い人が死んでしまうのかと悔しくなった。

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